予報外れの雨に豊橋で撤退

2月21日(土)

最近のレンタル店ってのは、返却ボックスってのがあってさ、借りたDVDをそこへ放り込んでおけばオッケー牧場なんだよ。昔は、店員さん手渡しでちゃんとチェックが入ってさ、巻き戻ししてないと文句言われたりしてたもんだけど、コストダウンの時代に、いちいち返却チェックに人件費を使ってられないみたいで、返却ボックスになってったみたいなんだけど、こりゃ楽でえーわ、と思う反面、立会いなしで返却してることになるから、もしも返却してても返却してないですよなんてことになってもどうやって返却したことを証明すればいいのかわからんからどうなるんだろう、と思っていた。しかし、返却ボックスが運営されるようになって返却ボックスに返却するようになって幾年や、未だに返却されてませんよなんてことはなかったんで、そんな不慮の事態を考えることもなくなって、そもそも、返却を忘却するといかんから、見終わったら返却日に余裕があっても速攻返却主義なんで、返却沈滞なんてことはありえないのであった。ありえないのであったが、その日、いつもレンタルしてる某レンタル店から電話があって、DVDが戻ってないというのだ。うそだろ、ちゃんと返したよ、返却ボックスに入れたもんね。3枚借りてたんだけど、そのうち1枚だけが戻ってないというので、ひょっとしてDVDプレイヤーに入れっぱなしかと思ってもう一度確認したんだけど、入ってない。で、ケースごと戻ってないというので、いやそれない、絶対に確認して3枚返したからと主張すると、レンタル店は、ではこちらももう一度確認します、と答えるので電話を切った。それから、もう一度家捜ししたが、やはりどこにも借りてきたDVDはなかった。これは困った。返却ボックスの運営上、こういう事態はありえると考えるのは企業のリスクマネジメントとして当然であり、それでありながら顧客への信頼性の喪失への懸念もありうるゆえ、返却されてないと電話してくるということは、よほど確実な根拠があってのことだろう、当然だ、もし返却してるのに返却されてないなどと電話したら、これはもうイチャモンつけてるようなもんであり、なおかつ、返却ボックスの点検作業が実に確実精度の低い業務体制によって運営されていることを自ら明らかにしているようなものである。それに、こっちもどうしようもないポカをすることがよくあるから、例えば車の中に置きっぱなしになってたりとか、思いもよらないところに置きっ放しになっていたりする可能性は十分にあるので、これマジで困ったとおもいつつ必死こいて探していたら、再びレンタル店から電話がかかってきた。やっぱりないから絶対にそちらにあるはずです、返却してください、返却沈滞金は***円です、もし現物が出てこない場合は、実費で損害賠償ということになりますので、****円です、などと言われるのだろうか、実費で損害賠償ということにでもなったら、まっちゃんが黙ってないぞ。なんでちゃんと返さんの! このオタンコナス! もうバイク売りますカメラ売ります全部売ります、ひえー許してください、ああ、どうしよう、DVD1枚返し忘れただけで人生を棒にふるなんて、もいやんなっちゃったよ、などと思いつつ、電話に出たら、レンタル店に、すいません、ありました、と言われた。ホッとしたよ、良かったよ、一時はバイクもカメラも全部売らないかんかと思ったもんね。あったか、そうか、ヨカッタヨカッタ、ニコニコしながら電話を切った。でも、しばらくして、よくよく考えたら、なんでこっちがホッとしないかんのだ? 要するにレンタル店が間違えてたってことだろ。おかしいな。まあいいか、とにかく、バイクを売らなくて済んだから、ツーリングに行こう。

ということで、久しぶりにツーリングに行くのである。今年3回目のツーリング、前回が1月25日だからほとんど一月ぶりのツーリング、なんでこんなに間が空いたかというと、それは新ブログに書いたけど、軍団の編成替えがあったんだよ。そんなこんなで色々あって、バイクに乗れんかったわけです。でも、そんなこんなも一段落してので、今日は晴れてツーリングに行くのである。しかし、行くのであると勇んでいても、行き先が問題なんだよ。この冬は平年の2倍近い降雪量で、山は雪、山は雪で真っ白け、なのである。ライダーにとって雪と雨は天敵である。であるから山にいけないのである。で街に行くしかないのであるが、街は走りにくいんだよ、だからモチベーションが低下するんで、なにかいい方法を考えなきゃいかんのだけど、モチベーションを上げるのはやはり人間の3大欲求の一つに訴えるしかないのである。それは食欲である。なんか食うために走るのはそれはそれでアリだと思う。で、何を食うか、いろいろ考えたが、知多半島も三重方面も走ったので、今回は静岡方面浜名湖に行くことにした。となると、当然ウナギである。浜名湖で美味しいウナギを検索して、良さげな店をピックアップしておく。そして、当然、もし浜名湖まで行けなかったら、その手前の豊橋で、名物豊橋カレーうどんを食うことにして、これも検索して情報をゲットしておいた。このように、準備万端なのであった。あとは当日、朝5時の気象庁のサイトで天気予報を確認すると、晴れのち曇りで、今日の天気はなんとか持ちそうだ。降水確率も低かったので、作戦決行となった。まっちゃん製チキンサラダプレミアムをトーストと食って、実家ガレージから1月5日以来の旗艦CB1300SFライアンストーン号を引っ張り出すと、エンジン1発始動、2ヶ月近いブランクのなんのそのなのであった。しかし、走行距離がまだ5500kmなんだよな。3月に点検なんだけど、そこでオイル交換もしたいんだけど、オイル交換の7000kmまであと1500kmも走れんから困ったな。まあ、とりあえず今日目一杯走ろう、暖気を済ませたら出発する。

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まずはガソリンである。目的地が静岡浜名湖なので、そっち方面のコスモ石油に向かう。久しぶりのCB1300SFなんで、乗り方を思い出すまで安全運転してたら、うしろからトヨタのヤンキーbBに煽られて抜かされた。てめー、世界のホンダをなめやがって、タイヤが温まったらぶち抜いてやるからな覚えとけ、と思いつつ、コスモ石油に行った。そこでガソリン満タンにする。180km走って10リットル入った。街乗りはやはり燃費が落ちるな。ちなみにリッター123円だった。一時期価格が暴落したが、再びジリジリと上げっているガソリン、早く90円代にならんかな。ならんわな。

天気はサイコーにいいし、気温も高めで寒くはないのでこれはいい日になりそうだと思いつつ、瀬戸に抜ける。瀬戸では庄内川の河川工事のダンプがやたらと走ってた。かなり大規模な工事をしているようだ。ダンプが連なって走ってて、その間に挟まれて悲惨なことにあった。水野でダンプ軍団を抜け出して、いつもの155号線を走って、瀬戸信用金庫の本社ビルと陶生病院を横目に、瀬戸万博トンネルを抜けて、団地を超えて再び155号線に戻る。天気がいいからライダーもよく見かける。ハーレーBMW軍団も相変わらずだが、125クラスのバイクもちょこちょこ見た。ホンダグロムも見た。若者が乗ってたけど、こういうバイクを若者が乗ってくれるのはいいね。そして、ヤマハの女の子ライダーもいたぞ。この寒い時期に走る女の子ライダーは珍しい上に、おしゃれな服装なのである。ちょっと寒いんじゃないかと思うけど、バイクを降りてもおしゃれにこだわってるんだろうな。しかし、長い髪をヘルメットから出して流すのはあまり褒められない。髪が傷むから三つ編みにしてスカーフで包んで服の中に入れるほうがいいよ。

瀬戸を抜けて豊田市街に入ったら、交通量が多くてスピードダウンなのであった。まあ、それまでも交通量と信号交差点が多くてたらたら走ってたんだけどね。ここら辺から特に交通量が増えてチンラタチンタラ、なのであった。なんせロードバイクに抜かされる始末。ロードバイクって自転車のことね。競技用のスッゲーお値段の高いバイク=自転車のことです。しかし、あの薄っぺらくて小さいサドル、よくケツが痛くならないよな。まあ、こっちもクラッチを握る左手が痛くなるくらいゴーストップ繰り返しのチンタラ走り。ストレスたまるが街乗りしかできんのだから仕方がない。

予想外に時間がかかって岡崎市に入った。しかし、もっと予想外なのは天気だ。出発時は晴天だった空が、今は雲に覆われていて、青空がわずかしか見えない。特に問題なのは、進行方向の豊橋浜松方面にどす黒い雲が現れていていることだ。おいおい、天気予報では今日は大丈夫なはずだったよな。晴れのち曇りで、夜になってから崩れてくるはずだったよな。西から下り坂というから東に向かって走ってるのに、おかしいじゃん。おかしい。どう考えてもおかしい。こんなはずはない。いや、大丈夫だ、きっとすぐに晴れ間が出てくる。こんな雲はすぐ消える大丈夫だ。そう言い聞かせつつ、国道1号線へのショートカットルートを走っていく。途中、セブンイレブンでトイレ休憩を取った。こっちの方に走ってくると、トイレがコンビニしかないので困るな。順調におっさん化してきてるので寒いとトイレが近いんじゃよ。タダでトイレを使うわけにいかんので、つぶコーンスープを買って飲んだ。コーヒーとか紅茶とかお茶だとトイレが近くなるもんね。コーヒーとか紅茶とかお茶はホットを飲んでも体を冷やすもんね。だから最近はコーンスープなのだ。おれって体のことを考えてる健康志向なのさ。甘いものの取りすぎにも注意してるんだよ。菓子パンは1日1個と決めてるもんね。板チョコも1日1枚と決めてるもんね。

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セブンイレブンをでたら、その近くにあったサークルKが撤退してた。空き家になったコンビニ風建物が虚しくたたずむのであった。国道1号線に入って、よっしゃーかっ飛ばすぜ、と思ったら、交通量が多くて流れが悪くて、全然かっ飛ばせなくて、またしてもロードバイクに抜かされる日々が続くのであった。その上、黒い雲はどんどん広がって頭上の脅威となりつつあった。どう考えてもヤバイのであった。たらたら走っていたら、うしろから低重音を響かせて白いハヤブサが出現したかと思うと、スルスルとすり抜けして、あの巨体を信じられんくらいヒラリヒラリさせてどんどん前に進んで行ってしまった。すげー、あんなマネとてもできんわ。だって危ないじゃん。それに腹減ってきたしさ。なんか食った方がいいんじゃないか。食ったらいい考えも浮かぶかもしれないぞ。しかし、食うのは豊橋カレーうどんと決めていた。いや、どう考えても浜名湖は無理だろこの天気、せめて豊橋までたどり着いて、豊橋カレーうどん食いたい。前の日の夜に、徹夜で情報収集したんだぞ。豊橋カレーうどんは某ブログの情報量が豊富で参考にしたんだが、最近は知多半島でカツ丼ばっかり食ってるライダーさんのブログ。うどん(小)とカツ丼を食ってお腹いっぱいなライダーさんのブログ。そこで情報収集してきたのに、それさえ食えんなんてそれはないよ。

しかし、それはやはりダメなのであった。豊川でついに無情にも雨が降り始めたのであった。パラパラと降ってきたのであった。本降りには程遠いが、それでもヘルメットシールドが雨つぶで覆われた事は、一大事なのであった。それでも、この程度の雨で引き返すチキン野郎の烙印を恐れて、豊橋を目指したのであったが、ようやく豊橋市街地入ったら、マジ降りの一歩手前くらいの降り方になってきた。ここで最終決断をすることになる。いつものアレである。「もう、これまでだな‥‥撤退しよう」「撤退!? 逃げるんですか!?」「このままでは濡れるだけだ。撤退する! 古代わしに続け」「ぼくは嫌です、ここで逃げたら、豊橋カレーうどんが食えません!」「いいか古代、今ここで豊橋カレーうどんを食ったら、明日の豊橋カレーうどんは誰が食うのだ? 明日のために、今日は豊橋カレーうどんを耐えるのだ、それが男だ」「沖田さん、男なら、食って食って、豊橋カレーうどんを食いまくってブログに書くべきなんじゃないですか!?」「古代わかってくれ!」誰か止めろ。つーか、明日も雨だから食いに来れねーよ。

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豊橋公園でリターンした。

そして帰ってきた。

まあ、だいたい想像はつくと思うけどさ、家についてしばらくしたら晴れてきたよ。

本日の出費
つぶコーンスープ 123円

本日のCB1300SFの走行距離 150キロ
類型のCB1300SFの走行距離 5650キロ


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