行先は二転三転して朝日木曽三川周辺
3月6日(日)
2月の終わりごろに異様なくらい暖かい日が続き、これはもうこのまま春になるのではないか、それともいっそこのまま夏になるのではないか、などと考えていて、それならそろそろ岐阜長野方面も解禁してもいいんではないか、などと考えて、今週末は、温泉博士の長野の温泉に行こうと思った。順番で言うとFTRなんで、山道に入って多少雪が残っていても柔軟な対応ができるマシンだから安心して行けるしな。が、3月に入って事態は一転、再び寒波襲来で一気に冬に逆戻り、山は再び雪が降り、こりゃ長野なんて無理だなあ、ではどうする困った、などと考えていたら掲示板に書き込みが入った。月ヶ瀬梅林行こうぜ、と蘭さんの誘いであった。おお、いろいろ忙しそうな蘭さんが時間が取れるならそれがいい、と言う事で今週末は月ヶ瀬梅林で決定、できればこの前行った、何とか食堂で昼飯を食ったりできたらいいなーなどと考えていたら、天気予報を見て愕然。ビミョーに雨降りそうじゃん。で、当日の天気予報で判断しようと、朝5時に起きて気象庁のサイトをチェックしたら、晴れのち雨なのであった。晴れのち雨と言えば、思い出されるのが昨年の駒ヶ根ソースカツ丼作戦だ。雨を避けるために往復高速道路を使ったにもかかわらず、雨に降られてしまった。行きはめっちゃ晴れてたのに、帰りは雨に降られてしまた。どうも北海道全行程雨ツーリング以来、雨男気味な印象なので、天気予報に雨マークがあるはちょっとヤバいぜ。中止か、午前中メインにして、目的地を近場に変更するか、どうするか、蘭さんの掲示板に書き込んだ。当初の予定の集合8時に間に合わせるのは6時30分には出たいので、掲示板の返答を待ちつつ、準備をする。暖かくなるらしいが、念のため、ほぼ完全防寒装備にした。蘭さんの返事が入ったのは、出撃準備万端になった頃。中止しますか、との返事に、しかし、せっかく久しぶりなんだから、近場で何とかオフ会をやりたかったので、木曽岬温泉などを例に挙げて、取りあえず見切り発車するのであった。
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実家ガレージからCB1300を引っ張りだす。前回に引き続き、おニューのブーツ、これを履きたかったからどうしても走りたかったと言うのもあるのだけども。エンジン始動させ、温泉セットをシート下に突っ込み、まっちゃんは見送りにきてなぜか隣の家の仲のいい柴犬の方に手を振ってばかりいるのであった。見送りにきたのか犬と遊ぶにきたのか。ついでな感じでお見送りしていただき、半クラなど使わずポンとクラッチをつないでCB1300はエキゾーストを響かせ発車した。発車して空を見上がれば一面どす黒く思い雲が立ちこめていて、なんだよ、おかしいぞ、午前中は晴れる予報だったじゃん、天気予報大丈夫かよ、日がさしていないので、日の出の時間帯であるこの時間帯の急激な冷え込みは実感できなかったのが幸いかもしれないけど、それでもやっぱり寒いのであっった。いつものコスモ石油でガソリン満タン、いよいよリッター140円台に突入なのであった。ちなみに、2年前のオフ会のツーレポを見たら、リッター99円だった。今では信じられない価格設定だ。250キロくらい走って15リットル弱入った。最近は街の中ばかり走っているので燃費は悪いな。しかしこのガソリン高騰どうにかならんか。週明けにはまた値上げするらしい。いよいよFTRばっかりのツーリングにしないかんくなってきたな。
19号線に入って、なんともモチベーションの上がらない暗い曇り空の下名古屋方面に走って行く。最近ブックオフとパン屋のアンティークが開店した交差点では、真っ黒なワンピースに真っ赤なマフラーの目が覚めるようないでたちのおねーちゃんが歩いていた。すごい思い切りわかりやすくインパクトのある配色だな。と思っていたら、後ろからすり抜けしてファイヤーグラデーョンカラーのZXRが来た。そいつは信号が青になるや否や、スロットル全開でカッ飛んで行っちゃった。はえー、軽く120キロは出てるぞ。白バイに気をつけろよ。
勝川から裏道を使って水分橋を渡り、名古屋北区から西区を経由して中村区に入り、大きな鳥居の交差点を曲がって1号線まできた。その頃にはちょっと雲が少なくなってきて、青空もチラホラ見えるようになってきた。1号線から23号線に乗り換え、集合場所のサークルK名四弥富店に着いたのは9時だった。
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当然、蘭さんはいないし、ケータイを見てもメールもなかった。うーむ、残念、またしてもオフ会は失敗なのであった。カフェオレを買って、冷えた指先を暖めつつ、飲んで身体もあっためる。蘭さんがこないならこれ以上ここにいても仕方がないので出発しよう。で、ひとりで温泉に入るなら、無料で入れる温泉博士を使えるところに行こう。目的地は二転三転するのだが、結局、スーパー銭湯風のあさひの湯に決定、、駐車場に入って来た渋いYAMAHA SR500と入れ替わるようにサークルKを後にした。
天気は晴れで回復しており、このまま23号線を走って行けるとこまで行ったろかとも思ったが、取りあえず寒いので温泉に入る事にした。23号線から再び1号線に戻り、あさひの湯に着いた。ここの駐輪場は狭いんだよなー、また斜めに止めないかんのかと思っていたら、先客がいた。レーザーレプリカ全盛期のSUZUKIのフラッグシップモデル、GSX-R1100だった。この時代のバイクはいいよね。とんがっててさ。最近のモデルはバイクもクルマも、どうも可もなく不可もない優等生ぞろいなんだよな。おもしろくない。そのGSX-R1100の横にバイクを止めて、温泉セットを持ってあさひの湯の建物の方に行く。玄関でブーツを脱いで、無料の鍵付き下駄箱に入れる。ここのは一番下の段が大きいのでブーツを入れるのも楽なのだ。鍵はなくさないように温泉セットの袋の中にいれた。フロントで温泉博士にハンコをもらい、男湯に入る。
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もあーっとくる消毒臭、やはりここはスーパー銭湯だと思わされる。日曜日で朝だと言うのにこの繁盛ぶりは何なんだ。日本人は本当にお風呂が好きだね。100円リターンの脱衣ロッカーに荷物を突っ込んで、ここのロッカーは縦長で使いやすいな、タオルを持って風呂場で移動する。早速身体を洗ってお湯に入った。あちちち。冷えた体に湯は熱いぜ。しかし、しばらく入ってる温度に慣れて丁度いい感じになった。やっぱりバイクで冷えた身体をあっためる温泉は最高だぜ。あー気持ちええなー、うつらうつらしながら入っていると、何だか急に内湯の湯船が満員電車になってきたので、早々に露天風呂へ逃避行した。しかし、そこは湯はちょっと熱めなんで、ゆっくり入ってられん。はいったりでたりして温度調整をかましつつ、入浴するのであった。
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十分入ってタンノンしたら出た。暑くて服が着れんかったらどうしようかと思ったが、少しのクールダウンで大丈夫だった。服を着ようとして、ミズノのブレスサーモが裏返しになってる事に気がついた。裏返しなので元に戻したら、あれ、何かこっちが裏のような気がするな。もう一度裏返し、いや、まてよ、こっちが裏だぞ。洗濯表示のタグがあるもんな。もう一度裏返す。続いてヒートテックのタートルネックも、あれ、どっちが前でどっちが後ろだったっけ? まあいいや、適当に着て違和感があれば反対に着てるってことだな。着たらなんか違和感があるような気がする。もう一度脱いで、洗濯表示のダグを見たけど、これは裏表を確認するのには使えるが。前後ろはこれではわからんぞ。まあいいや、もうどっちでもかまわん、ヒートテック2枚重ねしてプレミアライトダウン、ウインドストッパー、そして革ジャンと装着する。脱衣所を出てホールの休憩スペースで一休みしてから建物を出た。
まだ晴れてるよ。このまま帰るのもつまらんので、木曽三川に寄り道する事にした。まずは1号線を戻りって、しばらくすると右手に見えてくるのがあの有名な長良川河口堰でございます。この河口堰は長良川の氾濫を防止するためにウン千億円の血税をつぎ込んで完成したのですが、今は全然意味のないオブジェと化しております。この前、あさひの湯に入った時もここに寄ったんだけど、今回も寄ってみた。相変わらず無駄に豪勢な造りであった。見学無料なのに日曜日に見学する人の気配もなく、向い側の長島温泉なばなの里の繁盛がなおいっそうこちらの寂寥感をそそるのであった。河口堰の現在の状況を表示する立派な電光掲示板があったが、こんなもん誰が見るんだ? バイクに戻ったら、京都ナンバーのカップルのクルマが入って来て、すぐそのままUターンして出て行った。
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河口堰を後にして、来た道を戻る。長良川の堤防道路を走ろうと思って、交差点で1号線に曲がらず、そのまま真っすぐ行った。実に快適な道だ。でも両側が崖なんで調子こいて走って転落するといかんので、それ相応の速度で疾走した。そしたら後ろからきたうんこ色のロードスターに抜かされた。もうちょっと走ったら、うんこ色のCR-Xに抜かされた。おお、CR-X、カッチョいいよね欲しかったんだよなーあのクルマ。買えんかったけど。今のハイブリッドのCR-Zもカッチョイイよね。しかしうんこ色多いな。
どんどん堤防道路を走って行くと、行き着いたのは船頭平関門と言うところだった。ほー、こんな立派な史跡があるとは知らなんだ。何度も走ってるつもりでも、まだまだ何も知らんもんがいっぱいあるんだなあ。遠くにばかりいてないで、自分ちの近所ももっと良く見たらいろいろ面白いものがありそうだなあ。
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船頭を後にして、木曽三川公園にたどり着いた。天気が良いもんで、みんな公園の河原広場で犬と戯れたり、凧を揚げたり、自転車で走ったり、いろいろやってた。そろそろ腹が減ってきたので、何か食おうと思い、橋を渡って155号線方面に向かった。でも155号線で戻るのも芸がないので、それに並走する県道65号線、ちなみに西尾張中央道なんて立派な道路名があるのだぞ! を走る事にした。
が、しかし、その道は快適に走れる2車線道路だったのに、なぜか流れが悪くて、日曜日だからこんなもんなのか、と思ったらしばらくしたところで渋滞になってしまった。なんだよ、何で渋滞なんだよ。トロトロ進みながら、ストップ&ゴーを繰り返す。前のクルマがワックスピカピカの黒いミニバンだったもんで、自分の姿が映し出されるわけで、おおーかっちょえーな、やっぱ上下レザーでバッチリ決めたCB1300はかっちょえーぞ。なんてかっちょえーんだ。ほれぼれするぜ。道行く女の子はみんな夢中さ。ヘルメット脱ぐまでだけどな、ってほっといてちょーだい。
あれ、何かへんだな。ワックスピカピカに映る姿に何か違和感があるのでよくよく見たら、どうもヘッドライトが点灯してない。マジ? タマ切れか? ヤバいじゃん! 整備不良で切符食らうぞ! 免停だぞ! ヤバい、なんとかしなければ、もう昼飯どころじゃなくなって、どこかバイク屋に寄って直してもらおうと思ったが、この辺りでバイク屋がどこにあるかわからん。それに部品がなければ直せんし、それならライコに行くか。あそこならヘッドライトバルブだってたくさんあるに違いない。急げ、ライコに行こう。とにかくこの渋滞を抜けなければ、一体何なんだこの渋滞、事故でもあったのか? で、ようやくその原因が判明するのであった。原因は道路工事でした。たーけか、それならなぜもっと先の方に工事表示をしておかんのだ、この渋滞で20分から30分くらいのろのろ運転したよ。緊急工事とでかでかと看板が出ていたが、工事の様子を見た限りでは、何で緊急工事なのか全然わからんかった。水道管が破裂したとかガス管に亀裂が入ったとか、不発弾が見つかったとか、そういうわけではなさそうだった。
まあ、とにかく渋滞は抜けた。遅れを一気に取り戻すべくカッ飛んでいくが、でもやっぱり信号が多いので思うようには進まなかった。県道65号から県道67号に乗り換え、環状線まで戻って来た。環状線で41号まで走って、41号せ小牧のライコに向かう事にしたのだが、そのとき閃いた。そう、この41号線にはHONDAドリーム小牧があるではないか。HONDAの2輪のスペシャリストが集結しているあのHONDAドリーム店、さすがにドリーム店ならヘッドライトバルブくらい用意してあるだろ。Kawasakiじゃないんだから、部品供給が迅速かつ豊富なのがHONDAだろ。よし、ライコはやめてドリーム店に行こう。
こうしてHONDAドリーム小牧にやってきた。もし休業だったらどうしようかとビビったが、ちゃんと営業してた。バイク駐車場には2、3台のバイクが止まっていた。けっこう客いるじゃん。いつ来ても誰も客がいなかったけど、ちゃんといる時もあるんだ。ギュイーンとサービス工場の前までバイクできて止めたら、整備の人がすぐやってきた。え、結構レスポンスいいじゃん、こっちが言いにいかんと出てこんかと思ったけど。整備の人にタマ切れの話をすると、すぐに対応します、と答えるや否や、速攻CB1300を整備スペースに運び込んだ。中でお持ちくださいと言われてお店の中に入ったら、中の人がコーヒーをくれた。それを飲みながら待ってると、部品はあるのすぐできます、料金は4300円くらいですがよろしいですか、と確認しにきた。へー、いちいち料金の確認もするんだ。これはいい事だよ。了解すると整備の人は作業に戻った。待ってる間コーヒーを飲みつつ、作業を眺めた。結構大変そうだな。タマの交換くらい自分でやってやろうかと思ったけど、ここに持って来て正解だったな。コーヒーを飲み終えて、カップを捨てたら店内の展示バイクを眺めた。CB1100のモデルK風カスタムモデルがあって、めっちゃカッチョよかった。分厚いシートがラクチンそうだったし、短いモリワキマフラーが渋かった。作業が完了したようで、CB1300が外に出てきた。おお、やっぱこっちの方がカッチョええな。やっぱオレ様のCB1300は最高にカッチョええぞ。他の電燈もチェックして、空気圧も見てくれた。なんという行き届いたサービス、これがHONDAドリームクオリティ。いやー、素晴らしいね。ここのお店を侮ってました。
料金を払った。整備の人は、かなり走ってますね、でもピカピカですねーと感心してたので、えへん! という気分だった。ヘッドをぴかーっと点灯して出発した。安心したので犬山辺りまで足を伸ばそうかと思ったが、天気がどんどん悪くなってきて、暗い雲が空を覆い始めたので、こりゃ帰った方が良いなと思い、155号線で帰って来た。
でも帰って来たらこっちの方はあっぱれ晴天だった。やっぱり犬山まで足を伸ばせば良かったか。
ちなみに空気圧を調整してくれたせいか、スゲー乗りやすくなってた。
本日の出費
カフェオレ缶 120円
ヘッドライトバルブ交換 4210円
本日のCB1300の走行距離 120キロくらい
累計のCB1300の走行距離 52500キロくらいかな