紀伊国海岸線会議 その２

5月1日(月)

朝5時に起きて、外を見たら朝露が降りてた。日の出は見れんかったが、天気は良さそうなんで、そうなると、もういてもたってもいられんので、素泊まりでホテルの朝飯がないからすぐに準備して出発した。

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日の出の写真を撮るつもりだった橋杭岩に向かった。そこで素晴らしい日の出を期待したが、まあ、それなりでした。ちょっとがっくり。しかたがない、自然が相手のことだからな。

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気を取り直して出発、コンビニでサンドイッチとコーヒーの朝飯にして、本当はもうちょっとリサーチしてどこか美味しいモーニングでもできたらよかったが、昨日さんざんこの周辺をうろついてそういう類の店がないことに気がついたんで、ホテル朝食にしとけばよかったと思ったが後の祭りでした。

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残念な朝飯を済ませたら今回のツーリングの目的地本州最南端にある潮岬を目指す。天気もガンガン良くなってきて、一気に気温上昇で、この時間でもう夏の感じ。防寒のために着てきた服は余計な荷物となりました。しかし、寒いよりいいね。

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順調に走って潮岬にあっさり着いた。ついたついたぞーと喜ぶのはいいが、大変な事に気がついた。観光施設はまだどこも営業していなかった。おお、これでは本州最南端到達証明がもらえんではないか。CBR600RRに最先端記録がないから、そのためにわざわざここを選んだのに、なんという大失態。これは完璧な作戦ミスだ。本当は新宮に泊まるはずだったから、新宮に泊ってれば時間的に、営業してる時に来たんだろうけど、串本に変更したから、ここに来る時間が早くなっちゃった。あれま。どうしよう。かと言って営業時間まで待つわけにいかんもんな、まあいいか。来たことが肝心なんだよ。そんな紙切れどうってことないさ。最南端の碑を見て写真を撮ったらバイクに戻って出発した。

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次は南紀白浜である。国道42号線をどんどん走って、まずは三段壁までやってきた。ここには水軍の洞窟があるのだ。バイクを降りて見に行ったら、あれ、なんか覚えがあるぞ。あ、思い出した。ここ、まっちゃんと来たことがあるよ。そうそう、洞窟にすんごい波が押し寄せてた。ああ、あそこはココだったんだ。なんか水軍の洞窟なんてすげー良さげで期待してきたけど、一気に行く気が失せて、バイクに戻った。

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で、とにかく腹が減ってきたので、南紀白浜目的地の産直店に行くことにした。途中、南紀白浜の浜を見る事ができたが、初めて見たんだけど、本当に砂浜が白いんだね。前回は夏に来てるからなあ、海水浴シーズンだからなあ、おねーちゃんが揺れる揺れる、そっちばかり見てたもんで全然わからんかったよ。

産直店まで来た。そこでお土産を買おうと思ったら、産直店と言ってもそこらじゅうからの産直店なんだよ。北海道から九州までそこらじゅうから産直なんだよ。お土産に北海道産とか九州産の魚を買って、お前どこ行ってきたんだって話よ。ありえねーだろ。困ったなあ。膨大な規模の店だもんで、そこから地元の南紀の魚だけチョイスするなんてできっこないじゃん。困った困ったと思ってたら紀州備長炭干ものセットってのがあったので、これはいいぞこれにした。もうめんどくさくなってきた。中身はよくわからんがまあいいや。

実はここに着いてから、ツイッター確認したら、某ライダー氏が近くにいるみたいな事ツイッターしてたもんで、コメント送っておいたんだけど、ひょっとしたらランデブーできるかなと思ってコメント送ってたんだけど、返信がないのであきらめた。走ってると見れんもんな。でも、実はコメント見て「げ、あのヘンタイライダー、紀伊半島に来てるやないか、あかん、あんなのと関わったら雨に降られてまうわ、シカトやシカト」なんて思って無視してるなんて事はないと思う。で、結局反対方向に走ってたみたいで、ランデブーできんかったのは残念でしたが、またの機会がありましたらよろしくお願いします。

さて、お土産が買えたので、次は食事である。産直の海産物食堂が併設されているのでそこで食うのだ。スッゲー期待してるんですけど。で、開店の行列に並んで待ちながら、何にするか考えた。でかい看板が出てるメニューは限定かに天丼だ。限定に弱いんだよな。しかし、本日のオススメは煮魚定食で、これも美味そうだ。どっちにしようか迷ってたが、並んでる人が前の人も前の前の人も限定かに天丼を注文してたので、迷わずかに天丼にした。しかし、これが失敗であった。どうにも厨房の作業を見てたら怪しい感じがしたんだけどさ。たくさんお客が来て注文もいっぱい受けて、上手に手際良くさばいてる感じがなかったもんで、怪しい感じだったんだ。奥の方の作業台にかに天丼らしくものが乗って、しばらくほったらかしになってたのが、案の定回ってきた。トレイに乗ったそれを受け取り、席に座って、改めて限定かに丼を見たんだけどさ、見たんだけど、だけどさ、もうね、見ただけでわかるよ。コレ失敗。どう考えても失敗。一口食ったら、ベチョベチョの天ぷら。やっちまったなあ。もう食わずに店を出ようかとさえ思ったよ。でも、何とか食ったよ。食べ物を粗末にできんもんな。何とか食ってがっくりして店を出た。

くそ、なんか他のことで取り返せねば。そう思いながら出発して、次の目的地である有田川鉄道公園に向かった。途中、みかんの店がいっぱい出てたので、みかん買えよお、みかん買えってんだよお、と強迫観念に取り憑かれて、買わなきゃいけないと思い込むようになっちゃって、地元の農産物直売所で買っちゃった。本当は昔の東北のぶどうの店みたいに、どんどん試食させてくれた店みたいなのを期待してたんだけど、愛想のない店員に対応されてがっくりでした。

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その後、有田川鉄道公園に着いた。普通の公園だった。そこに線路があって、汽車が展示してあった。というか、昔の駅の路線を公園にしたみたい。交流館に入ったら、係員の人が相手してくれた。展示してある汽車D51を動態保存化したくて、今その方向で動いているそうで、流行りだもんね。で、これまで動態保存だったキハ気動車がエンジンが死んちゃったので動かんもんで困ってるそうです。エンジンを探してるんだけど、熊本にあるらしい。買い付けできるか争奪戦が繰り広げられてるようです。今鉄道がブームだもんね、昔は鉄道なんてネクラな趣味の代表格だったのにな。

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さて、鉄道公園を見たので、いよいよ和歌山市に向かっていく。道がもっと混むかと思ったら意外に順当に来たので余裕で和歌山城も見学できるぞ。バイクはどこに止めるのかな、駐車場らしきところがあったので、そこに行ったら、バイクは止められませんと書いてあったので、何だよ、バイクは爪弾きかよ、世界遺産とか威張ってんじゃねーぞクソ。と思ったが、ちょっと離れたところにバイクがいっぱい止まってたのでそこに止めた。公園内の空きスペースに止めた形になっておりますので、いずれはここにバイク止めるなの看板が立つと思います。そこから歩いて天守閣まで行った。今日も歩くのか疲れるなあと思いつつ歩いて行った。幸い、天守閣はブーツを履いたまま登れた。脱ぐの面倒だもんね。天守閣からの眺めは素晴らしかった。大変な思いで登ってきたかいがあったな。

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天守閣を降りたら、お土産店を見に行った。商工会議所の向かいの店だから、公営の観光物産センターみたいなのを期待したんだけど、全然ショボイ物ばかり。がっかりして、和歌山城のオススメポイントで写真を撮ってバイクに戻った。

よし、すべてのミッションクリアで、ホテルに向かう。今日のホテルはダイアロネットホテルだ。お城の向かいにある超高層ホテルだった。想像以上に豪華で大規模なホテルであった。バイクをホテルの前に止めたら守衛さんがやってきて、バイクは隣の立体駐車場に止めてくださいと言われて案内されてバイクスペースに止めた。そして、フロントが5階にあるのでそこへ行ってチェックインした。朝食を勧められたので頼んだ。だってまたショボいコンビニ飯じゃいやだもんな。それに、ここダイアロネットの朝食は食ったことがないから食ってみようと思ったのだよ。

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部屋に入って荷物を整理して、ゴージャスな晩飯を食いに駅前に繰り出すぜ。そしたら、駅前まで2キロくらいあってさ、いやー、歩くの大変だったよ。でも駅の構内でお土産屋さんがあったもんでそこでお土産を買えたよ。お土産はこれで完了だから一安心だよ。あとは晩飯だよ。事前に調べておいた店が和歌山ラーメンの店だったんだけど、昼飯のせいでくどいラーメンなんぞ食えんわ、ということで、食い損ねた煮魚定食みたいなのを食いたいなあと思って、そういう店を探したんだけど、見事に居酒屋ばかりで、酒呑みでないとこういうときに困るなあ。近鉄百貨店のレストラン街をみたら、地元にもあるようなチェーン店ばかりなんで、うーん、困った。と何度も行き来して、結局、海鮮居酒屋に入った。そしたら、そこが失敗だった。厨房は1人で切り盛りしてるみたいで、結構なお客が入ってるので、なかなか料理が出てこないというか、マグロと魚の味噌汁とご飯を頼んだら、マグロが来てそれからさっぱり何にも来ない。待ちきれずにマグロだけ食っちゃった。そしたら、ようやくご飯が来て、ご飯だけ食うわけにいかんもんで、味噌汁が来るのを待って、なんかもう一品頼んだほうがいいかなあと思いつつも、料理が出てくるおはいつのことになるやら、呑みながらゆっくり食う、なんてスタンスではないから、ご飯を目の前にして待つだけ。ようやく味噌汁が来たのでご飯を味噌汁で食ったというか、この魚の味噌汁がめちゃくちゃうまかったよ。煮魚とか焼き魚とか食いたかったなあ。しかし、時間切れだ。会計済ませて店を出た。なんか今日は食いもんに恵まれなかったなあ。明日はそうならないようにしたいなあ。

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ホテルに戻ってユニットバスの風呂に入ってツーレポを書いて寝た。

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