長月に梅雨空続きだが飛騨小坂
9月6日(土)
こんな夢を見た。バイクで走っている。ツーリングをしている。ふと気がつくと、足元が濡れている。何でこんなに濡れてるのだろうと思って、バイクを止めてみると、エンジンオイルが飛び散っている。バイクを見ると、自分のバイクはCB1300のはずなのに、なぜかハーレーになっている。それも、型の古いナックルヘッドのハーレーになっている。そのナックルヘッドがパッカリと割れて、中から噴水のようにエンジンオイルが噴き出している。これは困ったので、どこかバイク屋はないかと探して、見つけた店に引っ張っていくと、バイク屋ではなく、自転車屋になっている。それでも、修理を頼んでみる。そこの主人は「こんな古いハーレーは直せない、どうしてHONDAにしなかったのか」と叱責してくる。自分も、HONDAを買ったはずなのに、なんでハーレーになってしまったのだろうと思いながら、「このハーレーが欲しかったから」と言い訳している。とにかく、ツーリング初日なので、何とか直して欲しい、とりあえず、走るようにしてくれればいい、帰ってからきちんと修理するからと懇願する。そうしたら、直せないと言いながらも、主人は修理してくれる。牛乳パックを切って、エンジンヘッドにかぶせてガムテープで止めている。これで大丈夫だと言うので、良かったなと思いつつ、走らせたら、しばらくすると足元が濡れている。 バイクを止めてみると、エンジンオイルが飛び散っている。ああ、やっぱりダメだったと、途方に暮れる。
こんな夢を見た。バイクで走っている。ツーリングをしている。目的地まで後少しまでのところで、道が田んぼ道になっている。昨日までの雨でぬかるんでいる。もう少しなのに、これでは進めないので、携帯電話で目的地の宿に電話をしている。すると、それなら電車で来てくださいと言われる。仕方がないので、田んぼの中に止まっている電車に乗ることにする。バイクを折り畳んで電車に載せるのに苦労して、それでもなんとか載せる。電車の出発まで待っていると、他のバイクがやってきて、平気な顔をしてぬかるみの田んぼ道を走っていくのが見える。ジェットスキーのようにジャンプしながら走っている。あんなことはとてもできないなと思いながら、でも、みんなが走ってるのだから、できないこともないよとも思うが、今更、苦労して載せたバイクを降ろす気にならないので、そのまま座って出発を待っている。いつまでたっても出発しないので、駅長さんにどうなっているのか聞くと、当分出発しないと言われる。道がぬかるんでいるから出発できないと言われる。それは仕方がないと思い、座席に座ってひたすら待っている。いつになっても出発できず、途方に暮れている。
山陰から帰って来て以来、見た夢の話だ。他にも見たんだが、内容忘れた。全然バイクに乗れんもんで、鬱憤がたまって屈折した心理状況が見て取れる夢だよな。ニュースでもやってたけど、日照時間が記録を始めて以来、過去最低だったというくらい、天気が悪かった。これまでの経験では、自分がツーリングに行ってる最中天気が悪くて帰ってきたら晴れ続きになる、ってのか定石だった。いかに雨男だったか痛感できる事象である。が、今年はツーリングから帰ってきても天気が悪いままで、これは雨男云々の問題じゃないよな。日本の国家的気象問題である。こうなると、どうにもこうにもならんのであった。そんなワケで、ガックリだった夏のロングツーリング以降も、まったくバイクに乗れなかったんである。梅雨が続いているような天気だったもん。1日のうちに晴れたり曇ったり雨が降ったり、めまぐるしく変化して、晴天の日なんかほとんどなくて、たまの晴天は週の半ば平日で、そんな日に晴れてもしゃあないがや、とつぶやけば、日本海を舞台にキャンプツーリングする和製アメリカン乗りの方から、出動するもんねー、などとドヤ顔でつぶやき返されてしまった。そんな隣の芝生は青く見える心理を持て余しつつ、なんとか、この週末晴れてくれないかなと思っていたんだが、それも無理っぽかったのであった。が、しかし、前日の予報で土曜日だけは何とかなるかも知れん。万感を胸に、土曜日を迎えたのであったが、天気予報を確認すると、曇り時々晴れで所によりにわか雨か雷雨があるでしょう、なのであった。が、外を見れば青空が拡がって、いい感じじゃん。朝起きて、天気がよければツーリング日和さ、雨が降ったらどうするって? どうしようもないさ、の名言は確かに心にしみるのであるが、でもやっぱり、夏のツーリングでエラい目こいたんで、青空広がる晴れの中走りたいんだよ。サンサンと降り注ぐ太陽の下走りたいんだよ。もう雨の心配をして走るのはイヤなんだよ。などと考えて、ウジウジしてたら、まっちゃんが「行ってくればー」と言ってくれたので行くことにした。
ウジウジしてたので出発が遅れた。急いで準備して、実家ガレージから7月以来の出撃となるCBR600RR/ABSを引っ張りだす。エンジン一発始動で、図太いエグゾーストが響き渡るぜ。よし、行くぜ。股がって、半クラスタートにビビりながら発進したのであった。この日最高気温予想32度、久々の夏日予報に、メッシュの上下で決めたが、すでに暑いぞ。暑い上に、出発時間がおそかったもんで道が混んでて19号線まで出るのに時間がかかっちまった。19号線沿いのコスモ石油に入ると、給油機の前にバイクを止めてケータイチェック、割引メールで会員価格170円でハイオクを給油する。前回約200キロ走って9リットル入った。相変わらずSSにしては好燃費だと思う。
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ガソリン満タンで19号を多治見方面に向かう。内津峠の電光掲示板温度計は27度だった。これからグングン気温が上昇するから、早めに涼しい方面に抜けよう。今日の目的地は、なんだかんだいって、午後からの天気が不安なんで、午前中勝負という感じにしようと思うので、近距離短期決戦、飛騨金山辺りで、そばでも食って帰ってこようと思う。時間の都合で温泉もパスする。そんな作戦で、多治見からいつもの抜け道ルートで可児国道248号線を進む。バイパスを選んだのにスッゲー混んでるよ。出発が遅くなった分、このバイパスで時間を稼ごうと思たのに、全然ダメじゃん。クソ。
248号線から美濃加茂で41号線にスイッチする。ようやく流れが良くなってきたぞ。この調子で行くぜ。ごびの天狗山を越えて川辺を越えて、喫茶モンパリが無くなって新しくセブンイレブンになった交差点まできた。ここまで所要時間約1時間。道が混んでた割に早く来れたな。ここからカッ飛ばすぜ。でも捕まらないぜ。制限速度+αでカッ飛んで行く。道の駅七宗を通過。バイクがいっぱい止まってた。今日は天気がいいからみんな走りに出てきたな。
41号線をさらに北上する。八百津と交わる付近から、気温が急激に下がるのを体感できた。だんだん涼しくなってきて、快適な走りができる。くー、いい感じだぜ。この調子でカッ飛ばすぜ。ふと、バックミラーを見ると、黒いセドリックが接近してきた。なんだと? セドリックなんてクルマバブル時代の遺物で、この世界最強HONDA DNAを受け継ぐ最新型CBR600RRに勝負するってのか? この身の程知らずめが。いいだろう。思い知るがいい。アクセルをひねるとインラインフォアが爆発! 一気に加速してバックミラーのチリにしてやるぜ。どうだ!? 再びバックミラーを見ると、バブルの遺物は影も形もなくなっていた。ふっふっふ、見たか、HONDAの底力を。ええ、そうです、たぶん、さっきの交差点で曲がっていったんだと思います。
続いて現れたのが、ヨーロッパ最強のバイクBMWアドベンチャーであった。バックミラーを見ると、急速に接近してきたのであった。なんだと? アウトバーンでは最強かも知れねえが、ここは国道41号線だぜ。そのでかい図体で、 この世界最強HONDA DNAを受け継ぐ最新型CBR600RRに勝負するってのか? この身の程知らずめが。いいだろう。思い知るがいい。アクセルをひねるとインラインフォアが爆発! 一気に加速してバックミラーのチリにしてやるぜ。どうだ!? 再びバックミラーを見ると、でかい図体は影も形もなくなっていた。ふっふっふ、見たか、HONDAの底力を。ええ、そうです、たぶん、さっきの交差点で曲がっていったんだと思います。
続いて(編集部注;以下同様なんで略させていただきます)
そんな感じのデッドヒートを繰り広げつつ、飛騨金山までやってきた。天気がよくて気持ちがいいので、いつもの飛騨金山のデイリーヤマザキも通過だ。どんどん行くぜ。くーっ、いい感じだぜ。いい感じでぶっ飛ばしてきたもんで、目的地のそば屋を通過しちゃったよ。まあいいか。なんせ天気がいいもんで、気持ちがいいので全然止まる気がしないのであった。どんどん進むのであった。どんどん進んで、下呂まで来た。
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下呂ではおみやげやで暖簾を探そうと思ってたんだった。ちょっと寄ってみよう。いつもの下呂の川沿いの、下呂の象徴水明館の近くのお土産屋に行ってみた。で、暖簾をチェックしたが、なんか暖簾全然無いじゃん。この前の、新型CB1300SFデビューランで、暖簾を買った時は、いろいろ種類があって目移りしたのに、今日は全然だよ。あかんなあ。時期的に暖簾がないのかなあー。諦めて店を出た。バイクに戻って、ここからそば屋に戻るか、どうするか考えたが、天気もいいのでさらに北上を決意、41号線に戻って、下呂から高山方面に走っていく。
しかし、どこまで行こうか。午後からの天候が不安なんで、あまり遠くまで行くとヤバいかも知れんけど、うーん、どうしよう。高山まで行くにはガソリンも持たん。CBR600RRの心理的安心航続距離が270キロなんで高山無理。となると、飛騨小坂辺りか。そうだ。サンマルティンだ。サンマルティンのランチだ。前から気になってた、サンマルティンのランチの赤カレー黒カレーだ。アレを食おう。いつもモーニングになっちゃってたから、今日なら食える。よし目標設定。そういえば、赤カレー赤カレーって、昔、ハウスのレトルトカレーにあったよな。まだ売ってるのか?
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そうとなったらガンガン行くぜ。ガンガン走って、飛騨荻原を通過して飛騨小坂の橋を越えて、サンマルティンまでやってきた。駐車場にバイクを止めて、お店に入った。で、いつもの席に座った。ママがやってきたので、ランチのカレーはどっちが辛いのですかと聞いたら、赤が辛いと言うので、辛くない方にした。黒にした。で、週刊現代を読みながら待ってたら、しばらくしてランチができた。ホントに黒かった。ホントに黒いんですねーと言ったら、ママはええそうよーと軽く流されちゃったよ。カレーとサラダとスープと、思ったより豪華なランチに、負けてなるかとスプーンですくって、黒いカレーをひとくち食ったら、思ったより甘い。あ、甘いじゃん。わりと食いやすいじゃん。パクパクと食ったら、甘さが突如辛さへと牙をむいた。げ、何じゃこりゃ、辛いじゃん。最初が甘いもんでその格差にやられる。うーむ、くっそー、これが格差社会か。しかし、甘い辛いだけではなかった。やがて味はカレーの持つスパイシーなコクへと変化していくのであった。こうなってくると、なんかもうワケの分からん味になっちゃって、カレー食ってんのか何食ってんのかわからへん。で、汗がドバーと出てきて、ヤバい、汗をかくと痒くなる、アトピーがー、うおー、サラダで緩和するんだ。サラダを食いつつ、カレーを食うのであった。そして、スープを飲むと熱いので、またホット! ホット! by藤井隆なのであった。しかし、ここで負けるわけにはいかぬ。引かぬ媚びぬ顧みぬ! 帝王に配送はないのだ! お持ち帰りだけだ! こうして世紀の対決は幕を降ろしたのであった。いやー、これはヤバいよ。クセになるよ。
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食ったらミッション完了だぜ。お土産に鶏ちゃんを買って帰ってきた。可児市街の信号待ちで、水温104度熱風で汗だくになっちまった。
本日の出費
黒カレー 750円
エスプレッソ 148円
鶏ちゃん 740円
本日のCBR600RRの走行距離 250キロくらいかな
累計のCBR600RRの走行距離 15750キロくらいかな