8月12日(火) 晴れ
4時過ぎに朝風呂、誰もいないので貸し切りだぜ。それからツーレポつけた。7時に朝飯、昨日と同じレストラン同じ席で食った。コンロはハムエッグだった。係りの人が焼け具合を見て、ちょうどいいところで下ろしてくれたら、黄身とろりのバッチグーだった。食い終わってからコーヒークリームみたいな容器に気がついて、見たらフレンチドレッシングだった。ああ、サラダの味付け薄いなあと思ってたが、これをかけなかんかったんだ。あほー。
食ったら出発。チェックアウトして女将に見送られてホテルを後にした。今日は天気が快晴なので八甲田山に行くことにする。曇りなら止めようと思ってたんだが、このチャンスを逃すなというばかりの快晴だもんな。県道13号線を走って、途中コスモ石油で満タン給油、県道13号は広くて快適な道だ。国道102号線に出て、去年泊まったちとせやさんがある黒石温泉まで走り、行き過ぎて戻って、国道394号線の分岐点で曲がり、八甲田山まで一気に加速する。遠くにきれいに晴れ渡ったロープウェイ山頂駅が小さく見え、いやがおうもなく気分は盛り上がるのだ。
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ロープウェイに着くと、ちょうど9時20分の出発だった。何というタイミングのよさ、切符を買って駆け込んだら、げげ、山の手線京浜線かと思うばかりの大混雑。観光バスが来てたからなあ。ぎゅうぎゅうに押し込まれて山頂まで10分の我慢だ。しかし、ちょうど窓際だったのであたりが見下ろせてそれはもう最高にすばらしい景色だった。山頂に着くと、3度目にして始めて辺りが全部見渡せる。すばらしい、すばらしいぞ、これまで靄に囲まれて全然見えなかったが、こんなすばらしい光景が広がっていたのだ! 興奮して写真をとりまくり動画にも収めて、ちょっと冷静になると、あまりの気候のよさ環境のよさにベンチで寝てしまった。ああ、もう降りたくない。ずっとここにいたい。昨日も温泉で同じこといってたな。遊歩道散歩コースもあったが、そんなあくせく歩かないで、ここでずーっとごろごろしてようよ。もーいいじゃんいいじゃん、と、3度目にして始めてとんぼ返りせず、一便飛ばしてその次の10時の便で泣く泣く降下した。山麓駅で迎えてくれたのは、去年、窓に鼻の脂をつけてご迷惑を掛けた茶髪の福田さんだった。ちゃんとお仕事続いていたんだね、おとーさんはうれしいよ。あんな変なおじさんの鼻の脂を拭く仕事なんてもういやです!って辞めっちゃってないか心配だったんだよ。「ありがとうございましたー」と、降りる客に何度もお辞儀してた。
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この時点で、八甲田山のミッションは完璧に終了だ。では、次の目的地八戸へ行くことにする。八甲田山周遊ルートを走っていくと、温泉が現れた。おお、あの有名な酸ケ湯じゃあないか、まだ男どもは鼻の下を長くして、裸で入ってくる若い娘を待ち、長湯に耐えているのだろうか? 正直、2度入りたい温泉じゃないな。どうせなら地元に愛される谷地温泉に入りたいな。
ということで、谷地温泉に入ることにしました。103号と394号の分岐点に、谷地温泉の入り口があり、その細い道を上っていくと木造の登山小屋みたいな建物が現れた。売店に入って、発券機で500円入浴料を払う。割と近代的なんだな。受付の愛想のない威張ったおっさんに券を渡そうとしたら、そこに置いとけと入れ物を示すので、そこへ入れて風呂場へ移動する。ここは湯治の自炊旅館のようで、部屋には何人も宿泊客がいた。奥の方に温泉があって、脱衣所に入って脱いで荷物を籠に突っ込み風呂場へ。いい感じの年季の入った木造湯船で、なかなかいい雰囲気ではないか。浴槽が2つあり、下の湯から上の湯の順番に入るように、立派な説明の掲示がある。英語表示もあるところが国際的だな。でも下の湯はうるさい観光客がいたし、ぬるくて面白くないので上の湯で長居した。本当は下の湯で30分、上の湯は10分だそうなんだが、うるせーよ、どういう風に入ろうが勝手だ。タンノンして出た。脱衣所に戻って服を着ていると、頭上で送風の音がするので見たらしっかり埋め込み式の空調があった。なんか、ここって、古い温泉なのか、古く見せかけてる新しい温泉なのか、よく分からんな。トイレもTOTOの最新型できれいだったし。
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温泉を出た。うーむ、予想外に時間掛かり過ぎだ。なんかこればっかし。ちょっと急ごう。今度こそ八戸に向けて走り出す。が、途中で道の駅に入って休憩してから、何を考えたか、また来た道を戻ってしまった。あれーここ見たことあるなーって気がついたら30分くらい逆行してた。げろげろーなんちゅうタイムロス。ばかばかぼくのばか。
国道102号45号を経て、八戸にはいったのは13時ごろ、八食センターに一目散に駆け込む。ここでお土産を買うのだ。が、この八食センター、予想以上に規模がでかい上にものすごい混雑でもみくちゃ。品物も桁違いに種類が多く、量も多いので、何をどうすればいいのか頭が爆発しそうだよ。いちいち選んで、自分でヤマト運輸の窓口に持ち込んでいる人もいた。お客も店員もまるで戦争、うかうかしてたらどんどん先を越されてしまう。どうしようどうしよう、そしたらお店の人が声を掛けてくれた。なんと、もうセットになってるので選べばこのまま発送するだけというのだ。すばらしい、完璧だ。高いのか安いのかよく分からんが、もう即決だ。これください。注文して発送してもらう。よかったよかった、一時はどうなるかと思った。お土産には本当に気を使うよ。
よし、もう八戸に用はない。ここで買い物したかっただけだもんね。八戸を脱出、時刻は刻々と過ぎているのだ。金田一温泉によってみようかと思っていたが、どう考えても時間的に無理なので、龍泉洞目指して45号を直走り。しかし、相変わらず東北の幹線道はペースが遅いのでなかなか距離が稼げんのだよ。必ず紅葉マークの軽自動車が進路をふさいでいるわけで、制限速度厳守な彼らのおかげで、後ろは渋滞です。その軽自動車が横道に入って、おっしゃ飛ばすぞ、と、走り出すとその先にまた同じような紅葉マークの軽自動車がいるという案配。紅葉マーク軽自動車を先頭にステージア、スバルB4、車種不明の日産のセダン、そしてCBというメンツで岩手県を走り抜ける。ちなみに、全部他県ナンバー観光客だ。しかし、これだけ紅葉マークの軽自動車が多いのは、やはり、高齢者が安心して使える公共交通機関の欠如という社会的マイナスの背景が横たわっているという事実、今や未曾有の高齢者社会を迎える日本、こんな自動車に頼り切った社会ででいいのか? 由々しき問題だぞ。
結局、龍泉洞の分岐点に来たのが4時半、どうしようか散々迷った。分岐点から宮古まで約30キロ、1時間弱かかる。ここから龍泉洞まで往復約40キロ、1時間、鍾乳洞を見て30分、そうするとチェックインは7時ごろだな。よし、行くことにした。
445号を走って龍泉洞に向かう。だんだん日が傾いてきて、営業時間の心配をしながら走り、5時ごろに着いた。観光センターにバイクを止め、入り口まで歩く。営業時間は6時までなのでなんとか間に合ったな。夏の間が6時まで、冬は5時までだった。受付で1000円払って中に入る。
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すぐに勢いよく流れる地底川、その川に沿って続く橋のような歩道を進み奥へ。川の流れが緩やかになり、不思議な雰囲気を醸し出す。それは水の透明度がすごいからだ。恐ろしくなるくらい水中が見えるのだ。水中の鍾乳石が、まさしく手に取るように見えて、それはもう感動もの。どんどん奥に進むと、高い天井は真っ二つに裂けた割れ目のようになって、いろいろな表情を見せる鍾乳石がまさしく別世界なのだ。温度計があり、表示は15度くらいで、思ったほど寒くないな。さらに奥へ進むと、地底湖までたどり着いた。ちょっと濁っているらしいが、濁ってるのか、暗くて見えにくいのかよく分からん。そこから急な階段が現れ、上って上って上って疲れた。眼下にさっきの地底湖が見え、高所恐怖症の人は絶対見れんなと思える光景。そこから今度は下がって下がって、頭上注意で頭を打って、いてえっ、と言ったら前を歩いてる女の子に笑われた。階段を降りると元の場所に戻り。そこからは来た道を戻るようにして出た。おお、探検隊は無事帰還しました。すばらしい洞窟だったな。もう一つの案家洞も行ってみたい気もするが、ちょっと寒いのでもう遠慮しとこ。おかしーなー、もっと暑くて暑くて、ここで涼んでいく予定だったんだがな。
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バイクに戻る。思ったより早く見終わった。ではようやく今日の宿、宮古ホテルに向かおうか。来た道を戻り、45号線に出たらを急いで走って、6時過ぎによっとこさ宮古市内に入る。あー遠かったなここ。今夜の宿、宮古ホテル沢田屋さんに着いたら、チェックインラッシュだった。ホテルの玄関先は車でいっぱいなので、係員がどけてくれるまでちょっと待って、それからバイクを指定されたところにおいて荷物を降ろす。ここは駐車場が狭いので、車は係員が移動さ管理するようだ。チェックイン、7階の見晴らしのいい部屋だ。広いぞ。なんか一人で泊まるには申し訳ないな。
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食事は部屋食で、すぐ用意してくれた。かわいらしい女の子が運んできてくれた。コンロの鉄板焼きは海の幸がいっぱいで最高にうまかった。ご飯はここも釜飯で、うにご飯だったよ。これもうまかった。それからお風呂に入った。ここは温泉ではないのだよ。温泉旅館が三陸にないので仕方がないのだよ。大体ここに泊まったのも、猫の名前と同じ街の名前だからだから泊まったんだけどさ。風呂は個人の家の風呂がちょっと大きくなった程度で、大浴場とはとてもいえんな。体を洗って湯に浸かって、今日もようけ走ったな。部屋に戻ると、布団を敷いている最中だった。その間、ここ最近の気候の話や、明日行くつもりのとどがさきの話をした。気候はやはりここ最近涼しくなったそうで、とどがさきはやっぱり一時間かかるそうです。布団を敷いて女の子は出ていった。なによりも食事を運んだり布団を敷いてくれる女の子が可愛かったのがよかった。布団に入ったら寝ていた。