JAPAN EXPLORER 1999

Bridge To The Tideway

四国ツーリング篇

9月8日(水) 晴れ時々曇り

朝、6時すぎに起きて天気予報の確認。午前中雨が降るかもしれないが、昼からは晴れるようなので本日決行を決意。本当は6日(月)出発予定だったが、天候のせいで順延していたのだ。さっそく勤行して飯食って、着替えて実家からオートバイを取ってくる。今回は自分の家の前で荷物を積むのだ。絶対そのほうが楽なのにどうしてもっと早く気が付かなかったのだろう。8時には準備完了し、出発。実家に挨拶してまっちゃん連れてインターへ。8時15分、まっちゃんに見送られてインターに入る。曇っているがたまに晴れる。

でもたまにすごい雨雲が来る。

でも降らない。そんな空の下巡航速度80キロから100キロのペースを守って、走りつづける。出発から100Km地点の黒丸パーキングエリアにて休憩。おしっこ、お茶飲んで行こうとしたらトラックの運ちゃんに話し掛けられちょっとおしゃべり。昔オートバイ乗りだったそうで、今のオートバイはタイヤが太いと驚いていた。9時すぎに再び出発。京都南インター予定をちょっと遅れて10時15分通過。しかし、天王山も車線が広がって渋滞なく順調だぜ。最終地点西宮には10時45分到着、高速を降りる。3950円かかった。国道に降りると43号線をひたすら走る。この当たり阪神大震災で思いっきりぶっこ壊れた所なのだろうが、そんな様子は微塵もなく時代の流れとは恐ろしいもので、かくしてやっぱり天災は忘れられるのであった。それはともかく、しかし、とにかく晴れてきてよかったのだが、

熱いのである。いや、厚いのである。じゃない、暑いのである。

しかも、渋滞ぎみな大阪市内、蒸れる蒸れる。うおー、最高だぜ。これだからオートバイはやめられない。道がよくわからないまま走り続け、これでいいのだろうかと思い途中で止まって地図を見た。ありゃ? さっぱりわからん。うーむ、

この地図古いぞ。

発行は1990年。10年前だ。化石だ。まあいいか、走ればわかるだろう。ちなみに地図はライダーご用達の旺文社ツーリングマップ、旧版。そうして走っていくと、なんだか昔懐かしい道に出た。ああ、ここそういえば昔、CBR750でツーリングに行ったとき走った道だ。電車が道に添って走っていくのがいいねー。ところで明石大橋ってすんなり入れるかな。四国大橋のときみたいに入口わからなくてうろうろはごめんだ、と思いながら走りつづけ、12時ちょっと前に明石大橋の付近にある観光施設に着いた。明石大橋への入口はすぐそこのようだ。とりあえず停車した。海岸の堤防沿いにオートバイを止める。海臭い。釣りの人が多くいる。明石大橋が見下ろせる展望タワーがあった。ズバリこれは乗るしかないでしょう。次のタワーの昇降時間まで2階でおみやげ買ったりして、その後チケットを500円で買い、タワーへ。しかし、乗るのは一人だけだった。ちょっと恥ずかしい。受付のねーちゃん3人暇そう。上っていくと見晴らしいい。最高な眺めだ。夜景だったらもっと見栄えいいだろうなあ。降りると宿予約。徳島市内なのでホテルにした。シングル6800円からなのだが、えらい感じが良い電話の受け答え。もっと高いかも知れんなあ。その後、カブ100のじーさんや、ハーレーのにーちゃんと話をして明石大橋に向かう。遠い。 矢印のカーブを曲がってすぐかと思ったら、ひたすら街中を10分以上走らされて、なんとか入口に着いた。それも間違えそうなわかりにくい入口。その料金所を越え、明石大橋を渡って行く。

うおう! さすが世界最大の吊り橋、鉄柱が高いぞ。

はんぱじゃねえ。見あげる大空に突き刺さる如し、巨大な鉄柱。などと感動していたらあっという間に終わる。このまま高速道路を淡路島縦断するかどうか、明石大橋を渡った所のSAで料金を調べると、しかし結構高いので止めた。ICを降りて下を走るがなんと交通量が多い事。しかも工事ばっかり。渋滞ばっかり。くそたれめが。だが高速も規制中と表示あり、あきらめてひたすら走る。こうなったら大鳴門橋記念館を絶対見るぞ。3時30分到着。が、行ってみたらがっかり。渦潮の説明は子供向けの内容で、意味の無い3Dメガネだし、つまらん。期待したのに残念。さて後は徳島のホテルへ向かう。途中で小鳴門橋があった。かわいい。徳島市内には4時30分到着。5時過ぎホテルに着く。とっても品の良いホテル。高かそー。フロントでチェックインすると、うう、やっぱり高かった。前払い料金8000円。計算違いだった。しゃあないあきらめよう。部屋に荷物を置いて、晩飯を食いに出かける。駅前に行ったがたいした店なく、徳島そごうがそびえたっていた。ちょっと高いがホテルの店のディナーにしようかと思った。やっぱりそれが一番だ。が、ホテルの反対側に小さなうどん屋があって安かったのでそこにした。たらいうどんセット900円食ってうまい。お茶買って帰る。テレビ見て風呂入って10時寝る。

9月9日(木) 晴れ

6時起床、朝シャワー、7時朝食。ごはんサラダコーヒーおかわり自由だぜ。メニューはぱっとしなかったが。味噌汁生卵のり佃煮超小型焼きさば切れ端ささかま2枚煮物。食ったら準備して出発。追加料金610円。でも明細を見ると宿泊料は6800円くらい(端数は忘れた)で、ガイドブック通りだったんだねー、でもいろいろ追加料金がかかって8000円くらいになってしまったのだ。

じゃどーだー! こういうのはじゃどーだー!

さて、出発。国道55号をひた走る。朝の渋滞があったのは市内だけで後は快調に走る。しかし晴れてきたおかげで暑いぞ。かつて宿泊した日和佐を知らないうちに通過して途中スパーで休憩し、予定より少し早い11時45分に室戸岬に着いた。日が照る。暑いぞ。しかし、8年前来た時は雨で全然見る事が出来なかったから、今回は見るのだ。みやげやのおばさんがうみがめ見ておいでというので池に行ったらすげーでけーでやんの。鼻から海水を吹き出して餌がもらえると勘違いしてうようよ集まって来たので参った。残念ながらえさは無い。後は海岸の歩道を歩き、汗だくになりながら戻るとおばさんがまだいて、暑かったでしょうここらへん昨日は大雨で、と、岬の頂上の塔を指差し、あそこに落雷してすごい音でびっくりして転んだと足のけがを見せる。それは又大変でしたねーなどと話を合せ落雷おばさんのもとを去る。 出発してすぐに宿とっといたほうがいいと気がつき、海岸線を随分走ってから岬に戻る。トイレと宿の予約。夢の温泉にした。名前がいいし、ガイドブックに載っているし。当たりだといいが。そして再び出発し、今度は室戸岬スカイラインを走っていくぞ。一気にかけ登るむちゃくちゃに恐いヘアピンカーブをぬって展望台はしょうもなー、その他の見晴らしは実に素晴らしい。国道に戻って高知に向かって走る。途中給油し海岸沿いを淡々と走っていくと線路の高架の部分だけが見えて来て、廃線だと思い込み、どこかで入る事が出来ないかと思ったら目下建設中の線路でした。

アホー。

そうこうしているうちにそろそろ道を確認せなとういタイミングで竜馬記念館の看板通り過ぎて苦労して戻り、枝道に入る。入ってすぐに記念館がある。3時到着。さて見よう。入場料1000円はちょっと高いがまあいいか。なかなか立派なつくりで、松島にあった伊達正宗の蝋人形の館みたい。でも結局竜馬が何をやったのかよくわからん。 3時半すぎになったが次の鍾乳洞へ行く。今は無料になった料金所の痕跡の残る龍河洞スカイラインを走り、4時ころ到着。いかにも鍾乳洞付近の観光施設という建物土産商店街をぬけて、おにーちゃん土産見てっての声を無視しつつ途中でチケットを買っていざ龍河洞、入口の長い階段にびっくりし、エスカレーターで上がる。ハイ、軟弱者です。 入っていくとびっくりの本格的。たいしたもんじゃないと思っていたが、なにをおっしゃいますか。これぞ地球の神秘。で、もっと凄いのが、なんと、要所要所でガイドの人が説明をしてくれるのだ。たった一人に上ってくる季節はずれの観光客ライダーにも、感動的な懇切丁寧な説明。が、 暗い中いきなり現れるのでちょっと恐い。 この鍾乳洞、中の道は急だし狭いし頭低くしないかんし、とにかく大変なところなのだが、それでも関取が来たらしい。通るのに大騒ぎだったらしいが、

あったりまえだっつーの。

入口と出口の高低差が80mあって、今度は出た所から降りるのが大変。帰り道に案内人お薦め珍鳥博物館見たが、尾の長い鶏が2羽いて尾が折れるといけないので全然身動きできないガラスの箱にいれられていてかわいそうだった。帰り道の土産屋でついつい土佐焼きの一輪ざしを買ってしまった。1300円もした。後は夢の温泉に向かった。10分で着いた。5時少し前の到着。しかし駐車場は砂利で最悪。建物こじんまり、これは旅館ではなく民宿ではないか。ガイドブックにだまされた。部屋に案内されると西日カンカンの6畳部屋。部屋の扉の取っ手が無い。やってくれるぜ。トイレ洗面所は当然外。これで8000円かよ。はまった。後は料理だな。6時の夕食、ひと部屋用意してくれた。けっこー。メニューは刺身盛り合せ好物焼き魚山菜の煮物おすましたくわん野沢菜みたいなのたこの酢の物フルーツになしバナナでは納得できん。食事後はお楽しみの温泉は並み。温泉入浴のみは800円だそうですがみんなよくくるよなあ。笹戸温泉並み、と言えばわかるだろうか。ま、こんなもんですか。後はテレビ見て寝る。

9月10日(金) 曇り時々晴れ

6時起床、天気予報見てびっくり、曇り後雨だとー! 四国カルスト中止、足摺岬へショートカットする事にした。11日に晴れたら四国カルスト経由で道後温泉へ、雨が続けば佐田岬経由で道後温泉に行こう。そうと決まれば急いで出かけよう。7時には朝食味噌汁生玉子のり佃煮蒲鉾じゃこ漬物、

ひんそー。

清算すると8400円しっかり消費税もとられた。さっさと出発。来た道を戻るのは芸が無いので195号線を走っていったらはまった。高知名物路面電車が道路の左側を走ってまがれん、まがれんぞ。まがれんがや。かくして予定していたコースははるか銀河系の彼方に消えていく。どうにかこうにか止まって道を確認して県道34号線にまがるとなんと踏み切りと不確定構造型交差点の複合トラップで全然前にすすまねー。

ここって本当に前にいけるの? 

エンジン止めて待つ。何十分も待ってなんとか通過できたらあとは楽だ。桂浜には予定通り9時に到着。行って見てびっくり、駐車料金とるのかよ! しかも50円とは。オートバイ専用駐車場がある。結構な事で。止めていそいそと龍馬の銅像に向かう。立派なおみやげやさんがたくさんあるぞ。なんと、途中で闘犬の土佐犬がいた。こわそーだったが、良く顔を見ると垂れ目でちょっと情けない。バスガイドのねーちゃん、慣れた手つきで扇子でじゃらしている。土佐犬もねーちゃんが好き。さて、銅像は歩いてすぐだ。丘の上の銅像、なんとまあでっかいこと。思ったよりはるかにでかい。すごい、土台が大きすぎて龍馬の顔が見えん。おまけにアイスクリン売っているぞ。思えば6年前、食えんかったアイスクリン。ズバリ食うしかないでしょう。200円した。味はシャーベットにアイスクリームを混ぜたみたいなものだった。コーンは少し湿っとる。さて食ったら絵葉書買って、バイクに戻り出発。9時20分。黒潮街道を驀進し、道の駅での休憩をはさんで12時ちょっと前、足摺岬の国民宿舎に予約。ツインしかないよ、10900円だよー。げげっ、しかしまあいいや。予約する。再び走り出し、四万十川に遂に到達。最後の清流だ! と思いきや、河川工事の真っ只中、シャベルカーぐわーん。うげー、なんてこったい。イメージだいなしだ。ああ、かなし。 さて、こうなれば後は足摺岬にねらいを集中。行くぜ。足摺岬スカイラインに知らないうちに入ってしまったが結果的にはこれでよかったのだ。1時ころに岬に到着。遊歩道を歩く。展望台では絵を書いている人がいた。戻って土産屋をのぞくと旗があった。

ズバリ買うしかないでしょう。

絵葉書とともに買う。まだ時間がある。とりあえず郵便局によって桂浜で買った絵葉書を出す。郵便局のおじさんが足摺岬のはんこ押してくれた。その後、まだ時間があるので海底舘にいこうと旧道を走ったらめっちゃくちゃ狭い。スカイラインを走ったほうが早い。ガソリンが無いので給油すると天気が急速に悪くなってきた為、戻る事にした。 3時、国民宿舎足摺テルメに着く。

なんじゃこりゃー。(優作風にどうぞ)

すごい建物。いわゆる建築とはアーティスティックでエキサイティングなものなのですなんて言ってるクリエイティブな方々が、見栄えのいい建物を建てる事が唯一の実績作りと固く信じる議員と、地方の税金をふんだんに使って元もとれないような施設を作った、典型的な建造物! ああ、なんでこんな所に泊まるんだ、がっかり・・・。チェックイン、その後施設の説明だぜおい。んあー、入口が5階だ。エレベーターは3階までだ。そこから歩く。ほとんどゲーリー・アンダーソン製作、謎の円盤UFOに出てくるムーンベースの世界。部屋は2階の207号室。入ると部屋中になんかわけわからんオブジェ。うーむ。 奥が深い。

芸術は爆発だ。(taro okamoto)

時間があるので先に温泉に入ることにしたが、またこれが遠い。階段で3階まで行って、エレベーターに乗って5階へ。受付まで戻ってそこからさらに東へ、長い回廊をひたすら歩き、やっと着いた。大きい割に湯船は狭い。プールもあるが一人で入ってどうするねん。6時から夕食。3階のレストランで食事である。金曜日の夜なので、宿泊客も多い。さすが料金高いだけあって豪勢なメニュー、しかし鉄板焼きがアルミ箔なので肉がこげる。こういうところがちょっと。素麺エビ塩焼き刺身天ぷら他忘れた。食いすぎてもう1回温泉に入ろうと思ったが無理でした。遠いし。テレビ見て10時寝る。

9月11日(土) 雨のち晴れ

6時起きる。朝温泉。朝食はいまいちだなー、チェックアウト。足摺岬スカイライン走って下りた頃には雨が振り出す。

天気予報、話が違うぜ!

コンビニに入ってお茶を飲んで合羽着用。あーあ、いやなんだよなー。雨の中走るの。というわけで雨中走行のため以下省略させていただぎます。 12時に鳥坂トンネルで健在位置の確認と宿の予約と思ったら、なんと、宿泊予定地の佐田岬まで1時間の距離。さすが雨中走行、早いんだなこれがなんて感心してる場合じゃないぞ。どーすんだよ。計画変更。雨の中電話ボックスで地図を広げて再検討。松山しかない。今日は土曜日なのにこんな観光地で宿とれるか?

電話かけるとほぼ総スカン。

で、最後と思ってみゆき会館に電話したら取れた。よかった。で、時間もあるので佐田岬に行ってみる。天気が良くなってきた。道の駅で合羽脱いだ。さらに走っていくと巨大な風力発電機が! またこれがすごい勢いで回っているのでこえー、あんな巨大な風車がぐるんぐるん回ってるんだもんねー。ぞくぞくしてくる。今日一番の感動。しかしその先は濃霧で進行不能。戻るか。途中ガソリン入れてだんだん暑くなる中松山に着く。宿を探すのちょっと苦労し行ったり着たりしたが、見つけた。 げ。外れだ。 まるで典型的公営ユースホステルだ。おお、何と言う事だ。わんこが入口で寝ている。おお、なんと言うことだ、ホールの応接セットではネコが寝ている。チェックインすると部屋は2階6畳一間。西日をさえぎるよしずに年季が入ってる。5時30分風呂がわいたので入る。

ひでー。

まるで磐梯友愛山荘を彷彿とさせるひどい風呂。シャワーがら出るお湯はチョロチョロ、石鹸もシャンプーも無い。お風呂はぬるい。出て部屋に戻り、夕食またされて6時過ぎ。食堂で食う。刺身天ぷらなす素麺でも旨かった。とくになすが旨かった。料理法を聞いた。でも忘れた。さて、案内図によると道後温泉までは約800メートル。これは行かなければなりません。前回意地を張って椿の湯に入ってしまった。青かったなあ、本当は本家の方に入りたかったのに通はこちらを選ぶなんて言っていたのであった。今度は悟りを開いてから来ているので恥も外聞もなく本家を選んだ。ただし、入るのは300円の入浴のみ。だってお茶菓子付きは1000円以上して高いんだもーん。建物は長い年月を感じる濃厚な出来、じゃなかった、重厚な出来、入口はさすがに混み合うが、中はそうでもなく脱衣場も広い。温泉本体はどこじゃ?最初に確認しておかないと眼鏡を外したらわからなくなるからな。おお、こっちだ。鍵付きロッカーは木製のぼろいの。年月を感じさせますねえ。手拭い持っていそいそと行くとガラガラ引き戸を開けてあれ? 中はどこかで見た事がある風景。あ、椿の湯そのままだ。いや、こっちが本家だから向こうが真似したんだろうけど、これはショック。

なんだー、同じかー。

その件について地元の世話好きなおじさんが観光客らしいおじさんたちに説明していたが、よく聞こえなんだ。 さっさと出ると、お土産を物色。あんまりいいのが無いが、ここで買わないで、この先お土産屋がなかったら、また大変な事になるといかんので買うぞ。伊予なんとかというのが名産なのでそのかばんを買う事にした。それに赤い何とか焼きという一輪ざしも買う。好きだねー、一輪挿し。その他諸々買って送ってもらう。調子よく買っていたら、げ、17,000円もかかってしまった。まあいいか。後、買わんとけば。喉が渇いたので、ダイエーでお茶を買おうと思ったら冷えていないのでやめて、向かいのローソンで買った。宿に戻りテレビと天気予報見て寝る。

9月12日(日) 晴れ

6時30分起床、食事は7時30分それまで本日の予定を立てる。まとまらず、結局朝食を先にとる。メニューは貧相。味噌汁オムレツ焼き魚の切れ端あと忘れた。9時近くなってしまって出発。取り敢えず四国カルストに向かう。今日は日曜日、サンデードライバーも多いぞ。注意せよ。ローソンでお茶買って、国道33号線をひた走る。途中何度か休憩、オフロードライダーが多い。順調に走り、国道494号線に入る。狭い国道、しかし、前回走った道ではないな。地道に狭い国道を走っていくと、やがて視界が開けてカルスト台地が目に飛び込んでくる。

おおおお! 四国カルスト、遂にその全貌が明らかになる。

わーすげー。しかし、天狗高原はまだ先だった。ちょっと止まって写真撮影。日曜日で観光多し、みんなさー、暑いのはわかるけど、車を止めたらエンジンも止めろよな。暑いんだよエアコンの熱気がよ。中にいるとわからんだろうけどさ。無神経な連中だぜ。まあ、しゃあない。先を急ぐ。 カルスト台地には放牧が行われていて、牛馬がむしゃむしゃやってる。そんな中の田んぼ道のような細い道を走り、天狗荘に着く。

ひさしぶりじゃのー。

お代わり150円の宿。更に先にいったらもう何にもなかった。戻る。宿の手配。安い所、湯之谷温泉が安いのでそこにした。もう選択の余地はない。ろくな宿じゃないぞきっと。5時ぐらいには着くだろう。あとは来た道を戻る。どうやら前回と違う道のようで、あのひどいわけのわからん道をもう一度体験したかったのだが出来ませんでした。再びひたすら走って、予定より早く3時30分西条市に出る。ちょっと寄り道して石槌山ロープウエーに向かったが、料金高いのでやめ、ダムの公園で休憩。ここには2匹犬がいる。人懐っこい犬だが、捨て犬か? 餌をねだるがあいにく何もない。そしたら別の連中の所に行ってしまった。

うーむ、げんきんなやつら。

4時すぎに本日の宿、6000円の宿にむかう。どんなところだろう、わくわく、どきどき、案内の看板のとおりに狭い道を入っていくと、湯の谷温泉が現れた。ああ、やってしもうたー。 きわめつけじゃー。 ついてねー。 なんちゅうぼろいんじゃ! 今回ははまりまくりじゃー! といってもしかたが無いので駐車場にオートバイを止めると受付へ。ここは入浴もやっているようでというかそっちの方が有名なのかな。地元のじじばばが多いんじゃ。あー、うんざり。中に入るとおばーちゃんが案内お願いしますともう一人のおばーちゃんを呼んでそのおばーちゃんに案内してもらった いやー、歩くわ歩くわ受付のある温泉の建物から奥へ進み、そこから宿泊の建物に連絡通路を経て、なんと田舎臭い中庭が、おー、良い感じじゃん。盛り上がってきちゃっとるよ。さてさらにそこから2階へいくと、一番奥の部屋でした。引き戸玄関付きの部屋。6畳板の間付き、水道がないのがちょっと残念。テレビは1時間100円だぜ! かー、こうじゃなくちゃ。前言撤回、やっぱり宿はこうじゃなきゃ。 雨に降られてのでチェーンオイル差す。晩飯の時間になったので、食堂にいくと、そこにはでかいテレビがある。見る、食う。メニューはいまいちだが、旨かった。正体不明のおじさんとおばさんが一緒に食う。みなさん一人旅なのか知らん。食ってから食堂のおばさんにあんまり朝食に出ないので聞いたが、

やっぱりここ四国は納豆は食わんそうです。

続いて温泉に行く。感じはあの海津温泉みたいです。地元の人多いです。高齢者が無料で入れるそうです。でも役所に行ってチケットをもらうんだって。面倒だね。風呂に入るとなんとシャワーが無い。お湯が出る蛇口と水の出る蛇口を自分で調節しないかん。 くー、良い感じ。 湯船は小さい。みんな入ってるので混雑。早めに上がって、牛乳100円飲んでさっさと寝る。テレビ見えないので8時ぐらいに寝てしまった。あれれ。

9月13日(月) 晴れのち雨

5時30分に起きた。本日のスケジュールを考える。しかし、計画まともにたたんまま、朝食の時間になる。メニューは貧相。まっちゃんに電話。実家にも電話。用意して8時に出発。また晴れてきて暑くなってきた。コンビニでお茶、今回初のサークルK。1時間で今治、やはり予定より早いなー。今治北からしまなみ海道に、いよいよ突入だ。先払いだ。ハイカで払う。最初の橋が1500円。いよいよです、おー、なんとでかい橋なんでありましょうか、

これが21世紀のテクノロジーかー!

大興奮も最初だけ。あんまりなんかいも現れる橋に最後はもう慣れっこになってしまった。途中、展望台によったが、立派なわりにさみしい。近くでは観光客関係なく畑を耕すおじいちゃんが悠久の時を生きてきた重みをかもし出しているのだった。あー、なにやってんだろ。 続いて何か見るものないかと大三島で降りた。何もなかった。ドライブインみたいなものがあって、そこによってみたけど、しまなみ海道ができたからなんか観光客めあてに金稼げるもの作らなきゃって感じのドライブイン。

んー、なんなんでしょうね。

さて、もう行こうか。あとはさっさと尾道を目指す。向島で降りて、尾道大橋を渡ったのだが、50円のこの橋なんてかわいいんでしょ、という橋でした。いままででかいのばっかり見ていたからな。尾道に入る。まず駅へ行く。ここで映画ロケ地の案内図があるはずなのだが、なんとあったのはロケ地をめぐるレトロバスの案内図。おいおい、何だこりゃ。途方に暮れていると山口ナンバーのVFRがきて、ああ、彼も案内図目当てだなとおもい、事情を説明。なんてこったと彼もショックのようです。しかし取りに行った。まっちゃんに電話して聞くがわからん。役たたずめ。しゃあない、自分で探そう。ところがここ尾道にはそこらじゅうにお寺があって階段なんかいくらでもあるぞ。どうしよう。そこで市役所の存在を思い出した。そうだ、あそこに行けばわかるだろう。2輪駐車場にとめ、中に入っていくと案内図らしきものを探したが、あるのは市役所の広報みたいなものばっかり。県民だよりとか。こうなったら観光課に乗り込むぞ。観光課はどこか? 受付のおねーさんのところに行った。

そしたら慣れたもんで、案内図とパンフレットをたくさんくれた。

転校生の階段は天満宮だそうです。ここから800メートルだ。よし、歩いてこ。てくてく、途中で中華料理屋が行列できていた。商店街を通過し、細い路地にはいり、おー、感じ出てきたよー。天満宮の階段に着きました。しかし、その階段はその階段ではなくそこから更に階段を登った所にある階段がそうだったのだ。あー、ややこしい。そこにいたのはカップル1組、女の子一人、おじさん一人。おじさんは地元の人らしく、いろいろ説明していた。映画ではここからあの屋根に缶蹴りをしていたんだ、この階段は55段で、撮影の時実際に転げ落ちたのは5段だ、とか。

もちろん女の子の方に。

写真を取ってミッションコンプリーツだぜ。途中土産を買って、市役所に戻り、雨が降ってきそうなので急いで出発。三原を越えた所で雨が降ってきた。一旦止んだ。安浦で土砂降りになってきた。合羽着る。暑い。雨止んだ。くそ。しかし、川尻で再び土砂降り。よかった。本日の宿、 野呂高原ロッジには3時30分到着。国民宿舎らしい作りに安心する。雨の中荷物を降ろさないかんので入口近くにオートバイを止める。荷物を玄関に降ろし、チェックイン。部屋に荷物を運ぶ。えー加減やんなる。重たい。何とかならんか? 部屋は板の間付き6畳。窓から駐車場が見える。白い犬が1匹寝とる。雨に濡れた荷物を板の間に干し、6時になって夕食、鉄板焼き、刺身、ほか、まあ並みのメニュー。今夜の宿泊客は他に1組だけのようで、そちらはすでに終了しているようで、だだっ広い食堂で一人寂しく食事をするのも辛いが、それが終わるのを厨房でただ待つホテルマンも寂しくて辛いね。食ったらお風呂に入る。お風呂は全然誰もいなくて電気も消えていて寂しい。ゲームセンターには卓球台がでーんとあって、またまた電気が消えていて暗い。そこにはテレビゲームもあるけど当然すべて電源が落ちている。広いお風呂に一人入って、出たら後はテレビ見て寝る。夜中、誰かに左足を引っ張られて目がさめる。何なんだ一体! 誰が引っ張るんだ! 壁の奥に足が吸い込まれそうになって叫び声をあげようとしたが声も出ない、抵抗しようにも体が動かない。たすけてくれー。

9月14日(火) 晴れ時々曇り

昨日の夢は不愉快だった。外は濃霧。7時30分朝食。メニューは鉄板焼きの目玉焼きを自分で焼くんだ。面白い。食ったら天気予報を確認、今日は夕方から雨だそうで。広島で泊まるのに夕方出かけられないとまずいかな、などど考えつつ出発用意。昨日見た駐車場の白い犬はまだ寝ている。多少場所は移動したようだが。写真とってやろうかと思ったのに、その時に限ってどっかいってしまった。まあいいや。9時近い時間に出発となる。濃霧の中さざなみスカイラインを降りていく。まるで何年か前の伊吹山ドライブウェイみたい。下界に降りると、天候はまずまずで思ったほど悪くない。最初にガソリンを入れる。スタンドの人に広島までは小一時間で着きますと言われる。うーむ、ちょっと早すぎるが呉に寄るから何とかなるだろう。日が照ってきた。またまた蒸し暑い一日になろうとしているのだ。海岸線を走って呉港にたどり着くと、国道を外れて港の方に行ってみる。潜水艦はいるのか? と、頑丈に張り巡らされた柵の向こう側には自衛隊の軍艦が何隻も停泊しているではないか。灰色の船体が朝日に反射していぶし銀の輝きを見せる。おお、もうちょっと行くとJR東海のポスターで見たとおりの潜水艦桟橋があった。ティアドロップ型の船体がいくつも行儀良く係留されている。止まる所を探しているうちに通過してしまった。まあいいや、もう少し先の平屋大橋も見たかったのでそちらに行ってみる。まるで伊豆にあったみたいなループ橋が左右にある巨大な橋だった。それを渡ってしまえばもう後は見るものもないのでさっさと引き返す。そして戻るのに道を間違えて潜水艦桟橋を通り越してしまい、再びUターン。苦労してたどり着き歩道にオートバイを止める。日が射して暑いので木陰に止めたいのだが、みんな考えることは同じ、

すでに満車でーす。

しゃあない、こっちの方に止めよう。写真撮影が終了したらえっちらおっちらと歩道の唯一残された狭い木陰に無理やりオートバイを止める。自分も別の木陰に移動し、そこで座ってゆっくりと偵察活動開始である。なぜオートバイの近くから離れたかというと、それはスパイ活動に目立つのは禁物だからであって、決してエンジンの熱気が暑くてたまらんからではない。 写真を撮影する、何隻も止められた潜水艦のうち、一隻がセイルの形が違うことに気が付いた。あれは新型潜水艦か! 緊張が走る。そこへただならぬ雰囲気の水兵の一団が!

しまった見つかった!逃げねば!(何でや)

と思ったら今日は自衛隊の水泳大会なんだってさー。あーびっくりした。その後も、1隻くらい出動しないかと見ていたがいつになっても出動する気配がないのでそろそろ行くことにした。でもすごいよねー、あんなにたくさんの潜水艦や軍艦が呉だけであるということは全国で考えるとすごい総兵力だよ。自衛隊がアジアの脅威になっているというのもうなずけるよな。結局11時30分過ぎには呉をでて広島市へ向かった。市内に入ると地図を何度も確認し、途中、ホテルを確保。前回泊まった錦水ホテルの近くのセントラルホテルにした。安いと良いけど。その後、やっぱり広島にきて見ずに帰るわけにいかない平和公園に道を間違えながらもたどり着く。原爆ドームは相変わらず健在でした。平和記念館は増築しているようで。また、長崎みたいにするつもりかしらん。天気が怪しくなってきたのでとりあえずチェックインしようとホテルに向かう。結構渋滞して時間かかった。ホテルにつくとオートバイを玄関前に止めて荷物を降ろしチェックイン。ここの部屋はしこたま狭いぞ。しかし、設備はいい。ズボンプレスもあるし、テレビは大きいし、有料ビデオ清算フロントじゃないやつだし、ドライヤーもちゃんとしたのだし。ユニットバスは大きめのだし。ちょっと休憩して晩飯食いに行く。

広島風お好み焼きのおいしいのを食べるのだ。

前回の失敗を反省し、今度は本屋で情報を入手してからいくことにした。 鬼門の薬研堀を避け、客引きに注意しつつ、本屋を探す。それなのに客引きに引っかかって逃げた。パルコ付近の商店街で本屋を見つけるるぶチェック! なんでも芸能人がよく来る店があるそうで。そこにしよう。店の名前は八晶といい、MAXもよく来るんだって。しかし開店の16時まで時間があるので他の店を見て時間をつぶす。レゴの店、デオデオパソコンショップ、などなど。時間になったので店に行く。なんと、いかがわしい店の並ぶ付近なのでびびりながら行くと、ヌード劇場の隣にあった。ヌード劇場は1日4回開演、13時からやってます。入れ替え制ではないので何度も楽しめるわよーん。うふん来てね。なんて宣伝はしていなかったが、お好み焼き屋に入ってそばいり700円を注文。喉が渇いたのでコーラ200円。で、るるぶに書いてあった壁の芸能人のサインだが、本当にすごい量だ。MAX、SHOW−YA、GLAY、篠原涼子、ルナシー、フランティッククライシスなどなど。サインのチェックしているが、前回と同じく、出来上がりに時間がかかるのう。コーラが先にきて先に全部飲んじゃうところだった。おたふくお好みソースとともに出来上がりがやってきた。食う。前回のよりはうまい。前回のは1000円もした割に具はたいしたことないし味もはっきりしなかった。でも、前回よりうまい、というだけで決して凄くうまいというわけでもなくて、正直に言うと

結局広島式のお好み焼きが、個人的にあんまり好きじゃないようで。

やっぱりハイカラ焼き(具をあらかじめ全部混ぜて焼く)のお好みが合ってるようです。なんてオチだ。 ホテルに帰ってテレビ見て寝る。

9月15日(水)曇りのち雨

なんと、台風が来ていたんだね。全然知りませんでした。6時過ぎに起きてテレビ見てはじめて知った。こりゃ帰るの大変だぞ、取りあえず飯食おう。1000円の朝食バイキング。その後出発準備、チェックアウトして雨が止んでいたので合羽なしで走り出す。高速道路の通行止めが気になるがとにかく行ける所まで行ってみようということで広島インターから山陽自動車道に入る。入口の表示には通行止めのことがなかったので安心。雨も全然降ってないし。順調に走り昼過ぎには大阪に近いところまで来ていた。PAで道の確認。ところが地図が古いもんで高速できていないことになってるよ。あれまー。この先雨がさすがに降りそうなので合羽着用。走り出すと豪雨後の水溜りのしぶきで結構濡れる。いくつものジャンクションを抜けて名神高速に入る。この分では4時ごろに着きそうだ。そしてその通り、4時に家に着いた。

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