8月16日(土) 雨

最終日だよ。帰るんだよ。今日も雨だよ。朝風呂温泉に入って、露天で雨の音を聞きながら憂鬱。

朝食の時間になったので、1階のレストランに行くと、行列ができている。狭い喫茶店並みのレストランに、ホテルの宿泊客が朝飯を食いに押し寄せてくるのだから当然だわな。それでも、係の人は席をしっかり確保しながらお客をさばく手腕はなれたもので、特に混乱もなく皆さん朝食にありついていた。一人なので一番隅の席に場所をとってくれて、バイキング(と言えるほどのメニューもないが)で焼魚と玉子焼、煮物にポテトサラダと野菜サラダを取って席に着いた。食ってご飯のお代わりを要求するには忙がしそうなのでちょっと気が引けるが、お変わりは勝手にしていいみたいでどうぞと言われてお代わりをよそった。2杯も食えば十分なので、席も混んでるし、さっさと席を立つ。飯を食っているうちに、雨は小休止のようで、今のうちに出発した方がいいな。部屋に戻って顔を洗って荷物を整理、売店みたいなフロントまで荷物を運び、チェックアウトする。係の人が対応してくれたが、ホームセンターで売ってそうな安いレジに打ち込んで、領収書もレシートだった。なんか、すっごくDIYなホテルで泣けてくるな。

さて、バイクに荷物を積み込もうと玄関から外へ出たら、ザーザー降りになってるよ。ありゃー、最低だな。仕方がないのでカッパを先に着て、ヘルメットもかぶって完全装備にして雨の中、荷物の積み込みを行う。汗が出てきてカッパ内の湿度は急上昇、蒸れ蒸れだ。眼鏡が曇って見えん。なんとか、積み終わって、出発する。

まずガソリンだ。昨日、うろうろ道に迷っていたときに出光があったので、そこまでまた戻って給油する。満タンにしてもらって、これで安心して高速に入れるな。当初は、天気が良ければ猪苗代周辺を廻ってから高速に入る予定だったが、この雨ではもう未練もないのでさっさと帰る。磐梯熱海のインターに入って、新潟方面に走る。さようなら東北、気が向いたらまた来るぜ。

走り出して、しばらくしたらまた雨が小振りになってきた。最初のSAによって、まっちゃんに買いそびれていたお土産を見繕って買う。SAのわりに売店がしょぼいので、あまりいいものがなかったが、それでも猫の小物など、まっちゃんに気に入りそうなものを買う。これでなんとか、ひとまず安心して帰れる。何も買わずに帰ったりしたら、まあ、ぶどうやら生ものやらいろいろ送ったけど、まっちゃんようが買ってないから、あたしのはないのかゴラア、と言うことになりかねん。そしたら来年はもうなしね、とあっさり言われるかもしれん。それは避けねばならんのだ。そして、この猫の小物さえあれば、それが避けることができるのだ。

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で、バイクに戻って出発。後は帰るだけなので、ひたすら高速道路を走る。新潟まで約130キロ、途中で高速教習の自動車学校の車が走っていたので行列なった。この辺りはまだ対面通行なところが残っているのだ。車線が増えたらみんながんがん抜いていった。

新潟に入って、ジャンクションから富山方面に向かう。この辺りでまた雨が激しく降り出してきた。今日は完全雨装備で走っているから、こんな雨でもへっちゃらさ。間もなく米山、と言うところではたと気がついた。ガソリンの残量である。この前は、中条から乗って松代で給油したが、今回はそれより100キロも遠くの磐梯熱海から乗ってるので、松代までガソリンが持たない可能性がある。というか、多分持たないような気がする。あ、でもギリギリ持つかもしれない。うーむ、わからん。わからんのでそういう危険を冒すのはやめ、米山によって給油することにした。

ここは反対なら出光なんだが、こっちの帰りの路線はJOMOだった。カードが使えないが仕方がない。現金で払って給油する。さっき、磐梯山SAであったバラデロがここにもいたよ。同じ方向に走ってるのかな。給油をすませて出発。小学校の団体さんがいて、係員の厳重な警備の引率の中、SAの建物に列を作って歩いていった。こんな時期に遠足か? 

米山SAを出たら、再びひたすら走り続ける。長野県に入ったら雨がやんで、だんだん明るくなってきて、そしてついに晴れてきた。空は青く雲は白く、照りつける日差しは強い。いきなり暑くて死にそうになる。カッパ内の温度急上昇、蒸れ蒸れ。これはいかん、いかに、ゲリラ雷雨の可能性があるとはいえ、この状態で走っていたら意識がもうろうとしてきて大事故のつながるぞ。小布施SAによってカッパを脱ぐ。完全雨装備の解除、そして自分に給水、喉が渇いて干上がりそうだ。予定より早いペースだな。まあ、この天候ではひたすら走るしかなかったので、早くもなるわな。この先も、多分、雨が降り出す前に帰ろうと思って、ひたすら走るので早くなると思われる。

で、本当に、そんな感じだった。名古屋の方が午後から崩れるそうなので、カッパを脱いじまった以上、濡れずに帰りたいからな。急げ。

どんどん走り、がんがん走る。途中、覆面パトカーに捕まってる車発見、雨で制限速度が80キロになってるから、速度によっては一発免停だよ。気をつけよう。あまり急がないように行こう。かつて高速道路で捕まったことを思い出し、ペースを落として走る。しばらく走ったら、梓川SAのあたりまできた。あ、ここ、レストランで食い残しを使い回していたところだ、なーんて悪口言ってたら、頭上が急に暗くなった。そして、いきなり豪雨になった。げろげろー、恐れていたゲリラ豪雨うが、襲撃してきた。急げ、カッパを着ている暇はない、ちょっと先は明るいので、あそこまで行けばいいはずだ。アクセルをひねって脱出を試みるのであった。果たして、雨雲の下を抜けると、またかんかん照りの晴れだよ。びしょ濡れの皮上下、乾かしながら走る。くそー、人の悪口は言うもんじゃないな。

その後は晴れが続き、順調に走ってきた。やがて伊那周辺まで戻ってきて、ああ帰ってきたなあと感慨無量になる。小黒川PAで最後の休憩を取り、そろそろ、交通量が増え始める中央道が渋滞になる前に、ノンストップで帰ることにした。天気はここまできたらもう大丈夫だろう。と思ったら大間違いで、瑞浪土岐辺りでまたぱらぱらと断続的に降られた。大降りになることはなかったので良かった。

そして、ようやく出発した小牧東まで戻ってきた。インターを降りると料金所は混んでた。おいおい、車はみんなETCが付いてるかと思ったら、この時期はそうでもないんだな。順番を待ち、用意した料金セットで支払う。最後の1万円をここで使い、予算はきっちり使い尽くす、お役所予算消化システムだ。磐梯熱海出発は8時30分、小牧東に16時30分約8時間かかって帰ってきた。距離600キロ、日本は広い。

家に着いたのは5時頃、まっちゃんとみやこ(雌猫)が迎えてくれた。

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累計走行距離37000kmを突破。またオイル交換だよ。

さて、MacBook買いに行くぞ。

 

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