8月16日（水）
最終日の朝が来た。帰るんだよ。くそ帰るのか。全然不完全燃焼ヘビの生殺し真っ白になってねえよ三笠の山にいでし月かもであった。最後の悪あがきで山寺に行けないか調べたら、山形の天気は雨のち曇りで完全に死んだ。昨日の山寺の様子をTwitterで調べたら、そこそこ晴れ間も出たみたいだった。雲も多かったけど、それも良かったみたいなツイートがあって、やはり行けば良かったのか、判断を誤ったか、と苦悩するのであった。まあね、でも行くまでに降られたかも知んないからな。何とも言えんわなあ今頃なあ、済んでしまえばは後の祭り、ああしてればこうしてれば、とか、ああしとったらこうしとったら、って東京タラレバ娘かよ。明るくなってきたので外を見たら、空は一面雲が覆って風がビュービュー吹いてた。あ、もう帰ろう。帰ってバイク洗おう。
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ここはスーパーホテルだから無料健康朝食サービス付きなんで、それを食ってから出発になるもんで、朝はゆっくりなのだ。ゆっくり荷物整理して、もう帰るから後は野となれ山となれ状態なテキトーバッグパッキングなのだ。で、時間になったもんで２階の食事会場に行ったら、すでに何人か待ってた。ちょうど「お待たせしました～」とスタートしたところで、並んで順番待ちしてバイキング形式の料理を皿に盛って席について食った。さすが米どころ新潟、米飯がうまいぞ。食ったら部屋に戻って荷物を担いでチェックアウトした。
バイクに荷物をくくりつけたら出発する。迷うことなく高速道路に一気に乗って帰ろうと思って、どこの高速道路のインターから乗るべきか考えて、一番わかりやすい新潟西インターから高速道路に乗ろうと思って、直前で気がついたんだけどガソリン入ってねーよ。やばいガソリンなしで高速道路って自殺行為じゃん。来た道を戻ってガソリンスタンドを探したら、こういうときになかなか見つからないんだよなーなどと思いつつ走ってたら、コスモ石油発見したぞ、ラッキーじゃん。早速入ってガソリン満タンにする。よし、これで大丈夫だ。再び新潟西インターに向かって走って行ったら、もうすでに雨が降り出してきた。何ということだ、曇りじゃなかったのかよ天気予報、クソ、仕方がない、高速に乗る前に雨具着用だ。アダルトビデオ安売りの店の駐車場に入ってカッパ着用する。アイツこの雨の中わざわざカッパ着てアダルトビデオ買いにきやがったスケベヘンタイ野郎だなどと言われても仕方がないシチュエーションだな。それでも高速道路で雨が本降りになるよりはマシだ。
用意万全で新潟西インターに入った。よしいつでもきやがれ雨！ と思ったら雨止んだ。やっぱりなあ思った通りだ。カッパを着たら雨は止むんだよ。雨止むどころか日が差してきた。暑くなってきたムレムレになってきた。あかんこりゃあかん。最初のPAに入って、カッパを脱いだ。こういう時のためのIT機器だぞ。iPhoneを見て雨雲の様子をチェックすると、上越までは雨の心配はないので、そこまではカッパなしで走ることにした。そこからカッパ着用しよう。その作戦で走りだし、上越手前のPAでカッパ着用した。本当に降るんかいなと思いつつ走り出したら、本当に降り出したんで、いい、さすがIT機器、文明の利器の力恐るべし。感動してしまった。
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そして、雨雲レーダーの情報通り雨が上がったので、この先は大丈夫と判断し、PAでカッパを脱いだ。そこで出会った最新型Ninjaのライダー氏と話しをして、iPhone恐るべし、雨雲レーダーをスマホに対応させた人はエライ！ ノーベル賞もんだ！ と盛り上がった。ちなみにNinjya氏も東北で雨続きだったそうで、鳥海山も雲で何にも見えんかったとガッカリされておりました。
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そこから雨具なしで走り続けて、途中、何度かPAで休憩アンド雨雲レーダーをチェック、まだまだ大丈夫だ。次に現れるのは駒ヶ根あたりだ。そこまでは雨具なしで走ろう。現実に雨雲が迫ってきてるみたいでも、降ってこないからやはりレーダーに映らない雲は雨雲に見えても雨雲じゃないんだーと勝手に思い込んで走り続けた。
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で、梓川サービスエリアまで来て、そろそろ雨具着用したほうがいいかなと思ったんだけど、駒ヶ根の雨雲は雨雲レーダーによると、通過してもうおらんようなので、止んでいるようだから雨具なしでもいいんじゃね？ と思ってなしで出発した。そしたら長野道から中央道に入った途端にやられた。いきなりゲリラ豪雨きたよ。土砂降りだよ。マジかよ、ちくしょう、やられたと思いながら、最短のPAに飛び込んだ。そしたら同じようなライダーが雨宿りしてたのでそこに合流した。「いやー雨雲レーダーに騙されましたよ」と言ったら「そうですよねー、映ってないですもん、この雨雲どこから来たんだ！？」「いきなりでしたよー」「いや、たまたまこのPAが近くでよかったですよー」などと盛り上がった。それからしばらく待ったけど、やみそうにないのでカッパ着て出発した。もう脱がずにこのまま行こう。
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恵那山トンネルをくぐって、天気が回復してみたみたいだけど、暑くなってきたけど、でもカッパ着用なままで走り続けた。そしたら、瑞波付近でまた降られた。カッパ着用が正解だったな。最後の最後で読み勝ったぜ。やはり最後に笑うのはこの私なのだ。なははー。でも最後にしか笑えないより、最後に笑えなくていいから道中笑いたかったよな。
こうして、雨にたたられっぱなしの東北ツーリングは終わりを告げた。
帰ってきたらまっちゃんが迎えてくれた。
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これはひかるちゃん。