強風にめげず名物豊橋カレーうどん

2月7日(日)

最近の携帯電話事情は日進月歩でございまして、ちょっと前までは弁当箱くらいの大きさでも大威張りで持っておれたもんですが、なんですか自由化ってヤツですか、そのおかげで一部の人しか持つことのできなかった携帯電話が一気に広まりまして、それに伴って技術も一気に進化しまして、サイズは弁当箱から筆箱くらいになり文庫本くらいになりそのうちにライターかマッチ箱くらになり、最後は消しゴムくらいまでのダウンサイジングが進み、さらにその中身の進化はさらに未来的で、ゲーム機能もカメラも実装し、インターネット機能も持つようになりメールもやり取りできるようになり、そしてついには携帯電話自体をパソコンと同じにしてしまいまして、いわゆるスマートフォン、こいつが登場してライフスタイルは一変するのでございます。略称スマホ、このスマホがすべての生活の中心となるのでございます。朝起きるのはスマホの目覚まし、スマホでニュースのチェック、スマホでSNS友達と情報交換、スマホで天気予報を見てスマホで電車の時間を調べてスマホでゲームしながら出勤し、会社に着いたらスマホで取引先と情報交換、名刺交換、見積もり注文、はては上司への報告の書類もすはもで作って転送で完了。休日には遊びに行くのにスマホで行き先を調べて、スマホでランチを調べて、スマホで道順案内してもらって、スマホで集合招集かけて、料理が出てきたらスマホで撮影、スマホでブログに速攻でアップ、みんなさワイワイ騒いだらスマホで写真を撮ってみんなで共有、お開きでおウチに帰って、スマホでみんなのSNSをチャックして、もうね、スマホなしでは生きられない、そういう時代なのでございます。にもかかわらずスマホ持ってないなんて、なんという時代錯誤な連中なんだ。アホか、スマホに変えろすぐ変えろ、しかし、しかしであります。何度も触ってみたけどさ、どうにも画面が小さくで見にくいんだよなー。もうちょっと大きいと良いんだけどな。iPad miniくらいの大きさがベストなんですよ。でも、あのくらいの大きさのiPhoneを作っても、あんなので電話してたらちょっとヘンだよなー。いや、ヘンなのはいいんだよどうせヘンだからさ。ヘンタイライダーだからさ、ってほっとけ。このような理由で、未だにいわゆるガラケーなのであります。まあ、別にガラケーでも不便じゃないもんね。本当はスマホにしてTwitterでツーリングの時に◯◯なうなどとつぶやくつもりでTwitter始めたんだけど、スマホにしなかったのでTwitterがTwitterの意味をなしていないのである。っていうかすでに◯◯なうなんてやってるやついないけどさ。いやそれどろこか、もうすでに欧米ではTwitter自体が時代遅れらしいじゃん。やばいじゃん。全然乗り遅れてるじゃん。ということはだよ。スマホも時代遅れになる時が来るんだよ。一周回ってガラケーが最新モードの時代が到来するかもしれん。そしたら、今使ってるガラケーなんか、プレミアがついちゃってさ、中古携帯電話市場で高値で取引される逸材になるかもよ。そしたらウハウハじゃん。速攻で売っぱらってその金で北海道一周ツーリングだぜ。よし、来たるべきその日が来るまで、今は日帰りツーリングをして鍛錬しておくことにしよう。ということで寒いけどツーリングに行くことにした。

さて、寒いのである。言い飽きたくらいに繰り返し言うけど寒いのである。寒いけど晴れたからバイクに乗りたいので乗ることにするのだった。マジでライダーはアホである。先週に引き続き、今週も乗るのであるが、天気予報は晴れでも風があるみたいだな。風は嫌だなー。でも晴れてるから乗りたいので乗るのだった。朝5時の気象庁サイトを確認したら、風速は8から10メートルなんだと。青い矢印が付いてるのがそうで、これが黄色になると結構危険そうなんでやばいかもしれんけど、青い矢印ならまだ大丈夫だろうということで、行っちゃえ。結論が出たので準備をしたらまっちゃん特製のバタートースト(マーガリンではないぞバターだぞバター驚け)とカントリー風フライ盛り合わせセットを食って、実家ガレージからCB1300SFライアン・ストーン号を引っ張り出した。現段階では空はまっさら晴れで風もないのである。しかし、気温は低いので寒いのが実感できるので、クッソー、気合だッ気合だッ気合だッ気合だッ気合だッ気合だッ気合だッ気合だーッとアニマル浜口の真似をして、しかし、自分はアントニオ猪木全盛期の世代だから、やっぱり123ダーッだよね、と思い直して一人で123ダーッとやっていたら、いつも通りかかる立ち乗り女子高生が、アブナイ人を見るような目で見ながら走り去って行った。しまった。またやってしまった。

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気を取り直して、エンジン1発始動で出撃である。まずはガソリンである。いつもの19号線沿いのコスモ石油に向かった。そしてそこで満タンに給油した。160キロくらい走って9リットル入った。リッター20を切ってるけど、前回のツーリングが久しぶりだったもんで、バッテリーに喝を入れるといってぶん回してたから仕方がない。ちなみに、気がついたらその前回の出撃からもう1ヶ月経ってるんで、時代に流れは速いのであった光陰矢の如しなのであった。ぼやぼやしてたらやばいのであった。とにかく、今日も喝を入れるツーリングでぶん回すぜ。おかげさまでガソリン価格はリッターつに100円なのであります。もはや100円を切るのも時間の問題なのであります。ライダーにとっては実にいいニュースなんであるが、世界経済情勢的にはどうなんか、あまりよくないのか、日経平均株価の下落に歯止めはかからず、もはや落日の日本がひたひたと迫りつつあるのであった。しかし、経済なんて生きもんだからね。みんなが景気がいいと思えば良くなるので、ここはひとつ、みんなで景気がいいわ~と叫んでみましょう。ではご一緒に! 景気がいいわ~。ありあとうございました。ちっともいい気がしないけど良しとしましょう、きっと株価は上がります。

コスモ石油を出たら来た道を戻って瀬戸方面に向かう。今日の目的地は、豊橋浜名湖方面である。何度も申し上げている通り、極寒なのであるがゆえ、山は無理、気温的にも道路事情的にも無理、で行き先は平野部のみなんで、年末から尾張一宮方面、三重木曽方面、知多方面ときたら、あとは三河豊橋方面となるので、例によって消去法で行き先は確定、しかし、瀬戸方面にあるコスモ石油はいつもメール価格にならんので損した気分なんで、めんどーだが19号線まで行って、そこのコスモ石油は常にメール価格設定なんでそこで入れたほうが精神的にもお得なんだよ。で、そういう方向で走りました。

高蔵寺から庄内川を渡って瀬戸方面に155号線を走っていく。しかし、いつまでたってもこの辺りの道路事情は改善されんなー。なんで奥只見みたいな山道を走らないかんのだ。そこを過ぎて瀬戸市街に入るのだが、まだ朝が早くて交通量が少ないとはいえ、地元のばーさんがヘーキな顔して国道を横切るのにはびっくらこいた。すげーびっくらこいた。対向車線のクルマが気がついて急制動、こっちの道も前を走ってたクルマが急制動、その間を悠然と歩いていくばーさん、全然見えてない前だけ見てて、おそらくクルマが急制動で止まったことにも気がついてない様子なのであった。高齢者社会の危険性をまざまざと見る思いであった。

瀬戸から豊田へも国道155号線を走っていく。この国道155号線久しぶりに走るよな。ブックオフがなくなってセブンイレブンになってた。もう潰れちゃったかと思ったけど、日本一たい焼店はまだ健在だった。たい焼だけ売ってるのにこんな辺鄙なところで良くやってるよな。豊田のイオンは無くなってた。なんだかすごくスッキリしてるなと思ったら、完全い取り壊しされてた。新しいのを建てるのかなあ。警察署も建て替えるのか、バリゲードで覆われてた。潰れてたパチンコ屋が新しい名前の店で開店してた。スロット専門店だってさ。久しぶりに走ると色々変わってるよな。

豊田市で248号線に乗り換えて岡崎を目指す。248号線も久しぶりなんで、マルサン味噌の工場の辺りに元町珈琲店やら食品スーパーのドミーやらちょっとした集合商業施設地帯になってたのでびっくりした。そこからはいつものルート、1号線へのショートカット県道を走って、いつものセブンイレブンに寄ろうかと思ったけど、いつも同じセブンイレブンじゃあダメだ。なんか別のセブンイレブンか別のところに寄ろう。そう決断して通過、国道1号線までやってきた。1号線で道の駅でトイレ休憩にした。

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道の駅を出て、国道1号線を豊橋方面に向かう。途中の交差点に「バイクは脳を若返らせる」「バイクに乗って人生エンジョイ」「バイクはバリバリだぜ」と色々看板が出てたんで何かと思ったらレッドバロンの拠点だった。さすが大手はやることが違うな。そこを通り抜けてどんどん走っていくと、寒いとはいえやはり晴れやかに晴れている都合、バイクがうじゃうじゃ出てきてた。ハーレー、SSのグループ、Kawasakiのダートラ、珍しいのはGT380とXS650など、みんな寒いのによく走るね。ちなみにちょっと前に見かけた道路脇電光掲示板温度計は6度でした。これは寒いのか暖かいのか。朝に比べれば暖かくなってきたから暖かい温度ということにしよう。遅くなったが今日の装備は、プレミアムコットン+ピースマコットン+ヒートテック極+ライトダウン+ウインドストッパー、下はヒートテック極ももひきを履いてきた。そして、前後2ヶ所の貼るオンパックスこれでカンペキである。ちなみに革パンパンパンである。引き続き前支え運動を続行しないといかんぞ。危機感を持て。プリン食ってる場合じゃないぞ。

豊橋にやってきた。豊橋が世界に誇ヤマサのちくわの工場がでーんと国道沿いに建立されているのであった。ヤマサのちくわは世界最高なのである。しかし、世界に誇るべきものは、ここ豊橋にはもう一つあったのだ。そう、それがカレーうどんなのだ。何を隠そう、今日のミッションインポッシブルがこのカレーうどんだ。昨年、このミッションに挑んだ際に、雨が降ってきて断腸の思いで断念したのであった。そのリベンジである。今度という今度は、カレーうどんを食うのだ。そのために、丸1年をかけてじっくり時間をかけて作戦を練り、何度もシュミレーションを重ね、ありとあらゆる事態を想定して関係部署に根回しをした上に、政界にも太いパイプを持つ人物とも密接に関係を持ち、いざとなったら非常手段に訴えても目的達成に死に物狂いで邁進する覚悟できたのだった。そう、政界に太いパイプを持つ人物、仮にT氏と呼ぶことにしよう。このT氏のもつ情報を極秘に手に入れたのである。「お~いすぃ!」「スパイシー」「上の写真では分からない」など難解な語句が並んだ極秘書類、実は高度に暗号化されていたのだった。その暗号を解くためにアラン・チューリングに依頼、彼は1年かけて解読、そのファイルがネット上にあることを調べたのだ。そして、その店を突きとめた。場所はググレカスと言われる前にググったらわかったよ。そして、その場所を脳内ナビにインプットした。書式に残しては足がつくからだ。この件を世界中の諜報機関が追っているからな。しかし、脳内ナビに入れたのはちょっと失敗だったぞ。しまった、場所がどこかわからん。とりあえず、路面電車の路線が道を走っていけばいいはずなんで、走って行ったら、曲がるところがあるはずなのに全然わからんくなっちゃったもんで、やばいどうでもいいやテキトーに曲がっちゃえ、と思って曲がったところをしばらく走って行ったら、もうほとんど諦めて、ココ一番のカレーでも食うかと思ってたら、突如、店が現れた。

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あ、あれじゃん、あれ、大菊さん。豊橋観光コンべション協会番号27番、うどんそばの大菊さん。店の前にバイクを止めたら、網戸越しに厨房が見えて、そこにご主人さんがおって「あー、ちょっと待ってくださいねー今開けますからー」そして奥さんかな「お待たせしましたー」と玄関が開いて「どうぞどうぞー」と案内してくれたけど、ちなみに開店11時ですがいま10時45分です。なんというフレキシビリティ溢れる対応、これが世界のカレーうどんを作る現場だ! 中に入ったら一人客なんでカウンターみたいなところでいいかと思ったら「広いところ座ってねー」と言われたのだった。なんというカスタマーサティスファクション溢れる対応、これが世界のカレーうどんを作る現場だ! そして、キティちゃんのアップリケがついた手縫い風のエプロンをつけたお店の娘さんかな、女子高生くらいの歳と思われるピチピチな可愛らしい店員さんがお茶を持てきてくれたので「豊橋カレーうどんください」と渡哲也風に渋くキメた。娘さん、オレに惚れちゃあダメだぜ。うどん屋の後継はできないってそういう問題か。キティちゃんエプロンの店員さんは、ポッと頬を染めて「まあ、私どうしましょう」とか言うわけもなく、厨房に「カレーうどんでーす」と元気に言うのであった。するとご主人「豊橋カレーうどん、わあっかりましたああああー」と元気に答えてくれたのであった。なんというバイタリティ溢れる対応、これが世界のカレーうどんを作る現場だ! できるまでの間、Gacktの筋トレがすごいテレビ見てた。すげーな、革パンパン改善にいいかもしれんけど、改善する前に死ぬかもしれん。いや、死んだらどうしようとか言ってるからだ目なんだ、そういう弱い自分を排除しないとダメなんだ、でもやっぱりあれはキツイ死ぬぞとか考えてたらカレーうどんが出来上がってきた。

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うーん、なんという芳しい、まさしくカレーである。手順書を見ながら食うのであった。食ったらうまかった。デラうまかった。これはクセになるよ。中毒性があるのかヤバイ。豊橋市民はこれを毎日食ってるわけか。それにしてもどうしてこんなに人の心に訴えるものがあるのか。いろいろ考えた挙句、一つの仮説を思いついた。人はだれでもこういう経験があるのではないか。カレーうどんを食って、カレーうどんうまかったなーと思う。満足して見下ろすうどん器、そこにはカレー汁が残っている。その時、こう思うはずだ。うまかったカレーうどんの汁、これにご飯を入れて食ったらうまいだろうなあ。何しろ日本人は無類のカレー好きである。もともとインドから輸入した外来食にもかかわらず、完全に日本オリジナルに改変してカレーライスカレーうどんをはじめとして素晴らしいカレー食品を作り続けた。そのカレー愛がそうさせるのであろう、日本人のDNAに脈々と脈打つカレー愛が、残り実にご飯を入れたいという欲求を持つのは当然であろう。しかし、日本人はまた恥の文化の持ち主でもある。残り汁にご飯を入れて食うなんていう行儀に悪い食べ方をしたら、周りの人になんと後ろ指を刺されるか。「あいつ残り汁にご飯入れてるぞ」「見ろよ残り汁でご飯食ってるぜ」「信じらんなーい」「場所をわきまえろよな」「恥ずかしくないのかねー」「どういう育ち方したんだ」「親の顔が見たい」「あれはヘンタイだ」「どうせUターンできない」「あれ欲しいこれ欲しいと言って奥さんに叱られてるに違いない」やかましいわ。その恥の文化ゆえに、残り汁にご飯を入れて食うことができない日々が続いたのである。しかし、時代はカミングアウトの時代となった。世界に一つだけの花の時代になった。みんなみんな違っていい。自分は違うと宣言していい時代になった。オカマでもテレビのゴールデンに出演する時代になった。同性愛者が結婚できる時代になった。ヘンタイがヘンタイでることが許される時代になった。女王様もっと踏んでくださいと言ってもいい時代になったのである。その時代の流れが、カレーうどんの残り実にご飯を入れることも許されるのが定石と言うべきであろう。しかし、それでも、カレーうどんの残り実にご飯を入れることに抵抗があるのなら、はじめから入れておけばいいじゃないか、まさしくコロンブスの発想、この発想が豊橋カレーうどんを生んだのであった。やはり世界貿易の窓口豊橋港を有する豊橋市ならではのグロバーリティ溢れるインダストリアルではないか。今、私はモーレツに感動している。涙無くして語れない。モーレツに感動していると、地元のお客さんがガヤガヤと入って来た。おお、みなさん、豊橋カレーうどんを食いに来たのですね。なんせ百万食達成だからな。みんな注文するぞ。そしたら、みなさん、カツ丼とか唐揚げ定食とかきつねうどんとか頼んでた。

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食ったらお金を払って店を出た。食ったら体も温かくなったので、もうちょっと足を伸ばして浜名湖の方に行ってみたら、バイパスがすげー渋滞してたので、道の駅に寄って、そこから引き返した。

途中でセブンイレブンでゆずほっとを飲んで帰ってきた。

本日の出費
カレーうどん 830円
ゆずほっと 118円

本日のCB1300SFの走行距離 190キロくらい
累計のCB1300SFの走行距離 10470キロくらいかな

 

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