コンプリート体制のテストランで下呂
６月２３日（日）
晴れろ晴れろと念じながら開いた気象庁のサイトは無情にも曇りだった。なんだと、昨日の夜は曇り時々晴れだったじゃないか、話が違うぜ、くそ、と思ったのは一瞬、よく考えたら曇りの方が、今回ばかりは曇りの方が好都合ではないかと気がついた。晴れ絶対至上主義雨も曇りも大嫌いライダーな管理人が、なぜ今回は曇りの方が好都合と思ったのか、少し長くなるが、その話をせねばなるまい。６月に入って、梅雨入り宣言後から急激に気温の上昇をしつつも、一方で急激に降下したりして、いわゆる非常に不安定な気候が続いたおかげで風邪引いてしまった。で、週末はツーリングに行かないでおとなしくしてた。おとなしくしておりながらも、家の事がいろいろたまってたんで、それを片付けたりして、まっちゃんご機嫌なのであった。ぼくいいこなのだ。そして次の週は、まっちゃんが行きたがっていた日光鬼怒川へ出かけた。これも企画立案演出制作総指揮をして素晴らしいカンペキな旅行になってまっちゃんご機嫌なのであった。ポイント稼ぎまくりなのであった。もうすぐ夏のロングツーリングもある事だし、ここら辺でポイントを稼いでおくのは必須なのであった。そして次の週、かねてからtwitterで情報を頂いていた某氏から、HONDAオイルが安いと言われる某ホームセンターに行くことになった。ポイント稼いでるからオイル買っていいと言われたんだもんね。いそいそと出かけたんだが、行ってみればガックリ、８５０円だったよ。いつものエンチョーは７９８円だから残念ながら価格競争では負けていた。あんまりガックリしていたんで、まっちゃんが帰りに、なんか欲しいものがあるならクシタニに寄ってもいいよと言ってくれた。あ、そのホームセンターはクシタニの近所だったんだよ。そんな成り行きでクシタニに寄る事になった。実はちょっと見たいものがあってさ。ご存知のように、クシタニ信者のサイト管理人は、常にクシタニ名東店のブログはチェックしたいるのであるが、そこの入荷情報に、ようやくネクサスコンプリートパンツが入荷しましたとあったもんで、それが見たかったんだよ。クシタニってメーカーはチョー出し惜しみメーカーなんで、カタログに載ってても店頭にモノがないなんてのはザラなんで、このところ名東店は革パンの在庫がまるっきりなかったから試着も出来んかったんだ。今なら試着できるじゃん。で、なんでネクサスコンプリートパンツが見たいかと言うと、これも話せば長くなるんだが、過去のツーレポを見てもらえばわかる通り、バックチャック至上主義なサイト管理人は、クシタニの乱心作（自らレザーロングブーツの時代は終焉を迎えたと主張するレザーメーカーが突然リリースしたレザーロングブーツを乱心作と言わずに何と呼ぶのだ！）K-4525Zシャーリングブーツを購入してウハウハだったが、こうなると、それまで使っていたレーステクノロジーをフィードバックしたK-4515GPW ブーツはどうするのかが問題になっていた。どう考えてもこのブーツがフィットするのはコードネーム、ジョンカーターCBR600RR/ABSである。いまCBR用に使っているゴアテックスショートブーツはFTR用にして。FTR用に使っているショートブーツ（２０年近く使ってる）はさすがにもうくたびれてるので御引退してもらえばいいじゃないか。それはいい考えだと思ったが、しかし、ダメであった。なぜなら、GPWブーツは裾入れモデルであり、CBR600RRは通常、カントリージーンズがその制服であるため、裾出しブーツ対応なんである。ミスマッチである。ちなみにクシタニ名東の店長にこの話をしたら「そんなんいいんですよぉーGPWだって何だって、裾出しで履いちゃえばいいんですよぉー」とデラ軽いノリで言われた。そういわれてもイヤだ。イヤだから裾入れの革パンがもう一本欲しい。欲しいけど、カマボコを買うわけじゃないんで、一個ちょうだいと簡単にいくもんではないのであった。それに、CB1300も上下真っ黒CBR600RRも上下真っ黒では芸がないよな。いろいろ悩んでいたのであったが、まずはものを見ん事にはいかんのであった。こうしてネクサスコンプリートパンツを見に行く事になったのである。お店に入ったら、一直線に革パンコーナーへ行って、ネクサスコンプリートパンツのLサイズをむんずとつかむと、接客中の店長を押しのけて一気に奥の試着室に入って、履いてみたんだよ。履いた瞬間、もうね、ナニコレ珍百景ですよ。まるでオーダーメイドのようにピッタリフィットするんだよ。貼り付くような身体の一部になっているようにピッタリなんだよ。しゃがむとか立ち上がるとか、足をくねくねさせたり全然問題無しなんだよ。こうなったら全部確認したくなって、試着室を出ると展示品のGPWブーツを履いて展示品のコンプリートジャケットを着た。そして、展示品のドカに股がってみたわけだ。おお、まさしくバイクに乗るために生まれてきたウェアーではないか。素晴らしい、素晴らしいったらありゃしない。アーコリャコリャbyコンタロウなのであった。これこそCBR600RRのようにタイトでフレキシブルでアンタッチャブルなコーナーリングを要求されるライダーにふさわしいウェアーではないか。ほ、欲しい、欲しい、すごく欲しい、喉から手が出るほど欲しい。どうしても欲しい。そんな様子を見ていたまっちゃん「買うの？」「え、いや、そりゃ欲しいけど、でもその」「いらんの？」「い、いらん事はないよ、すごくいいから欲しいけどでもその」「じゃ買うの？」「でもこれはそのなんだ」「欲しいなら買うとはっきり言わんかい！ はっきりせんなー、もう！」「欲しいです買います」こうしてネクサスコンプリートパンツが我が家にやって来た。
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これもすべて、オイル安いよと情報をくれた、某アバンギャルドなペイントが施された関西のXJR乗りライダー様のおかげです。この場を借りて深く御礼申し上げます。というわけでだ、早速、上下コンプリート体制でツーリングに行く事にした。
ここで最初の話に戻る。当然だが、コンプリートジャケットも、コンプリートパンツもフルレザー製品でありまして、この６月、すでに最高気温が３０度を越す越さないなどといってる時期に着用するには、いささか冒険なのであります。冒険なのでありますが、新しいものを買ったのにそれを使わんでおくなんて、そんな事出来ん事もないけど出来ればやりたくないので、その点、曇っていたら暑さもそこそこで、何とか行けるんと違いますか。それでもなるべく気温の低い時間帯を選んで走る事にして、午前中、早朝出撃昼前帰還のスケジュールで行くことにした。となると、温泉博士の使える時間帯は無理なんで、今月号はおいしそうな温泉がいっぱいなんだが、今日はコンプリートのテストに集中しよう。目的地は時間と距離を考えて下呂にした。下呂くらいの温泉街なら早朝７時くらいから入れる温泉とかあってもいいのに、なんでないんだろ。橋の下の川にある露天風呂は水着着用義務が決まってるんで入れん。ということでやっぱり温泉は諦める。そうと決まったら急いでカネスエで６9円（税抜）で買ってきた食パンをトーストして食ってゆでたまご食って、上下コンプリートでキメたら実家ガレージへ移動、CBR600RRを引っ張りだしたらエンジン一発始動、ヘルメットを冠って、さあ、行くぜとバイクに股がったら、そのあまりに股がりやすくてびっくり、ななななんて股がりやすいんだこのコンプリートパンツは！ とあまりの驚愕にしばらくそのまま立ち尽くしたのであった。あ、いや、バイクに股がってるから、股がり尽くしたのであった。しかし、驚くのはそれだけではなかった。我に返って出発したら、最初のカーブであまりにも曲がりやすくてびっくり仰天、なんという事だ、これがクシタニ最新レーステクノロジーの底力か、うーむ、連邦のライダースーツはばけものか、カドヤとは違うのだよカドヤとは、なのであった。でも給油のためにガソリンスタンドまで走っていったら、もう身体が馴染んじゃってそれが普通になっちゃったもんだから感動も一瞬の事でした。
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そんなこんなで舞い上がってコスモ石油に到着、ガソリンを入れるのだ。今日もメール会員割引なんで、ケータイを出してパスワードを入れたらハイオク選択満タン選択、颯爽とノズルを持って給油開始、と思ったら給油しない。すると「ノズルが違いますノズルが違います」と電子声で機械が言うのであった。よく見たら黄色のノズルで給油しないかんのに赤色のノズルを持ってた。がーん、なんて初歩的なミスをしてしまったんだ。上下コンプリートでキメたこのベテランライダーのオレ様が、ノズルを間違えるなんてまるで昨日今日免許を取ったばかりの超初心者ライダーのようなへまをしてしまうなんて、ああ、穴があったら入りたい、穴がないからスコップで掘らなきゃいけないけどコンクリ敷きなんでまずは、あの、なんだ、がががががって道路工事現場でみかけるうるさい機械で剥がしてからじゃないとダメだから、ああ、もう大変だよどうしよう。思い切りキョドってたと思う。そしたらそれを見かねたスタンドの人がスピーカーから「一旦ノズルを戻してください、正しいのを持ってください」と一挙手一投足教えてくれたので、なんとかハイオクを入れる事が出来た。265km走って、9.6リットル入った。メール割引はリッターあたり1円だったんで気になる価格は154円だな。相変わらず高いな。満タンになったら、そそくさと出発する。もう恥ずかしくて当分ここに来れんな。
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１９号線出たら、多治見方面に向かって走っていく。天気予報は曇りだったが、青空がちょくちょく見える。電光掲示板の気温は19度で、今の段階ではレザーの上下完全装備でも暑くはない。この調子でいけるといいな。内津峠を越えて多治見に入り、いつもの池田の交差点で曲がったら小泉経由で国道248号線の交差点まで来た。いつもはここから旧道を走っていくのだが、今日はこの先舗装工事中の看板があったので、舗装工事のガタガタ路を走るのがイヤだったから、久しぶりにバイパスを走る事にした。日曜日の早朝だから交通量も少ないだろう。交差点を曲がって248号線を美濃加茂方面に向かう。思った通り交通量も少ないので安心して走れる。このバイパスは信号が少ないのでみんなガンガン走るんだもんな。危ないよ。ひどいのになると高速道路並みの速度で走ってくクルマもあるからな。そんな連中と同じように走ってたらまたジョーに餌食になってまうわ。
順調に248号線を走って木曽川を渡ると美濃加茂に入った。アピタが見える。なんかよく見えるなあと思ったら、アピタの前にあったお店の建物が完全に撤去されて更地になってた。道理で妙にアピタがよく見えるはずだ。すっきりした感じもあるしな。そういえばここって何があったんだっけ？ うーん、思い出せん。
そこから41号線に入って北上する。川辺町に入ったら、交差点では消防団の人が消防車を共に止まって、交差点に向けて並んで敬礼してた。何をしているのだろうか。そういえば消防団も人材不足らしいね。職業としてじゃないからなかなか集まらんわなあ。そういう時代なんだよなあ。ようさん給料もらえたらすぐ集まるだろうけどなあ。
そのあと七宗を越えて白川を越えて、順調に走って行く。今日は、のろまな軽自動車やトラックがいなくて、前を走るクルマはみんな、それなりのスピードでカッ飛ばしてるので実に気持ちがいい。もちろん、ジョーには細心の注意を払って走るのであった。そしたら、後ろから急速接近した赤いドカが、それでも遅いらしくて反対車線に飛び出してぎゅいーんと抜かして行った。はえーなーさすがドカ。気をつけろよ。転ぶなよ。
極めて順調に最初の休憩ポイント、飛騨金山のデイリーヤマザキまでやってきた。ここまできたら、曇りの予報は完全に外れて、上を向いたらほぼ青空、晴れなのであった。気温もそれほどでなく、まだ充分涼しいのでレザーでも大丈夫だ。空気が乾いてるからかも知れん。さわやかな気候だよ。これは下呂で戻る作戦を選択したのは失敗だったかもな。当初の予定では、温泉博士でひるがの高原まで行って牧歌の里の温泉に入るつもりだったんだけど、その作戦でも良かったかもしれん。でも変更は無理。温泉セット持て来んかったからな。やっぱり持ってくりゃ良かったかな。そしたらここから国道256号で郡上へ抜けるテもあったんだがなあ。まあ、ぐだぐだ言ってもしゃあないので、デイリーヤマザキでトイレしてデイリーヤマザキオリジナルのペットボトル麦茶を買って飲んだ。飲みながら見てると、国道41号はバイクがよく走っていく。そりゃ梅雨の合間の晴れだからなあ。いや、全然雨降ってないけどさ。ここ２、３日ようやく梅雨らしい雨が降ったきりで、今年は完全に空梅雨だよな。ということは夏が暑くなるのだろうか。灼熱の夏、ギンギラギラギラな夏、いいねーガンガン走ろうぜ。暑い方が寒いよりよく走れるはずだと思う。おそらく。
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水分補給をしたら出発した。飛騨金山市街に入ったら、工事中のドラックグトアはようやく鉄骨の骨組みが出来てた。その隣では、おそらくコンビニになるであろう建物の外装が出来てた。ここはセブンイレブンになるのかなあ。
そこから下呂までも順調に進んだ。気温も丁度いいくらいで、やっぱり下呂で引き返すのはもったいないなあと思いつつ、とりあえず下呂市街に入った。そして、いつもお土産を買うお店のところ、下呂温泉でもっともでかい高級ホテル、水明館の隣にあるお土産屋さん、これまでお味噌買ったりさるぼぼまんじゅう買ったりしたお土産屋さん。店の名前がわからんけど、そこがもう営業してた。やる気満々じゃんここ。他に店はまだシャッターが降りてるのに。お店に駐車場にCBR600RRを止めて、なんかおもしろいものないかと品定めをした。箸が欲しかったんだけど、いいのはあったんだけど、予算的にちょっと手がでないわけではないけど、でも買うまでいかんかったのでやめた。で、バイクに戻って出発した。
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先に進むか、戻るか、ここで判断しないかんのだが、結局、当初の予定通り戻る事にした。天気がいいから走り続けたいけど、気温がこのまま上昇して30度越えになったら、やっぱり上下レザーのフル装備だとサウナスーツ脱水症状になるかもしれんから、それは避けねばならない。そんな事を考えながら走っていたら、やはり強い陽射しでだんだん暑くなってきた。よし、暑くなってきたのでどこかで休憩しよう。どこでしよう。この辺りで休憩となると、そう、もうひとつの41号線の行きつけの店、喫茶エールである。まだモーニングに間に合う時間だぞ。そうと決まれば急いでいこう。
順調に走ってエールまで戻ってきた。ここはたまに日曜日休みだから気をつけないとな。一時は潰れたのかと心配したが、ちゃんと営業してた。駐車場にバイクを止めて中に入った。懐かしい昭和初期の喫茶店だった。 常連さんらしい客が２、３人いた。 雑誌やマンガがいっぱい本棚に並んでた。テーブルやイスはかつてはモダーンなデザインだったろうけど、今では時代を感じさせるものになってる。バイクが見える席に座ってコーヒーを注文した。雑誌を見ながら待ってたら、しばらくして品物が運ばれてきた。小ぶりなカップにモーニングはトーストとゆでたまごオレンジ２切れだ。まあ普通のモーニングだな。トーストはメイプルシュガーかピーナツバターか、ちょっと変わってるのですごくうまかった。コーヒーはちょっと煮込みコーヒーになってた。ゆで卵は皮も剥きやすく丁度いい茹だり方だった。オレンジもうまかった。これで350円ならお値打ちだと思う。また来よう。
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食って飲んだらお店を出てバイクに戻った。暑くなってきたので帰りは市街地を避けた方がいいと思い、41号線バイパスを使って小牧まで行き、そこから155号線バイパスを使った。岐阜から川を越えて愛知に入ったら一気に暑くなった。暑くてたまらん。時間があるので帰りにライコランドにでも寄ってこうかと思ってたんだが、とてもこんな暑くては無理なんで、さっさと帰って来た。
それでも、時期的にフルレザー上下を着て走れるのは今日がギリギリと思うので、とりあえず着て走れてよかった。せっかく買ったのに、秋まで全く出番がなかったら悔しいもんね。
本日の出費
デイリーヤマザキ麦茶 98円
喫茶エールモーニング 350円
本日のCBR600RRの走行距離 200kmくらい
累計のCBR600RRの走行距離 13300kmくらいかな