8月10日(金) 雨

苫小牧東港 → 苫小牧市街

 

6時過ぎに起きた。起きたら昨日の夜、時間が遅かったのでできなかった船内探索をせねばならぬ。何と言っても、このフェリーは新造船だからな。何かあっと言う驚くような仕掛けがしてあるに違いない。ヤマトは波動砲だが、新造艦のアンドロメダは拡散波動砲だぞ。きっとそんな違いがあると思って期待しながらウロウロしたんだが、しかし、構造的にはこれまでと同じだった。受付や2等寝台、売店があるのが4階。レストラン、ラウンジが5階、シアター、お風呂が6階である。何かちょっとガックリでした。まあ、きれいな新造船ということでよしとしておこう。

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CIMG0576 posted by (C)keiichi_w 
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探索終了後、早めに朝食のレストランの開店待ち体制をラウンジでとる。なんせオンシーズンの満員御礼、レストランはデラ混み合うに違いなと思ったからだ。7時30分、ようやく開店、朝食はバイキング1000円で、入口で料金払い、トレイを受け取る。順番に料理を取るのだが、こういうところでは必ずいる、始めから全部、皿に盛ってこうとする人のおかげで行列は大渋滞になってた。元を取りたい気持ちはわかるが、程々にしとけっての。ま、オレみたいに旅慣れてバイキングにも慣れてくると、そんな浅はかな事せずにバランスよく取り揃えるのさ。見本を見せてやるから見とけ、って誰も見てねーよ。そんなわけでちょっと時間がかかったが、料理を選んで席について食い始める。デラ混雑を予想したが、そこそこ繁盛してる程度で、空席も多い。みんな何食ってんだろう。などと要らんお世話を考えつつ食ったら、デラ食っちまった。苦しいので寝台に戻って寝る。

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ちょっと寝て、お腹がこなれたので、それから風呂に入る。オレくらい旅慣れてくると、船の風呂は朝入るのだ。別に夜眠いから入らずに寝たわけではない。で、6階の風呂に行った。そこそこ混んでた。入って体を洗って湯に浸かる。ちょっと揺れるのが船の風呂の醍醐味だな。ここで大ニュースが!新造船になって露天風呂が設置されたのだ。船の露天風呂ってどんなんだろう。これは入らんわけにはいかんでしょう。露天風呂に行くと、露天風呂だった。っていうか、天井と壁を取り払った風呂と言う感じ。でもこれはすごいよ。何がすごいって風がすごい。そもそも新日本海フェリーの船は高速船なんで、風がすごいんだけど、それをモロに感じるのだ。すごいな。そえにしても全然落ち着かん。落ち着かんけどそれなりに楽しいのでよしとしよう。風呂から出て、それからまた寝る。フェリーのすれ違いを見てまた寝る。寝てばっかり。シアターの映画が面白いのやらんかと思ったが、面白いのはなかったのでまた寝る。夕飯の時間になった。夕飯はカフェテリアなので厳選してチキン照り焼きとご飯とみそ汁のみ、800円とリーズラブルにおさめた。そしてまた寝る。

そんなこんなの船旅で約20時間、ようやく、苫小牧東港へ接岸した。東港で出航する船がいるのでそれを待つのに予定より10分遅れて入港、着岸した。バイクの下船は最後なので遅い。待たされて待たされて、ようやくバイクの方下船準備をしてお待ちください、と船内放送が入った。よし行くぞ。着替えて荷物を整理して、ツーリストAの部屋を後にした。下船口までいくと、ライダーが大勢待機中だ。そこへ案内の放送が流れる。「現在、苫小牧東港はかなりの雨が降っておりますので雨具の準備をおねがいします。」それを聞いたライダー、全員ガックリと頭をうなだれるのであった。ガックリなのであった。マジかよ、上陸早々雨かよ。こりゃ先が思いやられるわ。

しかし文句を言っても始まらない、車輌甲板がバイクにも開放され、乗船券ピッの後は階段を降りてバイクに戻る。これも新造船だからなのか、車輛甲板にはかなり余裕があるように思えるな。以前はバイクのところに歩くのも大変だったけど、ラクに歩いて行ける。バイクに所に来て、荷物を積んでレインウェア装着をする。暑くないのが幸いだな。しばし待ってから遂に下船である。雨がざーざー降っている。本当に降ってるんだなあ。くそ、冗談かと思ったんだけど、ってそんなわけないだろ。やれやれ、エンジン始動。ゆっくりと順番に、滑らないように気をつけて降りる。下船直後の撮影をしたいところだが、このマジ降りでは無理なので、そのまま止まらないで苫小牧市街へ走っていく。それにしても、ただでさえわかりにくい道が、暗いし雨で全然視界不良で道がわからん。記憶の糸を頼りに、脳内ナビでルート再生、国道235号線を走って行く。しばらく走ったら、ようやく苫小牧の市外の街の灯が見えてきた。ほっと安堵の息が漏れる瞬間である。助かった、オレたちは助かったんだああアーーーーって言う感じ。

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そこから迷う事なくまっすぐ走ってコンフォートホテル苫小牧に到着した。ホテルの前にバイクを止めて、ずぶ濡れなんで玄関からフロントのねーちゃんを呼びバイクはどこへ止めるか聞くと、建物の裏にと言われてそこへ移動して止める。そこで荷物を下ろしてフロントホールに運んだ。さっきのねーちゃんが使ってくださいとタオルを持ってきてくれた。おお、優しいし奇麗だし、アンタいい嫁さんになるよ。こうして、ようやくチェックイン、部屋は禁煙を頼んだつもりが喫煙可で予約入ってた。間違えた、よく見んかったな。しかたない、2回に分けて部屋に荷物を運んで、やっとこさ一息ついた。それほどタバコ臭くはないのでまあよしとしよう。ユニットバスでひと風呂浴びる。さっぱりしたら1階にあったコーヒー無料サービスをもらってきて部屋で飲んだ。そして寝た。

 

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