8月12日(日) 晴れ

4時くらいに起きてしまった。5時に朝風呂、大浴場の方に入った。さすがに大きいほうが気持ち良いな。他に客もいない貸切状態で入った。温泉を出たら裏の川のほうに散歩に行ってみた。この川ではあゆがつれるそうだ。部屋に戻って荷物の整理、時間があるのでバイクに荷物を積んでおく。朝ご飯は7時半だ。広間で食った。玉子はぬくぬくの温泉玉子だった。ごはん3杯も食ってしまった。食ったらさっさと出発だ。宿の人2人の見送りで出発した。7号線に戻るのだが、山を抜ける290号線を走った。いい道だった。7号線に合流し、街中を走る。お盆の時期なので幹線道路は交通量が多いかと思いきや、そこそこ流れるので良かった。順調に走って、途中、日本海が見えるところまで来たのでセブンイレブンでお茶休憩。バイクを止めたら一気に汗が噴出した。いやー、走ってると結構涼しかったんだが、止まると地獄の熱さだな。お茶買って飲んで出発。7号線をひた走る。途中、海底温泉というのがあるのでなんじゃと思ったら、海底から湧き出している温泉だそうです。鶴岡で信号渋滞があったが大したことなく過ぎた。それにしてもジャスコが多いな。イオンショッピングセンター、マックスバリュー、ジャスコと交互に7号線沿いに現れる。このままでは日本はジャスコに征服されるぞ。

予定では昼頃になると思った鳥海温泉に着いた。さっそく温泉に入った。ここはロングルーリングクラブさんがホームページで紹介していた温泉で、なかなか良さげだったのでチョイス。入浴料350円だし。海水浴帰りのお客さんが多いようだ。そんな家族連れに混じって入浴。いやー、お風呂に入って汗を流すのは気持ちが良いな。ベトベトした体がさっぱりするのは快感でやみつきである。クセになりそう。まあ、また汗まみれの革ジャン皮パン着るんだけどな。ちょっと気持ち悪い。

温泉を出たら、今度は今日のメインイベント、鳥海山ブルーラインだ。以前ここを走ったときは有料だったような気がするが、今は無料だ。グイーンっと走って行くのだ。くー、いい感じだぜえ。しかし、前方が詰まってしまった。ノロノロ走る観光客車が渋滞状態。仕方がないので、いったん途中でバイクを止めて、渋滞との間を空けて再び走り出す。こうして山頂手前の展望台についた。ここから徒歩で7キロ、山頂だそうで、歩くわけないのであった。こんな格好で歩いたら死ぬワイ。3333階段に続いてヘタレまるだし。再び走りだし、もっと本格的な展望台のあるほうに行ったが、すごい観光客の車でにっちもさっちも行かず断念、一番遠い駐車場でちょこっと写真を撮って山を降りた。

再び7号線に戻り、秋田を目指す。途中、テレビで話題のババヘラアイスを発見、これは食わないかん。何軒か通過してしまったので今度こそと駐車帯で暇そうにしているババヘラの隣に突っ込んで止まる。さっそく1個注文して食うのだが、この暑さで食う前からドロドロに溶け始めて有無も言わさず速攻で食わないかんかったよ。味の方は、まあ、こんなもんかなあ。

それから渋滞をすり抜けたり、大阪ナンバーのカスタムハーレーと並んで走ったり、ああいうカスタムする人もツーリングするんだ。ホンダのでかいアメリカンの人とも一緒に渋滞するぬけしまくった。秋田に近づくにつれ、道路交通状況が悪くなるぞ。さすがお盆の幹線道路、このままでは男鹿半島入りは何時になるやら? 時間が押してきたので、なるべく止まらず走り続けるので地図のページも変えられず、後は勘と度胸と道路標識にしたがって進むのであった。しかし、秋田県内の道の駅はどれも立派だなあ。○○の里だの何だのと名前もついており、お土産やなどの売店施設が充実して、どこも大混雑でだった。ようやく男鹿半島への101号線に入ったのは3時近かった。やばい、もはやこの時点で男鹿温泉は断念、無念だ。寒風山のみにターゲットを絞るのであった。果たして、寒風山への看板のしたがって山道を登っていくと、うねうね細い道を登っていくと、あ、ここ憶えてるよ! の小展望台のある土産屋、早速駐車場にバイクを止める。

ここで18年前に昼飯食って、暖簾を買ったのだ。暖簾は秋田のわびさびのきいた品のある暖簾だったが、まっちゃんには不評だったなあ。すごく気に入ってたんだが、洗濯したらぱあになった。よし、新しいのを買うぞ。意気揚々とお土産屋に向かうと、一番左のお土産屋の女の人が声をかけてきた。この前もこうやって声をかけられて買ったんだよなあ。そう思いつつ、暖簾ないか聞くと、最近はもう作ってなくて、残りはこれしかないとなまはげの赤い暖簾と同じくなまはげの長生き十か条の暖簾を見せてくれた。うーん、わびさびがないなあ。そう思っていると、女の人はこれ買ってき! と日本画の書かれた手ぬぐいを勧めた。なんだ、手ぬぐいか要らんよと思ったら、なんと、この手ぬぐい、お湯につけると日本画の女が全裸になるのだ。一糸纏わぬ生まれたままの姿になってしまうのだ。あん、いやん、なのだ。これはすばらしい。ください。即答である。ついでになまはげの暖簾も買った。うーむ、実によい買い物をした。鼻の穴をでかくして意気揚々とバイクに戻り、カメラを持って展望台に行った。

寒風山は実に眺めの良いところだった。この前来たときは、風が強い寒いだけしか憶えてないんですけど。バイクに戻って下り道を進むと、ちょっと走ったら目の前にこの世のものとも思えない光景が繰り広げられていた。それはまさしく宇宙の誕生を彷彿とさせる、緑の山々と遠くに見える山々の薄い稜線がかもし出す一大シンフォニー、そしてその絵画のような光景にうっすらと白い靄がかかるような幽玄の世界なのだ。何ということだ! これが寒風山の真実の姿か! 正直、ツーリングでこんなない感動したのは久しぶり! 本当にめっちゃくちゃいいまさしく風光明媚、阿蘇山以来の大感動世界、寒風山に来て良かった。また来よう。

4時を回って急いで宿に向かう。が、道に迷う。101号線に入ったはいいが、だんだん道が細くなってきて、遂には、ガキのころ、近所の駄菓子屋に行くときに通った田んぼのあぜ道に毛が生えたような道になってきた。それもだんだん袋小路状態となり、いよいよわからなくなってきてお手上げ状態になった。とにかくバイクを止め、現在位置を確認していたら、近所の人が出てきた。7号線に出たいのですが尋ねると、道を教えてくれた。でも、なんか地元の方なので、方言が入っていてよくわからんかった。たぶん、まっすぐ行って、右、そして大潟村の交差点を左に行けばいいよ、と言ってるのだろうと想像し、言われたとおりに行ったら何とかなった。八郎潟のど真ん中の一直線を走りぬけ、途中で記念写真を撮り、BMWに抜かされつつ、7号線に出た。そして森岳温泉に到着したのは5時15分ごろだった。

すげー立派なホテルだった。びっくり。バイクはピロティの下だ。こんな所に止めたら北海道のとき見たいに、またぶつけられないかと、ちょっと心配。荷物はかかりの人が台車に乗っけて運んでくれた。台車運搬なんて初めてだ。部屋は3階だった。ちなみにフロントは4階なので、エレベーターで1階降りることになるのだが、きっと間違えるな。10畳の部屋だが、展望なし。まあ広いしきれいだからいいか。トイレバス付きなのだ。でも大浴場温泉があるから使わないよ。6時からの晩飯を広間に食いに行き、それから温泉に入った。温泉は1階まで降りる。でかいホテルは迷路みたいだな。温泉にたどり着き入った。熱めのお湯なので長湯できなかったが、気持ち良かった。部屋の冷房が効きすぎで寒くなったのでまた入った。今日も早めに寝てしまった。

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