UNFIXABLE / while the rider was backing

初めてオートバイで九州の地に渡った”Superaero South Burning”以来、何度目の九州になるのかよく覚えていないが、初めての九州で覚えているのはとにかく暑かったこと。当時は今ほどコンビニが普及していなかたので、コカコーラの自販機を見つけてはアクエリアスをがぶ飲みしていた。ポケットサイズのガイドブックを頼りに観光地を巡り、泊まるのはユースホステルだ。若者の宿、などと言えば聞こえはいいが、今考えたらよくもまああんな劣悪な環境の宿に泊まってられたもんだと思う。タコ部屋みたいなギュウギュウ詰めでプライバシーなど皆無、当然、エアコンなんかないので、西日の当たる暑苦しい部屋で、風呂上りの汗が引かず、死にそうになってた。夜なんぞむさ苦しくて寝れず、ほとんど寝不足状態で修行僧の食みたいな粗末な朝食を食って走り出す、それでもヘーキでガンガン走れたから、いやー、若さって怖いなあ。


あれから幾年や、時は流れたけど、暑いのは変わらず、いや、地球温暖化とやらのせいか、どんどん猛暑酷暑になってきてる。こうして地球の気候は、夏酷暑、冬極寒の両極端になり、やがて人類が生息するには、その気候に合った形に進化していかねばならなくなり、未来の人類は、今とは似ても似つかぬ形になるんだろうなあ、そうですよね、上田早夕里先生。まあ、しかし、それまでにはまだ時間があるので、今のうちにライダーは走るのだ。寸刻を惜しんで走るのだ。幸い、科学の発展と社会の熟成で、街にはコンビニが溢れ、走って暑かったらそこへ避難すりゃいい、ホテルも冷房完備で、うまくいけばダイキンのエアコンが設置されてるホテルの泊まれるぞ。初めての九州ツーリングに比べれば、色々な意味で便利になった。この便利な時代を利用して、ライダーよ、走れ。走ってなんぼだ。暑さに負けるな。日焼け止めをしっかり塗って、熱中症予防の飴をなめ、水分補給を忘れずに、走るのだ。


そして、待つ人のいる家に帰ろう。

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DSC_4267 posted by (C)keiichi_w 
   

 

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