8月8日(月)

よく寝て6時ちょっと前に起きた。晴れてた。朝日が眩しいぜ。

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実にいい日になりそうだぞ。早速朝風呂でタンノンして、それから朝食バイキングだ。6時30分からだが、立ち上がりは混むので少し時間をずらした方がいいかと思ったが腹が減ったので開始時間に突撃隣の晩御飯。

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そしたらガラガラだった。あまり種類のないバイキングだったがまあ良しとしよう。席に着いて食ってたら、どんどん客が押し寄せて来た。特に、団体客の高校生サッカーの少年たちが押し寄せて来たので凄い事になってた。お代わりをもらいに行こうと思ったのに、まるで角砂糖に群がる軍隊蟻で、恐ろしくて近寄れなかった。一段落してからお代わりをもらったがおかずを全部食っちゃったので玉子かけご飯で食った。食ったら部屋に戻って荷物をまとめてチェックアウトした。

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まず、函館朝市である。もう道なんかわかってるもんね。迷わず着いて、速攻で一番表にある店で、にーちゃんの対応が良かったからそこでかにやらシャケを買って送ってもらった。2年前に朝市をしっかり見た結果、どこの店でも大差なしと結論、余計な時間を食うだけなんですよ、ウロウロすると。で、買ったら速攻で函館を離脱する。あ、その前にガソリンを入れるのを忘れずにな。

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函館から国道228号線で松前半島周回ルートを進む。当初の予定では、恵山温泉と大沼を回るつもりだったが、道南三回目、また過去二回と同じルートではどうにも芸がない、安易な手法に安住するなと星新一先生もおっしゃってる。それに、昨日、日本海側を走る予定が、またも噴火湾側を走ってしまったので、日本海側を走りたくなったのである。でも距離的にはキツイんだけどな。

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まあいいや、とにかく228号に入って走って行きと、いきなり生コン会社のプラントが度肝を抜く。海に張り出した巨大なコンベア、スゲーぞ。びっくりなのでした。

それから、それなりのペースで海岸線を走って行くのだが、道はあんまり北海道らしくない。北陸とか山陰を走ってるみたいだ。ウネウネの海岸線道路である。

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かなり遅いペースで最初の目的地、知内温泉に到着した。800年の伝統を持つ北海道最古の温泉で、期待しまくって中に入る。御主人がバイクですかと驚いてた。受付で料金を払って、温泉の方に歩いて行く。温泉のある建物は他が新築にリフォームされてたけど、お風呂自体は昔の古いままだった。要するにいい感じに寂れてた。脱衣所はは狭かった。温泉の湯船も狭かった。しかし、溢れる湯と湯の花の層がスゲーぞ、スゲーぞ、さすが北斗神拳三千年の歴史も吹っ飛んだ。うほほーい、速攻で体を洗って湯に浸かる。熱っ。なんという熱い湯、熱湯だ、カップヌードル対応だ、源泉温度45度かけ流し垂れ流しの底力を見よ!くっそう、負けじと水道水攻撃で反撃を試みるが多勢に無勢、圧倒的に不利であった。うう、ここまで来て我が軍勢は敗走するのか無念、天を仰ぐのであった。でも、よく見たら隣の湯船は浅くなっててヌルくちょうどいい塩梅に冷めていた。なんだ、はじめからこっちにはいれはいいじゃん。これは適温であるぞよ。天界天界と思ってたが、なんか物足りん。苦しみながら熱い湯に入るのが快感になってしまったのか、ああ、いけない世界、ほらほら、本当はこういうのが好きなんでしょ、女王様お許しください、熱いですー。あうあうとのたうちまわっていたら他の入浴客が来たので慌てて上がった。

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アブナイ世界から脱出してバイクに戻って出発した。次は福島町にある青函トンネル記念館だ。国道をドンドン進んで行く。通過しないように注意しながら、途中で思い出したように出現する、青函トンネル記念館あと何キロの看板を見落とさないようにするのだ。なぜこんなにこだわるかと言うと、津軽半島の青函トンネル記念館は見たのでこっちのもどうしても見たかったのである。そんだけの事なんだけどさ。で、いろんな施設があるところに、一緒になって青函トンネル記念館があった。ちなみにここ福島町は横綱千代の富士だかなんだかの地元らしい。だから横綱記念館もある。そしてトンネル記念館と横綱館はセットで割引なのだ! が、相撲に興味は無いので青函トンネル記念館だけの入場券を買った。中に入ると、なかなか充実した記念館であった。町営らしいが、正直こんなに充実した中身だとは思わなかった。ドキュメンタリー映画上映されており、全編見たら面白かった。

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さて、青函トンネル記念館を後にして、ちょっと時間かかりすぎなような気もするのでここからペースを上げるぜ。ワープスピードだ。キュイーーーーーン。しかし、恐るべし道南最大の半島、行けども行けども目の前にあるのは道ばかり。これがホントの道との遭遇、なんて東大一直線してる場合じゃないぞ。しかし、これ以上ペースを上げるのは危険だ。なんせ、この路線は警察が目を光らせているのだ。捕まったりしたら、うわー言えんこれ以上は恐ろしゅうて言えん!わしはまだ死にとうないんじゅああ。のたうちまわっていたら、後ろから来た最新型のCB1000RRにバッピューンと抜かされて、彼はあっという間に米粒になった。

道との遭遇はどんどん続くんだが、なかなか風景はいい道なので、どこかで止まって撮影でもしようかと思ったのだが、看板に気がついた。そこには「まむし注意」と絵入りの警告が‥‥なんですと? まむしだって? 冗談じゃないぜ、あんなもんと遭遇するくらいなら死んだ方がマシだ! 逃げろ逃げるんだ! 

すると、いきなり目の前にキタキツネが現れた。餌をやってはいけませんよ、と注意されてるキタキツネ、写真を撮ろうとか何とか思う前に、キタキツネの口元に注目なのであった。何かぶら下がってるんだよ、棒状の縄状のものが、そうなんだよ、ヘビだよ。へびーげろろー。キタキツネ君はヘビを捕まえてきたんだよ。これ方お食事タイムなんだよ。そしたら、キタキツネ君と目が合ってしまった。なんだよ、これはオレの獲物だぞ! と鋭い眼光で睨まれて縮んじゃったのであった。キタキツネは颯爽と竹笹の中に消えた。エラいもんを見せられましたな。

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なんとか冷静さを取り戻しながら、道の駅もんじゅまで来て、トイレ休憩する。天気は相変わらずいい。さっき出来なかった分、ここでちょっと海の撮影などした。そして出発だ。どんどん走って行くぜ。腹が減ってきたので、セイコーマートでパンを買って喰った。もちろん、あのこしあんホイップパンだぜ。これお気に入りなんだよね。そしてまた走り出す。

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毎年標準装備のてるてる坊主だが、今年はガンバってるぞ。

調子よく走っていたら、カーブの先に、いきなりエゾシカ出現なのであった。ビックリこいてブレーキング、しかし、エゾシカはモノともせずに走り出した。っていうか、オレのバイクを先導するように走るのは止めて下さい。なんか、端から見たら、オレがバイクでエゾシカを追いかけていじめる非常識なライダーみたいじゃんか。北海道を訪れるライダーのモラル低下が言われていますが、昨日、松前半島ではこのような非常識なライダーを発見しました! これは、完全にエゾシカを追い回してますね、そうですね、非常に卑劣な行為ですね、許せませんね、なんてテレビ放映されたらもう終わりじゃん。そしてネットで叩かれて再起不能になるんだ。いやだーそんなのいやだよー。そしたらいつの間にかエゾシカは崖から山の方に登って行った。やれやれ。

このように幾たびの試練を乗り越え、無念無想の走りの境地に達して解脱したからかどうか知らんが、なんとか平田内温泉のある付近までやて来た。しかし、時すでに遅く、ここで温泉に入っていたら今夜の宿のある登別温泉に着くのはかなり遅い時間になるだろう。断腸の思いで平田内温泉をあきらめ、国道277号線で雲石峠越えに挑む。波乱万丈の予感は天にもあった。にわかに雲行きが怪しくなり、まさしく雷雲がモウモウとたちこめてきたのだ。ゲリラ豪雨が峠で待ち構えているのだ。しかし、ここでひるんでは道が開けない。これまではこんな時に尻尾を巻いて逃げ出したろうが、古いオレは死んだ。オレは生まれ変わったのだ。新しいオレは血も涙もない悪魔だ。空の死神だ!あれ、なんだこれ、違う話じゃん。松本零士先生ごめんなさい、パクりました。訴えないでください。ちがう、生まれ変わったオレはゲリラ豪雨ごときへのカッパ、突き進むのであった。その意気込みに天も臆したか、平穏無事に峠を越えて国道5号線に戻ってこれた。勝った。オレは勝ったんだ。この時、遂に永い歴史の一頁に刻まれたのである。松前半島制覇!輝かしいゴールであった! あー、でももう二度とやんねーよ。

目標は達成したので、あとは一路、登別を目指して国道5号線を北上する。長万部で国道37号線に乗り換えてさらに走る。どんどん走る。やがて、登別温泉に近づくにつれ、霧が出て来た。霧と言ってもそんじょそこらの霧ではないぞ。濃霧である。ものすごい濃霧が出て来たのであった。そんな濃霧の中をどんどん走って、豊浦の道の駅まできた。

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そこからさらに来た道をひたすら戻って、戻って行くと、例の白鳥大橋までやって来た。そうだ、今度はあの白鳥大橋を渡れるじゃん。ラッキーじゃん。でもどこから入るんだ? 幹線道路をハイスピードで走ってるのでちょっとのの判断ミスがこの作戦の命取りになるぜ。四方八方に神経を巡らせ、ダメだ全然わかんないよーと走って行ったら、知らんうちに橋へのルートに進んでいたのであった。何というラッキー。ぎゅいーんと高度を上げてまるで離陸しそうなくらいな勢いなのであった。この感覚、初めて四国大橋を渡るときのドキドキ感以来だぜ。巨大な橋脚が天を突かんばかり、まるで空を飛んでいるようだぞ。すげー、マジすげーぜ。登ってよかった。きゅいーんと高度を落として室蘭港を廻って36号線に戻る。ここまで来たら、もうすぐだ。

ようやく登別温泉に着いたのは5時を過ぎていた。まあ、なかなか頑張ったので早く着いたよな。登別温泉郷に入ってすぐ巨大な旅館ホテル群がそびえているわけだが、今夜の宿、登別万世閣は建物の壁に大きく書いてあったので一目瞭然だった。バイクで颯爽と玄関ロビーに進むと和服の女係員が迎えてくれた。この時期で和服とはやはり北海道は涼しいのだな。彼女は荷物の横についているてるてる坊主に大はしゃぎであった。こんなにウケるとは。大絶賛なのであった。荷物を下ろすと彼女が台車を用意してくれてそれに載せた。バイクは地下駐車場にと言われ男性係員に案内されて奥の方に、ぶつけられないよう柱をバリケードにしてとめた。ホテルのフロントに移動、チェックインと説明を聞いて9階の部屋まで案内された。

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やれやれ、やっと着いた。今日はよく走ったな。予定外に走ったな。晩飯が7時からなのでそれまで荷物の整理をして、それから温泉に行った。温泉は三階で、ここは男湯女湯交代なし。男湯の暖簾をくぐると、結構デカイ広い、結構混んでるな。カゴに荷物を突っ込んで風呂場へ、体を洗って湯に浸かり今日の疲れを流すのであった。

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タンノンして部屋に戻り、晩飯の時間までツーレポをつける。時間になったので三階のレストランに行った。時間差で混雑を緩和しているようで、そこそこ混んでる程度だった。受付でチケットを渡すと、担当の女の子が小型マイクでキビキビと指示を出していた。26番って言ってるでしょ!とかそれはそちらで用意して!とかかなりテンパってます。小声で言ってるけど十分聞こえますよ。席に案内された。バイキングなのに指定席とは面白い。トレイに皿を持って料理の配給をしていただき食った。まあそれなりに美味かった。デザートはガックリだったけど。

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レストランを出たら部屋に戻って外に出る格好にしてから温泉街の歓楽街に出張った。これがやりたくてここに泊まったんだもんね。ホントは浴衣と下駄で歩きたいところだが、寝巻きの浴衣で外出するのはちょっと。坂を登ると期待していた通りの温泉街の歓楽街が出現、提灯がほんわか灯り、観光客が往来している。なんせ歓楽街だからな、夜の買い物ですよ、えへへ、いいこがいますよ、お安くしときますよ、そうじゃない、そう、お土産です。いろいろ見て買った。そして、ドンドン先へ進んで、地獄谷の送り火と言うイベントを見に行った。そしたら普通に地獄谷の歩道に灯りがついてるだけだった。がっかりであった。でも、温泉街の歓楽街であやしげな雰囲気を楽しめたので良かった。

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ホテルに戻ってもう一回温泉に入って寝た。

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