All Right Let's Ride
2013年の夏のツーリングは、当初の予定通り、山陰方面に行くつもりだった。
なんせこの2年、連続で北海道へ行くという身の程をわきまえないことをしてしまったので、今年は緊縮予算で行かねばならん。山陰なら北海道に比べ、かかる費用の半分かそれ以下に抑えることが出来るとの考えたのだ。それに、山陰の名湯に以前から行きたかったもんね。ということで、いつものようにGoogleMAPとじゃらんで計画を練ったんだよ。ところが、ここで問題が発生した。山陰の名湯に泊まろうと思って検索したら、想定以上に宿泊費が高額なのである。もともと、オンシーズンの温泉旅館はひとり旅の客に対しては割高に設定価格がなってるけどさ。それを考えてもかなり高い。計算したら1週間の宿泊費用が全予算と同じになってしまった。ちょっと待てよ、他のところ、例えば北海道ならこの半分の宿泊費で済むぞ。試しに調べてみたら、半分くらいで収まった。その時、邪な考えが浮かんだのだ。やり方によっては、山陰の費用と変わらんくらいで北海道にいけるんじゃないの？ そこで、山陰と北海道、両方のツーリング費用を算出してみたのだ。結果は驚くことにほぼ同じくらい。北海道の方がちょっとかかるくらい。この事実をまっちゃんに知らせて、同じくらいなら北海道に行ってもいいじゃん！ とわけのわからん理屈を主張したのであった。
えー、北海道にまた行くのー。
まっちゃんは否定的である。
山陰がダメなら東北とかどうなの？
北海道はやめたほうがいいよ。
しかし、一旦、北海道が候補に上がれば、どうしても行きたくなるのがライダー人情である。
否定的なまっちゃんを、無理やり押し切った形で急遽北海道行きが決定してた。
この判断が、どういう結果を生むか懸命なるサイト訪問者諸君なら容易に想像がつくであろう。
そう、結果は最悪だった。
北海道滞在7日間のうち、6日間が雨。
1991年の四国ツーリング以来の天候不良条件であった。
これは、身の程をわきまえず強欲なライダーが、
妻の助言も無視して出かけた、
7日間に渡る
悪夢のような雨の北海道ツーリングの記録である。
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