5月31日(日) 苫小牧上陸 → ニセコ 
6月 1日(月) ニセコ → 銀婚温泉 → 濁川温泉 → 森駅 → 五稜郭 → 湯の川温泉
6月 2日(火) 湯の川温泉 → 函館朝市 → 谷地頭温泉 → 水無海岸温泉 → 昭和新山 → 洞爺湖温泉
6月 3日(水) 洞爺湖温泉 → 昭和新山 → オロフレ峠 → 登別温泉 → 襟裳岬

 

 

5月31日 日曜日 雨

 

6時ごろに起きて、また朝風呂に入る。それから展望通路のソファーで朝飯を待つ。天気はすこぶる悪い。海は荒れてるし船は揺れるし。時間になったので朝飯を食う。ご飯3杯食う。食ってたらトイレに行きたくなって、せっかくヨーグルトも食おう牛乳も飲もうといろいろ考えてたのに、食えずにトイレに駆け込んだ。まあ、いいか、たっぷり食ったし。

部屋に戻って寝る。ひたすら寝る。

10時過ぎに、そろそろ苫小牧ですの放送があったので、荷物をまとめて着替える。受付の前でみんな下船準備をして待ってる。下船の案内が放送されたので、車両甲板に降りた。毎度のことだが、どこに止めたのか分からんくて苦労するな。迷路のようなトラックの間を抜けてようやくバイクに辿り着くと、他のみんなはもう用意している。みんな早いな。こっちも荷物を整理して、カッパを着てエンジン始動。

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いよいよ上陸だ。ゆっくりと船外に出て、雨の中走り出した。いったん、フェリーの建物の横に止まって撮影。喉が渇いたのでなんか飲んでから行こうかと思ったら、そこには自販機はあってもごみ箱がなかったのでやめた。では出発。行くぜ北海道! といいたいところなんだが、

なんかモチベーション上がんねーなー。

雨かよー、がっくりだなー。

やんなっちゃうよなー。

もう帰りてーよなー。

低血圧なスローペース、とりあえず給油しないといかん。港を出てすぐにコスモがあったので給油する。進行方向は反対なんでUターンするのに一苦労したが、なんとかやった。

さて、この雨ではどうしようもない。すべての計画はパーだ。一目散に本日の宿、ホテルニセコスコットに向かうことにした。で、276号線をひたすらニセコに向かう。このルートは、いかにも北海道の山の中を走ってるような道でなかなかいい。途中、支笏湖は、雨に濡れた青葉と白い雲の中に浮かぶ神秘的な湖のように浮かび上がっていい感じだ。どこかにバイクを止めて展望台でもないかと思ったが、このルートにはそれはないようだった。美笛峠を越えたあたりで雨が小降りになり、美笛峠を越え、道の駅辺りでほとんど止んだ。ちなみにこの道の駅には、一億円トイレがあるようで、気になったが、カッパを脱ぐのがメンドーなんで入れなかった。その先で、一番の観光名所羊蹄山が雲の陰にちょっと姿を見せてくれたので、バイクを止めてしばし鑑賞する。雨でもそれなりに風光明媚だった。

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そんな羊蹄山を横目に本日の宿、ニセコスコットに到着したのは、2時半頃。札幌も小樽もスキップしたんだから当然だな。3時前だがチェックインできた。荷物を降ろして部屋に運ぶ。しかし、バイク汚れ過ぎだよ。北海道の雨ってこんなにひどいんだっけ? まさしく泥まみれになっちまった。初日からこれでは思いやられる。洗いたいがどうせ明日も雨だ。部屋で荷物を整理したら温泉に入った。ここの温泉はホテルの隣にある温泉に無料で入れるという、なんか、ちょっとこれで温泉ホテルと言うんか、だまされた感じ。かけ流しなのになぜか消毒してるし加熱してるし。北海道まで来てそんな温泉入ってるのは何なんでしょうか。まあ、今回の北海道初温泉と言うことで、許しといたる。

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部屋に戻ってツーレポつける。書いてたらまた雨がザーザーになってきた。

5時半になったので夕食だ。レストランに行って窓際の席で食った。ここは地元で取れた山菜を料理に出してくれる。今日のメニューには山菜の天ぷらと山菜のきんぴら、これがどえりゃーうみゃーでかんわ。食いすぎた。食って部屋に戻るとき、レストランの人に、もうお済みですか! と言われちまった。ゆっくり食ったつもりだったんだが。

部屋に戻ってちょっと休憩。それからもう一回温泉に入った。が、しかし、さっきと違って目の前には羊蹄山が、雲が晴れたので姿をあらわしていた。すごいぞ、羊蹄山、まさしく蝦夷富士(だったっけか?)と言われるだけのことはあるぞ。まるで富士山そのままの雄大な姿に感動なのであった。すばらしい。そのせいでのぼせた。出たら部屋に戻ってパジャマに着替える。このホテル、浴衣でなくてパジャマなのだよ。なんでだろ。まあいいや。もう寝よう。

 

6月1日 月曜日 曇り時々雨

 

結局天気は回復しないのであった。雨が止んでるだけマシか。朝風呂入って、荷物整理、7時になったので朝食を食いに1階のレストランに降りる。飲み物セルフサービスの朝食セット、ふりかけとか海苔佃煮とかカップ納豆とか安易なメニューだな。食ってたらまた雨が降りはじめた。げ、荷物を積むのに困ったな。しかし、朝飯を済ませて、荷物を1階まで運んでいたら小雨になった。今のうちにとリアバッグを積んでチェックアウトを済ませる。フロントの可愛いおねーちゃんが「今日はどちらまで」と聞くので「函館まで」とハードボイルドに答えた。

8時半出発。ホテルを出たらまた降ってきやがった。やけくそな感じ。もっと降りやがれくそ。国道5号線で函館を目指す。時間が早いのか、いつもこんなもんなのか、幹線国道にしては交通量が少ないな。たらたら走っていく。途中で「樹液コーヒー」と言う看板を見つけた。すごく苦そうだな、変な意味で。更に走っていくと、交通安全の神社があって、鳥居が水道管みたいなので出来てるのがあったが、あれは本当に水道管で作ったのだろうか? 誰か教えてください。長万部に入って、二股ラジウム鉱泉の看板もあったが、この天気では入れんので却下。うーむ、実に悔しい毎日なのだ。

しかし、黒松内あたりから、路面は乾いてきて、空も明るくなってきた。たまにぱらぱらっと通り雨のように降りはするが、本降りしてくることはないようだ。とりあえず出光で給油し、予定通り平田内温泉に向かうことにした。が、雲石峠はどす黒く厚い雲で覆われていた。これって、やばいんじゃないの? びびって引き返すようなコンジョーなしと言われたくはないが、どう考えてもこれはこの先、土砂降りでしょう。ということは絶対に温泉なんか入れないぞ。致し方ないが、反転!

断腸の思いで5号線に戻る。こうなったら、明日の予定だった銀婚温泉と濁川温泉を狙うぞ。やがて銀婚温泉の看板が。よし、曲がって山道をうねうね登ると、うっそうとした山の中にこれまたじつに金田一さん、大変だ! 的雰囲気ぷんぷんの老舗旅館、これは入らないわけにはいきませんなあ。

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バイクを止めてカッパを脱ぎ、旅館の方にいくと、営業時間やら何やら掲示してある。12時から16時まで、定休日は6月2日! ラッキー、明日来るつもりだったが、明日だったら入れんかったぜ。こんな素晴らしい趣の温泉にだ! ついてる、チョーツイてるよ。がらがらと引き戸を開けて、受付を済ませると、貴重品預かりますというので財布とヘルメットを預かってもらった。長い回廊を歩いて、なかなかいい感じの中庭なんかもあって、素晴らしいところです。風呂場まできたら入口が2個所あり、内湯と露天になっていたので当然露天風呂を選択するのであった。うほほーい、入るとそこはいかにも由緒正しい老舗温泉旅館の露天風呂であった。しかもここ、かけ流し100%保証付きなのである。その証拠のプレートが誇らしげに貼付けてあるのだ。すばらしいね。上陸初日からこんな素晴らしい温泉とはついてるぜ。内湯に行ってみた。内湯も広くて素晴らしい。もうずーっとここにいたいな。

いつまでもいたかったがそういうわけにもいかないので温泉を後にする。雨は大丈夫そうなのでカッパはなしで走る。

次の温泉は、濁川だ。案内板にあるように国道から枝道の山道を入ってぐんぐん進んで、看板が出ていたふれあいセンターまで行った。しかし、ここはちょっと想像していたのと違う感じだった。ツーリングマップに紹介してある温泉新栄館の方にも行ったが、営業してるのかどうかわからなかったので止めた。国道に戻る。交差点まで来たが、一向に信号が変わらない。おかしいなあ、変だなあと思っていたら、ここ車両反応式だ。バイクに反応しないよ。後ろに車が来たらあっさり反応して信号は変わった。なめとんのか。

セブンイレブンでトイレ休憩。大きなのぼりには「いかめし」と書かれていた。ああ、ここは森駅が近くなんだ。これはもういかめしを買いにいくしかないでしょう。セブンを出て駅まで行って、うろうろしてたら客待ちのタクシーの運ちゃんに「ここがお店だぞ」と教えられる。

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お店は本当に駅前にあるんだな。当然、駅でも売ってる。ものはまったく同じだそうだが(あたりまえだ)やっぱり駅で食いたいので駅で買った。値段はびっくり500円! でもうまかったからいいか。

食ったら走り出して、一気に函館に入るぞ。かっとびで行くと、国道5号は知らないうちに高速道路無料解放区間になってた。あれよあれよと函館に到着だ。

時間もあるので五稜郭タワーに行った。バイクは専用駐車スペースが無料であるのだ。原爆ドームにバイク駐車場のない広島はこういうところを見習ってほしいもんだ。バイクを置いてタワーに歩いていくと、修学旅行のガキどもがいっぱいいた。

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タワーエレベーターの受付に行くと、さすが受付のねーちゃんは美人だぞ。二人いてどっちにしようか迷ったが、目が合ったほうにした。券を買うと、いまアンケートをしておりまして差し支えなければ住所を教えてください、と言うので***市**町*の*の*と全部答えたら、クスッとちょい受けしたぞ。なんてユーモアのあふれる方、なんてこのまま恋が芽生えたらどうしよう。エレベーターは上り一人だったのでエレベーターガール一人占めだ。一人相手でもしっかりアナウンスするんだな。展望台についたら、おお、素晴らしいぞ。この新しいタワーはすごく見晴らしがいいのですばらしいぞ。以前上った古いタワーは、五稜郭の形がわからなかったもんね。古いタワーは上る意味ないじゃん! それに比べて、新しいタワーは五角形が良く分かるのだ。すばらしい。すばらしいぞ。でも修学旅行の高校生うるさい。でも女子高生はかわいいしスカート短いし脚がきれいなんで許す。どちらもすばらしい眺めであった。

さて、見るものは見たので本日の宿ホテル万惣に向かう。湯の川温泉街の中のわりと大きなホテルだった。バイクは地下駐車場に止める。暗いけどぶつけられないだろうな。心配だ。チェックインして、5時半から晩飯だ。荷物を整理してすぐに広間に行った。いそいそと料理の用意する女の子はフカキョンみたいに可愛い。もうひとりは、まあ、それなり。食ったら温泉に入る。

いよいよ夜景ツアーだ。7時30分くらいからロビーで準備して待つ。遅刻したらいかんもんな。7時53分、夜景ツアーのバスが来て、ガイドさんが呼びに来た。このホテルから夜景ツアー参加者は自分一人だった。何だもっと人気のあるツアーだと思ったのに。でも立派な観光バスで半分くらい埋まってた。その後も2個所くらいホテルによって何人かお客が乗った。

すべてのホテルを回って、客を乗せたらガイドさんが説明を始めた。今夜は空気が澄んでるので夜景は素晴らしいと思われます。おおー! 歓声が上がる。バスはいよいよ山道を上り始める。バス内消灯、夜景が見やすい様に配慮だ。上りのポイントごとにガイドさんが説明してくれてわかりやすい。座席は右側でも左側でも、蛇行して上るので見ることが出来る。木々の間から見える夜景は本当にきれいなのだ。夜景の光は高度が上がると共にきれいに見えるそうで、そして最終的に山頂に着いた。夜景バスはたくさんあるので自分のバスを忘れない様に覚えてくださいと注意されて、各自好きなように見に行く。展望台に一直線だ。

おお! 見下ろす眼下には世界3大夜景の函館夜景が、すばらしいぞ。

素晴らしすぎる。

まさしく宝石箱を開けたようなダイヤをちりばめたような素晴らしい夜景だ。

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展望台は時期なのか時間的なのか、思ったほど混んでなかった。まあ、混んではいるけど、ちゃんと夜景が見えるからな。この前の展望台は、凄まじい混雑で、展望台に近寄る事もできなくて、下の階のガラス越しにしか見させてもらえんかったからな。

みんな夜景の撮影に必死です。どうやったら良いとかいろいろ言ってます。美人の女の子が一生懸命デジカメと苦闘して写してた。「お嬢さんどうしたの」「写らないんです」「こうすればいいんですよ」「まあきれい、ほんとだわ、なんて素敵な方なのかしら」「いやいやそれほどでも」「私恋をしてしまいそう」妄想全壊。なんせこっちは全天候型だからな。滞在時間は30分、帰りの時間は8時50分時間厳守で集合した。一人も遅刻する事なく集合完了だ。すばらしい。帰りのバスでもガイドのねーちゃん元気がいい。いろいろ話がおもしろかった。なぜ函館が世界3夜景なのかとか、北海道新幹線の話とかなど。聞きたい人は夜景ツアーに乗れ!

帰ってきたら9時半過ぎてた。山頂で冷えたのでもう一度風呂、パンツ洗濯して寝る。

 

6月2日 火曜日 曇り

 

相変わらず天気は回復しないな。朝温泉に入ってから荷物整理をする。パンツ乾いてた。あー、ちゃんと乾くんだ。これは結構いいかも知れん。このやり方なら、日数分パンツ持ってこなくても良いから、荷物が多いと蘭さんに馬鹿にされなくて済むな。6時半朝ご飯バイキングで食った。食ったら荷物を積み込んで、チェックアウトする。

7時半に地下駐車場から出発した。278号を函館朝市へ向かう。あれ、どうも変だと思ったら、逆に走ってた。これでは岬の方に行ってしまう。戻ってちょっと道に迷う。うろ覚えでうろうろ走ってたらなんとか着いた。が、自動車用の時間貸し駐車場しかないぞ。バイクどうするんだ。なんと。ライダーにやさしい北海道クオリティも落ちたもんだ。いたしかたないが路上駐車する。止めてたら観光客の人に声を掛けられ、観光バスの中でガイドさんが「尾張小牧のバイクです、珍しいですね」と案内したので一躍有名になってたらしい。尾張小牧ってそんなに珍しいのか?

さて朝市へ、平日のせいか人はまばらだ。ふらふらしてるとかたっぱしから店員さんが声掛けてくるぞ。売り物はかにとメロンばっかりだ。こっち魚が欲しいんだよ。魚を探して三千里、セットの魚の干物を売ってたところでいろいろ注文付けて値切って買った。それから店頭に大きなほっけが並んでいたお店に寄ったら、そこのおねーちゃんが猛烈にアタックしてくるのでそこでも買ってしまった。なんかうまいこと言われて調子に乗って買ってしまったなあ。いかん、もう逃げなければ。このままではまた何を買うか分からんぞ

朝市でのミッションはクリアしたので温泉に行く事にした。まずは一番近い函館公園近くの温泉だ。地元では人気の銭湯のような温泉らしい。朝市を出て公園に向かうと、路面電車の終点あたりにその温泉があった。谷地頭温泉。なんて読むんだろう。知ってる人は掲示板に書き込むように。

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駐車場にバイクを停めて、あまり温泉らしからぬ建物に入る。入浴料金が390円のはずが420円に値上がりしてた。入ってからバイクのキーを忘れてて取りに帰る。やばいやばい。大きな広い脱衣所、半分くらいは休憩スペースのベンチだ。荷物をロッカーに突っ込んで風呂場へ。体を洗って早速お湯に浸かる。ちょっと熱めのお湯だな。地元の銭湯温泉なんで、みなさん自前の入浴セット持ちで入ってる。露天風呂に移動すると、そこは五稜郭をかたどった湯船だ。いいねー。実にいいぞ。こんな温泉が近くにあったら毎日きちゃうぞ。たんのんして出たら汗が出て暑い。休憩所は展望台みたいになっていて、あたりが見渡せる。そこでしばしクールダウン。建物を出てバイクに戻ると日が射してきた。おお、と思うものの、すぐにまた曇る。どうにも不安定な気候だな。

続いて恵山へ向かう。途中、鉄道橋脚の廃虚、旧戸井線コンクリートアーチ橋を見学する。道の脇にフツーにあって、その下で、地元の人がフツーに仕事をしているので、そんな所にバイクを止めて記念撮影をしているのもどうだと思うが、観光客なんで許してください。

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近くに上り道があって、灯台に行く道のようで、ここを上れば橋がもっと見えるかと思ってヒーコラヒーコラ上ったら、廃止された灯台があるだけだった。廃止橋脚まるで見えません

ここで問題発生、リアルタイム更新してるケータイの写真メールができなくなった。困った。どうやら添付するためのメモリー容量がいっぱいらしい。ファイルを削除しないかんが、やり方が分からん。勿論マニュアルなんか持ってきてるわけないし。困った困ったぞ。仕方がないので写真なしで更新する。

続いて恵山の温泉に向かう。海岸沿のうねうね道を走ってようやく辿り着いたのは、ちょっとモダンな温泉施設。ゆったり館トドポックルという、漬物石を転がすような泣けるネーミング。ここから更に先へ行くと、水無海浜温泉だが、道がどうなってるか分からないので歩く事にする。(1回目の北海道ツーリングでひどい悪路に入り込みひどい目に遭って以来、先が読めない道は歩く事にしている)

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ちょっと雨がぽつぽつ降ってきたが気にしないで歩いていく。かなり歩かされて、道も悪くないし、バイクで来りゃ良かったと後悔するころに、ようやく温泉が見えた。

え、あれがそうなの? 

いや、あれって、温泉なのか、単なる海辺にある石で囲った枠なのか。

恐る恐る近寄って、手を突っ込んだら確かに温泉だった。脱衣所もあるし、入浴についての説明もあった。今は入って良い期間のようなので、(時間によっては水没するのだ)ここまで来たからには入ろう。脱衣所で脱いで、すっぽんぽんで温泉まで行く。足を突っ込む、ぬるいなあ。ばしゃっと波が来る。何か、ほとんどザバイバル気分。うーむ、一気に入ってみよう。入った。げろげろー、底は水じゃん!慌てて岩を攀じ登り出る。この状態は、湧かしはじめのお風呂の、上の方だけ暖かくなって下がまた水の状態、あれだ。あのまんまだ。これは無理ですよ。止め。絶対に止め。入れるわけねーよ。これは真夏に入る温泉だよクソ。ジョーダンじゃねーぞ、殺す気か。脱衣所に戻って服を着ると、バイクを止めた温泉施設まで戻った。

雨が降ってきたので、そこの温泉に入って時間をつぶす。この温泉、場所が辺鄙なところだがなかなか施設は充実しているな。露天からは恵山が見えて見晴らしは良い。天気が良ければさいこーだろう。雨がやんだようなので温泉を出る。温泉を出て洞爺湖方面に向かう。278号線から5号線を戻る。天気は曇ったまま、しかし、駒ヶ岳はちょっと姿を見せてくれた。突然、パラパラッとシールドに何かが叩き付けられて、雨かと思ったら虫の大軍だよ、ぶちぶちシールドにつぶれてきたねー。かなわんなー。6月の北海道では虫に気を付けろといってたが、これほどすごいとは思わなかった。途中、ガソリン補給する。道の駅でトイレ休憩して、長万部通過した辺りでようやくちょっと晴れてきた。

洞爺湖への道は、以前来たときに比べると格段に良くなっていた。そりゃそうだわな、サミットがあったもんな。特徴あるサミットホテル(The Windsor Hotels International.)が山頂に見えるぞ。

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洞爺湖温泉への案内標識に従って走っていくと、広く長いトンネルを抜けて温泉街に出た。チェックインにはまだ時間があるので昭和新山へ行く事にする。駐車場に入ると料金100円。バイクを止める目のまえには昭和新山がその勇姿を現すのであった。ちょっと縮んだそうで。408mが398mになったのだ。温度が下がって溶岩が硬くなってきたかららしい。ここはロープウェイに乗るつもりだったが、乗るには時間がちょっと足らないので止めた。明日にしよう。昭和新山だけ見て写真を撮って、それから本日の宿洞爺山水ホテル和風へ行った。

チェックインして晩飯を食った。それから温泉に入る。ここは夜9時に男湯と女湯が入れ替わるのだ。両方入らないとな。温泉を出たら花火観光船だ。ホテルの受付で割引券をもらったラッキーだぜ。

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観光船の乗り場は歩いてすぐだった。受付の女の子、「いらっしゃいませー」なんて可愛い笑顔でお淑やかに言ってるけど、待ちのときにたばこぷかふしながらケータイメールばっかやってたことを知っているぞ。8時半出港だ。花火が見えるのは右側なので、そっちに座ってくださいと案内されたので、2階席の右側に座る。この船は3階建てだが、3階はオープンなんで寒かったから2階にしたよ。

北海道の夜は寒いよ。船は沖まで出て、方向転換すると、岸と平行に止まった。この位置からだと、温泉街の夜景と花火を同時に楽しむことが出来るのだ。素晴らしいぞ。期待しているとバーンといって花火がはじまった。

いやこれがすごいんだよ。この前見たときは、旅館の窓越しで距離があったから良く見えなかったけど、そんなもんくらべもんにならん。ほとんど目の前で炸裂、しかも、なかなか凝った仕掛花火もあって、スターマインみたいに派手なのもあって、想像以上に楽しめる。さらに、もともと宿泊観光客向けの花火なんで、花火船は岸沿いのホテルに沿って移動しながら花火を打ち上げるが、観光船はその花火船と平行に動くので、すべてが一等席で観覧できる。高い料金を払う価値はあるぞ。なかでも花火は水中花火が素晴らしい。これは湖面すれすれで破裂する花火だが、まるで巨大な光のドームが出現したみたいで、爆風で船は揺れ、窓ガラスは割れて2、3人は飛ばされ、閃光で網膜剥離しそうなくらいな迫力だ。もうしょんべんもらしそう。

終わったので帰ってきて風呂に入る。冷えたからな。それから洗濯をして寝た。

 

6月3日 水曜日 曇り時々晴れ夕方雨ぱらつく

 

朝温泉に入る。朝飯を食って出発だ。宿の近くには洞爺湖サミット記念館があった。でも思ったほど観光の拠点になってないような気がする。セイコーマートに寄って切手を買って絵はがきを投函しておく。

予定通り、もう一度昭和新山へ行った。有珠山ロープウェイは昨日ホテルで割引券をもらってるのでちょっと安く乗れるのだ。昨日登らなくて正解だな。8時30分の便で山頂へ。客は自分ひとりだけだった。ちょっと寂しいというか、五稜郭のエレベーターもそうだったが恥ずかしいな。搭乗員さん、Dr.スランプ /アラレちゃんをすらっとしたモデル体型にしたような感じだ。ゴンドラ内の放送はテープの再生だった。なんだつまらん。ここの社員は楽してるなあ。八甲田山ロープウェイなんかちゃんとガイドさんの生放送だぞ。山頂駅についたら展望台まで歩いた。きついし暑い。でもがんばった。これしきの事で根を上げる分けにはいかないのだ。先行していたじいさんばあさんの一団とに追いつき合流した。どんなもんだ。展望台についた。

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曇りなんで下界の展望はいまいちだが、山の方は良く見える。有珠山って変な形だよな。何度も噴火したから形ががたがただ。一息してから山頂駅に戻って下山した。下山するロープウェイはじいさんばあさんと一緒だったので寂しくなかったぞ。

さて、次の目的地はチキウ岬かオロフレ峠か迷って、オロフレ峠へ向かう。チキウ岬は行った事がある。オロフレ峠は行った事がない。ゆえに、オロフレ峠を選択したのであった。峠への山道、前を走っていた観光バスを抜かして飛ばしていくぞ。うーむ、うわさどおりの素晴らしい道に素晴らしい光景だ。ガスかかり気味でこんなに良いのだから、ピーカンなら絶景だな。こりゃ展望台からの風景が楽しみだぜ。ガンガン突き進むぜ! お、もうすぐ峠展望台だ! 一気に突っ込め! あれ、何か様子が変だぞ。

峠展望台への道は閉鎖中の通行止めだった。

ショックじゃー。仕方がないので駐車場で記念撮影した。

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こうなったら登別温泉へ向かう。道はややこしいうねうね道。典型的山あいの観光温泉郷だった。うーむ、洞爺湖温泉よりこっちで泊まったほうが良かったかなー。でも花火が見たかったしなー。事前にチェック済みの、登別温泉唯一の日帰り温泉である温泉銭湯夢元さぎり湯を探す。山あいの温泉郷にありがちな坂道が多いので、あまり得意ではないゆえ、早く見つけねばと目を皿のようにして探したら、駐車場を見つけた。とりあえずそこにバイクを止めると、そのすぐ向い側にさぎり湯があった。うーん、なんかイメージちょっと違うな。もっと銭湯っぽいのを期待してたんだけど、モダンだった。人気のようで平日にもかかわらずかなり混んでた。脱衣所なんか満員だよ。ロッカーに荷物を突っ込んでお風呂に移動する。体を洗ってお湯につかると熱いので気持ち良い。でも熱いので長湯できない。なんか北海道そんな温泉ばっかりだな。温泉は北に向かうほど熱くなるのだろうか。まあいいや。とにかく温泉は良いのだから良しとしよう。たんのんして出ると、喉も乾いたので北海道が世界に誇るセイコーマートで安売りのお茶とヨーグルトを買った。それを飲み食いしながら、観光案内図を見てたら、地獄谷が面白そうなので行ってみる事に決定。

地獄谷の駐車場についた。フランス人、中国人韓国人の観光客がいっぱいだ。駐車場の料金を払うと、係の人は親切に、パンフレットを見せながら、いかに地獄谷が見所満載の広いところである事をプレゼンしてくれたので、いやがおうにも全部見に行かなければならない状況に追い込まれた。どうするオレ。この先、苫小牧までの間には、アヨロ温泉とか宝湯とか白老温泉とか入らないかんのに、時間が大丈夫かよ。大丈夫じゃないなーでもプレゼンには負けた。係の人は、トドメにこの駐車券で上の駐車場も止めることが出来るので見てこいと言われた。わかりました行きますよ。まず地獄谷を見たらすげー。

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すげーぞここ。熱くて暑くてたまらん。一番奥の鉄泉池まで歩くと、危険防止のために厳重に囲われたお湯の吹き出し口があった。ゴボゴボいってますよ。指入れたら溶けそうですよ。なんじゃこりゃー、ここはまさしく地獄の一丁目、(地獄の一丁目の動画はこちら)恐ろしいところに来てしまった。もう逃げよう。急いできた道を戻って駐車場に帰った。続いて上の地獄谷に行った。上の地獄谷、大湯沼は、まるで閻魔王が釜茹でしてそうな沼だよ。駐車場にバイクを止め、展望台までの山道をヒーコラヒーコラ歩いて行くと、途中で蛇に遭遇、ぎゃー蛇は勘弁してくれー。もういやこんなところ、地獄だよホント。

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展望台からの見晴らしはすばらしい。来た道を戻ってバイクにたどりつく。何だかんだで12時半ぐらいまで滞在してしまった。

これはやばい。苫小牧周辺の温泉は最終日にまわして、一気にえりもまで走る。途中、寒くなってきて、天気もだんだん悪くなってきて、暗くなってきて雨がぽつぽつ来てたまらんかった。トイレ休憩でよった新冠はじいさんばあさん観光バスがちょうど来て、トイレ満員御礼だよ。ションベンするのにえらい時間食った。

そこから寒さに耐えつつひたすら走って夕方5時ごろなんとかえりも到着した。

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夕日もくそもないぞ、天気は今にも降り出しそうだ。ちゃちゃと観光して、本日の宿、クリフハウス柳田旅館にチェックインした。予約は和室になっていたが、客が少ないからアンティーク洋室をつかわしてもらえるそうで、こりゃいいですね。ホームページに紹介された部屋だ。いかにもなアンティーク家具が並んだ部屋なんで、ちょっと傷つけたりしないか心配です。寒いのでファンヒーターが動いてるよ。さすが最果てだな。食堂で晩飯を食い、風呂に入った。フツーのお湯の風呂でぬるいので寒かったよ。部屋に戻って洗濯する。アンティークな洗面台でパンツ洗うってのどうよ? 靴下もTシャツも洗ったが、ファンヒーターが動いてるので乾くぞきっと。

テレビでドラマ臨場見る。寝る。

 

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