臥龍桜とKCBMは飛騨美濃ぐるりと

4月23日(土)

あまりにも花粉症がヒドイのにクスリが切れてしまってくしゃみ鼻水鼻づまりに悶絶地獄責め状態になって、これはいかんと薬局でクスリを買ってきて飲んだんだけど、一向に効果が出てこない上に、クスリの副作用、モーレツな眠気と倦怠感に襲われてその上、頭に首に肩背中腰まで痛くなってダメだもう死ぬかもしれん終わりだと思って、早めに寝て翌日起きたらスッキリ治るってないかと思ったんだけどスッキリどころかドロドロ低迷状態でもう万策尽きて、そこで気がついたんだけどこれって花粉症じゃなくて風邪じゃね? それともこの身体中の痛いのはもしかしてインフル? ヤバいとにかく会社は休んで病院に行こうと思って会社に電話したら我が社ナンバーワン美人でクールな事務の女王様がでた「はぁ? 休むぅ? 使えない男」ガチャンとにべもなかったのであった。しかし、その時は死にそうだったので「女王様もっとヒドイことを言って下さいノノしってください、アヘアヘ」などと言ってるヨユーもなく、死にかけ状態で病院に行って受付で死にかけてたら、美人の看護師さんが問診してくれて、これはまさしく地獄で仏と思いながら答えてたらインフル予防接種してない項目にチェック入って、速攻隔離病棟へ移動、そこで寂しく待たされるのであった。ああ、このまま死ぬのか寂しい晩年であったなどと黄昏ていたが、さっきの美人の看護婦さんに呼ばれて、これはまさしく地獄で仏と思いながらついて行ったら先生が現れた。ひさしぶりの先生だったけど、バッハかヘンデルかベートーベンかという髪型で医者というより売れなくて死後評価されるタイプの前衛芸術家みたいだなあと思いながら、診てもらったんだけど「アンタは単なる風邪」と言われてクスリもらって帰ってきた。で、幸い食欲はあったので、まっちゃんにハンバーグ弁当を買ってきてもらって食って、クスリを飲んで寝た。栄養のあるものを食ってクスリの飲んでしっかり休めば治るだろう。しかし、天は我々を見放していたのであった。夜になっても一向に回復しないで、次の日も死にかかってて、それどころか食欲も無くなって朝っぱらから食った粥をゲロゲロ吐いて全身に毒が回ったように身動きも出来なくて、いよいよ死ぬのかと思って覚悟を決めて、最後に883アイアンに乗りたかった、しかし乗れなかったと解雇録に書くことにした。ちがうわ回顧録だよ。解雇されて北海道に行ったら雨ばっかりで散々だった日頃の行いが悪いからだってほっとけ。仕方がないので、もう一度病院に行って、前衛芸術家に診てもらったら、「あークスリがきつかったから胃をやられたねー別のクスリにするか」と軽いノリで別のクスリをくれた。で、それを飲んで寝たら徐々に回復してきて、次の日になんとか治った。こんなヒドイ目にあったのは何年ぶりだクソ。しかし、これで九死に一生を得たのであった。人間、一度死を覚悟すると悟りを開くというが、その時はまさしくその悟りを開いた状態だった。まっちゃんに「なんか顔が変わったー」「その通り、私は解脱の領域に達したのです」「すごーい」「諸行無常なのです」「すごーい」「もはや私に下界の欲はありません」「すごーい」「私はもっと崇高な目的を達成するために生きるのです」「すごーい、え、ちょっとまて崇高な目的ってなんだ」「崇高な目的とは、そのなんだ、えーっと…バイクで走るとか…」(バキドデグシャ)ということで、風邪も治ったのでツーリング行ってみよう。

今週は最後まで天気予報がコロコロ変わったので行くか行けないかハラハラものであったが、前日の予報で晴れのち曇り降水確率0パーセントで、これはツーリング行き当確なのであった。予定通り、臥龍桜を見に行こうと思ったんだけど、実は当日はKCBMの日でもあった。KCBMすなわち、クシタニコーヒーブレイクミーティングである。馬鹿みたいにバイクが集まって、配給制のコーヒーに行列を作る実に馬鹿馬鹿しいイベントなんで、行くのは馬鹿らしいのであるが、今回は名東の店長が得意げに新車でやってくるに違いないので、どんだけドヤ顔で来るのか、どうしても見たいと思い、作戦を考えたら朝4時に起きて5時に出発して8時に臥龍桜、そこから引き返して加子母へ行けば10時くらいには着くだろう、それならちょうど名東の店長も現場に到着している頃だからバッチリなはずだ。しかし、起きれるかどうかが問題だが、まあ、起きれたらこの作戦でいこう。そう思って寝た。で、次の日の朝4時に起きた。いやはや、やればできるもんだねえー、ことバイクに企画が絡んでると絶対に起きれるなあ。これが他のことなら起きれんかったまあいいかとなるに違いない。しかし、起きたのはいいが、まさか起きれると思わんかったので何も考えたなかった。まっちゃんは爆眠中で、昨日は「勝手に行けばー」と言ってたので、勝手に行くしかないようだ。トースト焼いて食ってヤクルト飲んで準備して、まだ暗い中実家ガレージに向かう。実家も寝てると思ったら、さすが年寄りはもう起きてた。ガレージから旗艦CB1300SFライアン・ストーン号を引っ張り出すと、エンジン1発始動、朝早いので暖気もそこそこで出発した。

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まだ暗いし、空はどんより曇ってるんで、今日は本当に晴れるのか心配なのだが、出てきちまった以上は後に引けないのである。ガラガラに空いている道を走り、例によってまずはコスモ石油に行く。給油機の前にバイクを止めて、メール会員割引でレギュラー満タンにする。前回に180キロくらい走って10リットルちょっと入った。知多半島のストップゴーが多い農道を走ったから燃費は若干落ちてるな。ちなみに価格は割引後でリッター100円だった。一時のことを思えばかなり安くなってきた。ガソリン満タンでずっしり重くなったCB1300SFライアン・ストーン号は19号線に出て多治見方面に向かう。

いつもより段違いに早い時間なのでガラガラだった。クルマがほとんど走っていない19号線を快調に飛ばしていく。内津峠を越えて多治見に入り、いつもの今泉ルートでショートカット、国道248号線との交差点に至る。今日はバイパスすなわち国道248号線ではなく、旧国道248号線を走っていくことにした。ちょっと寒かったから、バイパスをカッ飛んで行くのはヤバそうなんで、旧道にした。今日の装備はプレミアムコットン+ピースマコットン+クシタニ名前忘れた服を着たんだけど、朝は12度昼は26度なんで、これくらいにしとかんと昼間暑くなるからな、それで朝寒いんだよ仕方がないよ。で、旧道をそれなりの速度で走るのだった。多治見から可児を経由して川辺に入った。途中、交差点の信号が黄色点滅になってるところがあった。おお、なんか久しぶりじゃん、この点滅信号。深夜早朝の交通量が少ない時間帯は、信号赤黄青が赤点滅黄点滅だけに変わるんだよな、夜10時以降朝6時くらいまでだっけ? ウチの近所もむかしは交差点の信号が全部こうなってたけど、深夜残業して帰ってくると信号が点滅に変わってたんだけど、最近は、交通量が深夜でも多いからか、点滅しなくなちゃったよ。今じゃ、そういう点滅信号に変わる信号を見かけないよな。こっちのほうはやっぱりまだ田舎だから、深夜の交通量が極端に少ないからこうなているのだろうか。

喫茶モンパリが潰れてセブンイレブンに変わった交差点で41号線に合流する。セブンイレブンにはバイクが一台止まってた。ライダーがなんか食ってた。あーなんか食いたいと思ったが、こっちにはこっちの作戦があるので無視してカッ飛ばす。41号線もガラガラである。ガンガンカッ飛ばす。カッ飛ばしたらでかいトラックに追いついた。それがまた呼吸困難に陥った決闘末期のダース・ベイダーみたいな排気音で荷台がぐらんぐらん揺れとるもんで、このトラック、ダイジョーブかよ、真後ろについてるとヤバいな、と判断し距離をとった。そして道の駅白川を越えた坂道の登坂車線で一気に追い抜いた。そこからはまたカッ飛ばすのであった。

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しかし、いつも通りの所要時間1時間30分で飛騨金山の休憩ポイントのヤマザキデイリーストアーにたどり着いた。カッ飛ばしたんだけどいつもと同じ時間かかってるってどういうことだよ。カッ飛ばすかっ飛ばすって言ってるだけで実はSS(スーパースローの略、スーパースカポンタンではない)じゃねーのか、と疑う方もいらっしゃると思うのでここではっきりさせておきましょう、ええ、その通りです。ジョーに捕まるといかんので、カッ飛びとかいって実はそんなに飛ばしてないです。そこそこです。そこそこの走りです。だってジョーに捕まったら悲惨だもんね。ネズミに捕まったら悲惨だもんね。で、デイリーストアの駐車場にはバイクもう1台止まってた。朝早いライダーが意外に多いのかも。他の人のツーレポを見ると、朝2時出発とか朝3時出発とかあるもんな。さすがに朝2時3時は無理です。店に入ってトイレして、朝の早いこの時間帯はまだ準備に忙しいみたいで、レジ待たされたけどホットレモンを買って飲んだ。ここまで来てもまだ空はどんより曇っており、晴れてくる気配がないので、本当に晴れて来んのか天気予報と空を見ながらブツブツ。まあ、ここまで来てブツブツ言っても仕方がないから出発する。

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またしても41号線をカッ飛ばす。そろそろ少し交通量が増えてきたけど、それでもまだまだ快調に走れるので、こりゃあ今度から出発時間は5時にしてもいいかもな。でも起きれんかもしれんけどな。快調に下呂を越えて次の休憩ポイント道の駅なぎさまでやってきた。電光掲示板は11度を示していた。ここまで来たらようやく青空見えてきた。トイレしたら、改装されたみたいで綺麗になってて、以前は向かって左が男子トイレで、右が女子トイレだったのだが、位置が変わって逆になってたのではじめ間違えるところだったぜ。間違えて入っちゃったらどうなってたかと思うと恐ろしくて夜も眠れません。キャーチカンよーヘンタイよーと女子の悲鳴が警察を呼び寄せ、即刻現行犯逮捕ですよ。そのまま岐阜県警の留置所行きですよ。もう人生終わりですよ。最後に883アイアンに乗りたかったって回顧録書くか。トイレから出てバイクに戻ったら、マジカッ飛びSS軍団が現れてブオンブオンいわせてトイレ前に止まって、年季の入ったクシタニの革ツナギが歳を物語るのであった。おっさんもおっさんだな(意味不明)

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道の駅なぎさを出たら、もはや目的地は目と鼻の先だ。ようやく青空が広がってきて気分上々テンションアゲアゲなのである。最後の難所宮峠を、軽トラックの後について走る必殺技、すなわち、オレは速く走れるけど前を軽トラがトロトロ走ってるから走れないだけだよーというポーズをとりながら、実は道路の横滑り防止溝が怖くてトロトロしか走れない事を偽装する必殺技で走りながら、峠を越えた。この辺りはまだなんとか桜が咲いているので、事前の調べた情報から、臥龍桜はすでに見頃を過ぎ散り始めを想定しているが、ひょっとしたらまだ観覧に価する開花状況かもしれないとひそかに期待しつつ、臥龍桜公園に突撃した。時間が早いので案内係の地元の人も誰もいない、それどころか観光客も誰もいない、そんな中、いつもの場所に自発的にバイクを止めると、てくてく歩いて臥龍桜のところまで移動する。さあ、どうだ、どうなんだ、もう散り始めかまだ見られるか、どうだどうだ、期待半分不安半分で公園までたどり着いたら、そこで待っていた臥龍桜に姿は…葉桜になりかけていた。あれま。ガックリ。今年はやっぱり早かったんだね。いつもならこの時期まだ六部咲きくらいなんだが、今年はすでに散り始め、見頃は終わって、桜祭りの舞台装置も虚しく、誰もいない観光客もいない地元の人もいない公園は、まさしく宴後なのであった。いや誰もいないのは時間が早いからなんだけど、でも、やっぱり六部咲きの美しい姿が記憶に残ってるんで、今日のこの臥龍桜は、若かりし頃の憧れの女優さんが、歳とっちゃって老けちゃったなーって感じでした。まあ、仕方がないね、今年は異常に早く暖かくなったからね。そういう年もあるさ。

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早々に臥龍桜公園を撤収し、それでも朝5時出発で臥龍桜という最初のミッションをクリアできたので良しとしよう。次のミッションはKCBMであるが、その前に腹減ったのでなんか食う事にした。高山市街まで行って食うか、戻っていつものサンマルティンで食うか、どうしようか。でも高山市街地に行ってもバイクを止めるところに苦労するからなあ。それに、これから更に高山に行くと、加子母まで戻るのが大変だから、サンマルティンにした方が時間的には余裕ができていいよな。ということで、サンマルティンに行くことにした。来た道を戻って、サンマルティンまでやってきた。

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朝7時から営業なのである。朝7時から営業ってことは、やっぱり朝4時5時から働いてるのかな仕込みとかあるもんね。バイクを止めて店に入ると、常連客さんが2、3人いた。窓に近い席に座って、コーヒーとモーニングを注文した。週刊ポストのグラビアのねーちゃんを鼻の下を伸ばしながら見てたらコーヒーとモーニングがきた。モーニングはトーストではなくホットサンドになってたぞ。これはいいね。やっぱりただのトーストではこの厳しい外食産業競争に勝てないからだろうか。なにしろ商売は大変だね。ホットサンドはとろけるチーズで美味しかった。食ってコーヒーを飲んで一休みできたら出発する。

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サンマルティンを後にして、次の目的地、道の駅加子母のKCBMに向かう。下呂から国道257号線に入って走っていく。この国道257号線、下呂から中津川を結ぶ国道なんだが、なかなかいいんだよ。これまであまり走る機会がなかったもんで、新鮮なのもあるけど、川沿いになかなか風光明媚な環境で、それに加えてちょっとレトロな建物が多いんだよ。ドライブイン舞台峠なんか、もう一世代前に全滅しちゃったドライブインがまだ残ってるのがすごいよ。今やそのほとんどが道の駅に取って代わられちゃったからね。それに道沿いのお店も古風、古い小さな本屋さんや、ここらへんでは大手に属する書店チェーンの三洋堂もあるけど、作りが昔の店構えでいい感じなのだ。それに加えて恵那峡みたいな実にいい景色が楽しめるところもあって、もうちょっと頻繁に走ってもいいかもしれん。そんな風光明媚な国道257号線を青空の下ポカポカ陽気になって最高な環境で走っていくのであった。いやーバイクって本当にいいね。こういう時のバイクはマジでいい。雨は最悪。いい気分で走ってたのであっという間に道の駅加子母までやってきた。

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いやーすごいね。本当にすごい。ものすごい台数のバイクが集結してた。ざっと数えて1万台は集まってた。一旦会場を通り過ぎて反対側から駐車場に入ると、緑色のジャンパーを着た係りの人が走ってきて、こっちに止めてくださいあっちに止めてくださいというのでワケがわからんかったが、とりあえず奥の方のジャマにならないところに止めた。国道からどんどん次から次へとバイクが集まってくるので、こりゃ出れんくなるかもしれんなあと思ったけど、そんときはそんときに考えるとして、まずは店長を探しに出かけた。会場はどんどん大規模になってきているKCBMなのだが、今回はコーヒーブレイク、バイク用品ショップのしゃぼん玉、BMW、ドカティ、そのほかいろいろよくわからんがテントがいっぱい設営されてて、いろいろなバイクが並んでた。ゆっくりチェックするのは後にして、まずは店長を探そう。

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歩いて行ったらドカティのテントがあって、店長のスクランブラーと同じモデルが展示してあった。おお、これが問題のスクランブラーか。スクランブラーなのになぜかマフラーがアップでないのは置いといて、実にコンパクトでマッチョでレトロモダンでおしゃっれーなのであった。パワーとエレガントを両立している感じ、乗りやすくてよく走り実に使い勝手が良さそうなバイクなのだった。いいなー店長いいなーこれいいバイクだ。そしたら隣のテントにはBMWが並んでた。これまたかっこいいなあー。やっぱり大人のバイクって感じがいいよな。落ち着きがあるというか、おっさんライダーという言い方は悪いから言葉を選んで熟練ライダーが乗っててもふさわしい感じがするよ。SSとか、やっぱりおっさんライダーが乗るもんじゃないからな。自分も乗っといてこういうこというのもアレだけどさ。アダルトライダーにふさわしい、それがBMWだ。いいよなーBMW。ほかにもバイクが展示されてるテントがあって、どれもかっこいいバイクが並んでた。駐車場に集まってる膨大な数のバイクも見応えがある。ざっと見ただけでも、CBX1000、FZ750、KZ1300、アフリカツイン、GPZ900R、CB750FC、CB1000SF、ハーレー80、BMWのサイドカー、モトグッチ、はてはクライザードマーニまで止まってる。いやー、どれもカッコイイねー。FZ750は限定解除して買うぞと思ってたバイクだし、6気筒CBXはHONDAライダーの羨望のバイクだ。ハーレーアイアン883も止まってた。すごいかっこいいよこれ欲しいよ。そんなバイクを眺めつつ、奥の方まで来たら、スッゲーかっこいいバイクが止まってた。なにこれ、でらかっこいいじゃん、これなんていうバイク、すげーかっこいい、これサイコー、これ絶対買いだよ、って、よく見たら自分のバイクだった。ああ、道理でかっこいいと思うワケだ。

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しかし、せっかくのミーティングなのに誰も知り合いに会わないし、誰にも声をかけられないし、かといって自分で声をかける勇気もないし、一人寂しくフラフラしてたら、店長のスクランブラーが現れた。しかもタンデムで現れた。誰を乗せてるのかと思ったら、新人バイトの女の子だった。原付で東京まで13時間かけて行っちゃった怖いもの知らずの新人バイト。なんだと、タンデムで来るってそりゃ反則だぞ奥さんに言いつけてやる。どういう倫理観してるんだ。世間じゃそういうカンケーが大変に問題にされてるこの時勢になんてことをするんだ。クソ、絶対に許せん、世間が許しても許せん、うおー、チョーうらやましい、タンデムしたい新人の女の子とタンデムしたい。これがいわゆる甲斐性の差なんですかね、太宰治先生。

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現れたドカティスクランブラーはすぐに取り巻きに取り巻かれて店長も「ああこんにちわどうも」「こんにちわこんにちわ」と挨拶に忙しくて大変そうだった。そいでもって取り巻きに取り囲まれて、注目の新車スクランブラーがいかに素晴らしいか演説を始めるのかと思ったら、なにやら自分でカスタムしたサイドバックキャリアの説明を始めて、それをみんな一生懸命聞いているのであった。スゲーんだけど、サイドバックなんか自分のCBもCBRもカンケーないんで、会話に入れないので全然盛り上がらん。一部の人だけ盛り上がってる実に寂しい展開についていけんので、せっかくコーヒーブレイクに来たんだからコーヒーブレイクさせてもらおうかと思ってコーヒー配給の行列に並ぼうと思ったら、めちゃくちゃに並んでるじゃん。全盛期の1月2日Apple福袋の行列みたいじゃん。ダメだこりゃ。コーヒーも飲めず、誰とも盛り上がれず、店長の新車ドヤ顔を見ようと思ったら、別の意味でのドヤ顔を見せつけられて(新人とタンデムのことだよクソ)全く面白くないことばかりなので、もうこんなとこにおれんわさっさと帰ろ。でも一応店長に挨拶しとこうと思って探したけどおらんもんで、バイクに戻って会場を後にした。

臥龍桜は見頃を過ぎて、KCBMはコーヒーも飲めず、タンデムを見せつけられて、クソ、このままじゃ終われねえ、このままじゃ終われねえんだよ。どうしてくれよう。やっぱり、なんかうまいもんでも食わんと気が済まん。人間、腹が減ってくると精神的にも不安定になってイライラしてくるから、とにかくなんか食うことだ。うまいもん食いたい。なんかないか、あ、そうだ。すぐ思いついた。あるじゃん、蕎麦食おうよ蕎麦。らっせいみさとだよ。この時間から行けば、ちょうどお昼前に行けるから、まだ空いてるうちに店に入れるぞきっと。よしオレってあったまいいー、進路をらっせいみさとに取れ。と威勢良く言ったはいいが、場所がわからん。実は場所がよくわかったないのであった。看板があったところはわかるので、そこまで戻ろう。よし、257号線をグイグイ走って、19号線まで正直に走った。以前、こじさんとのオフ会でこの辺りを走った時のらっせいみさとから、加子母まで19号線を使わないショートカットがあったけど、どこをどう走ったか覚えてるワケがないので、正直にわかりませんから19号で愚直に走ることにした。急がば回れという格言もあるしな。

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19号線に出たら、中津川から恵那に向かって、恵那に入ったら、以前、オートレストランサンスイだったところ、今はサークルKになってるところの三叉路交差点を左に曲がった。そこにらっせいみさと3キロの看板があるのだ。よし、このまま真っ直ぐ3キロ走って道の駅だ。迷うことなく目的地にたどりついた。この状況で道に迷ったらアホだわな。道の駅に入ったら、バイクが何台も止まってて、やっぱり今日はバイク日和なんだな。バイクが並んで止めてあるところに一緒にバイクを並べて止めた。時間はまだ昼前で、丁度いいんじゃないのかと思いながら、道の駅の建物の方に歩いて行って売店の中に入ったら、奥の方に人だかりができていた。これが蕎麦待ちの客の人だかりと気がつくのに少々時間がかかった。マジかよ。まだ昼前だぞ。一般人は、まだモーニングの時間だぞ。にもかかわらず、すでにこの待つ行列、うーむ、恐るべしらっせいみさと、ナメてました。順番待ちの名簿に名前を書いて、後はひたすら待つのみ。2、3人の年配の家族客が多いなか、一人で待ってるは寂しいなあ、と思ってたら「おひとりでお待ちのスズキさまぁー」と呼ばれたら隣に座ってるおっさんが「あ、はいはい」と答えて店に入って行ったので、ああ、一人で来てるのは一人じゃないんだ、と妙な安心感を覚えてホッとしました。そうだよ、一人で蕎麦食って何が悪いってんだ。一人万歳と(心のなかで)叫んでいたら「一人でお待ちのヘンタイライダーさまぁー」と呼ばれたので「はいはい」とホイホイ答えて店に入った。一人だけど4人席に案内さてちゃってなんだか申し訳ないですが、カウンター席とかないんだねここ。で、蕎麦茶を持ってきたねーちゃんに「サラ天蕎麦」とビシッと注文したった。そう注文しつつ、壁のメニュー表を見たら天サラ蕎麦が正解だった。「てててて天サラ蕎麦」とキョドった注文になった。しかし、ねーちゃんは忙しくてそんなアホにかまってられないようで「天サラねー、ハイ」と威勢良く受注して厨房に戻っちゃったので、この気持ちをどうしてくれようか、こういう気持ちが重なった結果、カイロ・レンはダークサイドに堕ちたのかと思った。このままではダークサイドに堕ちてしまう、ひゃははーKawasakiはいいぞぅ~。だからKawasakiはダークサイドかよ。でもKawasakiでカッコイイ悪のイメージがあるんでどうしてもそういう感じなんだよ。HONDAなんかは完全に良い子なんだよなー。YAMAHAも良い子でSUZUKIは…と考えていたら蕎麦がきた。

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でかいんだよ。想像以上にでかい。一昔前の蕎麦ってのは、1000円払って、握りこぶしくらいの蕎麦が盛ってあるだけの蕎麦が出てきたもんだが、最近はそういう高級気取りっていうの? 意識高い系っていうの? そういう蕎麦がもうウケない時代なのかね。いやいいことだけど。では、見せてもらおうからっせいみさとの蕎麦の味とやらを。天ぷらは山菜かな、ちくわはフツー、でかいのは野菜かき揚げで、これが熱々の揚げたてでデラうまであった。しかし、それはまだまだ序の口であった。続いて現れたのが、天サラ蕎麦のサラの部位、サラダ部位であった。千切りにされた大根その他のシャキシャキ感が蕎麦のコシのある柔らかさと口の中で不思議な歯ごたえを生み出すのであった。こ、これは…まさに味のグランドクロスやぁ-(彦摩呂風に)あっという間に食っちゃったけど、これはヤバいヤバすぎる。なるほど、ミスター某氏が病みつきになって毎週通うだけのことはある。うーむ、道の駅、侮りがたし。

実に素晴らしい満足感に浸りつつ、バイクに戻って、いやー今日は素晴らしい日だった。今度まっちゃんと来るのだと決意し、今度は定食にするのだと決意し、さあ帰るのだと決意して、道の駅を後にした。

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で、帰りは19号線を使わずに帰ろうと思って、なぜか瀬戸に来てしまい、道に迷って神社の前まで来ちゃって、いやーこんな階段登れんわ、と諦めて、道に迷いながらもなんとか帰ってきた。

本日の出費
ホットレモン 141円
臥龍桜公園管理協力金 100円
モーニング 450円
天サラ蕎麦 1080円

本日のCB1300SFの走行距離 310キロくらい
累計のCB1300SFの走行距離 11460キロくらい

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