8月13日(月) 晴れ

朝4時くらいに起きてしまった。5時に温泉に入ってそれから朝食まで今日のルートをもう一度おさらいする。昨日のように渋滞が多くて時間がかかった場合、昼過ぎに竜飛に着かない可能性が出てきたので、一応、距離計算をして所要時間を計算しておく。まあ、できるだけ飛ばすこと、寄り道しないをモットーに行こう。不老不死温泉に入りたかったが、オフ会のためだ、通過するか。7時になったので9階のレストランに行く。朝食はバイキングだが、ご飯と一通りのおかずは決まった席に並んでいて、それ以外のおかずを自分でより分けるようになっている。なんか中途半端。それに、バイキングのメニューも少ないので、このやり方のメリットって何なのか不明。結局、ハムとサラダを持ってきて食った。そしたらサラダのトマトがものすごくおいしいので、お代わりしてしまった。食ったら部屋に戻り、出発の準備、チェックアウトのときにトマトのことを言ったが、産地はわからなかった。

7時50分くらいに出発、7号線に戻り、101号線で津軽を目指すのだ。幸い順調に進んで、目立った混雑もない。まあ、昨日も昼間ではそうだったよな。油断しないようにしよう。大きな道の駅は混んでいるので小さい道の駅でお茶とトイレ休憩、自転車のチームが休憩していた。それからさらに走ってどんどん走って、まったく休憩なしで走って、割といいペースで来てるようだ。

すると、不老不死温泉の看板があった。スルーするつもりが吸い寄せられるように入ってしまった。坂を降りていくと、泊り客用と日帰り客用の分かれ道があって、日帰りのほうに行った。突き当たり駐車場になっていてバイクを止める。意外に近代的な建物に拍子抜け、もっと古びた民宿みたいな建物を想像してたのだが。で、海辺に見える露天風呂は、おいおいあれに入るのかよーと言う感じ。なんかとってつけたみたいなコンバットに出てくるトーチカみたい。何だよーと思ったが、来てしまったものはしょうがない。建物のほうに行くと、まったく近代的、ブーツ脱いで入っていく料金は発券機、受付に券を出すと料金を支払った目印のリストバンドをしてくれた。まあ、ただの防水性の紙なんだが。そして説明が続く、撮影禁止、まず内湯で身体を洗って、もう一度服を着て露天に行ってください。めんどくさー、革ジャン革パンを脱いで、内湯に入って身体を洗って、身体を拭いてまた革ジャン革パン着て、外へ行くスリッパに履き替えて、コンクリートで出来た道を歩いて露天に行った。そこでまた脱いで入るのだ。が、しかし、これだけの手間をかけてはいる価値はある温泉だな。お湯もいいが、とにかくこのロケーションはそうそうお目にかかれないぞ。なにしろすぐ絵の前で海が、日本海が荒波を立てているのだ。まさしく、手を伸ばせばすぐのところにあるのだ。あいさつするのよ海風にー(中森明菜)状態、潮風と温泉のコンビネーションがコングラッチェーションだ。

たんのんして出て、バイクに戻ったら10時過ぎてた。やばいゆっくりしすぎたかも。再びカッとんで行く。途中、アウトライダーの東北特集で紹介されていた五能線の驫木駅の横を通りかかったが、イメージしていたのとだいぶ違った。面白くないので通過。どんどん走って県道12号線に入った。この道がまた調子よく快調に走れた。十三湖には12時ごろに着き、このペースだと1時には竜飛につくぞ。中泊の道の駅でトイレ休憩、歌謡曲ががんがんかかってるうるさい道の駅だった。そこからどんどん岬のヘアピン坂を登り、なんかさー、海辺を走ってるというより山を登ってるみたいなんですけど。展望台でちょっと写真撮ったりしつつ、ようやく竜飛に着いた。

よおっしゃ、後はランデブーの蘭さんマエダンゴさん2人が来るのをを待つだけだ。が、携帯メールで遅れるとのこと。時間があるので青函トンネル記念館の体験坑道ツアーに参加、ケーブルカーで青函トンネル建設時に実際に使われた坑道に入るのだが、海峡線の電車に乗れるのと思ったら乗れないのだよ。なんとショーック! 電車に乗りたいから来たのになんじゃ。でも、地下140メートルまで斜めに下るケーブルカーが、気密室から扉を開いて出発する所はサンダーバード世代にはたまらなかった。まあ、ケーブルカー内部は山手線のような通勤ラッシュ並みの混雑なんですが、これはオンシーズンに儲けられるだけ儲けておかないと、平日閑古鳥だからなのか? 10分くらいかかって地下までおり、ここで2組に分かれる。なんと、坑道見学グループと、地下駅から海峡線に乗るグループに分かれるのだ。何ですと? やっぱり海峡線に乗るコースもあるんじゃん! と思ったが、ツアー客なようで、ツアーじゃなきゃ出来んわなあ。なんだか海峡線組が妙な優越感を持ってこちらを見ているのは考えすぎでしょうか? 坑道の見学は大したことなく、どこにでもありそうな物だった。ここの場合、自分が本当に海面下140メートルにいるという事実が最大のウリなんだろうな。20分くらいの見学でケーブルカーに戻った。海峡線の客が遅れているのでしばし待つ。係の人が待っている間にトンネル内の電気をすべて点灯してくれた。とてつもなく奥まで続いているのを、普段は見せないけど今日は電気つけますと見せてくれたのだ。もうすごかった。ものすごく奥のほうまでトンネルが続いているのだ。これはSFの世界だな。転がり落ちたらもう死んじゃうな。

地上に戻ったが、2人の姿はない。メールを確認するが、圏外で受信できませんと言われ、竜飛を離れた。しばらく要ったところで再び受信、蘭さんからまだ遅れるとのこと、途中の温泉で待ち合わせることになった。こちらは339号線を走って県道14号を通り、280号に入った。温泉に着いたが2人はいない。280号線を青森に向かって走っていけばすれ違うだろうと思いそうしたが、よく考えるとバイパスと旧道があるのだ。こちらはバイパスを走っているので2人組が旧道を走ってきたらアウトだな。まあ、そのときはそのときだ。

しかし果たして、青森まですぐのところですれ違った。おおっ! なんというドラマチックな展開だ。サークルKの駐車場に入って待つとすぐに2台が現れた。年始のうな丼以来のランデブーなのであった。しかも今回は全員ロングツーリング体勢なのだ。三者三様な荷物が面白い。蘭さんの荷物少ない! 寝袋にロールマットでどこでも寝られるのだ。うらやましいのだ。でも自分には無理。マエダンゴさんはキャンパーらしいコンテナボックス過積載仕様だ。振り分けバックには漏斗がぶら下がっているのでなんじゃこりゃ?と聞くと2リットルのペットから500ミリリットルのペットに移すのに使うそうで、確かに2リットル買った方が安いな。これは生活の知恵だ。すばらしい。でもまねできない。まねできないことをする2人に乾杯しよう。ということで、サークルKでお茶とコーヒーを買った。コーヒーはお二人に最北で出会った印だ。2人はアイスも買って食った。日陰がないのでバイクの影にジベタリアンする。(ジベタリアンって死語だよな。)それから2人からはやはり、開口一番服装のことを言われた。このクソ熱いのに上下革なんてよくやるよーとの声。確かに熱いし暑い、汗だらだらだ。でも走れば大したことないんだよ。結構快適なんだよ。それよりも、だ。そっちのその格好は何だ? 普通のズボンにTシャツって、原付に乗ってるんじゃないぞ。まったく、仮にもアダルトライダー、ビッグバイクなんだから、もう少しそれ相応なスタイルで乗りなさいよ。20代の若者が250クラスで初めてツーリングに来ましたーじゃないんだから。それからもいろいろ話して、しかしこのままではつまらんので、明日、オフ会仕切りなおしの大間崎ホタテ丼食いオフ会を実施することにした。2人はフェリーで津軽海峡を渡るのだ。ではそういうことでと分かれて、今日の宿の浅虫温泉に向かった。

浅虫温泉は県下最大の温泉歓楽街だと言うので、草津温泉みたいなのを期待していたが、ちょっと違った。熱海とか伊香保?みたいな立派な高層ホテルばかりだ。温泉めぐりもやっているようなことが書いてあったが、こんなホテルの温泉巡ってもしゃあないがや。まあしゃあないか。今夜はホテル松園に泊まるのだ。国道からすぐ見える立派なホテルだ。昨日と言い今日と言い、立派なホテルに泊まり過ぎだな。今回は全泊温泉宿の超豪華メニューだからな。チェックインして部屋に入る。すぐに晩飯だ。料理は2階の宴会会場の広間で食うのだ。場所がちょっと分かりにくかったが。料理はほどほど、ご飯はお代り3杯してしまいました。食いすぎた。続いて部屋に戻って温泉に入ろうとしたら、布団を敷きに来た。ものの数十秒できれいに布団を敷いていった。さすがプロだな。これで安心して温泉にいける。温泉も2階だ。時間のせいか貸切だった。大きな窓から海が見える。残念ながら夕日は見れなかった。温泉から出たらさっさと寝た。

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