宮峠を避けて平湯の紅葉始まる
１０月１９日（日）
この時期、１０月はキャンペーン強化月間なのでして、何のキャンペーンって、そりゃツーリングに決まっているわけで、なにしろこの１０月くらいツーリングに適している時期はないから、かの「あいつとララバイ」でも死神ライダーが最後に、今度もう一度みんなと走りたい、それは秋がいい、秋はツーリングのシーズンだからな、とカッコよく決めるシーンがあるように、秋はツーリングのシーズンなのであり、この時期はライダーが走りまくるのは必須事項なのである。まるでそんな我々の決意に呼応するように、毎週末は晴れ、晴れ、晴れだぜ。オッケ、カモンベベ、ロケロール、な乗りで、今週もいってみようか。
と言うわけで、出撃体制な訳だが、更新するたびに毎回訪問のヒマをもてあましてる読者、じゃなかった、賢明なる読者諸君はご存知の通り、我が旗艦CB1300はバッテリー瀕死の状態で、やはり日本の医療の危機はここまで来たかともいえるのであった。しかし、幸いにもバッテリー交換が無事終了し、出撃体制は万全となった。ゆえに、順番からいうとFTRでツーリングが順当なのだが、今回はCB1300でバッテリーの慣しもかねて走ることにした。
目的地は再び平湯と言うことで、先週、通過したからなんか入りたいんだよね。温泉ではもう少し先の、荒神の湯に興味があったのだが、あそこは露天しかない野湯なので、もう寒いかもしれんから今回は見送り。
朝、ちょっと寝坊してしまったが、飯食って準備して、軽い冬装備のヒートテック２枚重ね革ジャン革パンで出発する。実家ガレージから引っ張りだしたCB1300は、エンジン一発始動、キュルキュルズドーンだ。まずはいつもの通り、コスモ石油でガソリン満タン、会員価格は１４９円、順調に下がる。しかし、石油輸出機構が減産を示唆しており、この価格下落がどこまで進むかは未知数なのだ。もっと下がれーもっと下がれーと念力を送るのであった。先週、２回給油しているので残りが多く、あまり入らんかった。なるべく安い地元でようさん給油しておきたいのだが、こればかりはどうにもならんな。
満タンで１９号に走り出し、いつもの多治見可児美濃加茂ルートで走る。日曜日の早朝は交通量も少なく、気持ちよく走れる。しかし、ちょっと寒いな。途中、真っ赤な初代ソアラに遭遇し、おお、まさしくバブルの象徴的車種と感動を再びだった。あの車が頂点に君臨していた時代は良かったな、華やかだったし、向かうところ怖い物なし、みんな自信に満ちあふれていた。日本製は世界を圧巻し、ジャパンアズナンバーワンだった。それが今ではどうだ、売れてるのはコンパクトカー、軽自動車買った方が良いんとちゃうかと言うようなしょぼい車ばかりが売れている。このままでは日本経済は滅びるぞ。世の経営者ども、危機感を持て。俺はツーリングする。
４１号線を走っていくが、寒いのでトイレ休憩を七宗の道の駅でとる。ここの道の駅は横長で、トイレのところがちょうど一番細いところなので、駐車するところが近くにないもんだから、トイレまですごく歩かされるので、みんなその細い部分に無理矢理車を路駐してトイレに走ってる。路駐しないでくださいと看板が出ているが、みんな無視。まあ、当然だわな。これは設計ミスだわな。トイレを済ませて再び走り出す。並走するJR高山線をキハ４８形がごとんごとんと進んでいく。おお、こういうローカル線の雰囲気は最高にいいなあ。写真を撮りたかったが、行っちまった。
順調に４１号線を走っていく。走っていて気がついたんだが、最近、岐阜が誇るライダーに最も易しいコンビニ、タイムリーの閉店が目立つな。ここまで来て、改装中のため休業とか、完全に廃業したようでテナント募集になってたり、デイリーヤマザキショップに変わってたり、うむむ、いかんいかんぞこのままでは、だって、店頭にベンチがあるのはタイムリーだけだもんね。ここで休憩できるから、タイムリーが好きなんだよ。だから無くなってもらっては困る。ガンバレタイムリー、負けるなタイムリー。
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白川町でそれまで晴れていたのに、空が厚い雲に覆われて、まるで映画ミストみたいになって来た。しばらく走って、金山辺りまで来たら、また何事もなかったように青空が広がったが、あれは気象情報的に何と言う現象なんでしょうか。えなり君、わかったら教えてください（って、これ完全に地元ネタだよな。）
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相変わらず寒いのでトイレが近くなる。道の駅なぎさで再びトイレ休憩を済ませ、そのまま一気に朝日村から美女街道を経て飛騨丹生川に入るはずだった。が、またしても、先週、要注意ポイントに指定した新しくなった道で迷ってしまった。先週曲がったところをまっすぐ行ったら良いんじゃないかと思って、直進したらT字路にぶつかり、乗鞍青年の家と案内があった方に曲がったら、どんどん山奥に進んでいってしまい、これは違うのではないかと思ったところに案内図を発見、止まってみたら、なんか全然違うところに来てる様子。地図にあった至１５８号線、の道を進むことにして、なんだか大きな岩に締め縄がかかってる陸橋を越え、トンネルをくぐって、おいしいワインディングを駆け抜け、リンゴ直売所の前で１５８号線に合流した。やった、元の道に戻ったぞ。なんか、とっても大回りしたようだな。でも知らない道を走れたからまあ良いか。
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標高も上がり始めたせいか、一向に寒いままなので、いよいよ温泉温泉温泉はまだかと暖かいお湯を渇望する精神様態に追いつめられ、正常な判断基準が分別効かない事態まで追い込まれつつあったが、追いつ追われつのデッドヒートに何とかせり勝ちつつ、五色沼のあたりまで来ると、おお、見事に色着き始めてる山々の峰が燃えるように鮮やかに視界に広がっていくのであった。おお、ここまで来たかいがあったものだ。わずか一週間でこうも見事に色着き始めるとは、素晴らしい。でも寒いから先を急ぐのじゃ。
こうして１０時ちょっとすぎにひらゆの森に到着した。紅葉の時期だけあって観光客が多いせいか、駐車場はほぼ満車、が、バイクの場所は空いていて、すんなり止められた。バイクは他に１台、横浜ナンバーのBMWのみ。ライダーの温泉時間には早いのかな。
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手ぬぐいを持って温泉に行く。中に入ってブーツを脱ぎ、下駄箱の一番背の高いところに置いて、受付、発券機で入浴料５００円を払う。券を渡して急いで温泉に向かおうとしたら、「おつり忘れてますよー」と声をかけられた。なんと、千円札で買ってたのに５００円玉を回収し忘れていたのだ。「ああ、温泉に夢中で忘れてました」すんません、お金を取って財布に入れる。モラルの低下が叫ばれるこの時代に、まだまだ人の善意は死んではいない。日本はまだまだ大丈夫だ。私は確信した。きっと日本は立ち直る。
脱衣所で籠に荷物を突っ込み、速攻でお風呂場へ。体を洗ってまずは内湯にどぼん。ほえええー、きもちええー。あったかーい、ぬくとまるよー。白い湯の花が舞い踊る、硫黄臭いにおいが自律神経を刺激してストレスが発散されるのであった。ぬくとまったら露天に移動し、いくつもある露天風呂をはしごするのであった。ああ、こんなに温泉を５００円でたんのんできるのはここくらいだな。
日頃の疲れをたっぷりの湯に流して、お風呂から出た。脱衣所でちょっと休憩して、それからフル装備装着、温泉を後にした。
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温泉を出たら腹が減ったので、今日こそはそばを食うぞと決意もあたらに、１５８号線を高山に戻る。途中、行きに撮り損ねた紅葉の写真を撮影して、高度を落としてくと、さっそくそば屋を発見。が、しかし、なんということだ、すでに駐車場は満車、満員御礼の様子、やはり観光客のシーズンのちょうど昼飯時間、もし空いているなら不人気店と言うことになるから、それはそれで困るわな。パスして高山市街地に突入すると、観光客でごった返す古い町並みは、どのお店も行列ができている有様。高山ラーメンでもと思ったが、これでは万事休すである。仕方がない、奥の手を使うか。そう、高山と言えばトランブルーである。トランブルーのパンを昼飯にしよう。待たなくていいし、うまいし、一石二鳥だね。
市街を抜けてトランブルーに行くと、いつもの店先にバイクを止めた。店に入って、ちょうどお客さんの波が一段落したようで空いていたのでゆっくり選んで３個買った。もっと買っても良いけど、ここで食わなかんからな。持ち帰りはつぶれるから不可。店から出て、早速食う。うまい。食ってる最中、観光客らしい客が何人も入って、相変わらずの人気ぶりだ。
食ったので落ち着いた。次はバイクのガソリン補給だ。無補給で帰還するつもりだったが、この時点で２００キロ越えているのでムリ。コスモ石油で補給したらリッター１６５円もしやがった！ １０リッター入ったから地元で入れたとして差額約１６０円、おいおい、そーけんび茶（変換めんどくさい）が買えるよ。地方は疲弊している！
帰りは宮峠を避けるために、せせらぎ街道を走った。パステル清見でトイレ休憩、相変わらずバイクが多いところだな。そーけんび茶を買おうと思ったが、なんかのシールを集めてるとまっちゃんが言ってたので、コンビニで買うことに変更して、早々にパスカル脱出、馬瀬経由で下呂付近で４１号線に合流した。そこでタイムリーに入ってそーけんび茶を買ってシールゲット！ これで大丈夫だな。あとは道の駅白川で頼まれていたケイちゃんみそ味を買って帰ってきた。
帰ってからの会話。
「シールゲットしたよ！」「あ、それ、もう集まったからいらなーい」
げろげろー。
本日の出費
温泉 ５００円
パン ５７０円
ケイちゃん ９９０円
本日のCB1300の走行距離 ３９０キロ
累計のCB1300走行距離 ３７９００キロ
帰ってきてから、例の道に迷ったところ、ツーリングマップルで確認しようと思って見たんよ。そしたら、全然そんな道ないんよ。おかしーなーと思って、裏表紙見たら ２００２年度版だった。