8月15日(火) 晴れ後曇り
5時ごろ起きて、空は曇ってるのでちょっと心配。今日はテレビで天気予報を見ることにした。これまで全然気象情報を気にしていなかったが、こうも天候が不安定では情報を入手しておいた方がいいとの判断だ。さて、見たらほぼ全域に渡って「晴れのち雨」って、昨日と同じじゃん。しかも、台風が来ていやがるぜ。なんと、17日ごろに紀伊半島に上陸するだって! 丁度帰るころだよ。まずいよこれは。まずい。まさしく、悪夢の台風直撃四国ツーリングが彷彿となる事態に、我々は顔面蒼白であった。とりあえず腹が減ったので7時になって朝食を食った。今日はマジで雨になりそうなので「食っとけ、食えるとき食っとけ!」(byブラックジャックによろしく)だな。ご飯3杯おかわりしてエネルギー充填120パーセントだ。よし、こうなったら雨でも矢でも降ってこいってんだ。やっぱり人間、満腹感が自信を持たせるのね。
7時40分ごろチェックアウトして出発した。天気は曇りでどんよりしているが、鹿児島に向かう国道328号線に出るころには雲が流れて晴れ間が出てきた。途中、入来温泉がそそられたが、今日はとにかく晴れているうちに佐多に行きたいので断念。ひたすら走る。国道3号線にかわって鹿児島市内に到達すると、交通量はぐっと増えて流れが悪くなってきた。それでも1時間後の8時40分には桜島フェリーの鹿児島港に着くことが出来た。久しぶりに乗るのだが、このフェリー、バイクも車もそのままスルーで載ってしまうのだ。いちいち窓口で大人1枚なんてやらないのはさすがに生活の足となっているせいか。そのまま車両甲板にバイクを乗りこみ、階段で客室に上がったと思ったらもう機関全速前進、発車オーライなのだ。江戸っ子だねえ。もたもたしてないね。客室で自販機のコーラを買ってのみ、同乗していた山口ナンバーのオフバイクの人と話をしているうちに向う側に着いた。車両甲板に下りてバイクに乗ると、フェリーから降りる。そのまま進んで、高速道路の料金所のようなところでお金を払った。バイクと大人で560円、バイクや自転車は専用の料金所があって先にやってくれた。これは良いことだ。
桜島だ! 溶岩道路を走ってコスモ石油があったので給油した。スタンドの人に聞いたら昨日は3時ごろに大雨だったそうで、佐多までは3時間ぐらいかかるよ、今日は雨は大丈夫だよと言われた。お礼を言って出発、先を急ぐが有村展望台が途中にあったので、ここくらいは寄って行こうと思い、バイクを駐車場に止めた。もうすでにカンカン照りになってきており、バイクを止めると暑すぎる。それでも何とかなるのは歩く程度のことでも空気が通る構造だな。クシタニ恐るべし。階段を登って一番近い展望台に行き、写真を撮った。バイクに戻ったら他県ナンバーの軽が思いきり近くに止めてあって、邪魔だ。車の持ち主のトッポイにーちゃんがきて、こっちが出ようとしているのに、車のドアを開けて何かやってるので出しにくくてしょうがないぞ。このクソガキ、うせろ。何とか引っ張り出してすぐに出発した。
それから垂水で220号線に入り、一路佐多を目指す。地図上では走りやすそうな道だったが、この道ってこんなに交通量が多かったっけ、と言うくらいスローペース。こりゃ本当に3時間かかってしまうぞと思ったが、なんともならん。仕方がなく後ろについて走っていく。よく見ると、どうやら先頭の軽が遅いみたいだな。鹿児島ナンバーの軽自動車は大体安全運転なんだよなー、というのか、回り全然見ていない自分のペースで走ってて、後ろが詰まろうがお構いなしなのだよ。信号で止まったのがチャンスで、先頭に出てかわすが、恐るべし鹿児島ナンバー軽、そうやってかわしてもかわしても、また別のが現れて先頭をたらたら走ってるよ。まいったなー。後ろからきた大阪ナンバーのスクーターは痺れを切らして対向車線抜かしで行ってしまった。あんまりそういうことがしたくないのだよ、下品だし。
そうやって進んでいくと、鹿屋を過ぎたところで「大根占い」と看板が頻繁に出ていた。はーん、さすが桜島大根の土地は、占いも大根でやるのかーすごいなあ、と思ったら違った。おおねじめとよむそうです。根占町大根占町、土地の名前じゃ。でも絶対「だいこんうらない」と読めるよ。ちなみに温泉もあった。ネッピー温泉だと。入りてー。
11時ごろにようやく佐多岬ロードパークウェイに入った。料金所で往復400円払うが、またしても展望台は入れませんとのこと。よく壊れるなーここ。まあいいや。かっ飛ばして走る。こんな山道を走ると、とても岬に向かっているとは思えんな。途中で半券チェックがあり、第2次世界大戦ヨーロッパ戦線のトーチカみたいな料金所?に女の人がいて、パチンコの景品交換所のごとく、半券を取っていった。こんなところで1日、大して来るわけでもない観光客相手に、大変な仕事だなあ。暑いだろうし、エアコンなさそうだし。給料いくらもらってるのかな。ひょっとしてこの人の人件費を出す為に有料道路になっているのだろうか。まるで星新一「ほら男爵現代の冒険サファリの旅篇」みたいな話だな。いらん心配をしてしまった。よしもうすこしだ。
走っていくとCB1000で記念撮影した31度線の碑がまだ健在だった。CB1300でも写真を撮ろうと思ったら、この前どうやって止めたのか、路肩がずいぶん沈んでいるのでバイクを止められず断念、その先の、佐多岬の看板がある所にバイクを止めた。これは0円マップのぼくどこさんが記念撮影したところだ。ここで写真が撮りたかったんだよ。取り捲りだ。携帯の写真メールも送ろうとしたら「送信に失敗しました。」だと。おいおい、auさん、頼むよ、圏外なら仕方がないけど、アンテナ立ってるところで接続失敗は勘弁してくれ。知床峠でも通信失敗だし、クオリティ低いなー。ドコモに代えないかんな。
そこからすぐが終点だった。こんな辺鄙な観光地なのに、警備員が3人もいて、しかも一人は若い女の子だったよ。日焼けするぞ。バイクは公衆電話ボックスのならびに止めるように言われてそこに止めた。いや、どうせななら日陰がいいんですが。大きな木の木陰、だめか。ちなみにバイクは4,5台止まっていた。かっ飛びで行った大阪ナンバーもいた。バイクを止めて、佐多岬の先まで歩く。トンネル料金所で100円払って、到達証明105円買って出発。てくてく歩く。上下皮でカンカン照りの中を歩くのはしんどいが、思ったほど大変ではなかった。風もあるし、歩くと空気が抜けるのでその辺はやはりよく考えてあるな。10分くらい歩いたら、展望タワーの下の広場についた。佐多岬制覇だ!
さあ帰ろう。来た道を戻り、トンネルの中の休憩所で自販機でアクエリアス飲もうとしたら売り切れだった。仕方がないのでアクエリアすに炭酸を入れたフリースタイルを買って飲んだ。なんか憶えのある味だなーと思ったらこれスプライトじゃん。飲んだら汗がどばーっと出てきた。
12時に佐多を離れる。天気予報では今日の宿霧島山麓荘のある霧島は午後から雨なので、なるべく早めに着くように行かなければならないぞ。まあ、佐多で雨に降られなかったので、今日は大成功と言うことで、良かった良かった。後はかっ飛ばすぜ。
復路も鹿児島ナンバーの軽に悩まされながら、途中、水分補給を何度かコンビニで行い、2時間後の2時には垂水まで戻ってきた。垂水の道の駅で桜島の絵葉書を買う。道の駅はすごく混雑していたので早々に出発して、その先の国分の郵便局で送った。
地図を確認し、霧島を目指す。場所的にはもう霧島市なんだけど、平成大合併で市になったみたいだな。県道60号2号を経由して4時ちょっと前ごろに霧島神宮に着いた。
天気、ぜんぜん大丈夫なんですけど。神宮の土産物屋を見たが大した物はなく、民芸村に行ったら屋久島杉の置物やらお盆やらいろいろあって面白かった。気に入ったのがあって欲しかったけど1万円はちょっと手が出ないのであきらめた。宿に行く。そこからすぐだった。チェックインしてやれやれ。バイクは駐車場に止めて下さいと言われたが、止めていると宿の厨房の人が来て、雨が降るから玄関の屋根のある所に止めさせてもらえばと言われたのでフロントに頼んだら玄関前オッケーだったのでそこに止めた。部屋に入って荷物を整理し、早速温泉に入ったらTシャツの背中が汗でぐじょぐじょに濡れていた。部屋に戻って次は夕食だ。どこで食べるのだろうと思ったら、部屋食だった。待ってると仲居さんが運んできてくれた。結構豪勢だぞ。このおクソ暑いのに熱い鍋料理付きというのが泣かせるぜ。食ったらまたしても温泉に入った。
後は明日のルートの検討、特に熊本島原間フェリーの時間が問題だ。舟の出港時間がわからないかと思ったが、ガイドブックには載っていないので困った。仕方がない、携帯でネット検索するか。さすがインターネット、あっさりわかって、文明の利器の効果にビックリ仰天だがや。最近の携帯電話ってすごいんだね。コースも決まったので寝る。