梅雨明けメッシュレザーで高山方面

7月28日(土)

いやー、本当に久しぶりだわさ。何がってCB1300の出番。前回の出撃は6月半ばだったので、ほぼ1か月振りなのである。なぜこんなことになってしまったのかいろいろ理由があるのだが、天気が悪くて乗れなかったのと、ガソリンが高くなったので車で出かけず、FTRで出かけることが多くなったことと、それに何よりもパンクしてたことだ。パンクしたタイヤの交換に3週間もかかったよ。

で、ようやくタイヤも新品になったことなので、ロングツーリングの前に慣らす必要もあり、この週末はCB1300の出撃なのだ。が、天気予報を確認すると晴時々曇だが、不安定な気候で午後には所により雷雨だと。いかにも夏っぽい天気で、梅雨明け宣言が出るととたんに雨が降るのが常、今日もヘタするとそんな危機に見舞われる恐れもあったが、午前中に勝負をかければ大丈夫だろう。勝負って何の勝負なのか意味が分からんが、そういうわけなので、当日は朝5時頃起きて玉子トーストを食ってカルピス牛乳を飲んで、梅雨明け後の標準装備上下メッシュレザーを装着、3年目のメッシュレザーは去年クリーニングしたのでバリバリだぜ。ちなみにクリーニング代上下で1万円だべさ。

ばっちり決めて、実家ガレージから6時半頃に新品のBRIDGESTONE BATTLAX BT-020を装着したCB1300SuperFour Codename;BlackPearlを引っ張り出す。エンジン1発始動で今日も快調だぜ。行くぜ! 

走り出してすぐにびっくり。重たいっ!! なんちゅう重さ!! さすが乾燥重量250キロを超えるBIG1、FTRとは全然違うな。いやー、久しぶりだけに重量を実感するぜ。この先ガソリン満タンにして大丈夫かな。が、さすがに長年体にしみ込んだ感覚というのは恐ろしいもので、100メートルも走ったらもう慣れた。いつものコスモ石油で満タンにする。走行約350キロで17リットル、今日はリッター133円、だんだん高くなってきましたが、140円台が平均だと思うとまだまだ安いのだなあ。

19号線を東に進む。土曜に早朝だけあって交通量も少ない。青いシトロエンC5がとことこ走って行くのについていったら、途中で譲ってくれた。北山トンネルから下り坂が悪名高いグルーミングロードなのでスローダウン。シトロエンに抜かされた。多治見ミニストップの交差点で曲がって、小泉経由で248号線に合流、途中で1車線になる開発途上のバイパスは、一応、旧道より10分短縮が謳い文句だが、実際走ってみるとどうだかなあ。アピタ美濃加茂の正面で41号線に乗り換え、こびの天狗山を左手にどんどん進む。七宗を越え、いよいよ山の中に入ると、メッシュレザーの本領発揮、寒くなってきた。まだ時間は7時台、電光掲示板の温度は21度、もう少し温度が上がってもらってもいいのだが。

毎度41号線名物のサンエツ運輸トレーラーが先頭を走って60キロペースののんびりスピード、後ろからせまってきたのは黒いビッグスクーターだ。バックミラーで確認すると、反対車線をやたらとうかがい、対向車がいなくなったら一気に抜かして行った。でもその先でまた遅い車がいて、イライラしてるようだ。まあ、急ぎたいこともあるだろうから、せいぜい事故には気をつけて行けよ。

下呂あたりでサンリツ運輸を信号待ちで抜かし、前に出てペースを上げる。だんだん気温も上昇してきて、丁度いいくらいになってきた。調子良く走って行くと、今日の予定地、ひめしゃがの湯まで後7キロ地点まで来た。ただいまの時刻、9時ちょっと前。

げ、開店まで1時間あるがや。

早すぎた。手前のしみずの湯は開店10時半、遅すぎる。温泉なんて8時くらいからやってろよ。どうしようか検討する為、行ったん飛騨小坂を通過し道の駅渚にピットインした。

温泉ラリーの本と地図を見て検討し、結局、先に進んで荘川温泉に行くことにした。距離的に時間も丁度いいだろう。

道の駅渚を出て、高山に向かって41号線を走り、不本意ながらの宮峠越え、手前の登坂車線でごぼう抜きしたワゴンにあおられながらグルーミングロードの下り急カーブを曲がるのであった。

しかし、事態は急変する。宮峠を越えたとたんに気象の急激な変化、山をひとつ越えるとこうも天気は変わるのか。まさしく、女心と夏の空、高山市街上空は、すでにどす黒く重たげな厚い雲に覆われており、一気にタライの底をぶち抜いた土砂降りにならんばかりなのだ。

もうこれまでだな・・・撤退しよう!撤退!逃げるんですか!?このままではびしょ濡れになるだけだ、撤退する!古代、わしに続け!ぼくはいやです、ここで撤退したら他のライダーに顔向けできません!いいか古代、他のライダーはカッパを持ってるがわしは持ってない。濡れるの嫌じゃ。こんな日くらいカッパ持ってこいよ。

というわけで、高山市手前でUターン、再び宮峠を越えて小坂に戻った。丁度時間となりました、ひめしゃがの湯に向かう。41号線から県道437号に入り、オレンジ色の道路を走って陸橋の下をくぐって山のぼりだ。まだまだ健在の喫茶五重塔を横目に走り、案内看板に従って川を渡る。と、以前と変わって大きなきれいな道が開通していた。これはいい。きっと観光バス用だな。走って行くと、これまで使っていた山道がすぐそこに見える。あっという間に左手にひめしゃがの湯が見えてきた。以前とは逆のルートでつながっているようだ。駐車場にバイクを止め、手ぬぐいを持って建物の方に行くと、まだ「準備中」の看板だ出ていた。10時からですと書いてあるが、今10時5分なんだけど。まあ、入っちゃえ。

自動ドアは問題なく開き、2階への階段を上って玄関に到達した。ブーツを脱いで下駄箱にしまい、受付に行く。まだ有効の温泉ラリー割引券を出すと、券を買ってくれと言われた。あとで返金するやり方だそうで。いわれた通りにして100円バック。ごゆっくりと言われて男湯に向かう。まだ誰もいない。開店一番乗りのようだ。っていうか、まだ準備中の看板だからみんな入ってこないんじゃないのか?

ロッカーに荷物を突っ込んで、風呂場に移動、掛け湯をして体を洗い、湯船に浸かる。うーん、気持ちええ。ここのお湯は茶褐色になっている。空気に触れると変化するタイプだな。炭酸水素塩泉だからもっとヌルヌルするかと思ったが、あまりしなかった。説明書きに、浸透圧が人間の体に等しいので成分が染み込む染み込むらしい。露天に移動したら天気もいいので気持ちがいい。ぼけーっと入っていると、お湯の表面で何かがじたばたしていた。よく見ると、アシナガバチが溺れていた。もっとよく見ると、他にも土左衛門になったアシナガバチが2、3匹浮いていた。あー、お前もこうなるんだな。だんだんじたばたが弱くなってきて、そろそろ力尽きるようだったので、ちょっとかわいそうになった。助けたるか。お湯ごと外にばしゃっとやると、岩の上に打ち上げられた。しばらく死んだようになっていたが、やがて動くようになって、なぜかその隣の岩によじ上ろうとしては途中で落っこちることを繰り返し、そして、ちょっと考え込んで、羽をばたばたさせて飛んで行った。最初からそうすればいいと思うのだが。

アシナガバチと戯れているうちにすっかりのぼせてしまい、上がることにした。脱衣所はエアコンがよく効いていて気持ちよいが、扇風機が壊れいるのかスイッチを入れても動かない。くそ、レザーがべたつくから嫌だなー、仕方がなくしばらく汗が引くのを待っていたら、思い出したように扇風機が動き始めた。なんちゅう鈍い反応なんだ。お前は巨大草食恐竜か。扇風機を十分にかけて装備を着用すると、じいさんが上がってきて、いかにもライダーな姿を見て声をかけてきた。昔はじいさんもライダーだったそうで、当時は今みたいに道路が舗装されていなかったので大変だった、しょっちゅう転んだ、ホコリまみれだったそうだ。チェーンはよく切れたし、プラグは毎回掃除しないとすぐエンジンがかからなくなった。いやー、昔は大変だったんですねえ。

脱衣所を出て、喉が渇いたので何か飲もう。すると、売店にはコーヒー牛乳、フルーツ牛乳が売っていた。風呂あがりにはやはりフルーツ牛乳でしょう。キャップの色が違うのは何か意味があるのでしょうか? 受付の人に聞いたが、よくわからんみたい。フルーツ牛乳を買って休憩用の椅子に座って飲んだ。キャップが取れやすいようにミミが付いてるのだ。これはええ。

飲んだら帰ることにした。建物を出てバイクに戻る。天気はまだまだ大丈夫そうだが、いつ急変するかわからない、現にすぐそこまで雨雲が来ていたからな。さっさと県道を戻り、41号線に復帰した。しかし、この辺りの川沿いの家はすごいな。ロードオブザリングの完結編に出てきたお城みたいな崖っぷちに建ててあるのだが、何かあったら大変だぞ。

後は41号線を戻ってきた。

途中でお土産を買った。

家に着いたが、全然雨の気配はないぞ。くそ。

本日の出費

温泉 500円

フルーツ牛乳 120円

パンとお茶 228円

お土産 630円

CB1300の本日の走行距離 300キロくらい

CB1300のこれまでの累計走行距離 25300キロくらい

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