新春は知多半島の遅延ロード

１月３日（火）

新年おめでとうございます。旧年中は大変お世話になりました。性懲りも無く、飽きもせず、駄文を垂れ流すだけのサイトではございますが、本年も見捨てずによろしくお願いいたします。さて、本年は2017年であります。早いもので、21世紀も始まって17年も経過しておるのであります。まさしく光陰矢の如し、だからこそ1年を真剣に生きなければならんのであります。そこで、本年、2017年を挑戦の年としたい。世間を見れば、ライダーはいつの間にかオッサンだらけ、良い歳こいて何してんねんバカタレなどと言う輩もいるでしょう。しかし、オッサンだからと年齢だけで考えてよいものでしょうか。人生は生涯青春なのであります。生涯青春であるためには、やはり常に青年の心を持たねばなりません。青年の心とは何か。若さとは何か。かのアンリ・ルソーはこう言っております「若いということはどえらいことです。無茶苦茶をやりますからなあ」そう、無茶をするのが若さなのであります。そんなことできるわけないだろということをやろうとするのが若さなのであります。そんなあきらめない挑戦の心、その心を持ち続ける、それが生涯青春であります。オッサンでも若者なのであります。青年は挑戦の気概を持つ、オッサンが挑戦の心を持てば、それはオッサンが青年であるということになるのです、QED証明終わり。そこで、本年は挑戦の年となるであります。しかし、ここで簡単に挑戦といっても、漠然として何が何だかわからないでしょう。何に挑戦するか、そこをはっきりさせようではありませんか。人間歳を取ってくると、やりたいことを思いついてもなかなか腰が上がりません。そう言った事項が、いくつも心の片隅に眠っていませんか。そう、それです。今こそ、その秘めた思いを解き放つのです。例えば、毎年毎年、欲しくても、完売で買うことができなかった人気福袋、今までは、ダメだったかーで終わっていましたが、今年は違います。今年は、どうやったら完売前に買うことができるか、具体的に作戦を構築し、恐れることなくそれを実行し、ついに念願の福袋をゲットしたのであります。あるいは、正月に、あるいは記念日に行ってみたいと思いながらも、毎回毎回「本日は予約がいっぱいでございます」「本日はお席が用意できかねます」「諸事情によりお断りいたします」「ヘンタイな方はお断りでございます」「立ちゴケするライダーはお断りでございます」やかましいわ。ということで入ることもできなかった名古屋駅ツインタワー高層階の某高級レストラン、今年はそうはいかん。前日に電話で聞いたったぜ。「おい、毎回毎回断りやがって、正月はどうやれば入れるんだよ」「生憎予約でいっぱいでございますが、朝早く並べば、お席を用意できることもございます」「朝早くだと？」「左様でございます、ただ大勢のお客様が並ばれるので、遅い場合は、お席は用意できかねます」「じゃあ、朝早く並べば入れるんだな絶対だな」「さようでございます」「ようし、並んだるからな絶対に並んだる」「ご健闘を」ということで、暗いうちに家を出て、名古屋駅の1日1100円止まりのコインパーキングに止めて、名鉄百貨店の開店待ち（建物を一回りしてた）にも高島屋の開店待ち行列（駅構内を一回りして2階まで来てた）にも目もくれず、高層階レストラン街直通のエレベーターに乗り込んで、一気にそこまで行くと、まだ真っ暗、警備員が巡回して、レストランの早番の社員さんが出勤してくるレストラン街、階下の喧騒が嘘のような静寂、歩く靴音が響く、まったくなんでこんな時間にこんなところに来てるのか意味がわからんわ。いや意味はある。某高級レストラン、1番に入るためには考えうる最高に早い時間に来なければならないのだ。そのために来たのだ。一直線に某高級レストランの店頭に向かうと、まだ誰もおらん真っ暗な店内が伺えるガラスの前に立った。そして、ひたすら開店を待つのだ。なんか、命令完了後の待機中のターミネーターだな。やがて時は流れ、店内、ガラスの向こう側で若い頃の寺島しのぶみたいな店員さんが現れて電気をつけようとして、脂汗を流しつつ目を血走らせて一番乗りに命懸けになってるオッサンに気がついた「きゃぁーーーーー誰か来てぇーーーーーヘンタイよぉーーーー」と悲鳴を上げたわけではないけど、ビクッとしていたのは確かだったな。しかし、さすが高級レストランの店員さん、すぐに笑顔になって、待機客用の椅子を並べてくれて、メニューカードを渡しながら今日のメニューを説明してくれて「こんな時間から待ってるなんてすごいですねー」と言ってたけど、ちょっと呆れてたみたいだったな。こうして無事一番乗りを果たして、長年の夢だった高級レストランで高級ランチを食ったのであった。いやー予約いっぱいになるだけのことはある素晴らしい料理でした。これもまた、挑戦の姿勢がなければ実現しなかったのであります。やりたいなあと思っているけどなかなかやれない、そんなことをやり遂げる。それが本年のテーマなのであります。そして、すでに次の目標は決まっているのであります。だからねー、やっぱりフルサイズ一眼デジが欲しい欲しいと思ってたけどまだ買ってないから買おうと思うんバキドテグシャ（まっちゃんの必殺技飛び膝蹴りパンチが炸裂する音）うーイテテ、ということで、本年は挑戦をテーマとすることを宣言し、本年2017年の年頭の挨拶とさせていただきます。ご静聴ありがとうございました。

今年の初乗りが１月３日に決定してからどこに行こうか考えてたんだけど、この時期は選択の範囲が少ないので、結局、浜松方面か三河蒲郡方面か、三重方面になるんだけど、浜松も三重も最近行っちゃってるから、三河蒲郡方面かな、と思いつつ、しかし、新春ぽい感じが欲しいなあとも思い、となると伊勢神宮とかいいんじゃね？　ということで、年末に行き損ねた伊勢神宮まで行って赤福ぜんざい食って帰って来ることにした。で、当日、伊勢神宮まで行くには朝早く出なきゃいかんのに、年末年始、連日遊び歩いてたもんで、起きたらもう出発予定時刻だった。げげ、しまった。しかしそれにしては窓の外が暗いので、外を見たら空は雲に覆われ道路がウエット、濡れてた。気象庁のサイトにアクセスして天気予報を調べたら、曇りのち晴、朝は所により雨、となっていた。うーむ、これは出発時間を遅らせなきゃダメだな。行き先ももっと近くに変更しなきゃいかんな、と腕組みして考えてたら、まっちゃんが起きてきて「今日どうするのー」「天気悪いのー」「じゃあ掃除だねー」バカな、掃除なんかするわけないだろ、今日はツーリングの日だぞ！「ふーん、じゃあ気をつけてねー立ちゴケしないようにねー」「Uターンでコケないようにねー」「サイドスタンド掛け忘れないようにねー」やります。掃除します。どうせ時間はあるし、掃除してから行くことにした。まっちゃんの言うこと聞かずに出かけたら、何か良くないことが起きるに決まってるからな。掃除をすると決まったら、まっちゃん上機嫌で、朝食に順天堂小笠原風雑煮と孤軍奮闘流おせちを用意してくれたので食った。それから掃除してたら晴れてきたので、おおーやっぱり晴れてきた。まっちゃんの言う通りだった。こうして、無事、出発することができたのであった。

準備して実家ガレージから旗艦CB1300SFライアン・ストーン号を引っ張り出す。エンジン一発始動、ふっふっふ、エンジン一発始動、いい気分だぜ、やっぱHONDAはこうじゃなくっちゃな。HONDA DNAが目覚めるぜ。インラインフォアエンジンが雄叫びをあげるぜ。さあ、出発だ。

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まずはガソリンを入れる。いつものコスモ石油に行くと、給油機の前にバイクを止めた。時間が遅いのでもっと混んでるかと思ったらガラガラだった。やっぱり正月だからかなあ。レギュラーガソリンを満タンにする。前回200キロくらい走って13リットル入った。燃費が悪いが、これは心当たりがあるんだよな。割とブン回して走ったもんなー。やっぱりブン回すと燃費が悪いんだな。今後はいつもの通りの低燃費走行を心がけようと思います。

コスモ石油を出たら19号線を走って名古屋方面に向かった。今日の行き先は、伊勢神宮は無理なんで知多半島へ変更だ。出発時間も遅いから、距離的にも時間的にも、知多半島くらいが手頃だな。野間の灯台まで行って、灯台ラーメン食って帰ってこようと思う。

19号線を道なりに走っていく。名古屋市内は、遅い時間にもかかわらず、思ったほど混んでなかった。やっぱり正月だからかなあ。他県ナンバーのクルマも何台か走ってた。みんな、特殊で異質な常識で構成されている名古屋市の道路に当惑しながら走ってるようだった。堺ナンバーのシエンタは、左折専用レーンから必死に直進レーンに戻ろうともがいてたので前に入れたった。浜松ナンバーのノートは助手席の女の子が必死でナビやら地図やら見て叫んでた。

そんなこんなで進んでいくと、白川公園を過ぎたあたりで歩道を大名行列みたいに大勢の人が歩いていくのでなんだと思ったら行き先は大須観音だった。おおーそういえば大須といえば大須商店街と大須ういろないろしか思いつかんかったが、観音様だったなあ、当然初詣にくるわなあ。こんな行列になるくらいくるとは思わんかった。そして続いて現れたのが本命、熱田神宮であった。いつも早い時間に通過しちゃうんでわからんかったけど、すでに本格稼働してる熱田神宮ってのは凄まじい熱量を放出してるんだな。道路脇はテキ屋さん屋台が無限回廊のように並んで、道路という道路交差点には、プーチンでも来日してるみたいな物々しい警官の数、まさしく厳戒態勢、そんな中を通過すると、これは今日の帰りはこの道は走れないなあと思ったのであった。

さて、そこを過ぎて国道19号線を名古屋市から国道247号線に乗り換えて、自動車専用道路を駆け抜ける。この道は覆面が多いから絶対に制限速度尊守なのだ。みんなも重々承知の上なようで、同じような速度で走っていた。しかし、そんな安全運転する羊の群れの後ろから現れたのが、今急速に声量を増大させている、旧車族であった。これ見よがしにエンジンをふかし、制限速度で走っているクルマバイクの間を縫うように何台もの旧車は走り抜けていくのだった。嵐が吹き抜けるように走り去っていなくなったら静かになった。覆面パトカー、なんでこういうところに出てこんのじゃ。全く、抵抗しない羊の群れの速度違反やら停車違反やら取り締まってばかりいるんじゃねえよクソ。ああいう輩をなんとかしろ、そういう抑制の役目になるのもケーサツの仕事だろうがクソ。国家権力ってやつぁよぉ、弱いものに強くて強いものにへつらってては困るんだよぉ、考え直しやがれ。まあ、でもああいうのを追いかけて事故でも起こされたら、またメンドーなことになるもんなあ。ケーサツも大変だあ。

東海市に入って常滑市に入って、そろそろ休憩しようと思ってコンビニに入ろうとしたら、さっきの旧車族のバイクがズラーッと並んでて、こわそーなオッサンたちが、がははー豪快に笑いながら話し込んでたもんで、怖くなって通過した。次のコンビニにしようと思ったら、そこにも別の旧車族が止まってたけど、トイレが我慢できなかったもんで、仕方がないのでそこに入った。トイレを済ませて、コーン缶を飲んで急いで出発した。もたもたして、旧車族の、ここの旧車族はチーマー系のオラオラな若者だったもんで「おいオッサンいいバイク乗ってんじゃん、なあ、ちょっと貸してくれよー貸せって言ってんだよコラ」何てことになってボコスコにされたら、新年早々、文字通り大当たりじゃん。そうならないようにさっさと逃げるぜ。

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逃げて走って、しかし、天気がだんだん悪くなってきて、どんより曇ってきて、気温も急速かつ深刻に冷えてきて、なんだよ天気予報晴れって言ってたじゃんかよう、新年早々、この天気はないぜ、などと思ってたら、灯台ラーメンまできちゃった。しかし、すでに人気店は店の外まで行列のできるのであった。いやー、こりゃ無理だなあ、帰りの時間を考えたら、もうあんまり時間ないしな。諦めてコンビニでサンドイッチでも食うことにした。で、セブンイレブンに入って、サンドイッチを買うことにしたら、いつものレタスがたっぷり入ったサンドイッチにしようと思ったが、ここは挑戦の年ということで、いつも食ってみたいなあと思いつつ、温めてくださいとよう言わんもんで見送っていたホットでおいしいサンドイッチにしてみた。で、勇気を出して、レジのおねーちゃん、E-gailsのきっつい美人に似てるおねーちゃんにあたためてくださいと言おうとしたら「あっためますかぁー」とけだるそうに聞いてくれたので「お願いします」と答えて、よっしゃ、やったったぜと心の中で歓喜の叫びを上げた。100円コーヒーも注文して、それらを持ってコンビニ前で食った。なんかコンビニ前でモノ食うのやめようとか言ってたのに、新年早々、コンビニ前メシかあ。なんだかなあ。こんなんでいいのかなあ。でもホットでおいしいサンドイッチがおいしいからまあ良しとした。

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食ったら、天気はハッキリしないが、とりあえず、南知多まで行ってみようと思い、そこまで走って行った。そこまで行ったら天気が良くなっていた。海が見えた。ああー、ここまで来るのにえらい時間食ってしまったなあ。計算したら時間あたり20キロくらいのペースで走ってきたことになるな。そこらじゅうでタラタラチンタラ走ってたもんな。大須観音、熱田神宮、野間大坊に笠寺観音、そこらじゅうで初詣客やら帰省客やらの移動で道路は遅延しまくりだったもんなー。考えたら、今日は伊勢神宮やめて良かったよ。こんな調子で伊勢神宮に行ってたら、こんな程度の遅延ですまんぞ。よし、結論らしきモノが出たので帰ることにした。

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帰りに野間の灯台によって、某クシタニ店長みたいな写真撮った。

ちなみに帰り道の熱田神宮は交通規制が入ってました。迂回して帰りました。

 

本日の出費

缶コーンスープ　123円
サンドイッチとコーヒー　475円

本日のCB1300SFの走行距離　150キロくらい
累計のCB1300SFの走行距離　14950キロくらい

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