ハイランドなひるがのにハイスペックなコンデジで
6月24日(土)
旅好きライダーはカメラ好きライダーでもある。かくいう管理人もまたそうで、それまでカメラで写真を撮ることなど全く興味がなかったんだけど、バイクの免許を取ってツーリングに行くようになって、特に泊りがけのツーリングに行くようになってからは、なかなか行くことができない遠方の地の美しい光景を記録に残そうと、カメラを持っていくようになったんだけど、当時はそんないいカメラないもんで、親父のお古の、いわゆる当時で言う所のバカチャンカメラってので、カメラを向けてシャッター押すだけの、オートフォーカスでもない固定ピントのカメラで撮ってたら、ある時、夕景の写真を撮る時になって、やっぱりこんなしょぼいカメラじゃダメだ、もっといいカメラが欲しい、となりまして、近所のカメラ屋に行って、ちょっとええ感じのコンパクトカメラを買うことにしたんだけど、コニカのアイボーグっていうカメラなんだけど、いやーコニカのカメラってのも、時代を感じるわー、そしたらそこの店長さんが、もうちょっと出して一眼レフを買ったほうが絶対にいい、もし真剣に写真を撮るなら、後々のことを考えて、入門用の一眼レフを買ったほうが絶対にいいとアドビのアップデートみたいに強く推奨されたもんで、なんだかよくわからんけど一眼レフを買っちゃった。ミノルタの一眼レフ。デジタル化戦争に敗北してカメラ市場から撤退したミノルタだけど、当時はMFからAFへの切り替えに各社もたついてるのを尻目に、初めてまともに実用レベルでまともに使えるAFシステムを完成させて、AF一眼レフの市場を2歩も3歩もリードしてた覇者だったんだよなー、Xシステムを切り捨てαシステムで全部一新刷新するという思い切った革命的手段を使ったんだけど、あれ反則技だもんな、ニコンもキャノンもMFマウントをAFにしようと苦悩しとったんだけど、ミノルタがそんなメンドーなことできんからマウントはAF用に全部変えるわーってやっちゃったもんで、マジかよーそんなのありならウチらもやっちゃおーってキャノンもFDマウントを見捨てて栄光のEOSシステムを構築させて、いまや一眼はEOSシステムひとり勝ちですわ。まあ話が横道にそれたけど、そのミノルタで写真を撮るようになって当然凝り性のB型ですので、あっさりレンズ沼に嵌りまして、ズームは暗いからダメだ、単焦点レンズ一択のみ。単焦点のみが正義、などとうそぶいて広角から標準望遠超望遠マクロレンスと集めてそれをでかいカメラバックに入れて持ち歩いて、あーでもないこーでもないとウンチクを垂れながら、下手くそな写真を撮りまくってた。でも全然思ったように撮れなかった。このあと、見たままの美しさを写真にするのは無理だと悟るにはまだまだ時間がかかるんだけど、見た光景は脳内補正がかかって、より美しく記憶されるから、写真で撮った光景が物足りなくなるのは当然なんだよね。だからこそ、写真を撮る時にどうやって写真の中で美しさを出すかを考えて撮るわけですよ、そのためにカメラは何をどうすればどう撮れるか、わかってないといかんので、だからこそ一眼レフじゃにとダメなんだ、当結論になってたんだ。でもねーだんだんアホらしくなってきたんだよ。クソ重たい機材をいっぱい持って歩いて、どんだけ立派な写真が撮るるんだろうか。気軽に楽しく撮ってた写真が、いつの間にか難しい袋小路に迷い込んじゃたみたいで、これでいいのか、いやよくない、もっと気楽に撮れるようにしよう。で、一旦、一眼レフのシステムを休止して、もっと小型の一眼レフを買って、単焦点1本勝負で撮るようにした。そして、もっとそれを突き詰めて、性能のいいコンパクトカメラを使うようにした。いまは亡きAPSシステムのカメラを買って、それを使って撮ってた。が、しかし、やっぱり、それじゃ物足りなくなってきて、久しぶりに一眼レフを引っ張り出して撮ると、全然違うんだよ。やっぱりレンズの違いはもろに出るなあ。やっぱり一眼レフだよ、コンパクトカメラじゃダメなんだ。しかし、気がつけば時代はデジタルカメラが急速に普及しており、いよいよ銀塩からデジタルに移行しなきゃいかん。そいでもって、後存知のようにミノルタは撤退、選択肢はニコンかキャノンかはたまたその他か、とうことでニコンを選択して、ニコンカメラでまたしても単焦点命のレンズ沼に嵌り、でかいカメラバックに機材を持ち歩いてたんだけど、そしてまたまた、やっぱり重たい機材を持ち歩いて、こんな苦行のような撮影でいいのだろうか、と再びダウンサイジングに傾向して、ちょうどその頃、フォーサースカメラ、マイクロフォーサースカメラがデビューして、ミラーレスによる一眼の小型化が急速に進んできたもんだから、それに便乗して買っちゃうわけですよ、オリンパスを。あの銀塩時代の栄光のOMシリーズ、銀塩時代の伝説の名機OMシリーズの名を冠したカメラ、これが調子いいもんで、全システムそっちの変えてもいくらいかなーなどと思って、しかし、それでも常に持ち歩くにはまだでかいので、携帯するにはこれまで通りのコンデジを使ってたんだけど、そのコンデジも、iPhoneを始めとするスマホ軍団の標準装備になってるカメラの性能がめちゃくちゃ良くなってきて、いや、一昔前のケータイのカメラなんて写ルンです並みだったからな、写りゃいいでしょみたいなのだったからな、それが今ものすごいよ、iPhone買って自分で撮ってよくわかったけどさ、そりゃあ並みのコンデジが駆逐されるわなーヨドバシの店員が安いデジカメ買うなら今持ってるスマホのカメラで撮ってたほうが綺麗に撮れますよというだけのことはあるな。そんな時代になっちゃったもんだから、コンデジも先細りで、生き残るための高性能化小型化を進めてきたわけだよ。その答えがソニーのRX100であり、バカ売れしたもんだからキャノンがRX100キラーとしてG7Xを送り出して、高性能コンデジ戦争になったんだけど、となるとやっぱり高性能コンデジが欲しくなっちゃって、マジで考えてRX100かG7XかG9XかX30かX70かはたまたGRか、など考えて、ようやくたどり着いた結論が、キャノンのG7Xだった。新型が出たし、これは買いでしょう。決めた。で、ヨドバシに見に行ったんだけど、なんかね、実物見ると、すごくいいんだけど、いいんだけどさ、なんかちょっと、イマイチ盛り上がらんなー、何でだろうなあ、いいんだけど、いいんだけどさ、うーむ。と決定から沈思黙考熟慮に熟慮を重ねてまいりましたが、何だか今ひとつ決定打がないんだよなあーG7Xって優等生だから、いいと思うけど決断できん。と悶々としてたけど、でもやっぱり、もう決めよう、G7X買お、と思った時に、的中率89.9%の預言者さんが、今は買わないほうがいいというので買うのをやめた。そして、次の予言で欲しいものは策をねらずとも手に入ると言われて、マジかよ、と思いながら一ケ月後にヨドバシに行ったらRX100M3がタイムセール買ってたもんで買っちゃった。良きせぬ展開に一同驚きの念を隠せないものであります。まあ、実を言うと本命はRX100M3だったんだけどね。だってEVFが標準装備になってるって決定的じゃん。でも高くてさ。諦めてたんだけど、タイムセールで買える価格まで下がってたもんで買った。買っちゃった。買っちゃった。ああどうしよう、また煩悩炸裂しちゃったよ。どうしよう。そうだ、ツーリングに行こう。
ということで前置きが長くなりましたが、ツーリングに行くことにした。見せてもらおうか、ハイスペックコンデジの力とやらを、ツーリングです。このところ、週末の天気がイマイチだったりなんだかんな忙しくて乗れんかったもんだから、今週末は絶対に乗るつもりだったけど、天気予報はビミョーで土壇場までやきもきしましたが、ナントカ持ってくれたので、よし、行けるぜ、と意気込んでハイスペックコンデジの充電をしっかりして、翌日朝5時に起きて、準備したら、まっちゃん特製のスドーあずきジャムトーストを食って、さすがスドージャム、最強だぜ、うまいあまい。食ったら実家新型ガレージから、CBR600RRを引っ張り出していざ出陣なのである。CBR600RR/ABSジョン・カーター号はゴールデンウィーク以来の出陣である。栄光の勝利の紀伊半島周遊ツーリング以来だ。しかし、ブランクを物ともせずにエンジン一発始動! 誇らしげにHONDA DNAを受け継ぐエンジンインラインフォアから雄叫びのexhaust、まっちゃんに「サイドスタンドしっかりかけるんだよ」と言われて出発した。
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まずはガソリンだ。いつものコスモ石油に行ったら、今日はどういうわけか商売繁盛、満員御礼なんだよ。給油も順番待ちだ。いろんな所からいろんな車が入ったり出たりしてケッコーな混沌ぶりで、それらの動きを読みつつ、空いた給油機の前にバイクを止めた。そして給油を始めるのにメール割引のパスワードを調べたら「週明け値上げします」「メール割引で早めに給油してね」と書いてあった。なるほどだからみんな慌てて給油に来たんだな。納得しつつ、ハイオク満タンにすると、10リットルちょっと入った。紀伊半島最終日250キロくらい走って10リットルなんでリッター25キロよく走ったなあ。ちなみに価格は129円です。まだまだ高いなあ、これがまたあがるんか、困ったなあ、でも仕方ないか。
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コスモ石油をでたら、国道19号線を横切って、小牧方面に向かう。桃花台から大県神社経由の犬山から41号線に合流した。順調に走っていく。最高気温予想が30度だったので、今シーズン初のメッシュレザーで来たが正解だった。体感温度もちょうどいい快適に走れる。何台かのバイクを並走して、天気もいいからバイクも自転車も多いなー。特に最近自転車多いよな。やっぱり健康にいいからかな。ガソリンもかからんしなあ。
中濃大橋を越えて、そこから関市を経て国道156号線に入った。途中、信号交差点で止まった時に、舗装が波打ってて思ったより沈んでたもんで足つきが若干ふらついて「おおっやべっ」となってビックリしたけど、後ろからすり抜けてきた自転車軍団の最後尾の自転車が止まってからの立ちゴケしてまたまたビックリだった。いや、転んだ自転車の人もビックリしてたけどね。なんで転んだのかわからん、という様子だった。その気持ちよくわかるよ。立ちゴケって、ホントなんで転んだのかわからんもんな。あれ? って感じで転がるもんな。実に不可解である。
そこから順調に走って、ハーレーやらBMWやらSSのグループとすれ違ったり並走したりしながらどんどん走った。久しぶりだもんで、休憩するのも時間が惜しくて、天気もいいし気持ちよくてどんどん走ってきちゃった。もうちょっとゆっくり寄り道しながら走ろうといつも思うのだけど、いかんなーこればかりは、乗ってるのが一番楽しいもんな。
郡上八幡を過ぎて白鳥まで来て、ランチにする予定だったお店の前を通ったら、まだ開店前だったので、仕方がないから通過してドンドン走っていった。鷲が岳あたりから、後に何台かSSが付いてきて、様子を伺ってるので、これは勝負をかけてくる気だな、だがしかし、HONDA最強のCBRシリーズのマシーンが負けるわけにはいかんのだよ。くっくっく、やるっていうならやってやろうじゃねーか。一気にアクセルを回し、ギアを落として加速して、ひるがの高原までのテクニカルなワインディング、無数の研ぎ澄まされたコーナーを切り落としてやるぜ、くうーっ、いい感じだぜェ。しかし、相手はピッタリと付いてくる。くう、やるな、この極限までのスピード勝負、命を削るやりとりになるぜ、テメーにその覚悟はあるんだろうな、くっくっく、再びアクセルを回してぬかか走りを見せてやるぜ。こうして、結局、ひるがの高原までノンストップで行っちゃった。分水嶺公園でようやく止まった。ついてきたバイクも並んで止まった。とりあえず、おしっこ我慢してたもんでトイレに走ったから、ついたきたバイクのライダーと話をするチャンスなかったです。
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トイレしてから、分水嶺公園の隣のお店でコーヒーを買って飲んだ。飲んでたら、夫婦づれが来て、写真をとって下さ~いというので撮った。iPhoneだった。ちょっと前ならびびったけど、今や自分もiPhone使いなんでよゆーで操作できたぜ。それからハイスペックコンデジであちこち撮影したけど、やっぱり違うわーハイスペックはイイ!
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コーヒー飲んでバイクに戻り、ひるがの高原でランチが美味しいという店を調べに行く。分水嶺公園から看板があったのでその通りに進んだら、やまびこロードの牧歌の里手前、牧場への入り口にお店こちらと看板ありました。え、牧場のレストランと走ってたけど、マジで牧場の真ん中になるのかよ、そんな舗装なしの牧場への悪路走れないですよ、ということであっさり諦めた。
それからやまびこロードを走りまくって縦横無尽、サイコーですね。写真も何もないです。行ったり来たり走ってました。で、最終的に白鳥まで戻ってきちゃった。ああ、白鳥までもどってきちゃったら、行こうと思ってた店はもう戻れないじゃん。ということであっさり諦めた。
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で、別の店に入った。モーニングが良さそうな店としてチェックしてた店だけど、駐車場も混んでるので、これはあたりの店だと確信して入った。入ったらウエイトレスの人が「空いてるところへどうぞー」と結構ラフな感じ。入り口に近い席ならバイクが見えるかと思って座ったけど見えんかった。メニューを持ってくれたのでそれを見て、やっぱり奥美濃カレーかと思い、メニューのカレーを示して「どれが奥美濃カレーですか?」と聞いたら「全部が奥美濃カレーです」と言われた。「あ、そう」沈黙「表の看板のカレーはこれ?」「そうです」「じゃあこれで」ということで無事注文できた。しばらく待ったらサラダがきた。思ったより高級な感じだった。食ったらうまかったけどドレッシングが多すぎで辛かった。待ってる間もどんどんお客が入ってきた。人気店なんだな。期待できそう。しばらくしてカレーがきた。
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「お待たせしました~」と持ってきてくれたんだけどさ、見てびっくり仰天だったね。なんですかこのとりわけサイズ。一人分ですかこれ? 白鳥の人って大食らいの人ばかりなんですか? っていうくらいのデカ盛りテラめしサイズ。いやそれならそうと言ってくださいよ。どうせ奥美濃カレーなんてしょぼいカレーだろ、なんてタカをくくってたらとんでもないしっぺ返しを食らったぜ。しかし、これでビビってるんじゃあテラめし会員の名が廃るぜ。スプーンを持っていざ食わん。ご飯もカレーも美味しかった。とくにカレーは肉たっぷりでものすごいボリュームだった。しかし、半分くらい食ってからだんだん苦しくなってきて、後半は悪戦苦闘の修行苦行であった。食わねばならん。無期限活動停止状態のテラめし倶楽部の誇りにかけて食わねばならん。行方不明消息不明なお館様の御金言「出されたものは残さず食べるべし」を死守するのだ。最後の一口を水で流し込んでなんとか完食した。味は良いので、できればハーフサイズを設定してほしいです。でも、たくさん食べたい人はオススメです。自転車のグループとか若い子達がガンガン食ってたもんな。あと戦中世代の方々もガンガン食ってました。
バイクに戻って走り出したが、前傾姿勢だもんで胃袋から腸にカレーが移動してくれなくて、膨満感満員御礼状態だった。
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途中、美並で休憩して、家まで帰ってきた。
本日の出費
コーヒー 250円
カレー 1020円
本日のCBR600RRの走行距離 240キロくらい
累計のCBR600RRの走行距離 22280キロくらいかな