8月15日(水)晴れ
夜中の2時に、まっちゃんからメールが3つも来たが、なんか変だぞ。下北は電波状況が大変不安定なようで、送信受信できないことが多々あったのだが、そのせいでたまっていたメールが一気に来たようだな。
また4時半ごろ起きてしまった。今日のルートを検討する。尻屋崎に行くか、いかないかが問題なのだ。もし行くなら岩木山は明日にしなければならない。そうすると、明日のスケジュールも変更である。いろいろ考えて、結局、尻屋崎に行くことにした。マエダンゴさんがお勧めだったので間違いはないだろう。6時ごろになってバイクを見に行って、それから朝の温泉に入った。先客がいて、水全開してかなり温度が下がっていたのであっさり入れた。でも、この手の温泉にあっさり入れるとなんとそれはそれで詰まらんな。温泉を出て7時に朝食を食って出発だ。荷物を積んでチェックアウト、宿のおねーさんが、最初に対応した桐嶋かれんみたいな美人なんだが、記念撮影しても良いですかバイクに乗ったところ写しますというので写してもらった。カッコ良く撮れているといいが。
で出発。一路、尻屋崎を目指すのであった。途中、三菱マテリアルのごっつい工場が実に不似合いなほど幅を利かせていて、巨大なシャフトが煙を上げて回転していた。桟橋には貨物船の停留もあり、いったい何を作ってるのだろう。その先には巨大な風力発電施設があり,そこを超えるとすぐだった。入るのにボタンを押すのだ。おもしろい。そして、そこからの道はまるで宗谷岬の山の上みたいなのだ。こんな良いところがこんなマイナーなところにあるとは思いもしなかった。すばらしい、感動した! そして灯台と馬のいるところまで来てバイクを止める、かなり涼しいちょっと寒い。あたりの写真を撮って、しばし馬と戯れるのであった。とても人懐っこいので全然怖がらない。たのしい。ここはまた来たいな絶対。
尻屋崎を後にしてむつ市に戻る。むつ市では昨日買った活ホタテと他にいろいろ買って家に送る。絵葉書も買って、サークルKから送った。よし、これだもう思い残すこともないな。下北最高、下北万歳。また来たい絶対来るよ。
と言うわけで、青森まで戻った。浅虫の海水浴場に行く車で道が混んだが、何とか抜けて青森市に入ったのは1時半ごろ。マエダンゴさんに情報をもらった観光センターのアスパムでお土産を物色、しかし、規模がでかい分客も多いのでなんだかもうわけがわからない。気が弱いのでこれくださいと言うことも出来ずに、他のおばさん軍団に先を越されてどんどん見放されていくのであった。これではいかん。ボニーピンクもシンキンアウトラウドと言ってたな。思い切って言うのだ。すいません昆布羊羹ください。よっしゃーっ、買ったぜ。よし、もうアスパム脱出だ。外に出たら、警備のおっさんが、店の前に放置された自転車を移動させて汗だくだった。大変だなあ。
青森市から103号線で八甲田山に向かうのだ。10分も走ると青森の街の空気は消えて、あたりは緑の多い茂る森になった。そして目の前に広がるは八甲田山! 標高は低いが井戸高経度高が高いので何打間だの八甲田山。地元ナンバーが多いのはやはり青森県民の憩いの場なのだろうか。でもさー、狭い103号線で、景色に見とれてたらたら走るなよ。後ろは数珠つなぎだ。そんな車をかわしながら、まず目指したのはやはりここしかないでしょう、有名な酢か湯です。混浴と言うことでいろいろな物議をかもしているらしいが、とりあえず有名どころは押さえておいても良いだろうと思い、行くのでした。まあ、多分がっかりするんだろうけど。
酢が湯についたらちゃんと誘導員さんもいてさすがに混雑している。バイクを止めて早速温泉に行く。料金は発券機、600円です。ここは本来旅館のようで、それを一般に日帰り湯として開放しているのだ。靴は袋に入れて各自管理するのだ。ブーツは袋にはいらん。混浴千人風呂と男女別とあるが、大浴場のほうが良いので当然混浴を選ぶ。入って、古き良きマスだけのロッカー、脱いでいざ風呂場へ行ってもうびっくりですわ。何がって、向かって左が男ゾーン、右が女ゾーンなんだが、左は通勤ラッシュの山手線、右は廃線まじかの神岡線ですわ。女なんか誰もいない。男ばっかり。それが超満員で、しかも驚くことに誰一人湯に入ってない。みんな風呂を囲んで座りこんで、脚だけつけて腰だけつけて、何を待ってるんだよおめーら。こっちは汗だくの身体をさっさと流してえんだ。ちょっと空いた場所から湯に入って、ようやくほっとしたのもつかの間、東北のお湯は熱いので当然長湯不可、いったん出るのであったが、すぐ場所をとられてしまった。いやー、こんな温泉初めてだ。こんなにまでして混浴にこだわる地元の人の気持ちが全然わからない。これは絶対女の人は入らないよ。入るわけないじゃん。みんなまだかまだかと期待してまってるんだもん。脱衣所から若いぴちぴちがなんか勘違いして出てくるんじゃないかと絶対にありえないことを期待しているんだから。露出趣味の女でもない限り無理です。
温泉を出て、いやー、本当に面白いものを見させてもらいました。いったん、八甲田山が良く見えるところまで戻る。写真を撮って、時間があるのでロープウェイにも登った。でも霧で何もみえなかった。18年前と同じで登ってそのままUターン。搭乗員の茶髪の福田さん、窓に鼻の油つけでごめんなさい。必死に掃除してましたね。
4時半になったので今日の宿にむかった。道路の案内板に黒石温泉郷の案内がないので不思議だったが、黒石温泉郷というのは存在しなくて、落合温泉など3つの温泉のことをまとめて黒石温泉郷と呼んでいるらしい。俗称みたいな感じなのかな。で、そっちにループ橋を渡って降りていくとちとせ屋さんの案内が出ていたので案内通りに行った。
ちとせ屋さんは豪華だった。旧館?の落合ホテルは昔ながらのお城のような作りで、新館は鉄筋コンクリートの建物だ。もう旧館は使ってないみたい。新館のフロントでチェックイン、部屋に行くと、こりゃ広い12畳以上あるんじゃないか? こんなところに一人で泊めるなんて、よっぽど部屋が空いてるのか。5人ぐらい泊まれるな。荷物を整理して6時になったので1階に降りると、ここは食事部屋があって、そこで食べるのだ。これって夫婦とかグループで行ったときは良いが、一人だとなんだか独房で食ってるみたいなんだよな。しかし、料理は豪華なしゃぶしゃぶやら焼き魚、しかも焼き魚はあこがれの串に刺した川魚だよ。焼き立てだよ。おひつのご飯は残さない主義だが、さすがにボリュームがすごくてご飯は残った。食ったら温泉に入る。ここは普通に単純泉だが、温度はやはり高めなのだ。ほとんど貸切で入ってた。露天風呂もあるがあぶが出るとかいてあったので止めた。出て、明日のコースを検討、お土産が菓子折りなどがないので買うのに弘前城によることにした。どうせ岩木山に行く途中にあるしな。天気が心配だ。今日はちょっと風が出ていたので、下り坂の予感。岩木山が八甲田山の二の舞になるかもしれん。まあなるようにしかならんな。9時ごろに寝てしまった。