8月7日(日)

朝5時起床、腹が減ったので近くの吉野家で朝飯にする。ここのホテルは素泊まりなのさ。だから朝飯に困ると思って、あらかじめ調べておいたのさ。オレって用意周到なのさ。で、歩いて行った。天気は晴れ。なんかもううずうずしちゃうよね。吉野家に入って、朝定食を注文した。北海道に上陸して、最初に食ったのが吉野家とは情けないが仕方あるまい。客は他にも2、3人おり、ヤンキーぽい若者二人組は朝帰りなのだろうか。誰がかわいいだの女の子の話で盛り上がってた。青春である。朝定食を食ったらホテルにもどる。天気が良いのですぐにでも出発しようということになり、荷物を積み込む。チェックアウトしてバイクのところに行くと、ドカティの人と会って、どちらへ?函館です気をつけてなどと会話する。

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出発した。まずはガソリン補給を考えるが、なかなかスタンドがない。それどころかどんどん郊外に出てしまって、一気に辺りは北海道的放牧地状態で何もないのであった。ヤバイなーと思いつつ走って行くこと何十分か、反対車線に開店早々のスタンド発見、これを逃してなるものか、苦手なUターンをかましてスタンド突入、レギュラー満タンなのであった。これで安心、続いて人間の方のチャージだ。ここはやはり、北海道らしくセイコーマートで決めるべきでしょう。幸い少々進んだところでセイコーマート発見、突入するのであった。朝は涼しかったが、だんだん暑くなってきたので、ホットの缶コーヒーを買う予定を変更して冷えたダブルエスプレッソにした。ついでにセイコーマートオリジナルのホイップあんぱんも買った。食った。これが実にうまかった。あんことホイップの糖分が脳みそをバリバリに活性化させるぜ。くーっ、たまんねえぜ! こしあんホイップパワー炸裂で出発した。

北海道上陸初温泉は、虎丈浜温泉のはくようなのだ。ここは二年前に入ることができず悔しい思いをしたので今回必須なのだ。朝早くから営業してるしな。で、順調に進んで行きすぎたりしないように注意して慎重に慎重に進んだのであるが、でかい看板が国道沿いにデーンと建っていたのですぐにわかった。いくらなんでもこれで間違えて通過したら目玉とりかえたほうがいいぞ。でも、でかいホテルは見過ごしたけどな。

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駐車場にバイクを止め温泉タオルを持って日帰り客用入り口から入った。温泉のみは500円だが、バイキング朝食付きで1000円も出来る。しまった、こんなことなら吉野家なんか食ってる場合じゃ無かったぜ。しかし、情報が無かったから仕方が無い。やはり情報戦を制したものが生き残れるのだ。受付でキャンペーン中で朝食バイキング日帰り入浴800円券をもらった。もらってももう使えんのだけど。

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温泉の方に行く。壁にはいかに素晴らしい温泉か書き連ねてある看板があった。男湯ののれんをくぐって脱衣所である。100円有料ロッカーもあったが誰も使っていないのでカゴを使うことにした。なんか100円ロッカーは壊れて鍵が外れなくなりそうだったしさ。風呂場へ移動して、洗い場で体を洗い、まずは「普通の湯」の表示の湯に入ろうとしたら熱くて入れなかった。よく温度計を見たら41度だった。隣の「熱い湯」の表示の湯は42度だった。奥を見に行ったら「温い湯」40度だった。40度で温いんかい。でも40度ならになんとか入れるのではないかと思い、ソロソロと入ってみると、これが気持ちええ。素晴らしい。気持ちいい湯、そしてこの適度な建物のボロさ加減は温泉生分の影響でボロくなったんだろうか、実にいい雰囲気なのであった。他の客が奥の戸を開けて何処かへ行ってしまった。おや、なんじゃと思ったら、そこは露天風呂への抜け道であった。これは入らんわけにいかん。移動すると、長い回廊の果てに巨大な露天風呂が出現した。これはいいぜ。早速入った。ちょっと温い。でも掛け流しでこの大きさだから冷めるわなあ。長湯出来るのはいい。青空の下のでかい露天風呂サイコー。気持ちいいー。北海道万歳なのであった。タンノンして出た。脱衣所でしばしクールダウンして装備復元、建物を後にした。

温泉も良かったしまずは上々の出だしだ。次の温泉をどこにしようと考えつつ出発した。走り出してすぐにアロヨ温泉発見、この温泉も入りたかったんだが、今温泉に入ったばっかりなんです。ということでちょっとパス。もう少し遠くまで行ってからの温泉にしよう。ということで国道を、一般的な巡行速度要するに法定速度+αで走って行くのだが、地元ナンバーに何度も抜かされた。恐るべし地元マシーンズ。こっちも結構な速度で走ってるんですけどね、お気に召しませんか。こりゃまたすいませんね。

室蘭まで来て国道37号に入らないかんのに間違えてそのまま36号を進んでしまった。なんとかもとの道に戻って37号に入り、重工業地帯の海岸線を走りぬけて行く。やがて前歩に出現したのは巨大な吊り橋であった。こりゃすげえ。サンダーバードの火星ロケットが運搬車とともに崩れ落ちた橋みたいにでかい。なんとか撮影したいと思いつつ走って行くと展望台を発見、駐車場にバイクを入れた。そしたらハーレー軍団が集会やってて、ごっついおっさんばっかでビビった。たぶん、みんな見てくれがゴツイだけなんだろうけど。展望台にカメラを持って登ると巨大な吊り橋が眼科に見下ろせた。なかなかいい風景であった。バイクに戻って地図を見ると、白鳥大橋であった。そして、さっき間違えて苦労して戻ったのだがそんなことしなくても真っ直ぐそのまま行けば37号に合流できた。そう、この白鳥大橋を渡って、である。がーん、しまったああー、それならこの橋に乗って渡りたかったが、後の祭りである。

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展望台を出て、国道37号を走って行く。途中、道の駅伊達の歴史の森で休憩しようと思ったら、お祭りやっててそりゃもう押すな押すなの大混雑。警備員さんも血眼なので、これは近寄る神に祟りなしで通過した。

それから伊達温泉を通過し、道の駅豊浦でトイレ休憩した。このすぐそばに豊浦温泉があるのでどうしようかと思ったが、ガイドブックを見るとフツーの日帰り入浴施設のようなのでパスした。やはり当初の計画通り、狙うは大物二股ラジウム温泉だ。そうと決まればガンガン飛ばすぜ。

やがて長万部温泉歓迎の看板発見、しかし、よくみると二股ラジウム温泉は後20キロとあるぞ。どういうことだ。よくわからんので、ちょうどセイコーマートを発見、緊急ピットインした。そう、ここで冷静に作戦タイムである。すると、どうやら二股ラジウムは長万部よりもかなり山奥にあるみたいだ。うーむ、完璧な情報収集をしていたつもりだったが、意外な落とし穴だったな。いや、全然落とし穴でもなんでもないぞ、よく調べとらんだけだ。うーむ、これは想定外、国道沿いにあるものとばかり思っていた。仕方が無い、ここまで来て行かないで帰るのは遺憾であろう。国道5号を進んで、二股ラジウムを目指す。しばらく走ったら、看板を発見した。そこを左折して林道のような道にはいる。事前にネットで調べた時は道路は舗装済みですとのことだったからまさか途中で悪路にはならんだろう。どんどん走って行くと、道はどんどん狭くなり工事中もあっていかにも秘湯への道の様相なんであった。盛り上がるところである。いやっほう。

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狭くなったり広くなったりを繰り返して最後に急坂を登ると目的地の二股ラジウム温泉だった。意外に綺麗な建物であった。これ最近新築に建て替えたのかな。建物の玄関付近にバイクを止めて中に入った。誰も出てこなかった。ブーツを脱いで上がりこむとフロントと言うか受付と発券機があり、入浴券の購入は係員の立ち合いでお願いしますと貼り紙があった。係員いねーじゃん、と毒づいていたら女の人が出て来た。入浴券の購入を立ち合いで行った。入浴券を女の人に渡して、貴重品を預かるというので財布を預けた。風呂の場所は階段降りて下の方と説明を受けて歩いて行く。壁には、ここもいかに素晴らしい温泉か自慢げに書かれた看板発見、北海道のこの手の温泉はどこも自己顕示欲が旺盛だ。続いてお客様からの感謝の手紙が大量に張り出してある。階段をどんどん降りてようやく風呂入口に到着した。男湯の暖簾をくぐって脱衣所に入ると狭かった。

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ほとんど壊れかけの元100円ロッカー、新築風な周りに溶け込むアート的ロッカーがあり、そこへ脱いだものを突っ込んで、手ぬぐい持って風呂場へいそいそ、そこからまたもや階段を降りて実にバリアフリー住宅なんぞくそくらえなのであった。最深部がこの建物の心臓部、温泉であった。内湯は湯船が4つあり、その一つに客が集中してた。そこは一番快適な湯のようだ。満員電車みたいになってるその湯船を避けて別の湯船に入る事にした。ちなみに、石鹸シャンプー使用禁止の大きな注意書きがあるので、オケで体を流すと湯に浸かった。深いのであった。危うく沈没船になるところだった。よく見たらここは深いですと注意書きがあった。入ってしまえば湯温も少し高めだが快適である。匂いがこれまた凄い。漢方薬みたいな匂いが充満してて、これだけでも体に良さそうだ。もちろん湯も素晴らしい。茶褐色で、温泉ファンを唸らす。そろそろ露天へ移動しよう。サッシ戸をギシギシ言わせながら開けて外に出るとこじんまりした露天風呂があった。そして、いくつもの湯を送るパイプラインがあり、そして、断崖絶壁風の向こう側は、恐るべし!湯の花が何層にも沈澱したいるではないか。なんという豊富な湯量!まさしくこれぞ真の温泉であった。周りは全て山の緑に空は青く、これ以上望むものもない絶好のシチュエーションなのであった。これ天界であった。もういいや、ここで今日は終わりで良し。ぐにゃりぐにゃぐにゃだ。ここでチンボツ決定。

しかし、そうも言っとれんので、断腸の思いで風呂を出た。脱衣所は蒸し蒸しで、扇風機も無かったのでクールダウン不可。それでもなんとかじっとして汗が引くのを待ってから服を着て出た。受付で貴重品をもらい建物を出る。

来た道を戻って、国道5号に出た。計画ではこの後、2つほど温泉を予定していたが、もう今日は温泉終わり。こんないい温泉に入って、まったくけしからん温泉だ、許せん、もう今日は打ち止め。という事で函館を目指す。

国道5号を順調に走って行く。だんだん暑くなって来た。メッシュで来て良かったのう。そうじゃ無かった蒸発してたくらい暑いぞ。

遠くに五稜郭タワーが見えてきた。函館といえばこの五稜郭タワーだ。必須科目、必修科目だな。道がよくわからんが、タワーが見えるのでそこを目指せばオッケー、実に好い加減な、実は遠回りで到着した。駐車場は、バイク無料なのだ。到着時点で暑さは沸点、急いでタワーヘ避難なのだ。日曜日とあって観光客がわんさかいた。タワーのチケットを購入してエレベーター満員電車で展望台に上がった。

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二年振りの五稜郭であった。相変わらず見事な星型、素晴らしい素晴らしいったらありゃしない。夏休みなので子供が多いぞ。ぐるりと360度展望できるタワーからの景色を十分満喫して、それから五稜郭の歴史を表示してある壁の資料を少し眺めて、それから絵葉書を買ってタワーを降りた。今回は五稜郭の中も散策しようと思ったが、あまりの暑さで入り口まで来て断念。引き返した。

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今日の宿、万惣ホテルに行く事にした。こんなに観光客が多いと、今夜の夜景ツアーも満員御礼で、もういっぱいで無理ですなんて事になった一生悔やむ事になるので急いでホテルに行く。道に迷ったが勘と度胸でホテルに着いた。着いたら速攻でホテルマンが来て、バイクはこちらですとサービス満点で案内されたのはピロティ下の駐車スペース、ヘルメットとタンクバックをもってフロントへ行くとチェックインしたのであった。当然夜景ツアーも申し込んで完璧なのであった。腹減ったので晩飯は一番早い5時半にした。それから部屋に案内された。シングルルームの一番安い部屋なんで、カーペットが縞模様に汚れてた。これはちょっといただけませんね。荷物の整理をして、5時半に鳳凰の間に行くと、席に案内された。飲み物は要らないのでご飯くれといったら、すでに用意してございますと小さい茶碗を示した。すくないなー、おかわりしようと思いつつ、ガツガツ食う。ご飯がなくなってお代わりしようと思ったら、すでに係りの人が待っていた、「お代わりお持ちしましょう」速攻である。なんちゅうサービス満点、そして三杯目もまたお代わりしようと思うと、「お代わりお持ちしましょう」と速攻である。しかも小さな茶碗にてんこ盛り。サービス満点。満足して部屋に戻った。

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食ったら温泉である。一階の温泉に手ぬぐい持って行く。向かって左が女湯で、右側が男湯なのだが、柱の影になって男湯がわからず右往左往してしまった。脱衣所に入って、結構混んでるな。自分のカゴを確保して荷物を入れると風呂場へ移動する。体を洗って湯に浸かる。それから露天風呂にも入る。ここの温泉は男女入れ替え制度なので、露天風呂は防犯上厳重にブラインドされてるから開放感は全然なしだった。このホテル、実は2年前にも泊まっており、今回2回目なんだが、うーん、もうちょっといい温泉だったイメージがあったけど、勘違いだったようだ。

温泉を出たら、次はいよいよメインイベントの夜景ツアーだ。部屋でツーレポをつけて時間まで待った。

夜景ツアーは19時53分出発なので19時30分にフロントに行ってチケットをもらって、しばらく待つ。フロントの人の流れを見てると飽きないねー、色々な人がいるものです。こんな時間にチェックインして夜景ツアーに参加したいと駄々を捏ねる客とか、かなり無理な若作りしてるオバさんとか、ケータイいじるのに夢中な女の子はお父さんに怒られたりしてた。で、ふと気がつくと夜景ツアー待ちの客がうようよいるじゃん。2年前はオフシーズンだったからなあ、一人だったけど今回は40人だそうで、あまり混むのも困るが、少ないのもちょっとわびしいもんな。これくらいだと丁度いいよ。心強いぜ。やがてバスがやって来た。別の夜景ツアーだ。なのにみんな、早合点して移動を開始するもんでホテルマンが慌てて違います違いますと止めてたので笑った。時間早いだろ、よく見んか。

ようやく申し込んだ夜景ツアーのバスが来て、若いちっちゃい女の子の案内係に誘導されてバスに乗り込む。いざ出発だーーい。ブルルンとバスは連なっていく。二年前はオフシーズンだったからバスも一台だったが、今回は三台なのだ。バスの中で細かい説明を聞いて、いよいよ登山道である。例によって二合目七合目で夜景が見る事ができるぞ。素晴らしい、やっぱり何度見ても素晴らしい。期待にワクワクしていよいよ山頂だ。頂上の滞在時間は15分である。

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いそいで展望台に行くと、そこはもっと激烈に混雑してると思ったら意外にフツーの混雑だった。中央線でいうところの千種から名古屋くらいの混雑だった。展望台の場所が空いたんでかぶりつきで見た。

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おおおおーっ。素晴らしい眺めであった。何枚か写真を撮り、後はひたすら自分の眼でしっかり目に焼き付けるのであった。あー、ずっとこうしていたいなあ。しかし時間は非情なのであった。15分で別れのときが来てしまった。絵葉書を買ってバスに戻りホテルに帰って来た。バスのエアコン効きで過ぎ寒かったもんで温泉にもう一度はいってから寝た。

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