8月12日(土) 晴れ
7時ごろ起きて勤行して飯食って準備を確認すると実家ガレージからCB1300をひっぱりだす。家の前まで持ってきて、そこで荷物を装着した。久しぶりにやるので積み方を忘れかけていた。久しぶりと言っても、前回の失業ツーリング以来9ヶ月ぶりなのは、通常1年1回から考えると早いサイクルなんだが。人間のほうの装備は、例年にない猛暑に上下皮は危険かと思ったが、やっぱりこれが一番安心できる服装なのでそれにした。まあ、何とかなるだろう。途中の水分補給に気をつけて熱中症をさけよう。テレビの渋滞情報では、すでに小牧一宮、関が原、吹田あたりが渋滞になっているようなので、早めに出発することにした。夕方出港のフェリーならオフシーズンだと昼から出発しても大丈夫だったんだが、お盆だから仕方がないな。
と言うことで、出発だ。まっちゃんと義母に見送られてエンジン音も軽やかに、天気もいいし、幸先良いぞよ。出発してすぐに携帯がなった。スタンドで電話に出るとガイドブック忘れとるよ! ガソリンを満タンにして取りに戻った。なんかこういうのってカッコ悪いな。気を取りなおしてもう一度、では、いってきます。
今度はすんなり19号に出て、春日井インターから高速道路に入った。時間は8時50分だ。予定通り、いきなり小牧ジャンクションですでに渋滞している。仕方がないので掟破りの中央線突破で走る。上下皮だが走っていればそれほど暑くはない。でもまだ時間が早いしな。とにかく中央線すり抜けで時間を稼ぐ。今回はいつもと違って曜日の並びの関係で激しい渋滞が予想されるのだが、その通りで、これまでに経験したこともないような長い長い渋滞だ。何しろハイウェイナビゲータによれば、通常2時間で行けるのが4時間かかる結果が出ている。小牧ジャンクションを抜けても全然流れない。そのまま一宮ジャンクションまで渋滞が続き、その先でようやく少し流れ始めたかと思いきや、岐阜羽島関が原あたりでまた渋滞になった。しかし、そこを過ぎると何とか流れるようになり、養老で休憩しようかと思ったら、SA無茶苦茶混雑中なのであきらめて通過。その先の伊吹のPAで休憩にした。ここまで約1時間かかったのは早いのか遅いのか、お茶を飲んでトイレ休憩を済ませ先ると先を急ぐ。ここは流れている高速なのでPAから出るのもスムーズだ。渋滞路ではそうもいかないからな。さすがに暑くなってきたので1時間に一回休憩を取ることにした。次は11時半ごろに休憩の予定だ。走り出すとすぐに事故渋滞にでくわした。迷惑なやっちゃなー、おまわりさんや消防署の車まで来ていてご苦労様なことです。それをかわして順調に走っていくと、電光掲示板にはこの先渋滞60キロの文字が出ていた。なんだってー! イメージダンイメージダンイメージダンダンダン(by氷室)はたして、その全貌が明らかになるのは間もなくだった。今度の渋滞は中央線突破を行けども行けども終わりなく、まさしくネバーエンディングストーリー、中央すり抜けも後ろからあおられるし、新型ニンジャ9Rやら、YZFやら、ハーレー、ドラッグスター、いやー、さすが夏休み、ライダーも暑さに負けじと走っています。全国のツーリングライダーがんばれ。しかし、それにしても長い長すぎる、永遠とも思える時間の中央すり抜け、11時半を過ぎても休憩には入れないよ。うぬぬ、こうなればとことん走ってやる。やがてトンネルが現れた。げげ、トンネルの渋滞は最悪だ。突入すると、まさしく、車の排気ガスの熱とカーエアコンの放射熱がダブル攻撃、まさしく黒豹ダブルダウン全7巻(by門田)状態ではないか。息も出来ないくらい苦しくなってきて、そのうちに目が開いていられなくなってきて、これは本当にヤバイぞというころにようやくトンネルを脱出した。こんなの2度とご免だったが、またトンネルじゃ。勘弁してくれー、ほうほうのていでぬけだし、なんとか生き延びた。しかし一難さってまた一難、お坊さんの車がオーバーヒートか道路の真ん中で立ち往生してた。袈裟着たおっさんが高速でうろうろしてる異様な光景だ。そして、茨木インターでようやく渋滞が解消し、そこから西宮まで走って走って走りまくって、12時半ごろインターを降りた。所要時間約3時間半だが、あれだけの荒技でこの時間なんだから、4時間かかると結果の出たナビゲータは甘いな。
高速を下りたので最初のコンビニで休憩と思ったら、神戸六甲に通じる国道43線はまたしても大渋滞だ。暑くて蒸れ蒸れになりつつ、ようやくローソンにたどり着いて、休憩。お茶飲んであんぱん食ってコース確認。1時半くらいに再び出発する。しかし、その先も渋滞は続き、神戸に行ったらついでにお菓子買ってこいと注文されたが、どうにも時間的に無理のようだ。こんなペースではフェリーに間に合わないかもしれないし、何よりももう渋滞はいやです。やめかし。
ということで、さっさと六甲アイランドにコース変更、そしたら思いのほか早く着いてしまった。まだ2時だよ。出港は5時ごろだから4時に着けばよかったんだよ。やばい、神戸のお菓子買いに行けたかも。まあいいや。とりあえず。フェリーで晩飯は勘弁してもらいたいので、どこかで食料を調達しておこう。六甲アイランドは先進のマンションがこれでもかと聳え立つ未来の居住空間です。生活に必要なショッピングセンターもあるだろうし、レストランやコンビニもたくさんあるに違いないと思って走って探したら甘かった。あるのはうどんや、ローソン、かまどや。仕方ないまたローソンに入った。お茶を買って飲んで、コンビニおにぎりが一番いいかと思い、買おうとしたら、全然ないじゃん。というか、売れ残ってるのはまずそうなのばっかりじゃん。かといってごみの出る弁当はいやなので、もう一度他をあたってみた。なかった。ローソンに入るのは癪なので、かまどやで弁当を買った。ゴミが出るが仕方がない。そして3時ごろにフェリー乗り場に行った。入り口で係の人が13番のところ、バイクが並んでいるところに行ってくださいと言われてそこに並べた。すでに4台止まっていた。スクーター、ハーレー、ワルキューレツアー、ブラックバード。その後ろにバイクを止め、それからフェリーの受付に行った。今回のフェリーは前回の九州ツーリングでも使ったダイヤモンドフェリーだ。
実はこのフェリー会社、前回えらい目に会ったのでもう使わないとこころに決めていたのに、ふたをあけたらこうなってしまった。だって他のフェリー会社で予約できなかったんだもーん。今度は早く予約しよう。で、申し込みしてお金を払って、2階の待合室で弁当を食った。その後4時くらいからはバイクの近くでひたすら待つ。大分行きのバイクはどんどん増えて15台くらいになっていた。5時ごろ、乗船開始だ。バイクは後ろから入って前のほうの階段のそばに止める。ローギヤでエンジン停止、フェリーの荷物だけもって客室に移動する。客室では係員が2等客室の指定をしていた。301の11番だった。そこは前回同様、棺おけのようなスペースだ。やれやれ、これがいやだからこのフェリーはいやだったんだが。でもこの時期他のフェリー会社もそうかなあ。シーズンオフのフェリーなんか、2等室一部屋貸し切り状態だったが。仕方ない。棺おけの中で寝ていると、ようやく出港だ。忘れないように貸し毛布を50円で借りた。前回、毛布なしで夜エアコンの冷えがきつくて眠れなかったからな。それから上甲板に出た。風が気持ちいい。フェリーはすでに港を後にして、長い航跡を残していた。写真を撮って後はやることがないのでさっさと寝た。