8月18日(木)

朝4時頃起きた。今日のホテルは素泊まりなので、朝食時間待ちという無駄な時間がないのである。昨年のツーリングで発見したんだ。温泉旅館なら朝風呂に入るという有意義な時間を過ごせるのだが、温泉活動無期限停止中なのでビジホばかり選択すると、朝起きてもやることがないのだ。であれば、さっさと出撃できる素泊まりがグッドである。ただしイケメンに限る、じゃなかった、晴の日に限るが。幸い、今日は晴れなので、さっさと出撃しようと思うので、昨日コンビニで買ったサンドイッチを食って、荷物をまとめたら、バイクに荷物を積む。隣に止まってたトライアンフのライダーさんも素泊まり早朝出撃作戦のようだ。すでに荷物を積載し始めていた。こっちも負けるものかと積載し、ほぼ同時に出発となった。気をつけてと声を掛け合って出発する。

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6時に出発できた。朝食付きだとこうはいかんもんな、特に、今回のような夕立対策で早めのチェックインを目指していると、早く出たらそれだけ時間を取れるのでグッドである。でもさー、行くとこ決めてないんだよね。いや本当は時間が取れるので今日は一番遠い佐多岬に行く予定をしてたんだよ。でも、雨男習性のアレで、晴れてるうちに行きたい、明日ありと思う心の青空よ、明日は大雨になるかもしれん、というのが座右の銘だもんで、晴れてるうちに行っちゃえ、と行ってきちゃったもんで、予定がめちゃくちゃ計画なんかあってないようなもんで、じゃあ本来昨日行くところの、鹿屋の航空資料館に行くのかと思えば、また桜島を戻るのが嫌だから、となって、取りあえず、昨日、靄でよく見えなかった開聞岳を見に行くことにした。まあ、最南端を制する目的は達成したから、あとはどこでもいいんだけどさ。

で、国道を走っていく。市内は混雑して流れが悪い。いつものように、お茶を水筒に補充しようと思ってコンビニに寄ったが、昨日の夜買ったのを入れたんだった。だから補充は必要なしなんで、野菜ジュースを買って飲んだ。

それから再び国道を開聞岳に向かって走っていく。電車と並走する国道だが、ここを走る観光列車たまてばこを見たいなあと思ってたんだけど、始発が10時くらいだったから無理だな。あきらめて池田湖開聞岳に目標を絞り込み、ひたすら走って、ようやく池田湖への県道に入れた。そして池田湖に到着、岳はあんまり富士山に似てないよな。ドライブインがあったので寄ってみたら、まだやってないみたいだった。その駐車場には、昔懐かしいイッシーのモニュメントが、誇らしげというか寂しげにというか、あの人は今に出てくる芸能人みたいな風貌で佇んでいた。そういえば、このイッシー、お昼の番組で大体的に取り上げてたね。写真を撮ったって、大騒ぎになって、本物かどうか専門家による鑑定してもらったら、実は親子で泳いでるクマだったってオチが泣けたなあ。

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さて、イッシートも会えたし鹿児島市に戻ろう。来た道を戻るのは面白くないので指宿スカイラインを走って行ったら、こりゃすごい道ですよ。おいしいコーナーが続き頭文字Dの方々が喜びそう。でも展望は全然で、何にも見えん。標高が高いので涼しいけど、何も見えない。時々、展望台があるのだが、見ても靄のかかった海しか見えんかったのでこの蒸し暑い時期は展望はダメだな。もうちょっと秋になったら風光明媚になると思います。

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鹿児島まで戻って指宿スカイラインは有料で420円かかっちゃった。でも行きは1時間くらいかかったけど、帰りは30分で帰ってこれたよ。信号ないし道はガラガラだもんな。一生懸命戻ってきたには訳があるのだ。ドルフィンポートに行きたいんだよ。面白そうでさ。海産物直売場もあるようなのでお土産を買うのだ。バイクを駐輪所に止めて、暑い中歩いていく。目的の海産直売所まで結構歩いた。で、果たしてお店について入ったら、ガックリだった、漁がないのでお魚は入荷しません、とデカデカと書いてあって、からの冷蔵ケースが並んでた。ケース売ってんのかワレ。と文句を言っても始まらないので、あきらめてバイクに戻ると出発した。こうなったら、国道沿いで自分で探すしかないのう。

鹿児島市を後にして国道10号線を霧島方面に向かう。天気は良くて暑いから、お茶をがぶ飲み、梅干しおにぎり食ってという流れでコンビニ活用しつつ、霧島まで来た。えびす霧島方面に行く選択肢もあるのだが、なにぶんもう何度か行って見たいものもない。その上、山間部は昼から所により豪雨だから、山はやめたほうがいい。そう判断して、宮崎方面に向かう。しかし、このまま宮崎を目指したら、かなり早く宮崎に着いちゃう。鹿児島ならチェックインしてから見るところもたくさんあるが、宮崎市は、もう何にも見るものないよ。早く着いたら困る、夕立の事を考えると、早めに着くのはいいことだが、時間が余るのはもったいない。そこで、暑いからちょっと保留になってた、鹿屋航空資料館に行くことにしたよ。コンビニに入ってひとり作戦会議を行ない、県道504号線を走っていくことになった。昨日と同じ道ではつまらないからな。案内表示のままに県道504号線を曲がると、とても500番台の県道とは思えないくらいよい道で、高度をあげれば眼下には海が一望できるのであった。その道をガンガン飛ばして走って行ったら、思ったより早く鹿屋についた。

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この施設は航空自衛隊の本当の施設の横にあるのだ。駐車場にバイクを止めて、見に行ったらでかくて広すぎで太陽がかんかん照りの中歩くのも汗だくで、もう死にそうでも見たい、葛藤である。でも暑いのであきらめて館内に入って、おお、涼しいぞ冷房バンザイと思いつつ資料を見た。特攻関連の資料が多くて読めば涙語れば涙なのであった。もうちょっと涼しいときにこないといかんあ。

鹿屋資料館を後にして、一路宮崎市を目指す。国道269号線、昨日走った道を逆に走っていくのだが、都城に近づくと雨雲が、ゲリラ豪雨をもたらしそうな雨雲が進行方向で広がっていた。やばいかなやばそうだな、そう思って走ってたら、都城でゲリラ豪雨スタートなのであった。バイクを止めて急いでカッパを出して着る。ずぶ濡れになりながら路肩で着る。いや~ロングツーリングでんなーやっぱこれがないとロングに来た醍醐味がないっすよ~じゃねえよクソ、強烈な雨と風がものすごい勢いで襲いかかってきて、対雨天完全装備にして走り出したが、もうカッパ着てる意味ないじゃんと思えるくらいな台風のような強風と叩きつけるような大雨、前も見えん。これはどこかに止まったほうがいいんじゃないのか、どこか雨風をしのげるところはないかと思ったがそんなところも全くないので、耐え難きを耐え偲び難きを忍び、ただひたすら有視界安全走行で進むしかないのであった。ひたすら走っていると、西の空が晴れてきて、にも関わらず頭上は雨雲が覆うのであった。いわゆるどす黒い邪悪な雨雲が広がるのではなく、乳白色のにじんだ絵の具のような雲が覆う。これがゲリラ雷雨の雲の特徴なのだ。ふっふっふ、敵を知るのは戦いの初歩だよドメル将軍。とかなんとか言ってるうちに、都城市内を通り過ぎで、いよいよ宮崎市まであと何キロになったあたりで、雨は上がった。しかし、念のため、しばらくカッパを脱ぐこともなく走って行ったが、だんだん西から日が差してきて、カッパ内部がムンムン蒸れ蒸れになってきてしまったよ。汗だくになってきたよ。汗は女の武器になるんですよ真木よう子さんの汗なら全然オッケーですよ。別の意味でムンムンムラムラですよ。ヘンタイライダーの蒸れ蒸れは死んでくれ状態なので、脱ぐことにした。路肩が広いところに止めて脱いだ。いやー涼しいですね。ついにカッパを着てしまったが、その間約1時間、これくらいは勘弁しといたる。

それから通常営業走行で宮崎市までやってきた。今日のホテルの場所は、一昨日のスーパーホテルのほとんど隣なのである。なんでこんな所のホテルを予約したのか、まあ、それは割引クーポンに目が眩んでなんも考えずに予約したからです。何しろ通常価格20000円が、今だけ半額10000円でっせ。晩飯は高級宮崎牛ステーキコースでっぜ。まあ、こんな邪な思いで予約すると大変な目にあうのがこのあとわかるんだが、とにかく、場所はわかりきってたので、迷うことなく、着いた。で、ホテル駐車場にバイクを入れて、係の人にバイクはどこに止めるのか聞いたんだよ。そしたら「ここにはない」なんですと?「ずーっと向こうに契約駐車場があるからそこに止めろ」なんですと? そんなハルカカナタに止めてこいってか。もっと近くにないのかと文句を言ったけど、「そこしかない」と言われて、とりあえず荷物を降ろしてフロントに行って同じ事を言ったらやっぱり「そこしかねえよ」「バイクは客じゃねえよ」「じゃ自分で止めるとこ探してきな」という内容の事を丁寧な言葉で言われた。アタマにきてブチ切れて「XXXXXXXX‼︎」と言ってやろうかと思ったけど、ここはネルソンマンデル先生の言葉を思い出して、イカンイカンと心を正常に平常に戻して、バイクをハルカカナタまで移動させた。普通に露天駐車場で、あちこちのホテルと契約してるみたい。いいね土地持ってるだけで稼げるもんね。バイクを止めるところを指示され、そこに止めた。料金800円だと。高いな。足元見やがってクソ。しかし、文句を言っても始まらんので諦めてバイクを預けて、歩いて、延々と歩いてあまりの暑さに死にそうになりながら歩いて、もうちょっとで日干しになるというところでホテルに着いた。

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チェックインしたら、またクーポン券もらったので使わないといけない。荷物を持って部屋に行くのだが、このホテルなんとエレベーターに車椅子用のボタンがない。いつの時代のホテルだクソ。部屋に入ったら熱気ムンムンだった。で、エアコン全開と思ったら、今時、据付型のエアコンだもんで温度設定できない。調整が強弱しかない。強でも全然冷えない。暑くてかなわん。しかも、メインスイッチはキーをささないと通電しないから、部屋を出るときは停電になるので、部屋はムンムンに逆戻り。これが2万円のホテルですかそうですか。とんでもない詐欺ホテルだなこりゃ。

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荷物を整理してたら晩飯の時間になったので、1階のレストランに行ったら、窪塚洋介と峯木君を足して2で割ったようなボーイがお迎えしてくれた。ちなみに峯木君ってのは中学校の同級生。元気にしてるかなー、ギターが上手いんだよ。で、その窪塚君に席へ案内されて「本日は宮崎牛のコースでございます」恭しく言われて「前菜でございます」そのあと料理の説明されたけど忘れた。6品あって緑色のが美味しかった「続いてスープでございます」何のスープか忘れたこれは激ウマだった思わず「これはおいしい」と窪塚くんに言ったら「このすーぷはナンタラカンタラでございまして云々」と説明してくれたけど内容忘れた。「サラダでございます」と持ってきたのは大きな、すっごい大きなボールで、そこにサラダが入っておりまして、窪塚くんがドレッシングとかスパイスを席の横で和えてくれるわけですよ。で、皿に盛ってくれるんですよ。あまりのダイナミックさに目がテンだった。でもサラダのドレッシングが酸っぱすぎた。おいしかったけど。「おまたせいしました、まずはステーキの薬味でございます」薬味の説明もしてくれたけどわさびと岩塩しか覚えとらん。そしてじゅうううううううーと音を立てながらメインがやってきた「グリルでございますお熱いのでお気をつけください」じゅううううー思ったより小さいステーキだったが、それがかえっていかにも和牛な感じだな。「スパイスはお掛けしてもよろしいでしょうか」お願いしますと言ったら柱のところに置いてあった棍棒みたいなものを持ってきた。ヤバい、駐車場の事を文句言ってたからブン殴られる、と思ったら、その人の背丈ほどもある巨大な棍棒はミルだった。ジャリジャリ音がして、スパイスが肉にかかった。「どうぞお召し上がりください」面白いなこの店。で、食ったら、さすが宮崎牛のええところだな。いい肉は食うとすぐわかる。胃にもたれない。食った感じがしないんだよな。まあ、別の意味では困るけど、何枚でも食えそう。いや実際は食えんけどさ。ご飯も付け合わせもうまいのであっという間に平らげちゃったよ。「デザートとコーヒーでございます」これもうまかった。満足であった。ホテルはサイテーだが料理はサイコーだった。窪塚君も面白かったし、これに免じて今日のところは勘弁しといたるわ。

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食って腹いっぱいになったので、続いてクーポン券を使いに出かける。行き先は決まり日高菓子店である。ホテルの隣なんですぐなんである。一昨日から狙ってたんだけど、あまり日持ちがしないお菓子だから、今日まで買わずにいたのさ。看板商品ほか新製品を買ってクーポン券を全部使い切った。それからセブンイレブンにお茶を買いに行って、帰りに、やっぱり迷いに迷ったけど、なんじゃこりゃ大福を1個だけ買った。で、ホテルの部屋で食ったけど、マジでなんじゃこりゃあだった。どういう意味か知りたければ、そうだな『残念ながらなんじゃこりゃ大福の味は伝えることができない自分の舌で確かめろ』である。

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食ったら疲れたので風呂に入って寝た。

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