伊豆半島温泉三昧S.A.C.

5月2日(木)

気がついたら夜中だった。しまったまたやっちまった。遺留捜査見れんかった。仕方がない。また寝ようと思ったが、なかなか寝付けない。寝付けないなと思ってたがいつの間にか寝てた。で、起きたのが5時頃。ちょっと外の様子を見に行こう。ここまで出番のなかったNikonを持って外に行ってみた。天気が悪い。それでも辺りを散策して写真を撮った。小説「伊豆の踊り子」の舞台になった温泉宿があった。それがまたいい雰囲気の温泉宿なのだ。なんせ川端康成はノーベル賞作家だからな。でもナンタラという魔性の女の女優を口説いて落ちなかったもんで、その妄想願望を小説にしてるくらいなんだから、そこらのラノベ作家と変わらへんような気もするが。

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宿に戻って朝風呂だ。温泉だ。やはり温泉宿は朝の温泉が楽しいのである。いざ行かん。で、行ったら昨夜以上に熱くてたまらん。入っとれん。一旦、部屋に戻って露天風呂の時間まで待つ事にする。6時になって露天風呂の営業時間になったので行ったら、まだカギがかかってたけど、6時過ぎてたのでカギを開けて中に入った。入ってたら支配人が来て、やっぱりカギを開けるのが遅れたみたいで「すいません、湯加減いいですか」「良いですよ」ちょうどいいのでのんびり入った。でも天気は曇ったままだった。しかし、部屋に戻って今日の計画を考えてたら、日が射してきた。晴れてきた。やったぜ。これでもう今日は晴れてダイジョーブだ。

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メシにしよう。朝飯の時間になったので食堂に行った。朝飯を食った。ちなみに泊まり客は、自分を入れて4人とカップル一組だった。一人旅おっさん4人かよ。いや、仕事の人なのかもしれんな。朝飯食ったら天気もよくなってきたので出撃だ。荷物を持ってチェックアウトにフロントまで行った。そしたらカタコト日本語の女の子が応対してくれた。じゃらんポイントを使ったのに、計算が入ってないのでやり直ししてもらった。料金を払って、それから忘れないように、踊り子会館温泉の割引券を発行してもらった。踊り子会館温泉は入浴料金1000円もするので、毎回毎回は入れずにいるのだが、河津町に泊まると割引で半額になるのだ。このチャンスを逃すテはないぜ。ということ発行してもらったんだが、名前入りのお役所発行の補助券だった。そこらへんで配ってる割引券みたいなのをもらえるのかと思ったら違ってた。

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宿を出たら雨が降ってた。なんですと? さっき晴れてたじゃん。なんで? メシ食ってるうちに天気が変わったんか。おかしい。おかしいぞ。しかし、パラパラ降っただけですぐ止んだ。チェックアウトしちまった以上、戻るわけにもいかんので、とりあえず出発、近くのセブンイレブンで作戦会議にしよう。100円のコーヒーを買って飲みながら考える。晴れたもんで天城峠に行こうと思ったんだが、これでは山の上は雨だろうから行くのは自滅行為である。飛んで火にいるなんとやらである。しかし、だからと言って踊り子会館温泉は10時からで、そこには10分くらいで行けるんだよ。まだ全然早いじゃん。とりあえず、海の方に行って、海産みやげでも売ってる店がやってないか見に行こう。セブンを出て南下する。かわづ駅の周辺にお店がいくつかあったが、まだやってない。当然だわな。辺りをウロウロしたら、神社などがあって、まあまあ時間つぶしできた。

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もう一度、踊り子会館に戻ったら、その近くに峰温泉大噴湯公園ってのがあって、間欠泉みたいなところのようだ。ここを見よう。次の噴火が9時30分だったので、ちょっと待った。じっと待った。待ってる間座るのが温泉で暖かいベンチ。座ってると暖かいよ。大噴火ゆでたまごも売ってた。食いたいけど朝ご飯食ってお腹いっぱいだから食えんかった。噴火時間が近くなると観光客が若干増えてきた。7、8人いるかな。みんな暖かいベンチに座って待つ。間もなく噴火しますと放送が入って待ってると、じゅじゅじゅーと音がしてやぐらの上から噴水が出て、しばらく待ってるとしばらくすると勢いが増してきて、それでも期待したほどでもないなあと思って見てたら、風に煽られて噴火した湯が降り注いでくれたので全員避難、総員退避の緊急事態、みんなキャーと叫んで蜘蛛の子を散らす様な状況で、意外にこれがおもしろかったのであった。で、気がついたら噴火終了。なんか意外に盛り上がってしまったな。

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見終わったので踊り子会館温泉に移動した。バイクを止めて、建物の前で待つ。しばらく待つととうやく開館時間になった。一番に入った。ブーツを下駄箱に入れて、受付で、1000円ですと言われたので、得意げに補助券を出したら、ニッコリ笑って500円です、と言われた。男湯の暖簾をくぐって脱衣所に入ると、さすがに広い。でも、そこらへんの日帰り温泉施設並みだよな。ロッカーに荷物を入れたら壊れてるのもあって、意外に行き届いてないな。お風呂場に移動すると、それなりに広いが、でも月並みな日帰り温泉施設ていどだった。これで1000円か。ちょっと期待はずれだったなあ。特に変哲もない内湯と露天風呂に入った。がっかり感がただよう。そこそこ入ってさっさと出た。だって期待してたほどでもなかったしな。これで600円700円くらいなら良いけど、大台の1000円に乗ってるのにこれではちょっとなあ。帰りに受付で今井浜サンシップが閉鎖された事を知った。がーん、入る前に閉鎖かよ。まあ、あそこも1000円だったからなあ。ここと同じ様な程度の施設だったら客は入らんだろうなあ。

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がっかり感を次の温泉で挽回しようと思いながら、東伊豆に向けて出発した。海岸沿いの国道135号線に出て、伊東方面に進む。天気はほぼ回復し、今井浜海岸からは、青い海と青い空が広がる風光明媚な光景が見る事が出来た。これは写真撮るべきだと思ったが、止めるところがないので困った。しかし、こういうところには必ず展望所みたいな写真撮影スポットがあるはずだ、なんと言っても観光地伊豆だよ。ないはずないと思いつつ走っていくのだがない。ないはずがないと思いつつ走ってもやっぱりない。おかしいと思いつつ、さらに進むと、あの有名なウルトラ生ジュースの看板が出現した。まだあったんだ。ウルトラ生ジュース、おばちゃんたちがみかんを食いながら皮剥いてジューサーで混ぜてハチミツ入れただけのジュース。おばちゃんたちがみかん食いながらやってる光景を見て飲む気が失せたウルトラ生ジュース、今回も飲むのは見送りです。

その先に、展望所ではないが、駐車帯があったのでそこで海を撮影したが、思ったような写真は撮れんかった。かくのごとく、観光地での写真はこんなもんだ。湘南ナンバーのN-BOXがいて、少し話した。いい天気ですよねーと言うので、晴れたり曇ったりでちょっとイマイチだと思ってた自分は、こういう風だからいかんのだと考えを改め、そうですねーいい天気ですねーと前向きに答えたのであった。

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とりあえず、海の撮影もしたので安心して先を進むと、金目鯛の水産お土産店があった。それが前回、次はここでお土産を買うんだ、と決めていたお店、徳造丸海鮮家だったので、迷う事なく駐車場に入ってバイク専用の所に止めた。客は誰もいなかったので安心して買い物できるね。存在感が薄いもんで客が多いと相手にしてもらえん事があるもんね。買う気満々なのにね。お土産人気ランキングが書いてあったので、その上位のものを選んで買い物かごに放り込んだ。一番欲しかったのが金目鯛の姿煮だが、高いので止めたけど、清算してもらったらまだ予算に余裕があったので、思い切って買った。そしたら、お店のおねーさんが「もうちょっと買うと送料無料ですよ」と言うので何か買おうと思ったら「やっぱり伊豆はわさびがいいですよ」というのでチューブ入りわさびを買った。全部まとめて家に送ってもらった。宅配便が普及して本当に良かったな。じゃなかったらこんなお土産買えんわ。世の中をダメにしたのは宅配便と携帯電話とAT車だと常々思ってるんだが、こういう時だけはあってよかったと思う、自分勝手な人間なのであった。お土産を買って一安心だな。肩の荷が下りたよ。お土産買うの忘れたとか、そんな状況で家に帰れんもん。

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東伊豆の名高い温泉郡、稲取温泉、熱川温泉、大川温泉を過ぎていく。この辺りの海岸沿いの露天風呂で入ってないのがまだ何カ所かあるんだが、今回は見送り。ちなみに、過去に入った事のある黒根岩風呂と磯の湯はまだ健在のようで安心した。こうして次の標的、赤沢日帰り温泉までやってきた。この赤沢温泉は、入浴料金が伊豆でもかなり高額になるので、いつも見送りだったのだが、今回、平日だと安くなるので思い切って入ってみる事にしたのである。安くなっても1200円なんだけどね。でも、この温泉の写真を見たら、すごい露天風呂だもんで、どうしても入りたかったんだよ。すっごく期待してるんですが、どうでしょうか、踊り子会館の二の舞いにならないといいが。駐車場は平日だから無料で、いつもは警備員の誘導があるのに誰も立ってなかった。バイクを止めて手ぬぐいを持って建物に向かう。日帰り温泉とは思えない、超高層ビルなんである。一体中に何があってこんな超高層ビルになってるのかまったくわからん。玄関は当然自動ドアである。中に入ると下駄箱があるのでブーツも入る大きめの下駄箱に入れた。カギは木の板なんである。この辺りのセンスはちょっとよくわからん。メナード青山リゾートみたいなモダーンなハイソなのを想像してきたんだけどさ、フロントから中も、全然ハイソでも何でもなく混沌としてた。発券機は自動販売機で、受付はスーパー銭湯みたいだった。奥にはごちゃごちゃと賑やかしい売店があり、狭い上に客が多いので動きがしにくい。これでも平日で空いてる方なんだから、休日の混んでる避難かすごいんだろうなあ。入浴券を買って受付を済ませると、男湯は3階ですと言われてエレベーターで3階まで上がる。そして脱衣所に入ると、ここはスポーツクラブのロッカールームみたいだった。でも貴重品ボックスと普通のロッカーとかごとあって、選択肢が多いのは良いけど、ちょっと想像してたのと違った。普通にスーパー銭湯だった。なんかダイジョーブかよ、期待はずれで終わるんじゃないだろうな、と思いつつ、無料のタオルを持って風呂場に移動する。風呂場は広い。非常に広い。客も多い、すげー多いがこれでも平日の客の少ない日なんだよな。体を洗って、とにかく露天風呂に向かう。むちゃくちゃ期待してるから、期待に応えて欲しいぜ、DHCの底力を見せてみろよなどと思いつつ、露天風呂に出たら、そこは想像をぜする世界であった。おお、神よ! まさしくここは海の終わる世界の果てであった。まるで映画パイレーツオブカリビアン ワールドエンドのような海が終わる世界の果てのリアル再現。まずとにかく広い。段違いに広い。そこらへんの千人風呂が自宅の風呂に思えるくらい広い。なんでこんなに広く感じるのかと思ったら、横に異様に長いんだよ。果てが湯煙で見えん。そして。この3階と言っても高台の上にあるビルの3階なんで、高度感が半端じゃあない。その高度感を感じながら、向こう側にはないもないのである。すななち、湯は滝のようになって何もない向こう側に流れ落ちているのである。もちろん、よく見れば安全対策はしてあるが、端から見る限り、全然わからん。その感覚は湯に浸かればなおいっそう高まる。流されたらそのまま向こうに落っこちそうな、世界の果てに流されてしまいそうな、命がけの湯治なのである。なんという恐ろしい温泉であろうか。これまで何人の温泉マニアがここで世界の果てに流されてしまったのか。おそるおそる世界の果てまで行ってみたら、青い空と青い海が手の届く所にありそうで、この感覚はかつてないものであった。ここはまるで伝説のバビロンの空中庭園であった。これが1200円とは、バーゲンである。間違いなくバーゲンプライスである。もはやここで人生終えても悔いはないくらいの温泉であった。晴れてるといっても相変わらず山の方にはゲリラ雷雨的雲が待機してる様子なんで、気にはなるのだが、ここから空を見てるとその雲の流れや動きがおもしろくて、ずーっと見てたらのぼせた。ダメだ、もっと入ってたかったがもう限界だ。後ろ髪を引かれる思いで出たのだった。しかし、ここはすごいよ。ホントすごい。平日、また絶対に来たい所だな。

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期待以上の温泉に満足したので、いよいよ伊東温泉に向かう。ここから伊豆名物の国道135号線大渋滞路線なのでここでどれくらい時間がかかるかが伊東温泉での動きに関わってくるな。あまり時間がかかったら温泉はあんまり入れんかもしれん。毎回それで失敗してるからな。今回は時間を早めに設定したからいいと思うけど、どうなるか。緊張の一瞬である。伊豆高原に突入すると、これまでの閑散とした雰囲気は消え、賑やかしい観光地になってきた。しかし、交通量は普通で、流れも全く順調である。これはここもガラガラなのか。しかし、油断できないぞ。出光を発見したので、ここで給油しておく。渋滞してガス欠では格好悪いからな。セルフだから気楽に入れる事が出来ると思ったら、給油してから気がついたけど、ここはお店で清算する形式のセルフスタンドだった。なんだよ、めんどくさいなーヘルメットを外さないかんじゃん。仕方ないのでヘルメットを外して店に入った。ハイオクリッター167円だ。清算済ませてトイレも済ませといた。ちなみにこのお店はもう閉店するそうです。観光地なのに経営が行き詰まってるんかな。ガソリンスタンドはそこらじゅうで廃業してるからなあ。スタンドを出たらその近くのセブンイレブンで水分補給した。お店の看板が黒いのはなんでだろう。水分補給してたらバイクがじゃんじゃん行ったり来たりしてて、やはり観光地なのであった。駐車場には、普及してるのじゃない高級な幅の広いベンツが止まってて、ジャーヘッドに鼻ピアス短パンでサンダルの、道を聞いたらぶん殴られそうなにーちゃんがセブンからでて来てそっちに歩いて行くので、ああ、あの怖そうなにーちゃんのベンツだ。やっぱりああいう人が乗るんだなあと思ってたら、ベンツを通り過ぎてその横のミライースに乗り込んで出て行った。

そこから135号線は全く渋滞する事なく進めた。小室山のつつじまつりで渋滞と表示があったが渋滞してなかった。全く予想外に伊東市街に突入した。予定より1時間以上早かった。伊東の公衆浴場はほとんど14時からなんで、まだやってないよ。なんか今回そんなのばっかしだな。想定してた渋滞が全くないもんな。時間が足りないより良いや。どうせ温泉を探すのに時間がかかるだろうから、なにはともあれ目的の温泉、湯川第三浴場汐留の湯に向かった。公衆浴場がわかりにくいのはこれまで散々困ったんで覚悟の上だったが、もちろん今回もさっぱりわからなかった。135号線そいで、一番わかりやすい温泉のはずだったが、全然わからないまま伊東温泉の外れまで来てしまった。そしてそこで見たのは、あの、伊東温泉を代表する、あのチョー有名なホテル、ハトヤであった。ハトヤのテレビCMを知らないヤツはいないと思うが、まえはうーみーうしろーははーとーやーのたいりょーえん! って歌のCMな。有名だろ。ガキの頃から聞かされて、ハトヤがチョー金持ちの高級ホテルだから庶民でビンボー人にはカンケーない、そのハトヤがあった。本当に本当にあるんだなあ、都市伝説だと思ってたよ。ようし、いつかきっとあのハトヤの大漁苑に泊まるんだ。三段逆スライド方式だ。

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伊東駅に戻る交差点があったので、そこで曲がった。よし、バイクで探すのは無理と判断し、一旦、宿に行くことにした。チェックインはまだ早いが、バイクと荷物を置かしてもらって後は歩けばいいよその方が探しやすいよ。今日の宿は、何年か前に泊まってすごくよかった山喜旅館だ。古式あふれる建物で、いい雰囲気だったんで、もう一度泊まりたいとずーっと思ってたんだけど、なかなか予約が取れなかったんだよ。今回はやはり平日だから取れたんだな。場所がうろ覚えだが、近くまで来たら場所をはっきり思い出したので一方通行の細い道を入った。そしてその先に旅館があった。玄関の前にバイクを止めて中に入った。女の人が出てきたので、事情を話したら部屋は3時からだけど受け付けはしますと言うのでチェックインの手続きだけして荷物を預けた。バイクは玄関前だと困るようなことを言うので前はここに置かせてもらったと言ったら、じゃあとりあえず置いといてください、でも確認するので移動してもらうかもしれませんと言われた。そして、部屋が用意できる3時までここでお待ちくださいとも言われた。一時間以上もあるのにこんなとこで待てってワケがわからんな。作戦通りこれから温泉偵察に出かけるぞ。

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とうことで宿を出て歩いて、まず駅前に行ってみた。駅前商店街は相変わらず若干寂れてきた感じはあるけど、以前と同じようなそこそこ活気がある商店街だった。この前、試食攻めにあってついつい買っちゃった伊豆柏屋の羊羹は、今回は試食もなんにもやってなかったので買わずに済んだ。コーヒー専門店があったんで、ちょっと興味があったが、とても高級な店構えで、料金が高そうだったのでビビって入れんかった。駅の所まで来ると、駅前の毎回見逃してる温泉、子持ち湯がある。ここも今回入るつもりで来たんだが、今はタオル持ってこんかったもんで、しまったなー、今はとりあえず偵察だけだからと思って持ってこんかったけど、もう一回タオル持ってくるのめんどくせーよなーっていうか、ここで入らないと、また今度になっちゃいそうで、また先送りの二の轍を踏む事になるんで、ここは思い切って入ろう。階段を下りて、番頭に座ってるおなちゃんに手ぬぐいありますかと聞いたらあるよー200円と言うので買った。そして手ぬぐいもらって脱衣所に入った。狭かった。風呂も狭かった。ほとんど自家用の風呂だった。客は他に3人いた。公衆浴場って、いつも意外に客がいるんだよな。荷物をロッカーと言ってもカギの壊れたボロい木のロッカーだけど、そこに突っ込んで風呂場に移動して、かけ湯をして湯に浸かった。熱いなー。でも気持ちがいいな。湯に浸かると視線の高さが周りで体を洗ってるじーさんおっさんのケツと同じになるので、じーさんおっさんのケツを眺めながらの入浴になるのであった。サイアクだな。美人のねーちゃんだったらいいけど、おっさんのケツなんぞ見たくねーよ。仕方がないので天井を見ながら入った。熱いので長湯できない。のぼせてきたので早々に出た。でも風呂を出てから駅前に戻って歩くのは気持ちいいよな。

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時間になったので宿に戻った。部屋に案内してもらって荷物を置くと、もうちょっと軽装にしてから、再び温泉探索に出撃した。今度は子持ち湯で買った手ぬぐいを持参で行くのだ。まずは先ほど見つける事の出来なかった汐留の湯を探すぞ。135号線をテクテク歩いて行くと、海の方に軍艦島みたいなのが見えて、ありゃ何だろうと思ったけどさっぱりわからんかった。しばらく歩いたらマクドナルドの看板が見えたので、明日ここでコーヒーを飲んでもいいなと思った。無料券だけ使う度胸があればの話だが。湯川3丁目まで来たので、ちょっと辺りの路地に入ってみた。全然わからんかった。ウロウロして全く看板もなんにもないなあと思っていたら、戦火をくぐり抜けたトーチカみたいな建物の前で涼んでるおっさんがいたので、その建物をよく見たら温泉だった。マジかよ。これが公衆浴場かよ。こりゃバイクでピューっと走ってたらわからんわなあ。男湯の方の戸を開けて中に入ったら、思ったより広かった。まあ、一般の日帰り温泉に比べたら狭いけどさ。これまでの公衆浴場では一番広い。番頭のおばちゃんにお金を払って貴重品はここに入れてと貴重品ロッカーのカギをもらった。ウエストバックをそこに入れて、かごに脱いだものを入れた。そして風呂場に移動する。さっきの子持ち湯を一回りくらい大きくした程度の規模だった。かけ湯をして入ると、やはり湯が熱い。ここも長湯できない。半身浴でしのぐのであった。体を洗ってるおっさんを見たら、さっき子持ち湯で見かけたおっさんと同じ人だった。なんだここも入ってそこも入って、温泉好きなおっさんだなあと思ったら、新しく入ってきたおっさんも同じような顔格好をしてた。みんな禿げて腹がどでーんと出てて若干赤ら顔なんだよ。目が悪いもんでメガネを外して湯に入ってるから、そういう風にみんな同じに見えるのだった。なんという事だ。恐ろしい。

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のぼせそうになったので出た。これで湯川の公衆浴場第一の子持ち湯、第三の汐留の湯を制覇したから、あとは第二の弁天湯だけだ。しかし、情報によると弁天湯は非常にわかりにくい所にあるらしい。メモの地図を頼りに行ったが、全然わからんかった。人に聞けば教えてくれたかもしれんけど、そんなこと小市民だもんで出来んかった。そのうち歩くのに疲れてもうやめた。宿に戻った。そして、天気が完全に回復して陽がさしてきたので、これは写真の時間だなと思い、今度はNikonを持って街に繰り出してスナップを撮り歩いた。でもろくな写真が撮れなかった。

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宿に戻ってようやく部屋に落ち着いた。晩飯の時間まで荷物整理して休憩。そして晩飯に時間になったので食堂に行ったら、席がなかった。他の部屋の名前ばっかりだった。うそだろ。あの受付のバイクの置場がどうのこうの1時間以上ここで待てだの言ってたおばさん、メシの用意忘れとれせんか、と心配になって青ざめてガクガクしてたら、別の女の人がお客様はこちらですよ、と個室に案内された。なんと個室用意の食事だったのだ。ゴージャスなのであった。席について待ってると、料理が次々に運ばれてきたんで、食い始めた。おかわりは電話でと言うので、ごはん食ったらおかわり請求した。料理は実にうまかった。やっぱり国民宿舎とは違うわ。普及低価格ホテルチェーンのバイキングとは違うわ。こういう料理がいいよね。食ったら満足したので温泉に入った。宿の温泉は掛け流しのヌルい湯なんで長湯できた。のんびり浸かって出た。部屋に戻って後はやる事もないのでテレビを見ようと思ったが、またしても見る事なく寝てしまった。

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