スカーッと晴れの飛騨御岳周遊
9月14日(日)
先日、十五夜で、スーパームーンだったもんで、月見だんごを買ってきて、食いながらスーパームーンを見ようと思ってたんだけど、見るのを忘れて月見だんごだけ食っちゃったもんで、困ったなあ、今さら、月だけ見るなんて事できないじゃん、どうしよう、などと思ってたら、文明開化は素晴らしい、ネットには全国の自称カメラマンの方たちが、我こそはと夜空に向けた高倍率レンズとデジタル一眼で撮影した満月スーパームーンが、ドヤ顔でアップされているので、それを見ればいいんだと、科学の進歩は素晴らしい、やはりこれが21世紀クオリティなのだな、などと思ったんだけど、次の日も満月だったもんで、よし、今夜こそと月見だんごを食いながら、スーパームーンを見ようと思ったんだが、そんなにいくつも月見だんごがあるわけないでしょ、もう食っちゃったでしょ、とまっちゃんに言われて、ガックリして、ならばせめて写真だけでも、と久しぶりにマンフロットの三脚をおっ立ててNikonを夜空に向けたんだけど、あんまり上手に撮影できなくて、某Twitterにアップされてた見事な満月スーパームーンは、なんせ見るからに高額そうな白玉レンズで、聞けばテレコンも使っていると言う、やはり、巧い写真を撮る人は装備から違うので、やっぱり、いい装備は必要なんだと改めて思って、それから、まっちゃんが用事で名古屋まで出かけて、そのお迎えに行ったら、それが好印象で、なんか欲しいものあるなら買ってもいいよ、なんて言われちゃったもんで、これは高倍率レンズを買うしかないでしょう、Nikkor135mmF2あたりを、などと思ってたら、その日の夜に下水がつまってキッチン風呂トイレ逆噴射炸裂、次の日の朝に下水を開けてみたらもはや手遅れ状態、動脈硬化心筋梗塞状態なので、専門の業者を呼ぶしかなかったので、呼んだら、さすがプロフェッショナル、詰まり抜きをして見事に開通したんだけど、目玉が飛び出すような金額の請求書に、ああ、レンズは夢の藻屑と消えたのであった。それはさておき、掃除していない下水管が動脈硬化なら、人間も同じで、ろくに掃除してないから、オレの体もヤバいよな。なんか健康にいいことをしないとヤバいな。どうしてくれよう。そうだ、ツーリングに行こう。ということで、ツーリングに行くことにした。
先週、久しぶりにバイクで走って、久しぶりにCBR600RR/ABSで走って、天気もよくて久しぶりに青空の下をバイクで走って、気持ちよかったんで、今週も走りたいと思ってたんだけど、NewCB1300SFのメンテナンスパックがあったもんで行けないのであった。しかし、日曜日、まっちゃんが、天気がいいからツーリングに行っておいで、と言ってくれたので、行くことができたのであった。やはり、持つべきものは理解ある妻である。先週、ウジウジしてて出発が遅れたが、今度は早朝からカッ飛ばすぜ。
で、当日、朝5時に起きて気象庁のサイトで確認すれば、晴れ一色なのであった。速攻で、まっちゃん特製チーズトーストを食って、メッシュの上下で決めたら、実家へ行くと、メンテナンスパックでバッチリ整備完了の旗艦NewCB1300SFライアン・ストーン号を引っ張りだす。例によって愚父「コーヒー飲んでけ」「いや、今日はもう行くもんね」「桃あんどら焼きがあるんだが」「飲んでく」ということで、桃あんどら焼きを食ってコーヒーを飲んでから出発した。まずガソリン満タンにしなければ。いつものように19号線のコスモ石油に行くと、給油機の前にバイクを止めてメール会員価格で満タン給油する。福知山からの帰路と先日のメンテナンスパックで走った300キロに対して、給油は14リットルだった。リッター20越えと、後半街乗り渋滞にも関わらず、実に優勝である。よしよし、上機嫌でキャップオッケーロックオッケーと言ってたら、バイクの給油にしては珍しく、スロットが廻り始めた。ズンチャッ、 ズンチャッ、 ズンチャカ、 ズンチャッ、とスロットが廻る。そして、タラララッタラーッ! と高らかにファンファーレが響いた。なんと、2等が当たったのだった! うおおおおーーーっ、当たった、当たったぜ、イエーーーーーッ、と天に拳を突き上げて小躍りしてたら、向こう側で給油してるた女の子に、アブナイ人を見るような目で見られていた。いかん、ハッと我に返ってそそくさと当たり券を仕舞込んで出発した。
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19号線を北上コースで進む。今日の目的地は御岳である。天気が素晴らしいので、以前、そばを食ったツーリングで見損ねた御岳を見ようという作戦である。やはり天気が素晴らしいから素晴らしい風光明媚なところに行くべきである。そして美味いものを食うのである。カンペキな作戦だ。やっぱりオレは天災なのだ。天災じゃない、天才だ。でもやっぱり天災なのかってやかましいわ。
19号線を走っていくと、この久しぶりの絵に描いたような天気の良さ、青い空に白い雲にやはりライダー魂が揺さぶられたのであろう、多くのライダーが出撃してきていた。けたたまし爆音を響かせて、旧型のCB1300と旧型のゼファー1100がカッ飛んで行く。続いて、荷物満載のドカがカッ飛んで行く。さらに荷物満載のスーパーカブもカッ飛んで行く。そうか、世間は連休だったな。泊まりでツーリングに行くんだな。キャンプ道具満載のよくわからんSSも走ってた。SSでキャンプに行くなんて、なんてカッコいいんだ。今度オレもやろう。
内津峠を越えて多治見に入った。19号線沿いのコンビニでもマスツーリングの集合がはじまっていた。ハーレー軍団、ビックバイク軍団と、BMW軍団、どの軍団もおっさんライダーが集結している。マジでライダーはおっさんばっかりだな。いよいよ平均年齢代50代突破してるらしいからな。若人ライダーは少ないもんな。たまに見かけるけど、実にまぶしいよな。若いってのはスゲーよ。マジでスゲー。マジで不可能はないもんな。マジで何だってやれるもんな。ああ、しかし、悲しいことに、若い時はそれがわからんのだよ。歳食ってから悟るんだよ。うーむ、年寄り臭いこと言っちまったな。
どんどん走っていく。道路脇の電光掲示板温度表示は20度から22度くらいを表示しているのが多い。丁度いいくらいの気温だな。少し寒い感じもするが、これから段々暑くなってくるだろう。多治見から土岐瑞浪恵那を過ぎて中津川に入った。最初の休憩ポイント元起にピットインする。トイレを済ませて出てきたら、同じHONDAのバイク2台がやってきて止まった。お揃いバイクで夫婦ツーリングしてるんだな。
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元起を出て長野県に入った。そしたら一気に気温が下がってきた。ヤバいちょっと寒いかも知れん。長野県内に入ったら、一気にペースアップしてカッ飛んで行こうと思ってたのに、これではカッ飛べんじゃん寒いもんで。寒いもんでカッ飛ばせんもんで、制限速度くらいでトロトロ走って行くのであった。でも、どうせ連休の観光客ドライバーばっかりで、みんなスローペースで走ってるから丁度いいかもしれん。それになによりも、最近の19号線の長野県警のネズミ捕りがやってることが多いので、捕まらないように、あまりカッ飛ばない方が正解である。天気もいいので、タラタラ走りながらも実に気持ちがいいのであった。対向車線をバイクがすれ違うことも多く、中には2、30台の大所帯マスツーリンググループともすれ違った。あんなに大勢で走ると主催者は大変だろうなあ。ツーリングに行って余計にストレス溜まっちまわんかなあ。まあ、孤高のライダーであるオレ様にはカンケーないね。誰だ、友だちがいないだけだとか言ってるヤツ。ほっといてちょーだい。
次の休憩ポイントが、道の駅木曽福島だったんだけど、大混雑してて、しかも、マスツーリングの一個大隊師団がズラリと並んでたもんで、入れんかった。で、そこは通過して、御岳の方に曲がった。道の駅三岳に行こうと思ったのだ。あそこならこんなに混んでないだろう。オレってあったまいいー、などと浮かれ気分で走ってたら、後ろからやて来たバリバリチューンのKawasaki2台組に、思いっきり抜かされた。そいつらは、前を走る連休観光ドライバーのミニバンのケツに引っ付いて煽ったあげくに対向車線に出てつんざく排気音をたてながら、これまた抜かして行った。そしてあっという間に消えた。あぶねーなー、おまえら、事故るなよ。ああいう走りをするのが、意外におっさんライダーなんだよな。バリバリ伝説とかあいつとララバイに熱中した世代。ちなみに管理人は、ワイルド7とナナハンライダーで始まって、もちろんバリ伝もあいララも夢中でした。ふたり鷹もキリンも読んでたよ。だけど、あんな走りはできんわ。
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三岳の道の駅でトイレ休憩したら、三岳村方面に走っていく。今日の目的地だったそば屋さんは、まだ開店してないから、それまで御岳周辺を走ってから、時間を見計らってから行こうという作戦だ。しかし、御岳が見える辺りまで走ってきたんだけど、肝心の御岳に雲がかかってて見えんのである。何ということだ。ここまで来て見えんとは、どこかに見えるポイントがあるはずだ。御岳の観光銀座開田方面ではなく、高山方面に国道361号線を進んだ。こっちなら見えるかも知れんと思ったんだけど、雲がかかってんだからどこから見ても見えんわな。
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結局、雲がかかったままの御岳を横目に、長峰峠まで来た。この峠も久しぶりであるな。寂れまくったまま、木曽馬の小屋も、峠の茶屋も、廃屋のまま、ちっとも変わってなかった。さて、どうしよう。戻って開田高原経由でそば屋に行くか、それとも、このまま峠を越えて飛騨高山方面に向かうか、さあ、運命の分かれ道だ。こういう場合、Uターンの選択はないのである。なぜならライダーのモットーは、ただ前進あるのみ、だからだ。人生は常に前向きに行くのだ。後を見て戻っても仕方ないのだ。これこそ能動的積極的な生き方である。決してUターンが出来ないからではないよ、ホントだよ。
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峠を越えて岐阜県側に入った。ここからおいしいワインディングが続くのであった。ふっ、久しぶりに研ぎすまされた無数のコーナーを切り落としてやるぜ。行くぜ! アクセルひとひねり、世界最強のHONDAエンジンが吼える。高鳴るエグゾーストが響き渡る。ぎゅいーーーん、ヌカカっ! とキリンみたいにカッ飛んで行った(と本人は思っている)限界ギリギリまでコーナーを攻めて駆け抜けた(と本人は思っている)くうーーっ、いい感じだぜ、このコーナーを切り落とす感覚がたまんねーぜ。誰にもついて来れねーぜ(と本人は思っている)高根ダムまでやってきたら、止まってダムの写真を撮った。決して、後ろに迫ってきてたZZR1400に道を譲ったのではない。
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道の駅飛騨たかね工房までやってきた。バイクがいっぱい止まってた。トイレを済ませてすぐ出発した。またまたワインディングをやりくりしながら朝日村までやってきた。道の駅ひだ朝日村にピットインした。そこもバイクがいっぱいだった。今日はどこもかしこもバイクがいっぱいな日なんだな。久しぶりのいい天気の連休だからな。駐車場にバイクを止めた。大きなテントがあって、ツールドフランスに走ってそうな競技用自転車がいっぱい並んでた。ツールドフランスみたいなレースをやってるみたいだな。そのサポートピットのようだ。パツンパツンの自転車競技用の服を着た人たちが、水分補給したり栄養食を食ったりしてた。見てたら、太ももをパンパンたたきながら自転車が1台出て行った。キツいなーなどと言いつつ、走り出した彼をサポートの人が頑張って! と応援してた。おお、なんか熱いぜ。でもこっちは寒いくらいなんだよ。メッシュで山越えしてきて体が冷えきってるんで、なんかあったかいもんを食いたいな。道の駅のレストランに行ったら、名物よもぎうどん650円と看板が出てたので、寒いしそれを食おうと思って店に入った。で、カウンター席に座って、よもぎうどん下さいと頼んだ。しばらくしたら、うどんが来た。見た目ちょっとしょぼいけど、道の駅のうどんだからこんなもんか。食ったら美味かった。でも、うどんと言えば、丸亀うどんの380円が平均値で基準なんで、そこから考えると、650円もするのに、なんだかなあという感じだった。でも食ったら体が暖まったんで、よし、行くぜ。
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外に出て、たくさん止まってるバイク軍団が、全員で記念撮影をしてたので、これはいわゆるライダーズミーティングみたいな企画なのかと思ったら、なんと、ビッグ1オーナーズミーティングだった。おいおい、どういうことだよ。なんでオレはビック1オーナーズミーティングに呼ばれないんだ? オレだってビック1のオーナーだぞ。くそ。そうか、ヘンタイライダーはお呼びじゃないってことか。孤高のライダーはお呼びじゃないんだな。ふん、そんなミーティングは、こっちから願い下げだぜ。金輪際、参加してやるもんか。べろべろばーだ。ふん。ちくしょー参加したいよーどうやったら参加できるのか誰か教えて君。バイクに戻ったら、オーナーズミーティングが終了したみたいで、みんなそれぞれ自慢のCB1300で走り出して行く。プロっぽいカメラマンがその様子を撮影してた。そこに混じって出発した。なんかミーティングに参加した気分。
国道361号線を高山方面に向かって走って、国道41号線に出たら、そこから南下、下呂から気温が上昇してきて、飛騨金山まできたら、丁度いいくらいの気温になったので生き返った気分になった。41号線バイパスで美濃加茂を過ぎて小牧経由で帰ってきた。
本日の出費
よもぎうどん 650円
ボスカフェオレ 110円
デイリーヤマザキのウーロン茶 100円
本日のCB1300SFの走行距離 330キロくらい
累計のCB1300SFの走行距離 4500キロくらい