JAPAN EXPLORER 2000

THE RIDE ON THE MOUNTAIN this one Yeah!

富士山周遊ツーリング篇

8月13日(日)晴れのち曇りで雨

5時30分起床、いつもの通りの朝のスケジュールをこなし、しかし、今日は行き先が違うもんねー。ツーリングなんだもんねー。が、

着替えたクシタニのジーンズは太ももがきつい!

(というか、暑さで自由度が悪い)仕方がないので、やめてラングラーのジーンズにしたが、まっちゃんにそんなぼろいのはいて行くなと言われ1度も使っていないクシタニジーパン風皮パンパンチ穴モデルで行くことにした。暑くないかちょっと心配。でも、せっかくまっちゃんに買ってもらったのにはいて行かんと今後に影響するからな。これで行くことにする。ところで、以上の状況からバックにつめてあるクシタニジーンズもはけんということが推理されるが、まあいいか。  で、実家のガレージに行って出発準備して、いざ行くぞとまたがり、サイドスタンドを払おうとオートバイを真っ直ぐに起こしたらそのまま反対側に倒れた。一瞬何が起こったのかわからんかったが、

0.5秒後初めて立ちごけしたことに気が付いた。

はっきりいってめっちゃくちゃショック。これまでCB1000を倒したことは1度も無かったのに、今回その記録を更新するかと思いきや、出発する前にこけてしまった。これは初めておろしたクシタニ皮パンがシートの上ですんなり体重移動できなかった、すべりが悪かったせいなのだが、そんなことは言い訳にならん。なんと言うことだ、穴があったら入りたい。 うーむ、縁起悪! (ミンチスペシャルのごん太の調子でどうぞ)が、幸い、ブレーキレバーが曲がっただけで、タンクやウインカーに傷はつかなかった。よかった、これでタンクに傷でもついていたらえらいことになっていた。今年は初めてぶつけられるし、ろくなことないなー。   気をとりなおして出発。結局、7時を少し過ぎていた。春日井インターを7時30分に乗り、静岡方面に走る。お盆とはいえ、さすがに東京に向かう上りの高速は空いている。が、逆の下りは渋滞している。名古屋から一宮まで、岡崎付近で対向車線は大渋滞していた。そんな渋滞を尻目にがんがん走っていく。1時間で音羽付近まできた。ガソリンの残量が気にになる。浜名湖のSAで給油するかどうか迷った。しかし、混雑していそうなのでもっとマイナーなところで給油しよう。かまわず走っていくと給油しなかったのが裏目に出て、途中でリザーブになった。 げろげろー。給油できるサービスエリアがどこかわからないので磐田でいったん高速を降りてガソリンスタンドに寄って、そして再び高速へ。時間の無駄を食ってしまった。さらに走って2時間後、静岡インターでいったん降りる。バイクショップでブレーキレバーを入手しようと言う考えだ。静岡市なら大きい街なので大きいバイクショップもあるだろう。ローソンの駐車場にオートバイを止めてザウルスを使い、インターネットにアクセスして調べる。

IT革命は机上の空論であることが実感される。

なぜなら全然わからんのである。こりゃ駄目だ。電話帳で調べた方が早い。公衆電話のとことに行って調べる。あるある、いっぱいあるぞ。よし、ここにしよう。と、静岡県下最大のバイクショップに電話して、在庫があるようなので場所を聞いていってみるが、純正ではなくキジマので、しかも色が黒で、却下。あきらめて、清水市まで移動し、インターに入る前に前の職場の元上司がいる店へ。お盆の帰省ギフトコーナーにいた元上司に挨拶、なんと、9時から10時まで営業しているんだってさ。おまけに社員2人しかいないと。よーやるわ。辞めて正解だね。  清水から高速を使い、富士川のサービスエリアに入ったが、天候不順で富士山は見えないわ、混雑しているわ、で、適当なところに止めておにぎりの昼飯を食い、さっさと出発する。その後、富士インターまで走って高速を降りる。どういうふうに走るか道を確認しようと停めたら電話がかかった。まっちゃんからだった。つながるかどうかやったらかかっただとさ。状況を少し話す。皮パンは走っているときは良いが、渋滞と止まると暑いと話す。これからまっちゃんは図書館へ行くそうです。涼しくてうまらやしい。   富士山が見えないので、5合目まで上っても仕方が無いので白糸の滝に行った。さすがお盆で大混雑。駐車場に入れないので川の付近の路肩にオートバイを止めてそこから歩くことにした。中学校の修学旅行以来だったが、こんなふうだったんだっけ? あんまり良く覚えていないなあ。お土産やさんの軒をてくてく歩いていくと、階段を下りたところに白糸の滝があった。おー、涼しいぞ。しかし、人多いぞ。

川魚の串焼きを売っていてとても食いたかったが、混雑しているのでやめた。

絵葉書を買って帰る。  その次は、白糸の滝の近くにある2輪の展示場があるドライブインにいった。そこの駐車場はハーレー系統改造車がいっぱいだった。ちょっとこえーんだよなー、このひとたち。でも意外と普通の人だったりするんだよね。さて、問題の展示館だが、500円払って入ってみたが、まあ、その、ヤマハオートセンターの中古車売場みたいで、 それなりのものでした。アマゾネスは凄かったけど。あとはなんだか廃車寸前のガラクタばっかりみたいで面白くなかった。   がっかりして出発するとますます面白くなくなってきた。雨が降ってきたんだよーん。最悪。山梨側に入ったとたん霧のような雲が空を多い、しとしとと降り出したのだ。こうなるとどうしようもないので、着たくはなかった雨合羽を着用し、河口湖経由で西湖の宿まで道に迷いながら走った。有料道路の大橋を避けるのに苦労した。河口湖周辺のキャンプ場は繁盛している。まるで吹上ホールのRV展示会みたいな状態。実に楽しそうですが雨なのが残念ですね。走っていくと宿はすぐ見つかった。看板が出ていたのだ。3時半ぐらいに着いてしまった。時間早い! こういうときあらかじめ予約しておくと困るんだよね。ホームページの写真とおりの建物で(あたりまえだ)おばさんが迎えてくれた。部屋は201号室で6畳の普通の部屋だ。濡れた荷物を持ち込んでも大丈夫なようにござをひいてくれた。オートバイはバーベキューをやるところの炊事場に止めさせてくれた。屋根があるのだラッキー。合羽は軒下に乾かせるようハンガーも持ってきてくれた。荷物を運び込んでやれやれと一息。部屋の窓からは晴れていれば富士山が見えるそうでなんと残念。 その後は部屋で明日の計画を考える。天気予報は曇り時々晴れだそうだが、富士山はあきらめて大菩薩峠のほうに行こう。最終日にもう一度富士山に戻ってくればいい、と思われる。でも、明日の朝の天気次第だね。 ところでここの民宿、何時から飯なのか全然教えてくれん。風呂の案内も無いし、プンプン。 と言っていたら6時30分ごろのなって夕食の準備ができましたとのこと。1階の食堂に行くと席が6つ、たった一人はやっぱりぼくだけ。他は家族連れ、カップル、親子、といったところ。このなかで一人はちょっとさびしい。暗いよー。やっぱりまっちゃん連れてこれば良かった。サイドカー買うぞ。メニューはかにグラタン(やよいの冷凍食品)、刺身こんにゃく、エビフライ、マグロの刺身、ナスの酢の物、お吸い物、後忘れたがこんなもんだろう。低価格な民宿なので文句は言えないが、食器をセルフサービスで片付けてとあるのにはびっくらこいた。ユースホステルかここは。 何なら食器も洗いましょうか? 食い終わって部屋に戻ってもやっぱり布団は敷いてない。低価格な民宿なので文句は言えないが。続いてお風呂に入る。先着のおっさんがおったが、お邪魔しますと入っていく。

せめー。

普通の家庭用お風呂に毛が生えたくらい。おっさんといろいろ話す。夏は富士山がはっきり見ることができるのはあんまり無いそうで。なんてこった。おっさんもインターネットで昨日予約したんだとさ。結構空いてるんだね。お盆だからってびびることは無いな。風呂から出てテレビ見るが面白いものやっていないので9時30分寝る。

8月14日(月) 晴れ

6時起床、まっちゃんのてるてる坊主の効果があって晴れている。うーむ、素晴らしい。ツーリングの朝はこうじゃなくっちゃね。ちょっと付近を散歩した。7時朝食。メニューは味噌汁、卵焼き、味付けのり、ソーセージなど。低価格な民宿なので文句は言えないがこんなもんかな。一番早いのでほかは誰もいない。くったら顔洗って出発。 予定では大菩薩峠だったが、晴れたので問答無用で5合目を目指す。富士山が見えている今がチャンスなのだ。急げ!  温泉があった。うう! とても入りたい! しかしかまわず走る。渋滞河口湖の繁華街で渋滞に遭遇。かまわず走る。美術館だ。しかも「さよなら20世紀」だってさ。次ぎ来た時はやっていなんだよ! かまわず走る。山中湖に到達し、トイレ休憩を取る。土産屋もちょっと見た。まだやっていないところが多いが、焼き物とガラス細工のお店がよかったなー。ミュージシャンの絵なんて美術館もあるし。帰りによることにしよう。よし出発。

とにかく晴れているうちに5合目に行くのだ。

ひたすら走って登山口に到達。後は富士山に向かって真っ直ぐに伸びる道。なんて素晴らしい。写真とりまくって、急いできたのは正解だったと納得。そこからさらに山道のワインデングロードを走り、ついに5合目に到達する。しかし、道は急斜面で駐車場は石ゴロゴロで止めるところにびびった。見晴らしは最高に素晴らしい。さすが5合目。写真をとる。でも、

富士山の頭に雪が残っていない

のが残念。駐車場からはなれたところにある店に行きたかったが、急な斜面を降りた後、もう一度上ることを考えてやめた。 さて、5合目を制覇したので通過してきたところをもう一度吟味しなくては。 まず山中湖に戻って、美術館に入ることにした。立派な美術館だ。意気揚揚と入っていくと、

げ、 入場料1500円

だって。しかし、ここまで入ってきて後戻りできず、入ってしまった。ここの美術館は車も展示してあった。黄色い18輪トレーラーのトラクターが凄い。ロールスロイス、フェラーリもある。クラウンにパブリカもあるぞ。本題の絵はジョンレノン、マイルスデイビスなどのミュージシャンが書いたもので面白い。いかにも性格出ていますという感じの絵だ。マイルスだけちょっと意外だったかな。他にも日本画もあって、面白かった。これだけ見せてもらって1500円なんだから良しとするか。次は温泉だ。美術館にパンフレットがあった紅富士温泉に行くが、予想通りの混雑に閉口。駐車場も停める所が見つけることができず、中止。そのまま河口湖へ向かう。途中、郵便局を見つけまっちゃんに絵葉書を送る。今回はショートなのでこれ1回のみとなる。そしてその近くのセブンイレブンでペットのお茶とおにぎりを買って軽い昼食とした。その後、河口湖の繁華街について駐車場にオートバイを止める。チェックしておいたロープウエイにいく。地図に載っていなかったので小さなものだった。往復700円。上ってみると、見晴らしは確かに良いが、しかし、

肝心の富士山がかさをかぶっていては全然面白くなかった。

失敗だ。このロープウエイは快晴のときに乗ること。そのまますぐに降りて、お土産屋をのぞく。やっぱりあった、梅宮漬物の店。なんかいいもんないかと捜すと甲州の皮で作った財布があったので買って出発。期待していた逆さ富士はやっぱり見ることができず、さよなら20世紀の写真展をやっている河口湖の美術館に行く。直射日光が熱いので日陰に止めたいので何度も往復して日陰を捜すが、結局最初のところに止めることになった。でもなあ、暑いからやだなあ。入り口が遠い。着くと、涼しい館内で暇そうな受付のネーチャン2人、800円の入場料を払う。同時開催の20世紀の100人展には、有名人がいっぱい、しかし、川端康成や夏目漱石に並んで赤川次郎がいるのはどういうこっちゃ。俵万里もいやがる。山口百恵はまあいいとしても、どういう基準で選んだんだ? 写真を順路に沿って見たが、年代別になっているのではなく、テーマに沿って掲示してあるのでちょっと感覚が違った。後は温泉だ! なんだか忙しいな。いずみの湯に行くが時間が心配。しかし、中に入ったらそんな気はどこへやら、バブルジェットに足の裏が快感で、悶えまくる。温泉を出てて、いよいよ、湯村ホテルに向かう。山の中を走り続け、4時30分、道に迷うことなく湯村ホテル到着。今回の宿は見つけるのは簡単だな。入り口にオートバイを止めてチャックインする。オートバイは駐車場に止めてくださいだと。露天だ。やだねー。荷物を降ろしてから移動し、ロックをかけておく。荷物を担いで部屋に行く。おお、感動的なのはこのホテル、

ロックの解除のやり方がちゃんと入り口のドアに書いてあるのだ。

あれってよくわからんのだよね。いつも苦労するのにここは親切だ。でもやっぱり狭いな。記録を取って晩飯をどうするか考える。ホテルのディナーは高い! 2500円は高すぎなのだ。外に食いに行くが、結局、デニーズ、ロイヤルホスト、ジョナサンと言ったファミレスしかなく、仕方なくジョナサンでチキンハーブを食った。結構高かった。ホテルに戻って温泉に入る。期待したほど大きくなかったし、露天風呂はのぞき防止のためかよしずがいっぱいで開放感ない。さて、あきらめて部屋に戻るがテレビも面白いのやっていないし寝るか。と、外の音で気が付いたのは雨である。雷雨である。ぴかぴか光るのである。げげげげー、天気予報の大嘘つき!!! 明日はどうする? 延期の予定がぐらついて悩みながら寝るのであった。

8月15日(火) 終戦記念日(日本が戦争に負けた日) 雨のち晴れ

6時起床。やはり雨はやんでいないのであった。これはショック、いっぺんでやる気が無くなってもう帰ることにした。テレビで天気予報見ると、長野の方は晴れているようだ。そっちにいくか。取りあえず朝風呂に入ってくる。その後も止む気配もなく7時、朝食バイキングを食いにレストランに下りる。フロントで券をもらって食堂に行くと、ごく普通のバイキング朝食だった。ご飯、味噌汁(和風スープだそうで)卵焼き、ソーセージ、サラダ、漬物、いも煮など。魚がないぞ。食い終わってお茶を探していたら、どこにでも一人はいるシャキッとした美形の女性社員が、「お茶はこちらですよ」と優しく教えてくれたのでとてもうれしかった。食ったら売店に行ってお土産を買う。この雨では道中買い物できないといけないしな。さっきの美形が来ないかと思ったが残念ながらいなかった。はー。買ったのはお菓子とまっちゃん、父母への土産。あんまりいいのなかったが、まあ、こんなもんだろう。さっさとチャックアウト。6500円だったのが税金とかいろいろついて8000円以上になっていた。騙された。インターネットで予約したのに割引なしだったし。後で気が付いたのでもう遅いが。雨の中出発なのである。ざーざーぶりの中、もう帰ることにする。この雨の中、大菩薩峠に行く気もしないし、もう一度富士山のほうに戻るのも行きたくないし、来た道を戻って、高速道路に入る。甲府昭和インターから中央道経由で帰る作戦、しかしこれは失敗だった。あっという間に長野に入ったからだ。雨もやんで晴れてきた。これはいかん、こんなペースで走っていたら12時ごろに家に着いてしまうし、せっかく晴れてきたし、どこか行く所は無いか? しかし、ここはすでに日帰り圏内、いきたいところもさりとて無く、とりあえずサービスエリアで作戦を練る。しかし、いい作戦を思いつかないまま岡谷で高速を降りることにした。インターは出口大渋滞。諏訪のインターも大渋滞していたので、ここらへんみんな来てるのね。30分くらいかかってインターを出ると、塩尻に向かう。もう19号線で帰ることにした。途中、信州にいるんだからそばを食わなければと、国道沿いに看板の出ていた蕎麦屋によってざるそばを食う。当日は花まるマーケットで紹介されたそうで後から後からお客がくる。さっさとひきあげ、後は19号線をひたすら走って帰ってきた。あーあー、やっぱり、もう一日延ばせばよかった。

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