レアで近場な温泉オフpart2木曽岬

3月15日(日)

「また会おうぞ」と別れたのが去年の6月、(こちら) あれから温泉大明神マチカネさんと蘭さんとの3人でのオフ会シリーズ「レアで近場な温泉に行くオフ会」あれ?「近場でレアな温泉に入るオフ会」だったけ、まあいいや、とにかく、日帰りで行ける距離にあり、かつ、レアな温泉にバイクで行って入る趣旨のオフ会は、第2弾が、どうなるのったらどうなるの、なんて言ってるうちに年を跨ぎ、3月になっちまった。まあ、いろいろあったからな。人生いろいろオフ会いろいろ、ってどっかの総理大臣みたいな他人事発言だな。

でさ、実はさ、前日にツタヤに行ったんよ。年に一回無料レンタルできるはがきが来るもんで。それで新作の「ハンコック」をタダで借りて見ようと思ったら、なんと、100円レンタルやってるじゃん。じゃあ、他のにしよう(新作は100円じゃないから)で、ずいぶん昔に再放送で昼の2時とか3時にやってた「医龍」、見たらすげー面白かったんで、途中しか見てないもんで、前からずーっと、最初から全部見たいと思っていたのさ。それがあったら借りようと思ってさ。問題は連続ドラマだから、6巻全部そろってないと続きが気になって夜も寝られん事になると困るじゃん。全巻揃っているときに全巻借りる作戦で考えていたもんで、当然、人気のドラマだから全巻揃ってる事なんかほとんどなくて、そりゃみんな考える事は同じだわな。6巻を通常価格で1週間レンタルしたら2000円くらいかかっちまうから、出来れば半額デーとか100円デーに借りた方がいいに決まってるんで、ますます可能性は低くなるのは当然なんだよ。でもさ、その日はラッキーな事に5巻まで揃ってたんだ。こりゃ借りるっきゃないでしょ。借りたんよ5巻全部。で、帰って1日1巻見ようと思って、とりあえず第1巻を見たら、あまりにも面白くて4巻の半分まで見ちまった。えらいこっちゃ。何がえらいこっちゃって、オフ会の事なんも考えてないもん。集合場所も何食うかも考えてないもん。なんも考えずに「医龍」見てたんよ。蘭さんに気候的に暖かくなってきたから、もっと山の方に行こうよ、長良川溯上とかしようよ、なんて言われても当初の木曽岬温泉にこだわった、ある意味、言い出しっぺな自分が、レンタルビデオに夢中になってて、オフ会の企画何も考えてませーん、とは何と言う無責任で恥知らずな、西松建設問題で自民党は立件できないと言っておきながら記憶にないなんてしらばっくれてる某政治家みたいな、もうお前死んでいいよと言われても仕方がないくらいな非人道的な愚行に至っていたのであった。

で、仕方がないから、気を利かせて掲示板に集合場所とか書き込んでくれた蘭さんの企画におんぶにだっこで乗っかってしまったわけなんよ。だからさー、集合場所が分かりにくいとかいろいろあったけどさー、ほとんどまともに考えてなかったんだよねー、すんませんでした。ごめんなさい。

って、これほとんどツーレポじゃねーな。何書いてんのおれ。

まあ、とにかくそういうわけで、蘭さんの指定した集合場所で温泉は当初の予定通りの木曽岬で、昼飯とかその他の事は現場で考えようと言う事で、オフ会は決行日を迎えたのであった。

当日は集合時間9時半に合わせて1時間半くらいで着くと見たが、道に迷うといかんので2時間前に出る事にして、実家のコーヒーメーカーで作ったコーヒーを飲んでから7時半頃に出発した。3月も半ばなんで、装備はレベル3、前掛けやももひきなし。最高気温が14度予想なんで、多分大丈夫だろう。いつものコスモでガソリン満タン、330キロ走って17リットルくらい入った。前回の月ヶ瀬で結構な距離を走ったんで、燃料計ぎりぎりまで減ってた。入れ方が甘いんで、もうちょっと入りそうだな。今日は近場なんで、無理に入れずに済ませた。ちなみにリッター99円だった。

CIMG5481
CIMG5481 posted by (C)keiichi_w 
CIMG5482
CIMG5482 posted by (C)keiichi_w 
 

満タンにして走り出す。レベル3の装備でもさほど寒くはなかった。まあ、暖かくはないが。それよりも花粉症の薬がまだ効いてこないので鼻がぐじゅぐじゅなのが気になる。早く効いてこないかなあ。もやもや気分で走ってると、19号線の真ん中を何だか小さなものがすごい勢いで移動してる。何かと思ってよく見たらドブネズミだった。3車線の広いアスファルトの道路の上を、決死の勢いで走り駆け抜けるネズミ1匹の姿はちょっとセンスオブワンダーだったが、日曜日の早朝、交通量の少ない時間だからよかったものの、そうじゃなかったら今頃ぺちゃんこだぞおまえ。

その先には、フォルクスワーゲンDUO店が開店してた。このよりによって車が最も売れない時期に開店するとはいい度胸をしてるというか、挑戦の姿勢は評価できるというか、無鉄砲で何も考えていないというか、とにかくすげーのであった。いつも三重方面に抜けるルートの、北区から西区への道を走って名古屋駅の横を通り、中村区から1号線を越えて23号線に合流する予定だった。前述した通り、よく考えてないもんで、集合場所の確認も全然知らないところにも関わらず、グーグルマップで1回見ただけでほとんどうろ覚えだったもんで、ひょっとしたらと危惧はしてたんだが、やっぱり道に迷った。っていうか、23号線とは立体交差してて、このルートでは23号線に合流できなかった。グーグルマップみたいな二次元では立体交差がわからへんからな、こういう事はよくある事で、想定の範囲内さ。だからちょっと早めに出てきたんだもんな。港まで来ちまったもんでそこでUターンして立体交差の次の信号のある交差点で右に曲がってその次の交差点でまた右に曲がってしばらく走ると23号線に到達した。高架になっている23号線に合流し、そこから最初の交差点が集合地点に至る十一屋だった。思った以上に順調に来てしまったのでちょっとびっくり、もっと迷うかと思った。

CIMG5483
CIMG5483 posted by (C)keiichi_w 
CIMG5484
CIMG5484 posted by (C)keiichi_w 
CIMG5485
CIMG5485 posted by (C)keiichi_w 

駐車場にバイクを止めて、トイレをしてホットの紅茶を買って飲んだ。集合時間まで10分くらいあるので飲みながら待っていたら、近くに移動交番が止まって実況見分やってた。そしたらその向こうの23号線でぶるうんぶるううんと大きな音を立てて独特の美的センスを持つ方々のタイヤが二つの乗り物に乗って走って行った。今日はそういえばここに来る途中でも見たな。どこかで集会でもあるのだろうか。そろそろ暖かくなってきたんで、こういう輩が出現してきてもおかしくないわな。しばらくしたら今度は白くてピカピカに磨き上げられた一昔前のバイクの一団が走り抜けて行った。なんか、最近あの種類の方々よく見かけるけど、流行なのかね。でもどうしてどのバイクも全部区別がつかないくらい同じなんだろう。

そんな風に23号線を遠く眺めているだけでなかなかドラマチックだったんで退屈はしなかった。実況見分はまだやってるし。そしたら向こうの方から緑色のちっこいバイクが今や絶滅危惧品種の甲高い排気音も高らかに2ストKSRがやってきた。マチカネさんだ。近所だからKSRで行くと掲示板に書いてあったがホントに近くなんだ。軽快に駐車場へバイクを止めると挨拶もそこそこ、「あれ、蘭さんはまだ?」「うんまだみたい」「さっき、ちらっと見かけたよ」「ああ、確かにそれっぽいバイクが通過したのをみたね。」赤白のバイクが通過して行くのはKSR接近の前に見かけたな。うわさをすれば反対からCBR1000Fが出現した。そして蘭さん降りてくるなり一言「こんなわかりにくいところ集合場所にしたらダメって言ったのに! 頭にきたもんで帰ろうかと思った」蘭ちゃん過激や。(うる星やつら節分編より)そしてマチカネさんとも挨拶、なにしろマチカネさんは社会復帰という、こりゃめでたいめでたいのであるので、この就職氷河期をこえて就職ブラックホール期とでも言えるご時世にみごと仕事をゲットした実力にあやかりたいと、いろいろ根掘り葉掘りなのであった。

CIMG5486
CIMG5486 posted by (C)keiichi_w 
CIMG5487
CIMG5487 posted by (C)keiichi_w 

時間もそこそこ、ルートがわからんのだが、お二人さんには地元も地元ご近所なので道は田んぼ道までご存知なので、教えてもらって行く事になった。ニッポンハムの工場の手前の交差点じゃないけど曲がるところがあってそこで曲がればオッケーだの、庄助の看板が目印だの、信号二つ越えて直ぐだの、なんかわかったようなわからんような、まあいいや走ればなんとかなるだろう。

というわけで実にいい加減なノリで出発進行、先頭CB1300、2番手KSR、最後尾CBR1000で23号線を走って行く。天気もいいし、そこそこ暖かくなってきたし、順調に走って行くと、間もなく分岐点が近づいてきた。マチカネさんが「あと3キロくらいです」と教えてくれる。よっしゃトリップメーターを見て3キロ通過地点で曲がるぜ。と思ったら、目印の2つの信号でマチカネさんが先頭に立ってくれた。

曲がるところは本当にわかりにくいところで、マチカネさんが前にいなかったら絶対にわからんかったな。そのインターみたいな曲がり角を曲がって県道108号線に入ると、ちょっと道を間違えてUターンしなかんかったが、そこからすぐに木曽岬温泉の巨大な看板が見えた。おお、あれが木曽岬温泉だ。

細い道を曲がっておくに進むと、まさしく、うわさ通りにタイムスリップ状態な建物、昭和初期で時の止まったノスタルジーあふれる外観が迫り来るのであった。バイクは奥の方の駐車場に止めて、早速、手ぬぐいを持って温泉の建物に向かうのであった。

CIMG5488
CIMG5488 posted by (C)keiichi_w 
CIMG5493
CIMG5493 posted by (C)keiichi_w 
CIMG5494
CIMG5494 posted by (C)keiichi_w 

周辺駐車場は結構な混み具合で、千客万来な事がうかがい知れる。入口はまさしく一世代前の風情あふれる作りに否応がでも盛り上がってくるのであった。このB級さが現在進行形で存続している事自体が奇跡だ。中に入ると、入浴券は自動販売機で600円、順番に買って受付に渡す。受付なのか、ただ単にテーブルが並んでいるだけなのかちょっと区別がつきにくいが、そこの女の人に「バイク! 寒いでしょ!」「いやーそうでもないです」「どっから来たの」「すぐそこ名古屋です」最近バイクで来る人も多いようです。そんなこんなで中に入ると、どーんと広がるお芝居的劇場宴会会場、おいおい、今時まだこんな世界がリアルで存在したんだな。まさしく豪華客船ゴライアス号の奇跡だ。正面が脱衣所だ。暖簾をくぐって入ると、そこもまた期待に応えるB級さ、思いっきりボロい、しかし、この活気あふれる躍動感はなんだ! これこそが、日本の高度経済成長を支えた右肩上がりの世界だ! 感動に打ち震えているうちに、蘭さんもマチカネさんもさっさとロッカーに荷物を振り込んでお風呂に行っちゃったよーん。なんだよ、せっかく今日はユニクロ製の赤いボクサーパンツ、勝負下着で来たのに誰にも見てもらえんかったぜ。そういえば、ユニクロといえばよーこの前1990円で買ったプレミアムコットンTシャツ、次の日にセールで990円で売ってだぞクソ、1000円も損こいちまったじゃねーか。この不景気時期に儲かってるからて、いい気なりやがって覚えてろ。

お風呂に入ると、湯船からあふれるお湯が流れてくるんだが、それがすでに熱いのである。あちちちっ! うわさ以上に高熱の湯だな。洗い場で体を洗って、ようやく湯船に行くと、蘭さんとマチカネさんが浅いところに入ってた。これくらいのところなら熱いけど入っていられそうだな。長湯できそうだし。そこで湯につかりつつ、3人でいろいろと話し込んだ。70年代の石油危機以降、欧州諸国が行った解雇規制が「構造的」失業が増えた事について、あるいはオバマ政権の財政政策の効果を評価した論文について、あるいはイノベーション経済学の今後についてなど、有意義な会話をする事が出来た。なーんちってうそだよーん。それからマチカネさんがここは砂利温泉がおすすめというので行ってみた。寝湯なんだが、下がすべて砂利になっていてお湯に浸してあるような感じになってる。寝転がると気持ちいいぞ。体の後ろ側半分がぬくぬくする、特に、背中から腰がぬくぬくするのがこれほど気持ちいいとは、しかも、細かい砂利なので体にぴったりフィットするのだ。このフィット感がたまらない。普通の寝湯には固い寝台の違和感があるがこれにはない。いかん。これはいかんぞ。絶対にいかん、このまま沈没してしまうぞ。フワーと雲の上に浮かんでいるような、遠くでマチカネさんが「keiichiさん先にあがりますヨーーーー」声が反響するように聞こえる。まさしくここは桃源郷、何もかも忘れて泡になって消えるのだ。

あちいい! 湯に直接触れたもんでめっちゃ熱いじゃん! 目が覚めた。あれ、マチカネさんがいないじゃん、やっべー、なんか先にあがるとか行ってたような気がする。急いで風呂を後にして脱衣所に戻ると、2人ともとっくにあがっていたので、慌てて服を着て演芸宴会会場に行くと、2人の姿が。遅くなってごめんごめんと、近づいたら2人はグリーンスパンがFRBの超緩和政策がバブルをもたらしたというテイラーの批判について熱い議論を交わしていた。なーんちってうそだよーん。

温泉でたら、昼飯どうしようかという事になったが横綱ラーメンかびっくりドンキーで食うことになった。で、横綱は反対車線なんでドンキーにした。そこでめし食って、食いながらまた民主党の経済政策が的外れな件について‥…ってまあいいか。そんな話じゃなくて、しらびそ高原ツーリングの計画で盛り上がったのであった。

食ったら解散。

帰りにもう一度、曲がり角の確認をして帰った。

CIMG5505
CIMG5505 posted by (C)keiichi_w 
   

今度は一人出来て、砂利温泉に沈没しようと思う。

で、次のオフはしらびそ高原だ!

本日の出費

紅茶 140円

温泉 600円

お昼 575円

本日のCB1300の走行距離 170キロ

累計のCB1300の走行距離 39400キロくらい

もどる