JAPAN EXPLORER 2010

8月10日(火)

5時起床。荷物を整理したら、何とか乾いてくれたのでよかった。まあ、そんなにひどく濡れた訳ではなかったからな。そういう意味ではラッキーだった。あのゲリラ雷雨が走行中だったら床上浸水状態だったよな。荷物をまとめたら温泉に入る。朝もやっぱりぶっ飛びな温泉だった。昨夜よりは落ち着いてはいれたので、大浴場のまわりにあるいろいろな温泉にも入った。丸太横向きの長寿風呂が面白かった。もっと入っていたかったが腹が減って来たので出た。

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朝ご飯を食いにレストランに行く。朝ご飯のレストランは部屋から近いのでよかった。大混雑していた。大きなホテルなんで、予想通りバイキングだった。てんこ盛り全種類盛りするヤローが多いので渋滞するんだよ。それで大混雑だよ。空いている所で料理をさっさと選んで席についた。食って、ちょっと空いてきた所でまた盛りに行って、何とかなった。だし巻卵が美味かった。

部屋に戻って荷物をバイクに運ぶ。遠いので大変だよ。途中でホテルで一泊したいくらいに長距離だよ。おまけにエレベーターは朝食客で満員なんで何度も待つ羽目になったよ。しかし、宿泊している登山大会の女子高生がいっぱい乗っているエレベーターに「乗れますよお」と言われて乗れたよ。おお、女子高生の熱気ムンムン狭い部屋に若い娘の色香がウヒョヒョヒョヒョだよ。「ひょっとして表の大きなオートバイの人ですかあ」「そうです」「カッコいいー」「いやそれほどでも」「後に乗りたーい」「おいおい無茶を言うなあ」なんて会話があるわきゃねーのであった。妄想全開。

チェックアウトの手続きにフロントに行く。エヴァンゲリオンオタクが泣いて喜びそうな、マリイラストリアス似の係員にやってもらった。個人的にはアスカが好みなんだが。

8時過ぎ、見送られてホテルを後にする。意外に天気はそんなに悪くはない。晴れてはいないが雨が降りそうな感じもないので、通常装備で走り出す。だがきっと雨は降り出すと思い、国道223号線を国分に向けて走るルートにした。予定の桜島はパスして直接鹿児島へ行くつもりだった。が、なぜか天気はだんだん回復傾向なのであった。やがて目前には桜島の勇姿が姿を現す。地上デジタル化テレビみたいに鮮明に姿を現すのであった。これなら桜島に行けるかもしれんとと思い、コンビニで止まって思案する。ダブルエスプレッソを飲みつつ熟慮に熟慮を重ねて、5秒後に決断した。桜島に行くのだ。すぐさま出発、ちなみにコンビニの前は京セラの工場でした。今日も稼動してるようで、大手なのにお盆休みじゃないんだ。大変だな。ちょこっと進むと京セラホテルがあった。ここは今回の宿泊候補にもなったけど宿泊料金が高いからやめたんだよな。スゲーでっかいホテルだった。ツインタワーみたいだった。そう言えば、同じく今回候補で却下された妙見温泉も通過したね。結構いい旅館らしかったけど自炊部があるので鉛温泉の悪夢がよぎってやめたのさ。

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ガソリンを出光で補給、国道10号線から220号線へ進む。どんどん大きく見える桜島、このルートを桜島から国分に走ったことはあるが逆は初めてだ。こんなにいい景色の道だったんだな。

道の駅垂水でトイレ休憩、絵葉書を買う。橋を渡っていよいよ桜島に突入する。ぐわわわーんと出現する溶岩道路。そして桜島の雄大な姿、やっぱり桜島はサイコー。溶岩道路をぬけて、入ろうと思っていた温泉、龍神の湯に到着した。バイクを止めて建物に入るが誰もいない。チェックアウトのお客さんに接客してた係員が、露天風呂お願いしますと言って、やっと係の人が出てきた。手提げ袋にタオルと浴衣が入っており、温泉は浴衣を着たままはいるのだ。なぜなら混浴だからだよーん。長い階段を海岸まで降りて、ざぷーんとなみが打ち寄せる岩場に横に露天風呂があった。結構混んでるのが見える。大人気らしい。脱衣所に入ると、床はびしょ濡れで、何じゃこりゃと持ったら、先客が何人かいて、草履のまま上がってるし、体も拭かずにびしょ濡れで脱衣所に来てるので、そのせいで床がびしょ濡れなのだ。おいおいマナー守れよ、と思ったら喋ってる言葉が違ってた。ああ、そういうわけか、九州や北海道の観光地は、最近、かの国からの観光客で多いらしいからな。習慣の違いはいろんなところで出てくるもんな。いたしかたあるまい。

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浴衣に着替えて露天風呂へ降りると、そこにもかの国の観光客がいっぱい。だが、先ほどとの脱衣所との違いは若い女の子が多い。みんなきゃっきゃとさわぎつつ、記念撮影に忙しい。こっちは隅っこで湯に浸かって、海の方を見る。いやはや素晴らしい眺めである。天気は典型的な夏の晴れ空、青い空に白い入道雲、そして緑の山々、波立つ青い海、温泉につかりながらこんないい眺めが楽しめるなんてサイコー。いい気持ちだね。しかし、きゃっきゃと騒がしい娘どもうるさいなと思ってみたら、彼女たちはすっかり解放的になってます。濡れた浴衣はスケスケで身体にぴったりなのにお構いなし、ちょっと、ヤバイっすよ、星マークで修正いれてください状態、海側を見てもその反対を見ても楽しめる素敵な温泉なのであった。

いろんな意味でたんのんして出た。バイクに戻って港に向かう。途中、以前のツーリングでお土産を買ったドライブインがあったが、すぐ近くに道の駅ができたせいか、寂れてたなあ。道の駅もたいしたことないんだけどさ。コンビニに寄って御茶とパンを買って食った。天気が良くて日差しもあるので暑くてたまらん。水分補給に1リットルの御茶を買って水筒に補充、それから桜島港に突撃した。

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ここ桜島鹿児島間のフェリーは高速道路の料金所みたいになってて、フェリーの本数も多いのでラクチン乗船できる。今回も待たずにすぐ乗船、階段を上がって客席で出港を見とどける。英語の観光ガイドを持ってる外国人カップルがいて、絵はがきを書いてた。フェリーが鹿児島港にはいるくらいに桜島が噴煙を上げ出した。おお、いかにも桜島だ。素晴らしいぞ。まあ、火山灰が落ちてくるんだから地元の人にはエライ迷惑なんだろうけどさ。

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鹿児島に上陸した。枕崎に向かうのだが、相変らずの鹿児島市内の流れの悪さには閉口した。信号が多い交通量も多いバスも多いのでゴー&ストップが多い、自転車か原付なみのスピードでたらたらたらたら進んで行く。暑くて汗だく。市街地を抜けると、今度は雲行きが怪しくなって来た。雨が降りそうだ。人吉ゲリラ雷雨以来、ちょっと神経質になって、止まって用意するべきか迷いつつ、しかし暑いので、まあまだいいかと走って行く。

225号線と226号線との分岐点を過ぎたら、ちょっとペースを上げさせてもらい、かっ飛んで行く。一山越したらまた晴れて来た。が、黒い雨雲も存在し、油断ならぬ状況が続く。

道の駅があったので止まった。この先、雨が降ってきたらお土産を買うチャンスがなくなるので、ここで買っておくことにした。家に送ってもらって、バイクに戻ったら、また天気が晴れてきた。うーむ、実に不安定な天気だ。出発する。

枕崎まで来たら、駅の方に向かった。わかりにくかったが何とかたどり着いて、ヒマそうにしている観光案内所のおねーさんに到達証明書を用意してもらう。記念撮影するのにバイクを止めてもいいか確認して写真を撮った。完璧だぜ。

続いて走り出したら今度は日本最南端のJR駅を目指す。しかし、今度という今度は逃れそうにない巨大な雨雲が出現して来た。これはヤバイ。巨大な雨雲はまるで「ファンタスティックフォー銀河の危機」みたいな状態で開聞岳を飲み込もうとしている。しかし、指宿の方は青空が見えるので、これは一気に突破するしかないと英断、突っ走るのであった。突っ走る、と言ってもペースが遅いんだけどさ。なんかね、地方の道路ってこういうペース遅い車が多いよね。高齢者が多いんだよ。インフラがどんどん廃止されて、結局頼りは車だけ、その結果、時速30キロの地平線になる訳ですよ。

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なんとか銀河の危機を脱して、最南端の駅までやって来た。危うく通過する所だったが、看板が出ていたのでわかった。国道からすぐだった。駐車場にバイクを止める。駅というより、単んなるプラットホームというべきか、階段を上がってみる。電車が来ないか時刻表を見たが、当分来そうにないので諦めた。これで昨年の最北端のJR駅に続いて最南端のJR駅も制覇したぜ。端好きのライダーにはたまらんな。記念に写真を何枚も撮った。

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しかし、悠長にしておられない。再び銀河の危機がやって来たのだ。この後、鰻温泉によるつもりだったが、流石にこの天気で落ち着いて温泉に入れないのでパス、指宿の宿に行くことにした。国道に戻る交差点で坂になってるので転びそうになった。坂道発進で失敗して転んだ、なんてことになったらもう心理的ダメージは計り知れなくなるところだったが助かったよ。命拾いしました。

指宿はすぐだった。本日の宿、千成荘もすぐ見つかってチェックインする。ここはこじんまりした民宿なので、延々歩いて部屋に行くなんて事はないから良かった。晩飯は18時30分なんで、それまでに砂蒸し風呂に入れるぞ。

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そう、今回のツーリングの最大の目的のひとつは砂蒸し風呂なのであった。毎回、九州に来て砂蒸し風呂に入りたいと思いながらも入ってなかった。今回はその事態に終止符を打つべく、歩いてすぐのところに砂蒸し会館があるこの宿をとったのだ。それだけのためにこの宿をとったのであった。Tシャツ短パンで、宿のつっかけを履いて歩いて行く。ホントに歩いてすぐだった。エスカレーターがあってそれで2階まで行き、受付で料金を払って浴衣をもらう。そして1階に降りて脱衣所で浴衣に着替えて砂蒸し風呂へ移動、順番待ちの行列ができるかと思っていたら以外に空いてた。時間が早いからだなきっと。早めに着いてラッキーだぜ。係員の指示に従って砂に埋めてもらうと、スゲーあったかい。基本は10分間らしいが、気持ちいいのでもっと入ってたいな。時計がぶら下がっているのでそれを見ながら入る。じいんじいんと暖かくなってくる。岩盤浴とかサウナとはまた違うじっくり系、だんだんじわーと汗が出てくる。間もなく10分間になろうとしたところで気持ちいいのでもうちょっと入っていることにしたんだが、10分間をちょっと過ぎて腰のあたりが熱くなってきた。あ、これ熱すぎる、やばい。出る事にした。が、起き上がれん。砂が重くて動けん。動けん、動けんぞ。ダメだ、蒸さってしまう。もがいてなんとか抜け出した。抜け出すとめちゃくちゃ涼しいきもちいい。ああ、なんかこれまで経験した事のない爽快感と言うか気持ちよさ。こりゃ病み付きになりそう。建物に戻ってお風呂に入って終了。受付のある2階で浴衣美人のおねーちゃんたちが無料配布してた冷たい御茶を飲んで、宿に戻った。

宿で晩飯を食い、温泉に入って台風のニュースを聞きながらツーレポをつけた。明日は絶望的に雨らしい。でも今日もそう思ってたんだけどさ。まあ、なんとかなるさ。

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