ユーザー車検とひと風呂浴びて
1月4日(水)
年明け早々に車検なのだ。しかも今回から、車も同時なのだ。バイクと車の車検が同時期と言うのは、何を考えて購入しておるのか、いや、そんなことを今更言っても意味がないので、これはやはり、安く済ますためにはユーザー車検でしょう。とはいえ、バイクのユーザー車検は4年ぶり、車は2年ぶり、ちょっと記憶があやふやになっているので、どうやるんだったか心配である。自分の昔のユーザー車検のページを見て、ああ、そうだったっけと思い出しつつ、何だかとっても先行き雲行きの悪い案配なのだ。
年末年始が忙しかったので、予約を忘れていたが、前日にテレフォンサービスに電話すると、翌日4日に予約が取れた。こりゃえーわ。書類の忘れ物がないかよく点検する。車検証、自賠責保険証、納税証明書、整備手帳、印鑑、よし大丈夫だ。明日に備えて早く寝る。
当日、まずは自動車の車検を通して、帰ってきたのが10時半頃、そのままバイクに乗り換えて、再び車検場に行く。天気が悪いので雨が降らないように祈りつつ、11時頃に着いて、バイクを置いて、まずはともかく自賠責保険の更新に行く。自動車検査登録事務所を通過して、自動車会議所へ行くと、6番窓口で自賠責更新をお願いする。車検証とこれまでの自賠責保険を渡すと、今日車検を受けるか尋ねてくるので「はい」と答える。ちなみに私のCB1300は3月車検なのだが、車と同時に済ませたいので早めたのだが、受付のおねーちゃんは「期間が短くなりますがいいですか」と律儀に聞いてくる。(でも2年の期間は変わらないんだから、この聞き方は変だよな。)「はい」と答えて、自賠責はそういう場合は22ヶ月か23ヶ月になるというので23ヶ月19010円でやってもらう。それを持って、自動車検査登録事務所に戻って、4番ユーザー車検の受付に行くと、何が必要なのか説明してくれるので、必要な書類を確認し、またまた自動車会議所に行く。7番窓口で、必要な書類、自動車検査票と継続検査申請書、自動車重量税納付書をもらう。料金は35円。ちなみに整備手帳がない人はここでもらえるようだが、多分お金がいると思う。それを持って、隣の8番窓口で重量税の印紙を買う。バイクは5000円。受付の人が「検査の印紙はいいの?」と言うので、あ、それもいります、忘れてました。1400円。印紙を重量税のは自動車重量税納付書に貼り、検査手数料の印紙は自動車検査票に貼る。全部もって自動車検査登録事務所にまたまた移動して、書き方見本が掲示してあるのでそれを見ながら漏れのないように書き込む。できた。4番ユーザー車検の検査受付に持って行く。係の人がチェックして、問題なければいよいよ検査レーンに移動だ。ちなみに、私のCB1300の車検証、名前が簡略漢字になっているので、正式な漢字表記に変えてもらいたい旨、聞いてみると、係の人は奥の偉そうな人のところに聞きに行って、戻ってきたら「そういうことは面倒臭いのでやってません」という意味のことを丁寧な言葉で説明してくれた。さすがお役所。
さて、いよいよレーンに出る。相変わらず、正月は暇なようで、検査場はガラガラだ。本来ならまだ予約時間になっていないので待たなければ行けないのだろうが、暇だからやりますよというノリで、やはりユーザー車検はこの時期がいいです。係の人はやっと仕事が来た! といううれしそうな顔で書類を受け取ると、まず車体ナンバーを確認し、エンジンかけてください、ウインカーつけて下さい、ホーン鳴らして下さい、ストップランプつけて下さい、はいOKです。続いてトンカチであちこちチェックして、「ノーマルですよね」「はい」点検完了、レーンに入って自動車の左側のタイヤが走るところに沿って進み、まずブレーキ検査。ローラーのところに前輪をセットして、正面の電光掲示板に指示が出るので、その通りにブレーキを踏む。係の人が放送でも指示してくれる。同じように後輪も検査する。検査完了したらローラーから出て、次は光軸検査だ。車がこれで引っかかったので緊張する。バイクを止める位置が微妙で、何度も前に出たりバックしたりして位置を調整させられた。上げ目にして待つ。光軸検査機が出てきてチェックする。OKでした。ほっと一息。バイクを止めて自動車検査票を、レーンの横にある印字する機械に入れると完了印がもらえる。その次が、今回初めてのバイクの排気ガス検査だ。車ではやったがバイクは初めてだ。やはり環境問題が大きく取り上げられる時代になったのだなあ。検査の人が、自動車検査票に印をもらっているうちに、排気ガス検査の検査棒をマフラーに突っ込んでやってくれた。OKなのでまたまた機械で印をもらう。これで検査レーンでの検査は全て終了。お礼を言ってバイクを駐車場に移動させた。書類を持って、検査レーンのある建物の総合ボックスに行き、提出する。チェックが入って問題なければ返してもらえるので、それを持って3の2番交付窓口に行く。車検シールの機械が調子が悪いのか、調整していた係の人が「ちょっと待って下さい」と後ろで暇そうにしている人を呼んだ。その人に書類を渡すと、その場で新しい車検証を発行してくれた。丁度12時くらいだった。約1時間で終了したわけだ。バイクに戻って書類を整理し、シート下に仕舞って帰路につく。
が、思ったより早く終わったので、このまま帰るのもつまらない。どこかなにかないかと思っていたら、「天然温泉楽の湯」の看板があった。この温泉いまいちなんだが、まあ、寒いし、ちょうどいい場所にあるし、行こか。ということで、案内板に誘われるままに曲がって、まさしく眼と鼻の先だった。駐車場にバイクを入れると、さすが新年、車がいっぱいだ。バイクは入口の近くに止めるところがあった。屋根付きの駐輪場。自転車がいっぱいだったが、奥の方が空いていたのでそこまで入って止めた。温泉セットは必需品、CB1300は常に標準装備なので、こんなときでも焦る必要などないのだ。いそいそと温泉セットを持って、温泉ラリー手帳も持ってるので、胸を張ってシールがもらえるぜ。門松の立つ玄関をくぐり、ブーツを脱いで小さい下駄箱に無理矢理入れる。キーを持って受付に行くと、隣の客が、「おかあさん、下駄箱のキー!」と叫んでいた。ああ、ここは下駄箱のキーを徴収するのかと、用意して、割引券とシール台帳をそろえて受付に出した。すると、受付のねーちゃんが「これは今日は使えないんです」と割引券を示す。ここの割引券は平日なら使えるはずなので「え?今日は平日ですよね?」と聞くと全く動じることなく「祭日です」(ホントに言った)と答えが返ってきた。(もちろん本人は1月4日が祭日だと主張したのではなく、1月4日は祭日休日料金です、と言いたかったのだろうが)この答えには腹が立つより、何だか妙に納得してしまった。いやー、こういった客商売のサービス業の最先端にいる人間が、こんな風に自分たちの尺度でしかモノを計れないようでは、一級建築士が「ちゃんと見ればすぐ偽装だとわかる」構造設計書で億単位の建築費のかかるマンションを何十件も建てても仕方がないわな。日本も住みにくくなりました。ここで、「何言ってんだよ、カレンダー見てみろ、今日のどこが祭日なんだボケェ、割引しんかいこのアマ」とわめき散らす方法もありますが、古き良き「恥」の精神をまだ持ち合わせている私は「そうですか」とおとなしく退散し、シールだけもらい、脱衣所のキーを受け取って男湯に移動した。
凄い混雑です。まさしく満員御礼。脱衣場は足の踏み場もなく、多分、12時過ぎなので、お風呂を出てご飯に使用という魂胆の人が多いのだろうなあ。ちょっと待って少し空いてきたところで自分のロッカーに行き、チャチャッと脱いで風呂に入る。体を洗って、いも洗いのような内湯に入り、しばらく暖まったら本当の温泉である露天風呂に移動した。露天は広いので芋洗いほどではなかったが、賑やかだった。ここの露天にある樽風呂が気持ちいいので入りたかったが、この人数では無理っぽいのでやめた。暖まったら出た。脱衣所は相変わらず混雑していて、隣のロッカーの人が来たので早く譲ってやろうと急いで服を来て出た。休憩所も混雑していたが、ソファの空きがあったのでそこに座ってアクエリアスを飲んだ。飲んでいたら、隣のロッカーの人が現れて「キー忘れてますよ」と持ってきてくれた。すっかり忘れていた。お礼を言うと、彼はさわやかに去って行った。おお、まだ日本も捨てたものではないぞ。
いい気分で帰路についた。
帰ったら、プラグ交換して車検シールを貼った。結構難儀した。
本日の出費
車検
自賠責保険23ヶ月 19010円
重量税 5000円
検査料金 1400円
書類代 35円
温泉 650円
アクエリアス 120円
14050kmくらい