緑黄葉のイチョウ繚乱は稲沢

11月26日(日)

ちょっと前から台所の床の色が変わってきてっていうか、要するにシミが浮いてくるような感じになっちゃったきて、あら、いやねー歳はとりたくないわねーとはまた違うんだけど、はじめは大したことなかったんで、ちょっと水がこぼれたかな、しっかり拭かないといかんかったなあなんて思ってたんだけど、ここ2、3日で急速に勢力を拡大してきて、全ての道はローマ帝国とか陽の沈まない大英帝国最強時代みたいな、恐るべき事態になってきちゃって、まっちゃんが「これやばいかも」「なんかギシギシいってる」「踏むと水が滲み出すよ」「どうしよう」どう考えてもこれやばいやつじゃん、絶対に配管おかしくなってるかも、外れてるかも割れてるかも腐ってるかも穴空いてるかも、しかしなにぶん床下のことであり、素人には手が出ないところだもんで、専門家に頼むしかないので、ちょっと前に実家の排水工事をやってもらった業者さんに電話することにしたんだけど、平日だもんで、仕事に行かないかんもんで会社から電話しないかんもんで、電話番号を教えてもらって、休憩時間に急いで電話しようと思ったら、まっちゃんからラインが入ってた「電話しといた」「忙しくて大変だと思って」「見に来てくれるよ」ということで、なんとか事態の収拾について一歩前進したのであったが、夕方一仕事終えてからくると言う話だったんだけど、心配になって、残業を断って定時で帰ったんだけど、まだ来とらんかったもんで「ダイジョーブかな、忘れとれへんかな」ともう一度電話してみら、業者さん「うおおおーちょっとまだ今作業しとんですわー、トラブちゃってちょっと大変なことになっちゃってー、でも行きますからー、ちょっとまっとったってくださいー」というので待ってみたけど一向に来なくて、時間だけが過ぎていくので、先に晩ご飯食って、お風呂に入って、そしたらようやく業者さんがやってきた。で、「えろうすんませんなあ」「遅くなりまして」「ごめんなさいよちょっと失礼して中を見させてもらいまっせ」と台所のキッチンの下を手際よく撤去して配管を調べて、何度も水を流したり止めたりしてたんだけど、外の排水が流れるところなんかも見に行ったりして、いろいろやってたんだけど、しばらく作業してのち「これは詰まりかけとるねー」「油がぐちゃぐちゃになっとるから配管が流れにくくなってて、一気に流すと逆流してあふれるんだよねー」「とりあえず今掃除しておいたから応急処置、で、ちゃんと掃除しなきゃいかんので、装備を整えてもう一度来ますからー」「あぶらですか」「あぶら、料理に使うあぶらとか色々なのが配管にこびりついて、流れなくなっちゃってるから、食器を洗ってから熱湯を流して配管のあぶらを掃除するといいんだけどねー」そいうえば、前に一回配管をつまらせた時にそう言われた気がするが、今の今まで全然忘れとった。ぐおおおーなんという愚かなことをしてしまったのだ。大失敗だった。まあしかし、原因もわかった。対処する段取りにもなった。ひとまずヨカッタヨカッタ一件落着。全く年末にかけてトラブルが重なっちゃって大変だよ。くそーこうなったらツーリングに行ってやる。これでストレス解消だぜ。

ということでツーリングに行くことにした。このとこと、急速に寒気が入り込んで一気に寒くなっちゃって、そのうえ天気もはっきりしない日が続き、バイク乗りには憤懣やるせない日々が続いていたのだが、この週末はなんとか持ちそうなんで、まっちゃんに行ってきてもいいよーと言われたんで、行くことにしたんだけど、寒いから山のほうに行けないから、どこかいいところはないかとネットで情報収集してたら、稲沢でイチョウ祭りをやってた。この時期、紅葉もいいけど黄葉もいいよね。よし行き先、決定、稲沢に行くぜ。前日に準備をして、早めに寝て早めに起きて、まっちゃん特製のモーニングステーキ風マフィンサンドを食ったら、実家ガレージから、前回サラダ街道以来の、約2ヶ月ぶりに出撃となる、旗艦CB1300SFライアン・ストーン号を引っ張り出した。2ヶ月止まってたけど、世界のホンダ、メンテフリーホンダ、万人向けホンダに怖いものはないのだぞ。がはは、見ておれ、セル一発エンジン始動なのだ! きゅるきゅるきゅきゅきゅ‥‥ぷす。

あれ?

おかしい、もう一度、2ヶ月止まってたけど、世界のホンダ、メンテフリーホンダ、万人向けホンダに怖いものはないのだ! ホンダは不滅なのだ! セル一発エンジン始動なのだ! きゅるきゅるきゅきゅきゅ‥‥ぷす。

あれ?

おかしいこんなはずはない、もう一度だ、世界のホンダ、メンテフリーホンダ、万人向けホンダに怖いものはないのだ! ホンダは不滅なのだ! セル一発エンジン始動なのだ! ホンダに栄光あれ! きゅるきゅるきゅきゅきゅ‥‥ギギギギギギ。

‥‥‥バッテリーがお亡くなりになりました。

ウソだーーーーー世界のホンダなのにメンテフリーのホンダなのに不滅のホンダなのに2ヶ月ばかりほったらかしでバッテリー上がりとは、おのれはKawasakiかハーレーか、まったくこれがゆとり世代ってやつなのか。2010年モデルのCBR600RRのバッテリーを心配してたのに、あっちは全然問題なく回ってるのに、2014年モデルの、こっちのほうが新しいのに、なんでバッテリーイカレる? ホンダも堕ちたものよう。HONDA信者としてはなさけないわ。あの世で本田宗一郎が泣いとるぞ。しかし、そんなことを言って追っても始まらんので、バッテリーの再起策を対応したいと思います。ケーブル持ってきて、クルマとつなぐんだけど、シートを外して、 CB1300SFのバッテリーを出すのだが、これがまた難儀でねー、シート下、一応荷物入れになってるんで、バッテリーにカバーがかかってるんだけど、これを外すのが難儀なんだよ。なんせHONDAはメンテフリーなんで、メンテすることを考えていない構造、外したりなんかするのは実に苦手なんだよ。カバーを外すのに、止めビスがかかってるんだけど、これを外すのに本当に苦労してどうやって外せばいいのかわからなくて力任せに外しようもないし十字きってあるのでプラスドライバーで外すのかと思えば空回りするだけだし、本当に途方に暮れて神も仏もないのかと思ってしまったよ。しかし、いろいろ調べてタイヤハウス側からでっぱてるところを押して外すことに気がついて、そうやってらあっさり外れた。これだけで30分くらいかかった。バッテリーが見えたので、ケーブルをつないで、クルマのエンジン始動、CB1300SFのエンジン始動、キュルキュズドーン、ようやくHONDA DNAが覚醒、響くエクゾースト、雄叫びをあげるインラインフォアー! ああ、やれやれだぜ。

DSC02499
DSC02499 posted by (C)keiichi_w 
DSC02501
DSC02501 posted by (C)keiichi_w 
DSC02505
DSC02505 posted by (C)keiichi_w 

ようやくスタートできるぞ。復旧作業を済ませたら、まっちゃんが心配しとったもんで「動いたからダイジョーブ」「ふーん、でもバッテリーはどうするの」「それはそのえーっと」「まあ様子を見て必要なら交換しなさい」「あい」こうして出撃時間を相当遅れて出発した。

まずガソリンを入れる。前回のサラダ街道で350キロ無補給走行だったんで、タンクからっぽなんだ。コスモ石油に行って、給油機の前にバイクを止めたら、カード挿入、メール会員割引だぜ、とスマホを見たけど会員割引メールが来てないじゃん。なんだよ、値上げしますメール以降、割引メールなしかよ。もう割引できんちゅーことかよ。つかえねーなコスモ石油。クソどうしてくれよう。割引なしで給油し始めたら、液晶画面がコスモの宣伝映像になって、例の可愛い女の子のCMになったよ。この子可愛いなー、名前なんていうのかなー、まあ今日のところは許しといたるか。16リットル入ってリッター132円だった。知らんうちにじわじわ高価買取価格になってるなあ。こまったなあ。

DSC02510
DSC02510 posted by (C)keiichi_w 
DSC02511
DSC02511 posted by (C)keiichi_w 
 

コスモ石油をでたら19号線を名古屋方面に向かう。日曜日の朝早い時間なんで19号線でも交通量が少なくて走りやすいのであった。でもめちゃくちゃに寒いのであった。今日はほとんど極寒装備できたけど、もう手先足先感覚ないのであった。でも秘密兵器グリップヒーターも使えないからもうどうにもならん。朝のうちだけ我慢だと思いつつ走っていく。

環状線302号に入って、清須あたりで県道に乗り換えると、すぐに稲沢市の看板が出てた。もう稲沢か。しかし稲沢といっても広うござんす。目的地の祖父江いちょう祭りはまだ先である。寒いんでモーニングに喫茶店に入りたいと思ったんだけど、チェックしてた店が、出発遅れで行けんくなっちゃったもんで、他の店を探さなきゃいかんのだけど、コメダなんか満員だよこんな時間に行ったらダメだよ。仕方がないので諦めて、とりあえずイチョウ祭りを観に行くことにして、なんとかの森に行ってみた。まだ朝早いもんで誰もいなかった。

DSC02512
DSC02512 posted by (C)keiichi_w 
DSC02515
DSC02515 posted by (C)keiichi_w 
DSC02516
DSC02516 posted by (C)keiichi_w 

次に善光寺に行ってみた。ここは町の中に巨大な立派なお寺がそびえ立っており、それがなんと、あの信州長野の善光寺の支店だっていうじゃありませんか、ちょっと、奥さん、聞いたあ? ここ支店なんですってよー地元じゃ有名なところのようで、朝から結構な参拝客が来ておりまして、なんでもカイダンめぐりが有名だそうですが、怪談は苦手なんで止めました。

DSC02518
DSC02518 posted by (C)keiichi_w 
DSC02520
DSC02520 posted by (C)keiichi_w 
DSC02521
DSC02521 posted by (C)keiichi_w 

それから次のお寺、イチョウ祭りのメインイベントのお寺に行こうと思ったら、想像以上に観光客が来ておりまして、道路脇には違法路駐対策のポールが並んでおりまして警察の人も立ってるし、地元の自衛警備団も立っておりまして、迂闊にそこらへんに止めることはできないのでありました。地元の人が路上で銀杏を販売してて、観光客が私も私もと買ってるもんで、買ってこかと思ったけど、まっちゃんが「銀杏はいらんからね」「銀杏買うなよ」ときつく言われたことを思い出してやめた。

DSC02523
DSC02523 posted by (C)keiichi_w 
DSC02526
DSC02526 posted by (C)keiichi_w 
DSC02528
DSC02528 posted by (C)keiichi_w 
DSC02529
DSC02529 posted by (C)keiichi_w 
DSC02532
DSC02532 posted by (C)keiichi_w 
DSC02537
DSC02537 posted by (C)keiichi_w 

で、そんなポール街道を進んだら、いよいよ本拠地に入ったようで、周り全面イチョウの木ばかり、これはすごいよ、祖父江はイチョウの木で有名だっていうけど、こりゃそうだわな、町中イチョウの木ばかりじゃん。すげーじゃん、素晴らしいよ、最高だよと思った直後のことであった。鼻を突く異臭が! クッサアーーーーーーなにこれでらクッサアーーーーー! これがギンナン臭か! 祖父江のギンナン臭は化け物か! 恐るべしもう死ぬすぐ死ぬダメだ緊急脱出。一旦一宮に逃げ出して、そこからどうしようかセブンイレブンに入って考えた。

で、とりあえず、寒いし腹減ったんで、なんか食おう。あったかいもの食おうラーメン食おう。セブンを出てラーメン屋を探して走り始めたら今度は道が全然わからんくなってきて、稲沢とか全然走ったことないもんなーというか、国道155号線しか走ったことないもんなーまいったなーここどこやねん、寒いし腹減ったしーとうろうろと名鉄やら高速道路の高架下をくぐって、東海道新幹線の下もくぐって、でかいお寺に横を通って、稲沢駅付近まで来て、稲沢アピタのリーフウォークまで来てしまった。なんでこんなところまで来ちゃったよくわからんなーと思ってたら、ネットでみたことある有名な稲沢で一番美味しいラーメン屋があったので、これはナイスグッドじゃん、ここに行けってことだよ、ということで、そこにバイクを止めた。丁度開店まであとわずかだったので、店の前に立って待ったてたら、開店したので中に入った。すげー混むお店のようで、店の外に待合用の椅子が並んでたよ。開店前にこれてよかったね。

DSC02539
DSC02539 posted by (C)keiichi_w 
DSC02541
DSC02541 posted by (C)keiichi_w 
DSC02542
DSC02542 posted by (C)keiichi_w 

中に入ったら食券を買って、一番おススメの塩ラーメンにした。「お一人様ですかーカウンターの一番奥へどうぞー」とお店のねーちゃんに言われてそこに座って待つこと数分「おまたせしましたー」はやっ、もうできたんかい。しかもすごくいい匂いじゃないか、これは当たりだ。早速食ったらうまいじゃんこれデラうまいじゃんデラやばいこれやばいまじやばい。でもなんか記憶にあるような味だなーと思ったら、すがきやのラーメンの味だった。なんか似てるというか、寿がきやを洗練したようなかんじのラーメンだった。うまかった。で、〆はお茶漬けですと案内があったので注文したら、薬味の乗ったご飯が来た。「残り汁をお好みでかけてお召し上がりくださーい」と言われて残り汁をかけて食ったらデラうまいこれやばいまじやばい。でも汁をかけすぎるといかんので注意。しかしうまかった。食ったら店を出た。出る頃には、あっという間の満席であった。

食ったし、イチョウも見たので帰ることにする。

帰りにライコに寄ってバッテリーを見たら、中華製14000円日本製28000円でした。うーむ、やっぱりネット通販で買うか。

本日の出費
ほっとゆず 110円
ラーメンとお茶漬け 800円

本日のCB1300SFの走行距離 90キロくらいかな
累計のCB1300SFの走行距離 18870きろくらいかな
  

もどる