失効目前の温泉博士でひるがの

5月15日(日)

毎月毎月お世話になってる温泉博士なのであるが、5月号がいまだ一回も使用していないのである。この状況に追い込まれてしまった理由は、簡単に言えばゴールデンウィークに使えない為なのであった。いや、全然使えん訳じゃないんだよ。使えんのが多いもんで、何か盛り上がりに欠けると言うか、ノリが悪いと言うか、要するに流行廃りの問題なワケだよ。そのために、失効目前の15日にようやく温泉博士ツーリングの設定が出来たので行く事にしたのであった。このあたりの成り行きの明細については、昨日のツーレポに書いてあるのでそっちを参考にするように。ここ、テストに出すからな。ちゃんと読むように。

で、その当日、というか、前日の夜、久しぶりのにょいとらんでコーフンしたまっちゃんが知恵熱を出して、朝も調子悪いから、朝ご飯は勝手に食って勝手に行け、という事で、勝手に行く事にしたのであった。でもフンフンルルルン、と革ジャン革パンに着替えてたら「本当に行くの」「妻が寝込んでいるのに行くの」「この人でなし」「頭がイタイ割れるようにイタイ」「アタシもう死ぬんだわ」「これでも行くというの」行くに決まってんじゃん。こんなに天気が良いし、温度も上がるし、風もないし、まさしく年に数回あるかないかのツーリング日和、こんな日に脚が腫れて乗れんとか言ってる場合じゃない。温泉博士は期限失効目前だし、とにかくバイクモードになってるんだから今さら中止できるか。サイト訪問者諸君は、「なんて極悪非道なんだ」「常識では考えられない」「妻に対する愛はないのか」「バイク乗りの面汚しだ」などと思うだろうが、私にも言い分はある。はっきり言ってやるぜ。ハイ、その通りです。いや、冗談はさておき、アタシは大丈夫だから行っておいでと菩薩のような妻の言葉に甘えて、直行直帰ツーリングなのであった。

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朝7時、実家ガレージからCBR600RRを引っ張りだしてエンジン始動、出発したのであった。ちなみに今日の装備は、最高気温24度なので、ほぼ初夏仕様。でも、昨日も同じような気温予想で、半袖シャツと長袖シャツに革ジャンでは少し寒かったので、今日は長袖シャツ1枚にハイネックシャツ1枚と革ジャンにした。暑かったらハイネックを脱げば良いだろう。という事で、走り出しは丁度いい感じな体感温度、まずはいつものコスモ石油に行ってハイオク満タンにする。240キロくらい走って10リットルちょっと入った。相変わらずリッター20キロ少々、SSとは思えん低燃費なのであった。ぶん回してないからな。たまにはぶん回してやんないとエンジンに悪いから、今日はぶん回したろか。あ、でも安全週間だからおまわりさんもがんばってるのでやめよう。今日もSSで行く事にした。忘れてるかもしれんがSSってスーパースローの事だぞ。スーパースカタンではない。

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さて、ガソリン満タンでコスモ石油を後にした。今日の目的地はひるがのの牧歌の里である。5月号の無料対象温泉は、平湯温泉は13時からなんで時間的に遅い、道の駅かれん温泉は行きたくない、五箇山温泉は遠い、小斉の湯も遠い、というわけで、消去法で牧歌の里になった。なんかしょっちゅう無料で入ってるのでここには申し訳ないな。毎回タダ温泉に入るだけなんで、たまには食ったり飲んだりしないかんな。

行き先がひるがのなので、ルートは国道156号線北上である。156号に入るまでのルートはこれまでいろいろ走ってみたが、今回は155号バイパスを使ってみた。この155号バイパスは155号線に並走して小牧から犬山一宮に抜ける快走路なんだが、使い勝手が悪いのであまり走った事がない。ところが最近、155号本線よりも時間短縮には良い事に気がついて、今後は積極的に活用する方向で話が進んでいるのであった。で、今回はその一環として走ってみよう。コスモ石油を出て、19号を横断し、最近稼働し始めた様子の新しい大きな工場のある交差点で155号線バイパスに入る。片側2車線中央分離帯もある立派な道をそれなりの速度でかっ飛んで行くのだ。交通量はほとんどなく、極めて快調である。天気もいいし温度も丁度いいし、もう言う事ないゼベイベー、とヘルメットの中で雄叫びつつ、リサイクルで有名なキンブルの近くの立体交差点で41号に出た。走行車線を走っていると、追越し車線にクオオオオーンとエキゾーストを響かせて赤白CBがカッ飛んで行った。続いて反対車線をドカティが低重音のエキゾーストを響かせてカッ飛んで行く。おお、やはり今日はバイク日和、みんなじゃんじゃん走り出してるじゃん。それから41号線ではハーレーやらBMW、Kawasakiの八つ目ウナギやら懐かしのニンジャ900など、ライダーいっぱいなのであった。

いつも41号線に出るマグドナルドのある交差点に来たのはほぼ30分後。なんだ、快調に走ってきたみたいだったが、所要時間はこれまでのルートとか変わんないじゃん。それどころか、余計にかかってるような気がするが、気のせいか? まあいいや。この先はカッ飛ゾーンなんだが、交通安全週間だし、おとなしく走って行く。実はこの辺りで一度白バイに捕まった事があるし。あの時は顔面蒼白茫然四面楚歌だったよ。もう2度とあんな事にならないように、細心の注意を払って走るのであった。特に左斜め後方は要注意だぜ。

何事もなく中濃大橋までやってきて、いつも21号線方面に行ったん降りるのだが、今回は高架をそのまままっすぐ美濃加茂バイパスを走って、その先の交差点で248号線に曲がった。248号線沿いにマグドナルドがあったが、出発してから1時間も立ってないので休憩には早い、でももうこの先にマグドナルドはないので、ここを逃すとコンボセットは食えないけどどうしようか、思い悩んでいるうちに通過してしまった。通過してしまったのでまあいいか、となり、そのまま先を急ぐのであった。248号は地下をくぐる道となり、いつも走ってる県道(美濃加茂和良線?)と立体交差するのだが、危うく通過しちまうところだった。そこでいつもの道に戻り、いつものコースを進んで関市の刃物祭りの会場辺りで再び248号線に戻る。そしてケーズデンキとモスバーガーの見える交差点で156号線にスイッチする。そういえば、ペイザンがこの近くなんだが、まだ時間が早いからやってないなあ。休憩のタイミングだが残念である。

156号線を北上する。前を走る観光バスに追いついてしまったので、なんだかすごく圧迫感だ。おそらく美濃から高速に乗るのだろうと読みは的中し、片側2車線になったところで追い越した。観光バスのお客はじいさんばあさん軍団だった。今一番富める世代である。じゃんじゃん金を使って経済貢献していただきたいものである。ジャスコがイオンに変わった市街を抜けて、川沿いに出ると、いつもの休憩ポイント、道の駅にわか茶屋だが、最近、ここは大変混雑している傾向なのだ。今日もまた駐車場に車がいっぱい、女子トイレ前という絶好のシチュエーションに設定されたバイク駐輪場にもバイクがいっぱい、ということで、ここは通過に決定。そのままスルーして行く。

なんせ天気もいいし気温も良いのでSS(スーパースカタンではないぞ)なペースで走っていたら、後ろからバタバタ音が急速接近、バックミラーで後方確認すると、最新型水冷ハーレーのVRODではないか。それもフルブラックモデルのじつに威圧感あふれるバイクがすぐ後ろに迫ってきているのであった。うむむ、ハーレー製の水冷Vなんちゅー歴史の浅いモデルに、この伝統あるHONDAのCBインラインフォアがビビるわけにはいかんのである。無敵艦隊と称されたあのRCB軍団の直系正式な末裔サラブレッドであるこのCBR600RR、ヤンキー製のバタバタエンジン何するものぞ。ブッチギってやるぜ、かかってこんかいオラァ! しかし、ここで事態は急展開、信号で止まったら、更に後方から甲高いエキゾーストが複数響き渡り、キュルキュルキューとチューンされたブレーキブースターの作動する音とともに、前に躍り出てきたのは、一見してカリカリにチューンされたとわかるHONDAモンキーの軍団であった。ナンバーが色変されてるという事は、改造申請したボアップモデル、そして武川製のディスクブレーキが光っている。コイツあ本物だ! ヤバい、ヤバいぜ! 同じHONDADNAを持つモンキー、しかもカリカリチューンドモデルが相手では、いくらオレ様でも分が悪いぜ。信号が青に変わったとたんに、スーパーチューンドモンキー軍団はフルスロットル、エキゾーストの雄叫びとともにカタパルト発進なのであった。そして、その3台に続いて躍り出たのは、ハーレー水冷モデルVROD! ヤツの闘争本能を目覚めさせちまったようだ。一気に点になっちまった計4台、その後をかなり遅れてついていくのはCBR600RRのSSだよ。SSってスーパースカタンじゃないよ。何かチョーかっちょ悪いんですけど。おもしろくないなー。

美並の道の駅まで来たのでそこへ入ってトイレ休憩にした。トイレから出てきて一息ついてたら、マスツーリングの軍団が20台くらい連なって走って行った。ツーリング日和だもんね。そしたら長良川鉄道がデンデコデーン、デンデコデン、と走って行くので、慌ててシャッターを切った。ちゃんと撮れたかな。まあまあの出来だな。

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道の駅美並を出て、156号を更に北上する。チョーシこいて走って行ったら、黒のAMGベンツに追いついた。何か見るからに走りそうなんですけど。怖そうなんですけど。ビビって間を空けて走って行く。間もなく郡上八幡に突入した。AMGベンツは高速道路に入って行った。へっ、あの野郎、ビビっておれとの勝負を避けたみたいだぜ。とんだ見かけ倒し野郎だな。やっぱHONDAは最強だぜ。ガッツポーズで走って行くのであった。

白鳥まで来た。道路沿いにある、かつてCBR750時代に2、3回入った事のある喫茶店が潰れてた。入居者募集の無機質な看板が貼り出されいる。ああ、ついにここも閉店したか。今時喫茶店なんかやっても儲からんだろうからなあ。道の駅もコンビニも売るほどあるこの時代、昔はトイレの為に喫茶店に入ってコーヒー代250円使ったもんだが、今は道の駅で無料でトイレが使えるし、コーヒーなんぞコンビニで十分おいしいのが飲めるしな。だから生き残りをかけて美濃カレーだの何だのやってるんだな。どの業界も大変だよ。

白鳥を越え、高鷲まで来ると、急激にコースは山岳地帯に変貌する。この先のヘアピン続きのテクニカルなコースは、まさしくCBR600のようなマシーンにぴったりなロケーションなのである。ヌカカッと決めちゃるぜ。アクセルを煽って腹筋に力をこめていっそう前傾姿勢を取って戦闘態勢だ。が、前を走るのは観光おじーさんおばーさん満員のセダンなのであった。評判の悪い落ち葉マークがいぶし銀の輝きを放っているのであった。人生の酸いも甘いも経験した方々の走りに、まだまだひよっこは黙ってついていくしかないのであった。

ダイナランド付近まで来たら、工事中だった新しい橋が完成しており、スキー客の宿泊街を抜ける事なく、スムーズにひるがのまで行く事が出来た。ヘアピンの登りきって、恒例の分水嶺公園で休憩にしようと思った。ところが、何という事だ、駐車場は満車、観光客がうじゃうじゃ、オイ今日はなんかイベントでもあるんか? というくらい。おそらく、この行楽日和で想定以上に観光地に出かけたファミリーが多いようだ。これでは休憩できないな。通過してそのまま牧歌の里温泉に向かった。

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予定より20分くらい早く牧歌の里まで来た。温泉は10時からだが、牧歌の里自体は9時からだとはいえ、すでに駐車場は満車、これまでになくすごい人出なのであった。温泉だからカンケーなし、とばかりに左に曲がって奥の方に行く。悲しいくらいにガラガラな駐車場、いつ来てもこんなんですが、ここの温泉本当に大丈夫なんでしょうか。そのうち採算が取れないから潰して駐車場を拡張したほうがいい、なんて政策変換されて消えちまうんじゃないかと心配です。それとも、午後から夜にかけて、牧歌の里を楽しんだ客が一汗流しにくるのだろうか。それなら良いんだけど。

バイクを止めて開店の10時までしばし待つ。天気が良いのでベンチでぽかーっとしてても気持ちがいいのだ。しばらくして、駐車場に止まっていた数少ない車から次々と客が降りてきた。降りてきてと言っても計3、4人だけどさ。で、全員、温泉博士持ってた。そのうちの年配の夫婦なんぞ、さらにゆらん温泉シールラリーまで持ってた。タダ風呂でゆらんかい。フッやるなコイツ(久々に登場)

温泉については、もう何回も書いたんで中略とさせていただきます。

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温泉を出て、暑かったら中のハイネック長袖を脱ごうかと思ったんだけど、そうでもなかったので着ることにした。やはり標高が高いだけあって、涼しいというかちょっと寒いと言うか丁度いいと言うか、とにかく、全部着た。そしてバイクに戻って出発した。牧歌の里の駐車場はいよいよ飽和状態で、警備の人が温泉に方の駐車場に案内していた。その混沌とした中、駐車待ちの車の群れを縫うようにして脱出、ひるがの高原中心街方面に戻る。お昼をどうしようかと考えて、五郎作のそばでも食おうかと思ったが、まだ11時前で営業してなかったので、またしてもコンビニパンになってしまった。まあいいか。まっちゃんが心配だし、さっさと帰ろう。

パンを食ったら帰る事にした。分水嶺公園をもう一度挑戦しようと思ったが、相変わらず駐車場が満員どころか、観光バスが2台も来てた。それがまたあの危険な見通しの悪いヘアピンカーブの出た先で、でかい長いボデーを国道に横に向けてバックで駐車場に入れようとしてるから、もし向こうからバイクでも来て、確認が甘かったらそのままバスの横っ腹に突っ込んでるぜ。あぶねーなーそれでもかまわずなのはさすが観光バス、怖いものなし。

帰り道も混雑する事なく順調だったが、美並まで戻って来たらだんだん暑くなってきて、ジトーッと汗ばんできた。やばいなあ、帰りまで持ちそうにないので、コンビニに入ってハイネックを脱いだ。麦茶のペットボトルを買って飲んだ。なんかもうほとんど夏状態だった。ハイネックを脱いだらだいぶ涼しくなってきたので、あとは一気に帰って来た。

本日の出費

パンとコーヒー 110円 168円

麦茶とジュース 98円 105円

本日のCBR600RRの走行距離 240キロくらい

累計のCBR600RRの走行距離 5 4400キロくらい

 

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