8月10日(日) 曇りのち晴れ

朝起き起きたらみぞれまじりの雨が降っていた。がーん、ひでえなー、雨は雨でもよりによってみぞれまじりかい。さぶっ。こんなんじゃ、カッパ着用しても冷えちまうぞ。冬用グローブなんかないから指先が凍るな。宿の人に聞くと、この時期のみぞれまじりの雨は久しぶりらしい。困ったなあ。朝飯は焼き鳥を焼いていた。これをご飯乗せて食べてください、と言われて自分で焼き鳥をのせて食う。変な朝飯だ。

というところで目が覚めた。

夢か。道理で変だ。

時間を見たら4時だった。朝風呂だ。温泉に行くと、昨日の高校生どもめ、桶も何もかもさんばらまきだ。若いっていいねえ。お湯に入ると熱い! さすが源泉61度、かけ流しだぜ。昨日の水投入なんか屁とも思ってないようで、本物はやっぱり違うぜ。ゆっくり体を慣らしながら入って天界気分。

7時から朝飯だが、宴会場で食うのだ。団体さんの高校生軍団は7時半から朝飯だそうで、それまでに食っちまわんといかんな。ゆっくり食っても30分もかかるわけないから普通に食った。でも、昨日の夜のおひつのご飯を全部食ってあったのを見てあれでは足りないと勘違いしたのか、今朝は気合いが入ってます。4杯分ありました。食い過ぎだよ。しかし、出されたものは全部食うのがテラめし倶楽部だからな。

食ったので出発する。バイクに荷物を積み、チェックアウトを済ませて宿を後にした。

すぐに国道13号線に出た。山のすそ野に広がるぶどう園の膨大なビニールハウスが見える。まるで山の斜面にへばりつく様にあるビニールハウスは見ていると面白い。コンビニでお茶を補給し、その先のコスモ石油でガソリンを補給した。スタンドの経営は遠藤商事さん、リッター177円安いぜ! でも山形市内は全部こんなくらいだった。相場が安いのか。

13号線はチンタラだった。交通量が多い割に1車線しかないのだ。その上、紅葉マークの方々が多いようで、実におおらかに運転しているので時間がかかって仕方がないぞ。

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天気は今日も曇りで、温度的には助かるが、またしてもちょっと寒いくらいだな。最初の目的地、チェリーランドに道に迷いながらたどり着いて、さくらんぼソフトを食う予定だったのだが、寒くて食えません。おまけにさくらんぼの時期はとっくに終了、がびーん、ここからさくらんぼを送る予定だったのに、任務失敗ちゃーららちゃーららぱー。

仕方がないので今日のメインイベント、肘折温泉にすべてを掛けるのであった。国道112号から国道347号線、そして大石田あたりであまりの田園風景にちょっとバイクを止めて写真を撮る。新潟だけでなく山形もまたお米が立派に育っているなあ。これでも自給率40なんだから、まだまだ足りないのだ。

県道30号に入って先を急ぐ。国道458号線が寒河江方面からだと悪路があるので新庄方面からなんかしないといけないのが大回りの理由だが、それにしてもこの県道30号線もきついコーナーの多い山道で、その上、前を走る軽トラックが遅いのである。またしても紅葉マークじいさんが運転で、今日はそんなのばっかりだな。まあ、仕方がないのでのんびり行こう。途中、写真を撮ったりしつつ、山越え谷越え、ようやく458号線に合流する。合流地点は工事が途中の橋がかかっていて、その橋は通行できず、よこのボロい狭い橋を交互通行でわたるのだった。なんか、こういう道が多いな。名古屋にいると感じないけど、道路財源の問題が発生した時、地方の道路が云々という話になったのに実感がなかったけど、地方の実態は意外にこういう風なんだなあ。

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やっとこさ458号線に出て、少しはまともな道になったのでちょっとペースアップ、軽トラックを追い越し、長いトンネルを抜けると肘折温泉だ。恐ろしく高低差の激しい道を急降下すると、温泉街に出た。「いでゆ館」「カルデラ館」の看板があって、「いでゆ館」に行った。そしたら、場違いなくらい近代的な3階建ての立派な建物ではないか。あれれ、もっとわびさびの温泉を期待していたのに、これではイメージがぜんぜん違うぞ。とりあえず駐車場にバイクを停め、そちらに行ってみる。いでゆ館は2棟からなる構成で、温泉やレストランほか、町のいろんな施設も併用しているようだ。玄関から入ってブーツを脱いで下駄箱に入れ、発券機で入浴券を買おうとしたら、上の湯共用というのが450円であった。ああ、きっとこの上の湯がわびさびの湯だ。直感して共用の方を買った。ここの温泉は3階なのでエレベーターで上がる。降りるとすぐ温泉だ。客は2,3人しかいなかった。見晴らしがいい温泉だったが、でもやっぱりちょっと違う。お湯は茶褐色のにおいもいいのだが、でもちょっと違う。早々においとまして上の湯に向かった。

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地図どおり歩いていくと、いかにもな温泉街が出現した。ちょっとしたミニ草津な感じだ。いいじゃんいいじゃん、こういうのを期待してたんよ。でも、道が狭いし坂が多いし高低差が激しいので、バイクでこなくて正解だな。ここで泊まらなかったのも正解だ。バイクで来ていたら間違いなく転んでた。

上の湯があったので入った。番台には女の人が座っていて、券を出すとどうぞ、と男湯をしめした。先客は2人いて、地元の人らしく、なにをいでんのがわがんね。それでも話をしたが、やっぱりわがんね。愛知から来たというと、遠くから来たなあと感心していた。

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温泉はめっちゃさいこー。これでこそ1200年の伝統が誇る温泉だ。十分タンノンしてから出た。あせがぶわーっ。でも外に出ると涼しいので気にならなかった。バイクに戻って出発する。

458号線を戻り、なんだかこの道本当につぎはきだらけだな、くねくねうねうね曲がってようやく47号線まで辿り着いた。そこから新庄まで行って、国道13号線に戻る。やれやれやっと元の道に戻った。予定時間を大幅に超えているのでちょっと急ぐ。でも相変わらず13号線はペースが遅いのだ。うーむ、こまったよわった。結局、次のポイント108号線との分岐にたどり着いたのは2時ごろ。秋の宮温泉や川原毛地獄に行くつもりだったが、時間がどうだか? でもこの際、行けるところまで行こうと思い、108号線に曲がった。見晴らしのいいルートで、河原毛地獄への分岐点についたので県道310号線へ曲がってみた。

が、いくつかのカーブを抜けると、その先はいきなり狭く舗装もひどい状態で砂利が撒いてある。でかい看板に土砂崩れ注意とか、路面が悪いとか書いてある。やばい。これはぜったいにやばいぞ。危険信号が点滅し、ここで引き返すことにした。オフロードバイクならいざ知らず、フル装備の重量車で乗り込めるところではない。

引き返して秋の宮温泉に行ってみたが、日帰り温泉施設ははプールみたいだったので入るまでもないと判断。また国道13号線に戻った。

そこからはひたすら田沢湖に向けて走る。途中、十文字の道の駅で東北らしい絵葉書があったので買い、サークルKで切手を貼って送った。最近は絵葉書が売ってないので困る。旅先からの絵葉書って旅愁があふれてていいじゃん。写真付きメールでは味気ないもんな。六郷で県道11号に入り、田沢湖へショートカットする。でも途中からは県道50号を使うべきだったな。その方がもっと早かったが、わからなかったので県道11号でひたすら走って105号へ出た。そこから46号線341号線を経由して田沢湖高原に入った。

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去年は雨だったのでぜんぜん風景が見えなかったが、今日は夕日も近い黄昏時の秋田駒ケ岳の雄大な姿を見ることができた。そして、去年宿泊したハイランドホテルの横のプラザホテルについた。客が多い大きなホテルだった。ここは絶対はずれはないと思ったんだが、はずれだった。案内されると、本館からどんどん離れて、延々歩かされてたどり着いた別館の部屋、中に入ると狭い、そしてなによりも畳敷きの雰囲気が刑務所の独房みたいなんだよなあ。中途半端に和室にしないで、シングルとかツインの洋間にすればこんな感じはなかったんだろうが、もうね、「朝倉、立て!」って感じですよ。がっかりです。くっそーとぶつくさ言いながら荷物を整理して、エアコン効き過ぎで寒いので止めて、6時からの晩飯に行った。

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再び本館まで延々歩いて夕食会場「こまくさの間」にたどり着く。さすがに客が多いだけあって、広い会場に所せましとテーブルが並び料理が並んでる。自分の席に案内されて座る。おお、料理は豪勢じゃん。なんと、史上初の固形燃料コンロ3連装だぜ。きりたんぽ鍋、鉄板焼き、そして釜飯と壮観な眺めだ。でも釜飯が炊けるまでご飯なしだ。なんだよ、それって変じゃん。隣のおっさんはビール飲んで食って、最後にご飯と調子よく食ってたが、こっちは酒飲みではないのでご飯なしでおかずだけ食うのは文化的じゃあない。でも腹が減ったのでおかずだけ先に食っちまった。結局、一番最後になって釜飯が炊けたので食った。うまかったよ。部屋に戻って温泉へ。またまた延々歩いて温泉まで移動する。入ると硫黄のにおいでいい感じの温泉だったが、お湯はぬる目だった。湯の花が沈殿して気分も盛り上がる温泉だね。ゆっくり入って出た。部屋に戻ってトイレに入ってたらまっちゃんから電話。ホテルの電話だったので何かと思ったら、携帯が通じないから心配になったと。そうなんよ、ここ、圏外なんよ。ホテルに着いてメールしようとしたら圏外だったもんでびっくりしたんよ。去年のハイランドホテルは大丈夫だったのに。まったく。後はツーレポつけて寝た。

 

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