すでに真夏の暑さから谷汲徳山

5月17日(日)

久しぶりに図書館に行ったら、読みたいけど高くて買えないのでブックオフで108円(税込)になるのをひたすら待つしかないなあ、いつになることやらなどと思っていた本が並んでたので感動のあまりよほほほーいと叫びながらあれもこれもと抱えて借りたら、でかいわ重たいわ往生こいたんだけど、借りた本は4冊ジェフリー・ディーバー、マイケル・サンデル、ミルトン・フリードマン、マーク・エリオットで総額で9900円(税抜き)という国家予算並みの途方もなく天文学的な数字になって、それをタダで無料で読むことができる、9900円分の資産文化的価値を無料で獲得できるなんてスバラシイ、公立図書館万歳なのであり、これこそが税金の有効活用の模範的解答なのでであると声を大にしていいたのであるが、どだれもかれも図書館でタダで読んでたら、著者にはギャラが入らへんことになって、ギャラが入らんけりゃ本も書けんわけで、それはそれで文化的損失へとつながるのであるからビンボー人以外はちゃんと三洋堂とかジュンク堂とか本屋で買ってください。アマゾンでは買わないでください。そりゃアマゾンは送料も0円で欲しい本がすぐ見つかって品切れもなくて速攻で届いて言うことないんですけど、アマゾンのおかげで街の本屋は壊滅状態、街の電機屋も壊滅状態、続いて大型書店も赤字経営、大型家電量販店も赤字経営と、もはや日本の経済の根幹が崩壊しつつあるので、くれぐれも、アマゾンは使わないでください。安藤裕子の新譜を、近所のCDショップに行っても売ってないから名古屋まで行かないかんもんで、なかなか行く機会がないもんで、未だに手に入れられない、アマゾンで買えば次の日に届くのになんでこんなに苦労しなきゃいかんのだよクソ、本屋もCDショップも売れん売れんって、欲しいもんが売っとらんがや、なんとかしろ、と言いたくなるのもわかりますが、それでもアマゾン使うべきではないのであります。オレなんか、この前アマゾン使って以来、ずーっと使ってないぞ。次にアマゾンを使うまでま絶対に使わないからな。見よこの鋼鉄の意志を。やはり決めたことは守り通さねばな。一念は岩をも貫くのである。そういう、強い意志がないからいかんのだ。人間はやはり強い意志で決まるのだ。よし、そうと決まったらツーリングに行こう。強い意志で今日はツーリングに行くぜ、とまっちゃんに言えば、行ってくればーと見送ってくれるに違いない。

ということで、ツーリングに行くのである。前日の夜、図書館で借りてきた本を一生懸命読んでたら、寝るのが遅くなってしまったので危うく寝坊するところだったぜ。なんせ借りられるのは2週間だけなんで、その2週間の間に4冊全部読まないかんのであるからして、頭が悪いくせに見栄を張ってフリードマンとかサンデルとか借りてくるもんでこうなるのである。ない脳みそを使ってしまったので、脳みそのリフレッシュのためにもツーリングである。5時の気象庁のサイトをチェックすれば今日は晴れ晴れハレルヤなので、文句無しでツーリング日和、朝はまっちゃんプロデュースのスペシャルシナモンバタートーストと昨日の残りのたまごサンドイッチを食ったら、準備して、最高気温予想が29度なんで、迷いに迷ったけど、まだメッシュレザーは使わず通常の革ジャン革パンで行くことにして、準備しながらテレビで「所さんの目がテン」を見てたら面白かったもんで最後まで見ちゃったので、出発予定時間になっちゃったんである。急いで実家ガレージから、前回に引き続き旗艦CB1300SFを引っ張り出す。「コーヒー飲んでけ」「いや今日は」「まんじゅうがある」「飲んでく」しかし、まんじゅうは黒糖まんじゅうではなく、よもぎまんじゅうであった。「謀ったなシャア!」「ふっふっふ、君の父上がいけないのだよ」「オレの父上はお前だろが」「あ、そうだった。ふっ、認めたくないものだな、若さゆえの過ち」「全然若くねーんだよ。ええい、私とてザビ家の男、無駄食いはしない」戸棚に隠してあったセブンイレブンの北海道産小豆使用のどら焼きを出し、それを食ってやった。「よもぎまんじゅうとはちがうのだよ、よもぎまんじゅうとは!」食ってコーヒーを飲んだら出発する。

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まずはガソリンである。いつものように19号線沿いのコスモ石油に行くと、メール会員価格でレギュラーを満タンにする。前回久々の300キロ越えで、給油量は14リットル少々入ったのであった。リッター23キロか24キロくらいかな。さすがに長距離を走ると伸びるな。満タンになってずっしりと重たくなったCB1300SFライアンストーンである。おっとっと立ちゴケしないように注意しながら発車して、ガソリンスタンドを出ると、19号線を横切って小牧犬山方面に向かう。今日の目的地は徳山村である。否、徳山村のあった所である。実は先日、古いアルバムを見てたらCBR400Fでダムに沈む前に徳山村に行ってみようとツーリングに行った時の写真が出てきて、そういえば、ダムが出来てから1回しか行ってないけど、あれからずいぶん経ってるなあ、どうなってるかなあ、と思いまして、行くことにしたのだった。岐阜のあっち方面って最近行ってなかったしな。155号線バイパスで小牧から江南一宮方面に走っていく。途中、名鉄犬山線がまたがってるんだが、これが高架化されていて、その工事中なんだが、これが完成した暁にはバイパスはますます走りやすくなるのだ。どうもあまりメジャーな存在になれていない155バイパスであるが、今後はどんどん活用されて大動脈になってほしいと思います。道路沿いのお店がもうちょっと充実してくるといいんだけどね。マニア向けの焼き菓子屋さんやパン屋さんカフェぐらいしかないもんな。しかし、ああいう店ってあれでよく商売が成り立ってるよな。1個100円として100個売って10000円だぜ。営業日数30日で300000円にしかならん。人件費水道光熱費材料費その他経費を考えたら儲けなんかありゃせんじゃないか。どうやって食ってるんだろう。ナゾだ。

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155号バイパスから一宮で22号線に入り、北上して岐阜市で21号線に乗り換える。天気はドピーカンで晴れ晴れハレルヤで文句なしである。気温もちょうどいいくらいで実に快適である。道路状況も快走快走で順調に走っていく。走ってるバイクも多かったよ。コンビニで集合してるグループも見かけた。一昔前みたいに、ハーレーばっかりとかBMWばっかりとか、そういう感じはなくて、ごちゃ混ぜが多かった。これってのはあれか、最近のファミリーの外食が、いわゆるフードコートみたいなところで、みんな各々好きなものを食う、お父さんはカツ丼、お母さんはうどん、娘はサンドイッチ、息子はハンバーガー、みたいな個人の嗜好が優先される時代になってきたってことなのか。世界で一つの花状態ってヤツだな。

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瑞穂までやってきて、そこから県道23号線経由の国道157号線で谷汲方面に向かう。157号線沿いはモレラ岐阜があるのだ。モレラ岐阜は日本で4番目だか5番目にでかいのだ。あ、でも開店した当時だから今はもっとランキング下位だろうな。焼き麩で有名な敷島産業もあるんだぞ。大島優子さんの視聴率が爆死してるドラマ「ヤメゴク」で主人公が食ってる麩菓子もここで作ってるのだろうか。「ヤメゴク」面白いのになんでみんな見ないんだろう、なんでヒットしないんだろう。谷汲への曲がり道直前にある道の駅でトイレ休憩にした。バイクがいっぱい集合してた。前述通り、バラバラの車種であった。トイレしたらさっさと出発した。

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国道157号線から県道40号線に曲がって、見晴らしのいい大きな橋を渡って、しばらく走ったら谷汲だった。廃止された谷汲駅があったのでちょっと止まってみた。駅の横の建物は揖斐川町役場&谷汲振興事務所&昆虫館だそうです。なんか色々と兼任してる建物なんだな。駅を見に行ったら、まだ車両が残されていた。屋根が付いてるところに保存されているので保存状態はそんなに悪くないけど、この先どうなるのかなこの車両。大した客寄せに使えるもんでもないし、維持費のバカにならないだろうし、世界遺産にでも認可されでもしない限り観光施設としての逆転は無理だよな。しかしだな、2001年に谷汲線は廃止、2005年に揖斐線が廃止、残ってるのは樽見鉄道のみで、こういう地方の公共交通機関がどんどん縮小されていったら、この先迎える超高齢化社会に交通機関はどう対応するつもりなのであろうか。何かいい考えでもあるのかね、太田昭宏先生よ。メロンパンばっか食ってないでちゃんと仕事しろよ。

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その隣が谷汲山なのである。ちょっと寄ってみよう。バイクで入れるのかなあと思いながら、交差点を曲がったら、いきなり駐車場いらっしゃーい攻撃であった。もちろん有料なのである。ヤバい、逃げろ、駐車場料金払ってまで見る気はないぜ。駐車場勧誘おばさん軍団をかわして奥に進むと、交通整理警備員の誘導で曲がって奥に進んだら、そこは公式駐車場であった。もはや逃れることができないのであった。どうしよう間違えて入ってきたからとかなんとか言って逃げようかと思ってたら、発券機のところにいた係りのおばさんは「あのね、オートバイは枠以外のところね、クルマのジャマにならないとこならどこでもいいからね」と入れてくれた。こうなってしまったら、おばさんの配慮を無にするわけにいかないので、バイクを止めて見に行くことにした。ジャマにならんところにバイクを止めて、歩いて谷汲山華厳寺を見に行く。本堂までの道のりは、お土産商店街であるが、まだ時間が早いので開店してる店はチラホラで、まだ準備中掃除中なのであった。そんな光景を横目に歩いて行くんだけどさ、一体どこまで歩けばいいんだよ。谷汲山とかエラそうなこと言ってもこんなド田舎のショボい寺だろ。歩くの苦手なんだよ。ブツブツ言いながら歩いて行って、なんか腹減ってきたな、なんか食うか、と食事処のメニューをそれとなくチェックしたら、椎茸定食1200円とかメチャクチャじゃん。なんちゅう怒涛の観光地価格、やはり日本は開国すべきですたい。

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ようやく正面もんまでやってきたら、これがまた実に荘厳で歴史の重みをたたえておりまして、おおー、苦労して歩いてきた甲斐はあった、さあ、そこが本堂だろう、見たら戻ろう、と思ったら、そこからさらに鬱蒼と茂った木々の長い石畳の先の先の方に本堂があるような感じだった。マジか。地図があった。なんだと、谷汲山華厳寺ってこんな巨大で広大なのであったか。東京ドーム15個分の広さに、本堂から経堂、仏客堂、阿弥陀堂、大師堂など、いくつもの寺院があり、山麓の奥の院まで行ってたら今日中に帰って来れんぞ。おそるべし谷汲山華厳寺。ド田舎のショボい寺などと暴言を吐いたことを深くお詫び申し上げます。そこからさらにヒーコラエニャコラ歩いてようやく本堂まで来た。長い道のりであった。日が暮れる前に着けたよかった。赤い提灯がいい味出してるよな。夜なんかいいムードなんだろうなあ。荘厳な神々しいムードなのであった。でも天台宗なんだよね。天台先生は自分には法華経を広める資格がなかったと嘆いて寂しい晩年を過ごした坊さんなんでありがたみはあまりないよ。まあ、それはさておき、駐車場のおばさんのおかげでいいものを見せてもらいました。バイクに戻って出発する。気温が上昇してきて暑くなってきたんで、革ジャンのベンチレーション、ヘルメットのベンチレーションを全開にして走り出す。

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予定外に時間を使ってしまった。次はいよいよ目的地の徳山ダムである。看板が出てたのでそっちに曲がっていくと、揖斐茶の産地に突入して、それはもう素晴らしい眺めなので、バイクを止めてしばし見入ってしまった。いやあ、まだまだ、ご近所にもこんな素晴らしい光景があるのですなあ。自分がいつも決まった道しか走ってなかった事を猛烈に反省する次第なのであります。その先で国道303号線に合流する。そこでコンビニに入って水分補給である。暑くなってきたからな。やっぱりこの時期の装備は難儀である。フルレザーは気温25度くらいまで、メッシュレザーは30度を越えてから、ということで26度から29度はグレーゾーンなんです。暑いのを我慢してフルレザーか、寒いのを我慢してメッシュレザーか、難儀である。

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水分補給をしたら国道303号線を藤橋方面に向かう。いよいよバイクが多くなってきた。やがて現れたのは道の駅藤橋。ここは地元ライダーのメッカだもんな。バイクがたくさん停まっているぞ。ちょっと恥ずかしいのでここはスルーしよう。気持ちのいいコーナーが続く山道を抜けて走っていくと、横山ダムが現れた。徳山ダムの前座みたいなダムが横山ダムなのである。近くに喫茶店ヤマトってのがあるんでなんでだろうと思ったら、この横山ダムはキムタクの実写版ヤマトの撮影で使われたそうです。地下工場のシーンをここで撮影したそうで、ということは中に入って見学ができるのかも知れん。(後で調べたら平日のみでしたガックリ)

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横山ダムを越えると道は細い山道になりタイトコーナーが続く厳しい道になるのでペースがガクンと落ちる。でかいバイクはこういう所は苦手だ。この前来た時はFTR223で来たもんな。その上、工事が多くて片側交互交通の信号があちこちあるので、その信号停止渋滞が突然現れたりするのでビビる。

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そんな山道を走って行くと、突然、山の中に異様なくらい華やかな光景が出現する。まるで映画「地獄の黙示録」のワンシーン、ベトナムの泥沼の戦場に現れたプレイメイトのサービスショー会場みたいな光景が出現する。そこが藤橋城なのあった。なんせ徳山ダムのおかげでこの藤橋の予算は豊潤である。ほかにこういう豊潤さをもつ地方都市として、飛鳥村とかさ、六ヶ所村とかあるよねー。なんか胡散臭い大人の事情の世界だよねー。だからこんな山奥にこんなもんを作れるんだよねー。その城下町ではクラッシックカーのミーティングが開催されててそれは賑わっていたよ。昔のブルーバート、フェアレディZなど、外車もポルシェやランチア、アルフェロメオなど、それはもう勢揃いで壮観な眺めであった。オーナーの方々がみんな楽しそうに車の周りに集まって話が盛り上がってるみたい。しかし、そういうクルマにはあんまり興味がないので、これがバイクだったらヨダレ垂らして見て回るだろうけどさ。レストランもありましたが、もちろん物価高で食う気にもならず、スルーすることにした。

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徳山ダムはすぐそこだった。駐車場にバイクを止めて辺りをウロウロして、しかしでかいな。マジででかい。こんなでかいダムを作っておきながら、もう時代遅れで戦艦大和みたいな扱いになってるなんてなあ。このところ雨が多かったんで、放水してないかなあと思ったけど、そんな絶好な光景をタダでやるわけないわな。放水するなら客寄せ放水になるだろうから、しっかり告知して客寄せして屋台も並べてやるわな。ダムとしての機能が半分以下なんだから、せめて観光用資源として活用したいわな、地方自治体としてはそうだわな。ちなみに、バイクも多かったけど、思ったほど多くなかった。

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ダムも見たので来た道を戻って山を降りる。下界の市街地まで戻ってきたらあまりに暑くてタマラン。21号線近くまで戻ってきたら、吉野家があったのでそこで昼飯にした。牛バラ野菜定食を食った。うまかったので満足して帰ってきた。しかし、暑かった。

本日の出費
お茶 100円
吉野家 590円
ポカリ 151円

本日のCB1300SFの走行距離 190キロ
累計のCB1300SFの走行距離 7080キロくらいかな

 

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