アフタヌーンツーリング下呂
９月２１日（土）
このところ天候に恵まれない日々が続いているのだが、この週末、ようやく天気が良くなりそうな感じになってきたところが、こういう時に日頃の行いの悪さがわかるのも世の常なのでありまして、ええ、そうですよ、当サイト管理人なんぞ、まさしく、日頃の行いの悪い人とはどういう人の事を言うのか、なんて設問があったりしたら、模範解答の対象になっても全く違和感がないのでありまして、そんなわけで、せっかく、久しぶりの、具体的に言えば、７月２１日の飯田行き以来、２ヶ月ぶりの、青空ツーリング日和にバイクに乗れない事態に陥っていたのであった。昔の人はいい事を言ったもんで、今日なすべき事を明日に伸ばすなってね。最近では、明日やろうはバカやろう、なんてのもあるけど、いろいろやらないかん事を伸ばし伸ばしにしてきて、どこぞの国の政策みたいに、都合の悪い事は次世代へ先送りして我関せずにしてきたツケが回ってきたのであった。こんな情けないサイト管理人でも、一応家長である。家の事をやらなきゃならんのである。それをやらずにバイクに乗って出かけるとは、これは許される事ではないのである。そんなわけで断腸の思いでツーリングを諦めることにしたんだ。でも、あまりにもガックリしてたもんで、気の毒に思ったのか、まっちゃんが午前中に片付いたらツーリングに行ってきてもいいよ、と言ってくれた。マジか！ マジでっか！？ やります、やったるです、やったるでごわすたい。バイクに乗れるならどんな困難でも乗り越える、それがライダーである。午前中にすべてのミッションを完了するために、朝４時に起きてフル稼働で業務にあたった。いやー忙しかった。やる事いっぱい。よくこんなに溜め込んだなあって言うくらい。グリコの大人のミルクポッキーを食いながら、無印良品の温州みかんと蒟蒻のドリンクを飲みながら、ミスドの焼き栗ドーナッツチョコを食いながら、激務をこなす事、半日、見事にミッションを完了したのであった。まさしく、ミッション；インポッシブルなミッションを、見事にクリアしたのであった。自分を褒めてやりたいです。まあ、やった事と言えば掃除と草取りなんだけどさ。しかし、これでツーリングに行けるのである。行くぜ。
昼からツーリングに行くなんてあんまりやった事がないけど、こんな事もあろうかと、今月号の温泉博士でシュミレーションしたおいたのさ。ということで作戦は簡単だ。目的地は下呂温泉ホテルパストール、ここは以前から狙っていたんだが、入浴時間が午後２時３０分からなんで、いつもの午前中重点スケジュールのツーリングでは誤差修正しても入れないのだが、今日みたいに午後から行くならスケジュールバッチリである。昼から行ってちょうど入浴時間に着くから、温泉に浸かって、３時３０分に向こうを出ると５時３０分には帰って来れるのである。よしこの作戦を使おう。温泉博士を巾着袋に入れて、ヘルメットにウエストバックを用意した。服装は、最近、朝は寒いんでフルレザーでも良いんじゃね？ なんて思ってたけど、昼になるとかんかん照りで真夏なのである。そりゃそうだわな。朝は１５度くらいでも昼は３０度くらいになるから、気温差が１０度以上もある。こんな日は、朝寒いのを我慢してメッシュで行くか、昼暑いのを我慢してフルレザーで行くか、という選択を迫られるのだが、昼に出発する場合は簡単である。暑いからメッシュ、これで決定。ということで上はクシタニのバーゲンセールで買ったメッシュレザー、下はクシタニのバーゲンセールで買ったメッシュのカントリージーンズという真夏仕様で実家ガレージから、前回の出撃よりほぼ３ヶ月ぶりのCBR600RRジョン・カーター号にお出まし願うのであった。エンジンが大丈夫かな、ちゃんとかかるかな、かからんかったらどうしよう、などとビビりながらセルをまわしたら、そんな心配吹っ飛ばすような強烈なエグゾーストを響かせてインラインフォアが雄叫びをあげた。おお、これがメンテフリーな万人向けのクオリティか、Kawasakiだったらこうはいかんだろうなあ。ほっとしたら、パンツのゴムをリアシートに装着するのを忘れてたのに気がついて、エンジンを止めてリアシートを解錠してまたエンジンを始動させた。強烈なエグゾーストを響かせてインラインフォアが雄叫びをあげた。わかったからもういいって。パンツのゴムを装着して、温泉模様の巾着を括り付けると、温泉博士がワイドになった分、はみ出しているのであった。６００円ってのが見えるのであった。ちょっと恥ずかしい。
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暖気もそこそこ、出撃である。久々の腕立て伏せしてるみたいなレーサーポジションも、走り始めたらすぐ慣れて、まずはいつものようにコスモ石油に向かう。が、いつもの早朝みたいなわけにかんのであった。なんせ、コスモ石油に向かう道は幹線道路１９号線への道なんで、でーらー混むのでかんわ（とても混むのでよくない）クルマが連なる道路をタラタラ進むしか無いのであった。すでにエンジンはヒートしており、水温はあっという間に１００度をこえ、て冷却ファンも元気に回るのであった。暑い。熱い。そんなタラタラ走りで、なんとかコスモ石油まで来たら、今度は給油待ちなのである。いつもならすぐ給油出来るのだが、レーンが満車で、ちょっと待たないかんのだよ。ちょっと待って、空いたのが一番はじっこ、太陽の陽射しがさんさんと降り注ぐ熱い所で、その上、太陽の陽射しがさんさんと降り注ぐので、操作画面が全然判読できないよ。日本語わからない。斜め読みしてなんとか操作したらハイオクを満タンに給油した。ジワジワと高騰するガソリン事情、そんな時のハイオク、リッター１６２円だった。これでも安い方なんだけど、それでももうちょっと何とかならんか。せめて多重課税をやめてくれよ。
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満タンになったんで、コスモ石油を出て１９号線に入るのだが、これまた混雑してて難儀したよ。やはり、朝の時間帯がいかに空いているかよくわかるな。なんとか１９号に出て多治見に向かう。天気がいい。青空が広がっている。暑い。いやー、これを、この感じを、今さら言ってもどうにもならんけど、少しで良いから北海道で感じたかったよ。
内津峠を越えて多治見に入り、いつものショートカットルートを進む。途中のファミリーマートの駐車場ではフリーマーケットが開催されていた。かんかん照りのなか、アスファルトの照り返しもキツいなかでよくやってるよなあ。太多線の踏切を越えて、混雑を回避するために今日は２４８号線を走っていこうと思ったんだが、交差点で信号待ちしてたら交通量が非常に多かったんで、いつものように旧道を行くことにした。２４８号線がガラガラなのは朝が早いからなんだね。でも朝早い時間帯は寒いもんでスピード出せないからタラタラ走ってて後ろからクルマに煽られるんで、あまり使わないんだけど、ようするに朝だろうが昼だろうが旧道を走った方がが良いということだな。旧道に進んで、川辺方面に走って行く。途中、廃墟になってたパチンコ店がようやく解体されていた。次は何が出来るのだろうか。最近はドラッグストアが出店攻勢なんで、ここもドラッグストアが出来るのかも知れん。それともセブンイレブンかな。
さらに進んで４１号線までやってきた。交差点に、モニュメントがあって、丸い形にイワシが３匹泳いでいるんでが、なんのデザインでああなったんだろうと思って見てたら、下に、ボートの町川辺と書いてあった。イワシと思ったのはボートでした。そういえば、清流国体でも漕艇をやったのはここ川辺だったな。意外にワールドワイドな町なのであった。
４１号線に入ったら渋滞も無く調子よく走っていく。体感気温が若干下がってきて涼しいな。バイクも多く見かけたよ。この天気だもんな。バイクで走らなきゃウソだ。最近はハーレーだのBMWだのあまり見かけんくなったね。走ってるけど、一時期の勢いは全くないよ。以前はハーレーばっかり見かけたり、BMWばっかり見かけたもんだがな。それに代わって多くなったのが、Kawasakiの新型ニンジャである。これはよく見かけるよ。さすがにベストセラーバイクなだけある。そんな新型ニンジャのタンデムライダーを見かけたけど、後ろに乗ってる女の子がキャピキャピフワフワの服装で、風で膨らんでるしテールライトに背中の部分がかかってるし、もうちょっと彼女の服装に気をつかってあげなさい。
順調に走って、いつもの休憩ポイント飛騨金山のデイリーヤマザキまでやってきた。そしたらバイクがいっぱい止まってた。CB1300のソロライダーやハーレーの２、３人のグループがいた。ビクスクもいたかな。何かよくわからん外車のバイクも止まってた。そこからちょっと離れた所にCBR600RRを止めた。だって注目されたら恥ずかしいじゃん。腹減ったんで何か食おうかと思ったけど、ライダーがいっぱいたむろしてるんで、そんなところで何か食うのもカッコ悪いから、グリーンダカラを買って水分補給しただけでさっさと出発した。そして、ちょっと走ったら、工事中だったドラックストア新店とデイリーヤマザキ新店が開店して間もないからか、大々的にセールしてた。駐車場にハッピを着た従業員が誘導してた。ドラッグストアはともかく、デイリーヤマザキがこんな近くにまた出来たんだ。そういえばそうだったな。どうせならここに寄れば良かった。
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そこを通過してトンネルを抜けると、その先で工事中だった。新トンネル工事中と看板が出ていた。ここの大きなカーブをやめて、トンネルで山をぶち抜いて直線コースにしようってことか。ああ、それで思い出したぞ。この先に、妙な空き地があったけど、しっかりアスファルト舗装されててなんかと思ってたけど、このトンネルから続いてくる道になるんだな。
そこから下呂はすぐだ。中津川方面への分岐点となる交差点を曲がって進むと、遠くの山の上に今日の目的地、ホテルパストールが見える。公式サイトのトップ画像はここからのものだな。どこかにバイクを止めて撮影できないかと思ったが、止める所が無かった。駐車場があったのでそこに入って止まってみたが、全然見えなくなっちゃってた。これは歩道まで歩いて行かないと無理だな、諦めよう。
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そこからさらに進むと、下呂トンネル手前にホテルパストールの看板があった。そっちに曲がって、ええっと、どういう風に行くんだったっけ？ ヤバい、忘れた。あれだけ何度もGoogle地図で調べたのに、忘れちゃった。あはは、猫の脳みそだな。仕方がない、ちょうど地図があるからあれを見よう。案内看板の前にバイクを止めて地図を見たら、載ってなかった。仕方がないので勘と度胸で走っていったら、どんどん坂を上って、工事中の所にでちゃったので引き返した。そして、来た道に戻ったら、再び看板を発見。そうであった、思い出した、合掌造り村の奥だった。そっちに走っていくと、ようやくホテルパストールが見えてきた。そして同時に、下呂温泉に似つかない近代的なモダーンなビルが現れた。なんじゃあれ。興味を持って近くまで行ったら、下呂交流会館だそうで、みるからにハコもの行政的施設なのであった。
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いやー、こんな所にこんなもんがあるとは、もうちょっと下呂の中心繁華街に造りゃ良いのに、何でまたこんな辺鄙な場所に造るんだろうねえ。ウチの近所のアレと同じだよ、例の、ナントカ党がやった、ホレ、ナンタラ仕分けだっけ、アレで槍玉に挙がった施設、超能力開発センター（マジで書くと「雇用能力開発機構・職業能力開発センター」だそうです早口言葉ではないよ）アレもなんでこんな辺鄙な所に造ったんだよ、どうやって行くんだよアホ、といいたくなるような過剰にハイクオリティな施設だが、結局ハコものってこういう傾向があるんだね。しかし三連休の初日だってのにイベントも何にもやってないし、完全に五輪終了後のお荷物スタジアム状態。もったいない。
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その近くにホテルパストールがあった。駐車場まで坂道なんでバイクは注意せよ。駐車場に入ったら、日陰にバイクを止め、温泉巾着をもって建物の方に歩いて行く。自動ドアをくぐって中に入ると小ぶりなフロントへ向かう。温泉博士で温泉に入りに来た旨を伝えると、ハンコを押して、名前と電話番号をお客様カードに書かされて、温泉は２時３０分からなんでそれまで少々お待ちくださいと言われて、おしゃれなホールのでかいソファに座って待った。時計を見て１０分くらいだな、と思ってソファが気持ちよくてついウトウトしてしまった。で、気がついたら２時３０分をとっくに過ぎてたぜ。ホテルマン、起こせよクソ。諏訪の鷺乃湯のホテルマンは呼びに来てくれたぞ。まったく、これだから下呂温泉は落ち目の温泉なんて影口を叩かれるんだ。日本三名泉なのに、由緒正しく三名泉なんだぞ。それなのに、草津温泉、有馬温泉にくらべてあまりにも知名度が低いというか、これで三名泉とかおっかしー、ありえなーい、などと侮辱されるんだ。そりゃたしかに、源泉枯渇しかかってるし、観光客の総動員数も減少する一方で歯止めが利かない状況だよ。熱海温泉や伊香保温泉の末路と同じ道を進んでるよ。でもねー下呂温泉の湯は良い湯なんだよ。泉質もなんの変哲も無いフツーの湯だけど、それが良いんじゃん。わかんないかなー。
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とにかく急いで地下２階の温泉大浴場に行く。そして男湯の暖簾をくぐって中に入る。ホテルの脱衣所らしいカゴのみの棚、貴重品ロッカー、全面ガラス張りで景色がよく見える。カゴに荷物を突っ込んで風呂場に行く。体を洗って湯に浸かると、おお、ヌルヌル気持ちええよ。こりゃいい湯だ。露天風呂にも行ってみたが、内湯の方がヌルヌルで気持ちいいので内湯に戻った。で、ヌルヌルをタンノンするまで入ってた。でも、時間があまり無いから、タンノンする前に出た。
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で、クールダウンしたら装備装着、さっさとホテルを出た。そして、バイクに戻ったら出発する。あとはノンストップで帰ってきた。
ということで、初のアフタヌーンツーリングは終了したんだが、やっぱり時間的に午後出発は厳しいものがあるな。次にアフタヌーンツーリングをやるまでは、できるだけアフタヌーンツーリングはやらないようにしようと思います。
本日の出費
グリーンダカラ １２５円
本日のCBR600RRの走行距離 ２００キロくらい
累計のCBR600RRの走行距離 １３６００キロくらい