8月15日(金) 晴れたり雨になったり

で、起きたら2時だった。やってしもうた。あほじゃないだろうか。こうなることは分かっていたのに。仕方がない、また寝て5時ちょっと前に起きた。そして展望温泉に行って湯に浸かった。天気はいまいちだな。携帯の予報によると、また曇りのち雨だ。最悪じゃん。おかしいな、晴れになるはずなのに。部屋に戻って荷物の整理、すると、げげ、雨降ってるじゃん。最悪じゃん。何てこった、こんなのありかよ。

こうなったら飯を食うぞ。7時半から朝飯だ。バイキングだった。おいおい、高い宿泊費とって手抜きのバイキングかよ。まあええ、食ったる。今回は彩りも考えて盛った。卵焼きの黄、ほうれん草の緑、そしてごぼうの茶、きれいだろ。席に着いて食った。ご飯をお代わりに行ったら、肉じゃががうまそうなので、それももらって食った。

食ったら部屋に戻る。雨はいつのまにか止んでおり、路面も乾き始めている。今がチャンスだ。行こう。荷物を積み込み、チェックアウトした。

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来た道を戻り、457号線で蔵王に向かう。蔵王方面の空が曇ってどす黒いのが怪しいが、まあ、何とかなるだろう。どんどん進んでいくと、蔵王ミルクファームがあった。ここでミルクを飲むつもりが、まだやってなかったのでガッカリ。通過する。その先には孝の湯があったのだが、やってるのか閉鎖になったのか、それともまだ営業前なのか、異様にひっそりしていたのでパスした。遠刈田温泉に目標設定して進む。県道12号線との交差点で、神の湯という温泉があった。写真で見たことがあるような気がするなここ。どこかの温泉情報サイトで見たんだろう。最近できたみたいで、新築っぽいきれいな建物だ。駐車場はあったが、砂利なので、建物の近くに寄せて停めた。手ぬぐいを持って入り口に行く。その近くに足湯があって子供連れが入ってた。

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中に入ると、ばーちゃんが「300円です」発券機を操作して券を出し、「これもらってくから」なんか発券機の意味ないじゃん? お金に触れないためなのか。男湯に行くと、おいおい、すごい混んでるよ。大人気だよ。脱いで籠に突っ込んで風呂場に移動すると、洗い場はほぼ満員、湯船もかなり満員、しまったなあ、こりゃ落ち着かない温泉に入っちまった。空いている洗い場で体を洗って、湯に入ろうとしたら、2つに別れている風呂に「ぬるい」「あつい」と表示があった。当然「ぬるい」に入った。あつうっ! なんじゃこの熱さ。めっちゃ熱いがね。こんなに熱いといかんわ。いきなり名古屋弁になるほど熱い。我慢して入り、半身浴にした。ぬるいのがこんなに熱いと言うことは、熱いのはどうなんだ? 熱いほうに手を突っ込んでみると、あれ、別に変わらんじゃん。実は同じかい。わけがわからん。いずれにしろ、あまりの熱さに早々に退散する。脱衣所で汗がブワーッと出てきて困った。しばらく冷ましてから装備着用、温泉を出た。

それから蔵王目指して走り出すが、ちょっと行ったところでもう空が真っ暗、降り始めたのでカッパ着用。なんでだよ、今日は晴れるはずなのに、絶対におかしい。カッパを着て走り始めたら晴れてきた。なんですと? でもまた天候急変に備えて脱がないぞ。走って行くとどんどん高度を上げ、やがて高山植物の世界へ、そして、再び暗雲か立ち込め、そしてその中へと突入することになった。早い話がガスの中、何にも見えません。見えない、道路もちょっと先しか見えない。何てこった、やっぱり山登りは止めておいた方が良かったのだよ。こんなんだったら、平野だけ走れば良かったなあ。無理だけど。

そういうわけで、蔵王の温泉も風景もお釜も全然見えずに山形県側に降りた。降りたら晴れていた。さんさんと降り注ぐ太陽と言うより、じりじりと照り付ける太陽、カッパ蒸れ蒸れ、醗酵しそう。セブンイレブンに避難し、カッパを脱いでお茶を買って給水だ。落ち着いたら、今後の作戦変更を検討する。どうやら平野部は天気がいいが、山間部が危ないようなので、なるべく山を避けるルートを選択しないかんな。当初は白布峠越え、西吾妻スカイバレーを走るつもりだったが、この天候ではだめだ。121号線で喜多方を経由して猪苗代へ行くほうがいいだろう、タブン。わからんけど

と言うことで、13号線を南下する。しばらく走ると、初日に泊まった赤湯温泉のそばを通りかかった。1週間前のことだが、大昔のことのように思えるな。共同浴場100円の入ろうかと思ったが、赤湯温泉は宿で入ったからいいや。道の脇に、ぶどうの直売店があって、ああ、そうだ、初日に南陽がぶどうの名産地と聞いて、もし一回りしていいものがなかったらここからぶどうを送ろうと思っていたんだった。適当に目に付いた店で止まった。

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店にはぶどうがところ狭しと並んでいた。ばあちゃんが愛想良く、並んでいるのこれいくらこれはいくらと説明してくれた。送りも出来るよ。実家にひとつ送ってもらうことにした。伝票を書いて、お金を払ったら、一房サービスに持っていけと言う。いや、バイクだから無理です、じゃ、ここで食ってけ。そこ座ってけれ。座って食う。うまい。これはうまいぞ。はっきり言って、こんなにうまいとは思わなかった。うまいうまいと言いながら食ってたら別の種類も持ってきて、こっちも食え、こっちも食ってみ、とぶどう食いまくり。こんなにうまいなら自分の家にも送って、まっちゃんにも食わせよう。そう思ってもう一つ送ってもらうことにした。そしたらばあちゃん喜んで、もっと食え、とまたサービス持ってきてそれも袋に入れてこれは持ってけ、後で食え。いえ、バイクだから無理ですよ。ハンドルにぶら下げてけ、って自転車じゃないんだから。で、その分も全部食った。うまかったからよしとする。

ばあちゃんと別れて出発。こんどはさくらんぼの時期に来てやー。来たいけど無理です。で、13号線南下を続行、そして121号線にシフトし、喜多方を目指す。でもさ、ツーリングマップルを見てもらうと分かるんだが、23ページ、国道121号線は2つあるんだよ。今走ってるのは米沢から続いてくる121号、で、もう一つ、地図の下の方に忽然と現れる121号線。この121号線は何だ? 大峠越えが出来なくて、途中で寸断されたままようなんだが。誰か知ってたら教えて君

さて、その問題の121号線、全長3940メートルの大峠トンネルを通過し、レインボートンネルを抜けた県境でいきなり雨になっていた。土砂降りだ。今更カッパも糞もない。走りきって、街まで降りてくると止んで、晴れてきた。しかし、相当の雨だったらしく、路面は川のようになっていた。雨が止んでも前の車のしぶきでびしょ濡れだ。急遽、道の駅に待避する。大峠付近はダムとか温泉とかあったのに、まるで見ることも出来なかった。しかし、まだまだ危機は去っていなかった。さっきまで晴れてたのに、再び雨雲が出現、雨が降り始めた。やばい、この雨雲が去るまで避難しなければ。すると、そこには温泉が、おお、あの温泉に避難だ。

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急いで駆け込むと、同じ事考えているライダーが多いみたいで、温泉に前にはバイクがいっぱいだった。中に入ると、すげー混雑。今日は温泉大人気、行くところ行くところ商売繁盛なのであった。500円払って、風呂まで行くと男湯の暖簾をくぐって脱衣所に入る。脱衣所も混んでるがロッカーを見てびっくり、こんな小さいロッカー見たことがないよ。これ、貴重品ロッカーか? こんなんじゃ皮ジャン皮パンがはいらんではないか。と思ったら、わずかだが、大きいのロッカーもあったのでそちらに荷物を入れた。風呂場に移動し、体を洗って湯に浸かる。う、ここも熱い。うーむ、長湯できんなあ。そう思って外を見ると、ありゃ、もう晴れてるぞ。しまった、温泉まで入ったのは早まったか。でも反対側の空はまだ雨雲が居座っているようなので、もうょっとここにいることにした。露天風呂で空がきれいに晴れたのを確認してから温泉を出た。

よし、危機は去った。行くぞ。121号線から459号線で磐梯山を目指す。山は天気が悪いから避けたいが、目的地なんだからこればかりはどうしようもない。雨雲がきたらすぐ逃げろ。うねうねの山道は高度を上げ始め、それにともない空も雲が増えてくるのであった。道の駅裏磐梯に着いたころには黒い雲がいくつも現れ、ときおりぱらぱらと降ってくる。やばいな、道の駅でゆっくりできない、すぐ出発して五色沼方面に向かう。そこまで来ると、なんとなく天気も持ちそうなので、どうしてもここだけは入りたかった「磐梯山火山記念館」に行くことにした。駐車場にバイクを停め、入場料を払い中に入った。見たいのは最初のジオラマ映像だ。これのアナウンスがものすごい大袈裟で笑えてくるのだよ。20年前初めて見たとき、最高に衝撃的だったもんな。どんだけ面白いかは見た人だけのもの。知りたい人は見に行こう。ちなみに隣の3Dは面白くないです。だから見なかった。

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記念館を後にし、猪苗代湖へ向かって走っていく途中で、やっとのことで磐梯山がほぼ勇姿をあらわしてくれた。

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磐梯山の姿をカメラにおさめたし、目的は達したので今日の宿磐梯熱海温泉に向かう。熱海と言うと伊豆を思い出すが磐台にもあるのだな。なかなか知らない温泉なので穴場かも知れん。期待していったが、穴場そのものだった。すぐ分かると思ったホテルがなかなか見つからずに温泉街の通りを行ったり来たりしたら、つぶれた廃虚ホテル2個所、それも現役の旅館街の中にあるのでちょっとびっくり。これってかなり美観を損ねると思うのだが、他のホテルの人は気にならないのか、気にしているがどうしようもないのか。なかなかこの業界も厳しいようで。で、道にさんざ迷って今夜の宿、紅葉館きらくやさん着いた。

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大通りでなく、駅前の野狭い露地の奥で、まあ、そんなところにあるくらいだから、想像はつくと思いますが、環境的にはあまり優れたホテルではないようで、看板も張り替えた候と言うことは、つぶれたホテルを改装して営業再開したような感じだ。バイクを止めて中に入ると、ちょっと変わったホテルで、まるでユースホステルみたい。フロントもホテルのフロントと言うより、ユースの受付みたで、売店のレジ係かと思ったら、そこがフロントだった。チェックインの手続きをする間、荷物を置くところは取ってつけたような事務机、一通り館内の説明の後、部屋は2階の211号室です、勝手に自分で行けと案内なしだった。部屋に行くと、ダブルベッドの部屋で、シングル扱いにしてはまあまあ広かった。荷物の整理して、6時から晩飯。フロントから連絡があったので1階のレストランに行った。そこで用意されていたのは幕の内弁当のような晩飯。豪勢な料理は期待していないが、ちょっとさびしいな。ご飯の代わりに追加料金が取られそうだが、隣の人がお代わりしているので、まねしてお代わりをもらう。2杯食っておかずもなくなったので、まあ、良しとしますか。おなかも落ち着いたので温泉に入る。温泉は大浴場とはとてもいえない、少し大き目の風呂という感じ、内湯はしょうもないが、露天風呂は木の湯船で雰囲気は良かった。露天と言っても外にある温泉と言うだけのことだが、この露天はなかなか落ち着けるいいお湯だ。ゆっくり入って出た。それから部屋に戻ってツーレポつけて、見たいテレビもないのでさっさと寝た。

それにしても、本当にユースみたいなホテルだな。部屋まで案内なしだし、食事は1階のレストラン(といっても喫茶店並みなんですけど)で幕の内弁当みたいな夕食だし。温泉も質素でちょっと大き目の普通のお風呂だし、その割に料金高いしさ。最後の宿なんだから、もうちょっと期待したのに残念。

 

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