8月15日(水) 晴れ時々曇り

稚内 → サロベツ・豊富温泉 → 美深・名寄 → 旭川 → 三国峠 → 層雲峡 

 

朝起きたら朝焼けだった。朝焼けって天気が悪くなるって言わないか? ふ、不吉な。ビビりつつ、それでも大丈夫さーとポジテブシンキングなのであった。しかし、毎日毎日、天気が天気がってストレスたまるわー。何しにツーリングに来とるんかわからへんぞ。こんなんではいかん。もっと気楽に行こう。気楽なノリだよ。朝焼けだぜ、イエイー。

荷物を整理して、絵はがきを出すのに切手をセイコーマートに買いに行ったりしてたら、朝飯の時間になったのでレストランに行った。バイキングだった。バイキングばっかりだな。しかも、ここは品数少ない。まあ、多くたって食えんのだけど。適当に選んで食った。焼きシャケがデラ美味かった。食ったらさっさと出発準備、荷物を持ってフロントへ、チェックアウトした。バイクを引っ張り出して荷物を積み込む。筑豊ナンバーのハーレーの人も準備してたのでちょっと話したけど、やはり、今年は九州は例の豪雨の被害でだめらしい。阿蘇も通行止めで、全然走れないそうだ。黒川温泉にも行けないらしい。うーむ、一刻も早い復旧を祈っております。ハーレーの人が出発するのを見送った。今日は小樽を目指すそうだ。

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こちらも準備完了したので出発。まずは北防波堤ドームに向かった。バイクと一緒に写真をとっておこうと思ったのだ。すぐ近くなのですぐついた。ドームの下でテントを張ってるライダーがちらほらいた。バイク全盛期は、ここはライダーのキャンプで埋め尽くされてたらしいが、時代は流れております。防波堤ドームの前にバイクを止めて写真撮影開始、路駐の車や自転車を避けて撮影、うまく撮れてるといいが。カメラのモニターではわかり難いもんね。でも銀塩カメラよりははるかにマシだわな。あたりを見ると、他のバイクも写真撮影していた。

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済んだら出発、セイコーマートでブラックコーヒー78円を飲む。今や、すっかり朝の日課だ。稚内市街を後にした。道道106号線でオロロンラインに向かう。天気は薄雲が広がって日差しはなく、風が強いので雲の流れは早い。海岸線に出ると風はさらに強くなった。利尻島はわずかなシルエットだけ見える。決して悪い天気ではないのだが、去年はピーカンだったんでやっぱりちょっとテンション下がるな。もう少ししたら雲が消えて青空になりそうなんだが、それまでここで待ってるわけにいかないし。

何箇所かで止まって撮影したが、イマイチなんで諦めて豊富温泉に向かう。去年はドピーカンなんであまりの気持ち良さにタラタラ走ったが、今回は、カッ飛び走りを満喫させてもらうぜ! 行くぜ! 全開バリバリで走っていたら、後ろからトラックがあっという間に追いついてきた。何いい、この光を超える超高速に追いつくとは何者か!? クッソー、こうなったら亜空間ドライブを作動させてぶっちぎってやるぜ。そしたらブッ飛び走りのトラックを、無理やり追い越して、ランクルがさらにすごい鬼のような勢いで走って来た。いやー、もうミミズもカエルもごめんなさい。地元ナンバーに勝とうと思った自分が浅はかでした。どうぞ、お先に行ってください。道を譲ったのであった。

オロロンラインを離脱して、道道444号線に入った。サロベツ原野の写真撮影などしつつ、ゆっくりと向かうが、それでも豊富温泉町営ふれあいセンターに10時前に着いてしまった。どうしよう、と思ったら、もう、客が出入りしてた。よく見たら営業は10時からと思っていたが8時30分からだった。ラッキーもう入れるじゃん。入ろう。と言うことで、北海道に来たらここに入らないわけにいかんでしょう、と鼻息荒く、手ぬぐいを持って建物に入った。発券機で入浴料500円を払って、男湯に行った。カゴに荷物をいれて風呂場へ移動する。体を洗って湯に浸かる。ぐううーこの独特の匂いがたまらん。いいねーこの湯サイコーよ。ゆっくり入って、といきたいところだが、油を含んだ湯が重くて熱くて長い入浴は不可なのだ。そのぶん、湯治用は低温になってるらしい。今度はそっちで湯治がしたい。一月ぐらいここで温泉三昧したらアトピーも良くなるかな。ペットボトルで水を飲みながら入っている人がいた。頭いいな。

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出たらバイクに戻って出発した。セイコーマートを見つけて入った。烏龍茶1リットルとホイップアンパンを買った。食って飲んだ。烏龍茶は水筒に補充しておいた。で、今気がついたんだが、この水筒、300ミリリットルなんだな。だから、残りの700ミリリットルはその場で全部飲んでるってことだ。コップ3杯分だぞ。どうりでオシッコが近くなるはずだよ。ちょっとなんか考えないかんな。

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飲んで食って、おなかがチャッポチャポで発進する。このまま国道40号線で旭川を目指すか、オロロンラインに戻って、北緯45のモニュメントで記念撮影するか、どうしようか考えながら走って行くと、この今走っている道道121号線にも北緯45のモニュメントがあった。これでいいじゃん。テキトーな記念撮影完了、カンペキだな。よし、次の目標目指して行くぞ。

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次はもうひたすら国道40号線南下なのである。どんどん南下、道の駅なかがわでトイレ休憩、道の駅おといねっぷでトイレ休憩、そして、道の駅びぶかでトイレ休憩と、遭遇する道の駅全てに寄り道してチャッポチャポのお腹の烏龍茶を排泄しつつ、南下するのであった。美深では、函岳の看板を見つけて、よってみようと思ったが、よく考えたら、ダートを走らないかんのでやめ。引き返す途中で、馬の写真を撮ったり、いかにも北海道的な簡素な駅の写真を撮った。

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そんなこんなで、だんだん青空も広がってきて、気温も上がってきて、ちょっと暑い感じがするぜ。今回北海道で暑い感じは初めてじゃないか。いいぞ、この調子だ。

名寄に入った。道の駅にもよった。ここで給油することにした。早めの給油が基本だ。そこの店員お女の人がてるてる坊主が付いてるーとおもしろがってた。

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それから恒例の塩狩温泉ユースホステルの廃墟巡礼、まだまだ残ってるねえ。北海道って、そこらじゅうにこういう廃墟が残ってるんだよな。士別でもプリンスホテルが廃業して、そのまま廃墟状態。
こうして、旭川で国道39号線に乗り換えて北見方面に走って行く。やがて、層雲峡が姿を表すのだ。寒くなってきた。初めての北海道ツーリング以来、まともに走ったことがない層雲峡、去年は、時間がなくて通過したが、今回は宿泊してゆっくり見るんだ。あんまり印象がなかった層雲峡だが、今回は改めて走るとその凄さがわかった。まるでグランドキャニオンみたいな岩が延々続いている。すごい、この自然の造形美。素晴らしい。感動したのであった。

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で、層雲峡温泉街に着いたらまだ時間があったので、三国峠まで足を伸ばすことにした。すぐ近くと思ったが30分くらいかかってしまった。しかもメチャクチャ寒いじゃん。でも見晴らしは良かった。よし、三国峠も制覇したぞ。戻ろう。

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チャッチャと戻って、層雲峡温泉街に入った。ここは何度も通過してばかりのところで、初めて入るぞ。坂をギュギューと登るので緊張したが、幸い今夜のホテル、層雲峡朝陽亭の前はフラットだった。もっと道に迷うかと思ったら、意外にあっさりとホテルについたので良かった。ホテルは超巨大だった。観光客が続々とやってくる。女の子の係員が気がついて、バイクはこちらへと誘導してくれた。軒下のスペースに止めれた。でも、ゴミ箱がすぐ横なんですけど。

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荷物を下ろしてチェックインした。フロントでスッゲー待たされた。客が多いからな。で、長々と説明を聞いて、部屋に移動するんだが、これがまた遠い。7階まで行くのだが、これくらい巨大になるとエレベーターも何基もあるのでどれか迷うし、やっと乗り込んで7階まで無事にいけても、降りたところは730号室、ここから自分の760号室まで、延々30部屋を通り抜けて行くのである。ほとんど長旅。こうしてようやくたどり着いた。やれやれ。食事が19時からというので、何ちゅう待たせるんじゃボケ、と思ったが、これだけ巨大ホテルなら仕方がない。それまで温泉に入ろう。幸い温泉は同じ階だからな。でも、延々歩いていかないかんのだが。で、温泉に行った。当然、広い。脱衣所のカゴに荷物を突っ込んで風呂場へ。風呂場も広い。しかし、ホテルの巨大さに比べると、もうちょっと広くてもいいんじゃないか。でも広い。体を洗って湯に浸かる。すると、全面ガラス張りの向こう側は層雲峡の岩壁と、温泉街の街の灯り、スッゲー、これスッゲーじゃん。こんな光景を見ながら湯に入れるなんて、素晴らしい。素晴らしい、素晴らしい、素晴らしいったらありゃしない、あーコリャコリャと思わず踊ってしまいそうなくらい素晴らしい。湯の中で踊るとメーワクなんで、踊れませんでした。

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温泉をタンノンして、部屋に戻って荷物の整理をしてたら19時になった。レストランへ行く。長い旅をして、ようやくたどり着いたレストランは、入口に人集りが。何かと思えば、ただいま満席ですのでお待ちくださいとのこと。マジかよ。人気レストランでもあるまいし、時間指定までされて待てはないだろ、と思ったら、やはりおなじよう思った人は多かったようで、おっさんが猛抗議してた。仕方がないので待つことにした。じっと座って待つのであった。そしたら、隣にものすげー品のいい美人の若妻が楚々と座った。で、その娘も、ガキのくせにミョーに美人で色っぽい娘も座った。うーん、満席で良かったと思うのであった。

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何分か何十分か待たされて、ようやく中に入れた。ちなみにここの晩飯はバイキングである。ここまで大規模になるとバイキングも戦争である。料理の争奪戦である。これだけ遅れて参戦したら、当然、料理はほとんど無く残り物候、残飯食わせるんかいワレーと言いたくなって来るが、刻々と変化する戦場を制覇するのに非生産的な感情は不要だ。すぐに部隊の情報収集、そして戦況の分析を行ない、実演メニューの存在に気がついた。そう、客の目の前で料理して出すアレだ。これならできたてである。その料理を集める作戦を決行だ。ミニステーキ、ホタテ焼き、天ぷらなど回収し、早速食った。美味かった。食ったら第二次部隊出撃だ。この様に波状攻撃を仕掛ける事が勝利の方程式なのだ。こうして、我が軍は栄光の勝利を手にした。満腹でレストランあとにした。でも、何を食ったのか全然印象に残らなかった。やたらと忙しかっただけだった。なにか、勝利のあとに虚しさを感じる、それがバイキングである。あとはもう一度、温泉に入って寝た。

 

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