８月１１日（土） 曇りのち晴れ
苫小牧 → 士幌 → オンネトー → 阿寒湖
起きた。空はどんよりだが雨は降っていない。素泊まりだが6時から朝食サービスがあるのでどうぞと言われてたので、当初予定では吉野家で朝飯にするつもりだったが、それまで待つことにした。6時にホールに行ったらもう朝食サービスは始まってた。いつぞやに泊まった松本のホテルみたいなショボい朝食サービスだったらパスして吉野家行きだなと思ったら、これが意外に結構いい。これは無料サービスってレベルじゃないでしょ。バイキングで種類豊富。タコつみれスープにパン、サラダ、スクランブルエッグを選んで食った。美味しかったのでおかわりしたかったが、無料サービス品を何杯もおかわりするのは良識がないと思うのでやめた。食ったら準備して即出発するぞ。天気が悪いがウジウジしてても始まらんさ。チェックアウトして、裏に止めたバイクまで荷物を運び、荷物を積んでたら、隣に止めてたビューエルのライダーが、同じように荷物を積みながら、天気はもちますかねと言うので、持つと思って走りましょう！と、力強く返答しておいた。オレってポジテブなのさ。そう、今回のツーリングのテーマはポジテブだぜ。雨だからといって負のスパイラルにとらわれなんだ。
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7時に出発する。出発してすぐのところにあったコスモ石油でガソリン満タンにした。そしてまずは次の宿泊地、阿寒温泉を目指す。途中、先に行ってたビューエル氏に会って手を振って挨拶。その後、国道234号線で追分の方に向かう。天気が曇りなので、周辺の北海道らしい風景もちょっと残念だな。去年もこのルートを走った時に立ち寄ったセイコーマートにて最初の休憩にした。トイレを済ませて、セイコーマートオリジナルカフェオレ78円と、これが食いたかったホイップアンパン98円を買って食った。サイコー。でもカフェオレがすごく甘ったるかったので、アンパンのアンの甘みが台無しだぜ。今度なブラックコーヒーにしよう。しかし、この時期でもホットの缶コーヒーが常設であるセイコーマートさすがです。
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さて、ここまで走って来て曇ってるせいかちょっと寒い。そこで新兵器に登場していただくことにした。新兵器、それはクシタニウインドブレイカーである。この薄く風を通さないウェアをメッシュレザーの上に着ると、風を防ぐので暖かいのだ。何という優れもの。要するにヤッケだわな。ちなみに、これ、クシタニブランドと言うだけでタッケーんだよ。同じようなもんが、ユニクロだと半額以下だ。っていうか、ホムセンで980円で売ってるよな。でもダメなんだ。クシタニじゃなきゃダメなんだ。そのクシタニ製を着るのだ。初陣である。去年買ったんだけど、去年の北海道は暑くて出番がなかったんだよ。今年はガンガン活用することになりそうだな。着て走り出すと寒くない。これはいいぞ。どんどん進む。しばらく走るとぬくもりの湯があった。温泉は、寒いから入りたいがまだやってないから無理だ。もうちょっと我慢しよう。
やがて国道274号線に入って、夕張方向に進む。ひたすら走る。地元ナンバーにはガンガン抜かされる。これでも結構スピード出てると思うんですが。たまに地元じゃないナンバーにも抜かされる。樹海温泉を通過。当然、まだやってない。この辺りは山道でアップダウンが激しいのだ。坂道になると、大型トラックがウンウン唸って登って行く。それを抜かしつつ、順調に進む。日高の道の駅まで来た。ライダーがいっぱい集まってる。止まってトイレ休憩。寒いもんでトイレ近いよう。ジジイだよお。しかし、まだ開店前だからか、何か以前みたいな賑やかしさがなかった。ちょっと寂れた感じだった。完全雨対策済みのライダーもいたけど、降ってはこないと思うよ。そんな感じの空だ。
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日高を後にしてさらに先を進む。展望を期待してた日勝峠はガスで何も見えなかった。降りてきたところの清水ドライブインで十勝平野を一望できた。なかなかいい眺めだ。ゆっくりと天気は回復傾向だ。ピーカンには程遠いが。清水市街地に入った。温泉の看板があったので、聞いたことのない名前だったが行ってみた。行ってみたら駐車場は草ボウボウの閉鎖されてた。ガックリだよ。道理で地図にもガイドブックにも載ってないはずだ。うー、そろそろ温泉に入りたいよ。予定ではオンネトーで温泉の予定だったが、そんなに待っとれんぞ。何とかしなさい。十勝平野の、ひたすらまっすぐな道を走りつつ、牛と馬を横目で見つつ、やはり十勝ならモール泉だとばかりに、道の駅しほろで温泉に突撃だ。駐車場には日本一周ステッカーのバイクが止まってた。カワサキなのになぜかハーレーのデカイステッカー。温泉セットを持って入る。料金500円。発券機で入浴券を買って、受付に出すのだが、受付誰もいない。前の客が呼び鈴を鳴らすこと数回、ようやく出てきたのは食事処のおばさんだった。切り盛り大変だ。こうして温泉にはいれた。モール泉は気持ちよかった。ひたすら走って温泉はサイコー。
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たんのんして出た。暑くなったのでウインドブレイカーは脱いだ。さてどうする。取り敢えずバルーンフェスティバル会場に行くことにした。今回は丁度日程が重なったので見に行こうと思ってたが、肝心のバルーンが上がる時間は朝と夕方なんで、見ることができないガックリだったが、会場だけ見に行こうと思う。ひょっとして一個くらい上がってるかもしれん。どうせ通り道だし。
ということで、会場に行ったが、バルーンのバの字も無かったぜ。まあ仕方が無い。会場の雰囲気だけでもわかったからよしとしよう。
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足寄町で国道241号線にスイッチし、阿寒湖までもうすぐだ。途中で交通安全のタイヤでできたデカイ人形があった。どんどん走って行く。すれ違うライダーも多い。みんなドヤ顔でホクレンフラッグをはためかせて走ってる。フッ、これだから北海道初心者ライダーどもは困る。ホクレンの旗ほどミーハーで恥ずかしいものはないぜ。いかにも北海道初心者ライダー丸出しだ。玄人ライダーはそんなもんに見向きもせんわ。あ、ホクレンのスタンドだ！ フラッグ有りますの看板確認（これ重要ね）丁度給油できるタイミング、素晴らしいぞ、やったぜ、旗ゲットだ！ え、なに言ってるんですか、旗なんて初心者ライダー向きのグッズなんて要りませんよ、ふぉっふぉっふぉ、よゆーの通過。通過してから後悔しきり。くー、強がってないでここで旗ゲットしとけば良かった。それっきりホクレンは現れませんでした。
阿寒湖までもう少しのところで、唐突に気がついたんだが、なんかガソリンがヤバイよ。ここまでの走行距離がもう３５０キロ近い、給油しないとガス欠かもしれん。記念すべき初ガス欠は北海道！ ってヤバいよ。でも燃料計はまだ残量問題ないんだけどなあ。オンネトーに行くつもりだったが、ガソリンが心配なので、一旦パスして阿寒湖まで行った。そしたら出光があったので、やっとこさ給油できた。ヤレヤレ。しかし、350キロ走って入ったのは15リットル弱、リッター何キロだ。算数得意なヤツ暗算しろ。オレは計算できん。それにしても北海道のノンストップライド定置走行恐るべしである。燃料計が壊れたかと思ったよ。でも、これなら給油無しでオンネトー行けたじゃん。何か悔しい。天気も良くなってきたし、時間もまだあるし、ガソリン満タンだし、オンネトーに行こう。
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温泉街でターンかましてオンネトーへ向かう。初めて北海道にきて以来のオンネトー。途中の温泉は、あのN4以来。山路を走ってたどり着いたオンネトーは素晴らしい風景だった。が、駐車場がいっぱいではいれないので、行ったり来たりして、少し離れたところで止めた。
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ちょっと歩いて展望所に行く。いやー素晴らしい。見事。晴れてる。写真をとって、そう言えば滝の湯があったなあ、行きたいなあと思ったが、徒歩40分と書いてあったのでやめた。そんなに遠かったっけ。あの頃は若かったからなあ。あんとき一緒に走った連中、まだバイクに乗ってるのかなあ。
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オンネトーを後にして阿寒温泉のホテルに向かう。本日の宿はホテル御前水、なんか外見はくたびれてるがどうなんだ。バイクを止めたらフロントの女の子がすぐの出てきてバイクの場所案内してくれた。なかなかいいじゃん。バイクをそこに止めてチェックインした。部屋まで案内してくれた。でも場所を間違えた。ダメじゃん。荷物を整理して、着替えて早速温泉に入った。いい湯だった。それから晩飯だ。レストランはレイクビューで晩飯サイコーだよ。料理はとても美味かった。
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それから買い物に出かける。この時間にアイヌコタンをゆっくり見るのが憧れでした。ここは遅くまでお店が営業してからゆっくりでも大丈夫なのだ。木彫りの店ばっかだけど。お土産を買って、夜は松明祭りがあるからと言うので、夜もう一度出直して見に行った。そしたらだいぶ待たされたけど、丁度止まってるホテルの隣から、松明を持った一団が練り歩きで、アイヌコタンまで行くのだ。スゴかった。いい感じだった。
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すべての松明が、アイヌコタンの中心にある神殿に捧げられ、お祭り儀式が始まった。これを見たかったんだよ。ようやく見ることができたよ。アイヌの昔からの伝統的なお祭りだ。おお、テレビ局の取材も来てるぞ。ヤバい、何喋ってくれとか言われそうんなんで、サッサと逃げた方がいいぞ。ホテルに帰って寝た。