JAPAN EXPLORER 2010
8月8日(日)
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朝4時には目が覚めてしまった。朝食の時間の5時30分までラウンジで待つ事にして、自販機でペットボトルのお茶を買って飲みながら窓の外を眺めるのであった。外の様子を見に甲板に出たら月と星がきれいだった。またラウンジに戻って待つ。5時ごろにはみなさん起きてきて朝食待ち体勢だ。そんな客でラウンジは満席。さんふらわあは内海フェリーなんで規模が小さいから2等室もラウンジも狭いもんで、落ちつけるところが無いぞ。隣に座ったばーさんと孫娘らしい2人の関西弁の会話を聞きつつ、ひたすら朝食の時間を待つ。5時30分、レストランが開店したので朝飯を食う。ご飯とみそ汁と鮭卵焼きのセット650円高いなー。フェリーの飯は高くて不味いので食ってはいかんのだが、今回は仕方がない。別府入港が7時なんで、それまで何にも食わんのは無理だもんな。もっと早い時間に入港するなら、下船してからジョイフルとか吉野家で食うんだが。レルトランはもっと混雑するかと思ったらそうでもなかった。食い終わったら歯を磨き顔を洗ってまたラウンジで待つ。やがて進行方向に別府の街が見えて来た。日が上って青空が広がり実に幸先の良い上陸日和だ。今回のツーリングは全行程快晴が決定しました。勝手に決めつける。いっさいは大違いだったんだけどさ。
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7時、ようやく入港だ。接岸して、車輛甲板を解放したとのアナウンスでいそいで車両甲板に降りる。最後に乗ったから最初に出ると思ったからだ。すると、バイクで乗船した連中はすでにほぼ全員が勢揃いしていた。みんな同じ様に考えたようだな。でも最初ではなかったが、さほど待たずに下船できた。
九州上陸だ。降りてすぐに2度目の九州ツーリングでCB1000と記念撮影した看板がまだあったので、そこでまたしても記念撮影した。それからまずは別府温泉竹瓦温泉に向かった。今回は、いつも通過してしまう別府温泉に入るのだ。なぜいつも通過してしまうかと言うと、上陸時刻が早いので、どこもやってなさそうだったから。しかし、事前に調べたら、竹瓦温泉が朝6時30分開店ではいれるのだよ。やはり情報収集は大事だな。途中でてるてるぼうすをかわいいと言ってくれた女の子ライダーを追い越したのでクラクションで合図した。そしたら手を振ってくれた。
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竹瓦温泉はかなり込み入ったところにあったので探すのに苦労した。竹瓦温泉横丁というのがあったので、その細い道に入ったが、見当たらない。一度バイクを止めて、印刷してきた地図を確認してようやく発見した。有名そうな温泉だからもっとすぐにわかるかと思ったんだがなあ。建物の前にバイクを止めてフェリーの荷物を持って中に入った。結局フェリーで風呂に入らんかったので、ここで着替えようと思ったのだ。めっちゃ歴史を感じさせる建物、受付のおばちゃんに100円払って、男湯は受付の裏ねーと言われてそっちに行く。男湯ののれんをくぐると、脱衣所があり、すぐ眼下に温泉が広がっていた。あ、これってモロ、東北の鉛温泉の構成と同じじゃん。ざわざわっ、とやなかんじ。バンコラン少佐がパタリロとの遭遇するシーンみたい。今風に言うならカイジか。脱いだ荷物をロッカーにつっこみ、階段を降りて湯船の近くでたらいに湯をくんで掛け湯をする。ここは洗い場がない。想定外でした。銭湯みたいな温泉だというので、もっと普通のお風呂温泉を想像してたんだが、これでは頭や体を洗いにくいなあ。タライに温泉の湯をくんで、隅の方で体を洗った。それから湯に浸かったらめっちゃ熱いじゃん。うーむ、これは長時間は入っとれん。看板に熱い湯が好きな人もぬるい湯が好きな人も譲り合って仲良く入りましょう、とあるんだけど、どうやって譲り合うんじゃ。入ったり出たりを繰り返して、適当なところであがりにした。
朝早いのであまり混んでなかったが、出る頃には観光客らしき一団がやって来ておばちゃん忙しそうだ。ベビーカーを放置して行った客に「たたんでください」と一生懸命言ってた。若者のグループも現れて、何これスゲー温泉じゃんとカンドーしていた。
温泉を出て、湯布院に向かう。途中の、別府のランドマークタワー、ビーコン?だったっけ?なんかイベントあるみたいで警察の人がいっぱいいた。そこをこえて由布岳に向かう。急激に天気が悪化して、空はどんより曇って来たかと思うとパラパラ降ってきやがった。由布岳はいつもピーカンなのに、今回はダメでした。山の上だけが雨なんで、いそいで湯布院市街地まで降りる。一旦道の駅湯布院で様子を見ることにした。そしたらCBR600レプソルが来て、いろいろ話をした。長崎から来たそうで、朝早い時間い走りまくったのでもう帰ると言ってた。今流行の朝練だな。タイヤは淵までしっかり使ってあった。このマシンなら誰でもこうなると言ってたけど、私は無理です。
天気が回復してきたので、湯布院温泉に向かった。有名な下ん湯に行ったら、途中の民芸村付近ですでに観光客がいっぱいいた。湯布院ってこんなにミーハーな観光地だったんだ。軽井沢かと思ったぜ。もっと品のいいワビサビのきいた温泉地と思ってたんだが。観光客がいっぱいなので、もうやめて、もう一つの候補、庄屋の館に向かった。そこは繁華街から離れており、看板を見つけて入って行くと、不整地の駐車場があった。そこに止めてあとは歩くような感じだったんでそうした。そしたら坂を登ったところにも駐車場があった。ここまで歩いて損した。でも坂道怖いからまあいいか。
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受付で入浴料700円を払い、難しい場所の説明を聞いて、よくわけが分からんまま歩いて行ったら係の人がいたので教えてくれた。脱衣所に入ると、そこからお風呂がもろ見える。この温泉、湯の色はコバルトブルーなんだよ。コバルトブルーの衝撃的な湯。マジです、マジでコバルトブルーなんだよ。すげー。事前伊情報で知っていても、実際に肉眼で見ると、マジすげーよこれは。いろいろ温泉に入ったが、これ以上に視覚的に衝撃的な温泉はないな。今回のツーリングナンバーワンの温泉でしょう。入ってもぬるぬるで気持ちいいし温度も適温。もちろん完全かけ流しなんで、原泉のところは熱い湯が垂れ流しで火傷しそうだった。朝早いからか、客も少なくゆっくり入っていられる。あー、もうここで今日は終わりでもいいな。ていうか、ずーっとここで連泊してもいいよ。ぽわーんと湯に浸かってた。
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しかし、いつまでも入っているわけにもいかんのでたんのんしてでた。名残惜しいが、温泉を後にして駐車場に戻ったら、ワンコがいた。バイク付近の臭いをチェックしてる。よそ者が来たので改めておしっこかけてた。オイオイバイクにかけるなよ。それから湯布院の駅前繁華街まで戻った。会社の人たちのお土産を送ったんだが、2100円のお菓子に送料1160円もかかっちまったぞ。送料高過ぎ。人でごった返す繁華街はさっさと脱出し、近くのローソンで水分補給と糖分補給に阿蘇のクリームパンを食った。全然うまくなかった。やっぱ、ローソンダメだわ。このあと阿蘇までコンビニが無いからと思ってローソンに入ったんだが、失敗だった。もうよらない。
さて、いよいよ阿蘇に向かう。やっぱり九州と言えば阿蘇。というか、日本で一番いいところは阿蘇。やっぱ阿蘇サイコー。ということで、毎度毎度飽きもしないでやまなみを走って行くのであった。ホント気持ちいい。何度走ってものこの道サイコー。ガンガン走るのであった。ところどころで止まって写真も撮る。天気がいいので気持ちいい。バイクも多いな。ようけ走っとる。日曜日だしな。
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大観峰まで来た。ここはいつ来ても大混雑だ。今回も奥まで行けずに、手前でバイクを止めて写真撮影。風景をたんのんしたら、ミルクロードをもう少し走ろうと、出発しかけたところへ、ハーレー軍団が押し寄せて来た。その台数およそ一万。おお、まさしく桶狭間の戦いの今川勢を彷彿させる大軍団、こっちは全然歯が立ちません。脱出できません。それでもなんとか脱出してミルクロードをチョーシこいて走って行くと、あまりにも気持ちいいのでライダーズハイになってしまった。交差点でUターンして戻って、ミルクロード往復してしまいました。いやー気持ちよかった。しあわせでした。
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さて、外輪山を満喫したのでいよいよ内山に向かう。たまに黒っぽい雲が現れるがほぼ晴れなので天候的にはいい感じ。途中、城山展望台に立寄って、阿蘇山を眺める。それから国道57号線まで来た。セブンイレブンがあったのでトイレと水分補給。阿蘇周辺は標高が高いせいかあまり暑くないな。さて、これからどのルートで阿蘇を進むか、いろいろ検討した結果、いつものコースで進む事にした。いつものコース県道111号線で草千里に向かうコース。毎回このコース、飽きもしないで進んだが、牧場がちょっと寂しいな。なんでだろと思ったら、例の口蹄疫事件のために、牧場付近は全面立ち入り禁止なのであった。路肩の牛さんとの触れあい駐車帯もロープが張られて立ち入り禁止だった。うーん、ちょっとがっかり。でも天気がいいし、風光明媚な阿蘇はばっちり楽しめるのでまあいいとしよう。
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今回は米塚の方にも近づいてみた。まだ立ち入り禁止が続いている。今度登れるようになったら絶対に登ろうと思います。ホントだよ。
それから草千里まで行った。日曜日だし、大混雑を予想して行ったが、あまり混んでなかった。駐車場にバイクを止める。ちなみに、軒下にバイクを止めていいよーと言われたけど、軒下の手前、あんな段差ではバイクを入れられません。だから誰も止めてなかった。普通に駐車して、草千里の乗馬をやってるところまで行った。大人気だな。乗りたかったがスゲー順番待ちだ。子供と女の子ばっかりだったので恥ずかしいからやめた。ウンコ踏むといかんし、もう戻る。そしたらかわいい女の子が落し物をしたので、「お嬢さん落し物ですよ」「まあなんてやさしいかた」「いやそれほどでも」「私恋してしまいそうポッ」なんて妄想全開してたら、老夫婦のひとが落とし物しましたよーと先を越されてしまった。しまった。
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バイクに戻って次の目的地、地獄温泉に向かう。すると地獄温泉の道は口蹄疫の問題で通行止めになっていた。どうやら道が牧場内をモロに通過しているかららしい。こりゃダメだ諦めよう。いつもならそんなふうに簡単に諦めて後で後悔するんだが、最近の俺様は違うぜ。国道に出たらもう一度地図を確認して、反対側から行けるようなのでそっちから向かった。地獄温泉清風荘は、ぜひ入りたいと思ってたが、実は一度行ってるらしい。昔のアルバムを見なおしたら、写真があった。入場券もあった。でも全く記憶がなんだよなー。もう一度行けば思い出すんじゃあなかろうかと思い、今回どうしても行きたいのである。今日三つ目の温泉なんで、ちょっと入りすぎかもしれんが。
で、うねうね山道を走ってようやく地獄温泉に着いた。でもやっぱり全然思いだせん。初めて来た様な気がする。これってまさか記憶の刷り込み違いか?宇宙人に脳細胞の記憶に関する部分を操作されたのか。まさか、そんな恐ろしい事があわわわわー。まあいいや、とりあえず受付して目的の温泉スズメの湯に向かった。温泉の光景を見てもやっぱり思い出せん。人間の記憶とはいい加減なものである。あれ、宇宙人のせいじゃないの?
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気を取り直して温泉に入る。ここは混浴、期待して階段を降りる。実は先ほど若い娘さんが入って行ったのを目撃したのである。こ、これは、しかし、ムフフな結果が待っているのか! が、結果は想像の通りです。恒例のおっさんばっかでした。ぬるい湯と熱い湯と分かれてるんだが、どっちもぬるかった。みんなうめすぎなんじゃないの。ちなみに実は小さいながらも男湯と女湯が隣接しており娘どもはそこに入ってる模様です。許せん。
出たら17時なんで宿に向かった。今日の宿は、四季の森。どんな宿でしょうかね。阿蘇周辺の宿泊施設は高い割にいいところはないので悩みに悩んでここにしたんだが。
場所はすぐに分かったんで駐車場にバイクを入れて止めた。自転車置場の軒下にバイクを入れられる、と外で案内していた係員の人に言われたが、見たら車椅子用のスロープみたいなのを上がらないかんみたいです。私のへぼい腕では無理なのでノーサンキューということで、普通に駐車した。典型的な日帰り温泉施設付属宿泊施設なんで期待薄だったが、フロントで受付してから案内されたのは意外にいい部屋でした。完成してから何年も経ってるらしいのに新築みたいにきれいだし、目の前には阿蘇さんがでーんと見えるし、ここは当りかな。荷物の整理をして18時に晩飯になった。レストランからも阿蘇山がよく見える。
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阿蘇を見ながら豪華な晩飯に舌鼓とは実に贅沢なのであった。晩飯は特に鰻と牛肉しゃぶしゃぶが最高に美味かった。お腹いっぱいはち切れそう。デザートまで出たよ。食ったら温泉だ。今日は四つ目なんで、もう体を洗って汗を流す程度の入り方で済ませた。晩飯も美味かったし、温泉もぬるぬる湯が良かったし、これまで泊まった阿蘇周辺の宿では一番いいかもしれん。まあ、宿泊11000円もするんだからこれくらい当然だが。夜はツーレポつけてから寝た。